2014-11-29 15:33

アメリカの暴動、欧州諸国は米人権問題の失敗と指摘

 アメリカ・ミズーリ州の黒人少年射殺事件が発端の暴動について27日エントリーした。
アメリカの暴動に思う事

しかしこの問題、現在の移民問題などを抱えるヨーロッパ諸国にも深刻な影響を与えている。

最初にそんな事を伝えるWSJ報道から

<以下引用>

ファーガソンの暴動、欧州諸国は米人権問題の失敗と指摘

2014 年 11 月 28 日 18:13 JST

ミズーリ州ファーガソンの警察署を警備する州兵(26日) Getty Images
 欧州各国は米ミズーリ州ファーガソンで発生した暴動に強い反応を示している。当地で武器を持たない黒人青年を射殺した白人警官に対し、大陪審が不起訴の判断を下したことを受けた抗議行動への見方は、米国の人権の歴史から少数派であるアフリカ系米国人が排除されているとの欧州大陸に共通する認識を浮き彫りにしている。

 ファーガソンの事件を受けて、米国メディアは同様のテーマを取り上げているものの、この問題による波紋は、人種間の分裂や極刑、国としての銃器への執着が常に批判の対象となっている欧州全般に広がっている。

 一方、米国における欧州の典型的な取り上げ方は、長らく右派の大衆主義的政党や反ユダヤ主義の台頭に焦点を絞ってきた。

 フランスのトビラ司法相は今週、自身の公式ツイッターアカウントで「人種による選別や社会的疎外、地域的分離、文化的疎外、銃器、恐怖、致命的な組み合わせ」と指摘した。

 また、トビラ氏は、ファーガソンで射殺された黒人青年マイケル・ブラウンさんの18歳という年齢に言及し、レゲエ歌手の故ボブ・マーリーの「育つ前に枯らす(Kill them before they grow)」という歌詞を引用した。

 トビラ氏は、自身のツイートについて地元ラジオ局から質問を受け、「米国の制度について価値判断はできない。それでも、不満の強さや根深さ、持続性、巨大さをふまえると、果たしてこうした制度を米国民は信じているのかと疑問を持たざるを得ない」と述べた。

 ドイツでは、ファーガソンでの暴動をめぐる報道は、人権を掲げて建国したにもかかわらず人種差別が充満している米国を浮き彫りにした。

 ドイツの公共放送局ARDは25日夜、ファーガソン特集を15分間放送したが、その中でアンカーのマーカス・プレイス氏は「自由の地は半世紀にわたり人種問題や差別を克服しようとしてきたが、その成果は疑わしい」と述べ、米国での人種差別を取り上げたほか、1964年の公民権法を実行に移せなかった経緯を紹介した。

 プレイス氏はまた、米国の陪審員制度がドイツの裁判官主導の制度よりも偏見に左右されかねない可能性にも言及した。

 警察での偏見に焦点を当てた報道もあった。リベラル系のSuddeutsche Zeitungは26日付の社説で「米国は警察の暴力という問題を抱えている。ファーガソンに始まったものではない」とし、「白人が永遠に隠し続けることができるような問題ではない」と記した。

 スペインの有力日刊紙エル・パイスは同日付の社説でファーガソンの抗議行動は「内在する問題」を示していると指摘。

 この社説は「法律は警察が肌の色を根拠に尋問することを認めないと定めており、こうした状況に終止符を打つ取り組みが継続的に行われているにもかかわらず、統計はこれと異なる実情を鮮明にしている」と記した。

 エル・ペイスは抗議活動に2面を費やし、ミズーリ州の特派員の記事を掲載した。

 記事の一つは「アフリカ系米国人は人口全体の約13%を占める一方、在監者数に占める比率は40%前後に達している」とし、「軽犯罪に対する刑罰はアフリカ系米国人に特に大きな打撃を及ぼしている。ファーガソンは、人口の大半が黒人であるものの権力は白人が握っているという点で、他の差別形式の典型的な例でもある」と伝えた。

 ある程度予想されたことだが、ロシアの政府やメディアは、暴動は米国が自国では人権をいつも侵害していて、他国に説教できるような立場にないとする長きにわたる主張を繰り返した。

 ロシア外務省人権問題担当のコンスタンチン・ドルゴフ氏は25日夜に声明を発表し、ファーガソンでの抗議行動について「米国の少数民族に対する人種差別の証拠や人権侵害などの問題の極端な軽視をまたしても証明した」と表明。同氏が担当する人権や民主主義、法の原則というのは米国がこれまで頻繁にロシアに関して批判してきた問題だ。

 ドルゴフ氏は「ファーガソンにおける今回の出来事は、人権に関する大規模な国内問題に注力すべき時期がついに訪れたという米当局に対する最新の警鐘だ」と指摘した。

http://jp.wsj.com/news/articles/SB11360550936975084497104580304302565573436?mod=WSJJP_hpp_LEFTTopStoriesSecond

<引用終り>

この問題はアメリカのグローバリズムを信奉する連中が主導した移民受け入れ政策が全く破綻したと言う意味でも重要だと思う。



そしてまさにこの点を見抜いていたかのように昨日イギリスのキャメロン首相がこんな発表をした。

<以下引用>

英首相 移民規制強化でEUに対応迫る
11月29日 8時23分

イギリスのキャメロン首相は28日、EU=ヨーロッパ連合の国々からの移民を規制するための新たな方針を表明し、この問題でEUとの交渉が不調に終わればイギリスのEU離脱にもつながりかねないとしてEUに対応を迫りました。
2014-11-29キャメロン首相byNHK

イギリスのキャメロン首相は28日、来年5月の議会選挙の争点になっている移民政策について演説し、近年、景気低迷が続くEU域内の国々から経済が好調なイギリスへの移民が急増し、学校や病院などで問題が生じていると指摘しました。
そのうえで、移民の規制強化に向けて6か月間就職できない人は出国することや、当初の4年間は税の控除や子どもへの手当などの支援を受けられないようにする方針を明らかにしました。
ただ、これには「人の移動の自由」を掲げるEU条約の見直しを含めEUとの交渉が必要で、キャメロン首相はEUの改革やイギリスとの関係の見直しに向けて交渉に臨むとしています。
イギリスではEUに懐疑的な勢力が勢いを増すなか、キャメロン首相は来年5月の議会選挙で勝利すれば2017年にEU離脱の賛否を問う国民投票を行う考えを表明しており、その前にEUとの交渉に道筋をつけたうえで国民に信を問いたい考えです。
ただ、交渉が不調に終われば「あらゆる可能性を排除しない」と述べてEU離脱の可能性にも触れており、EUに対応を迫りました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141129/k10013584051000.html

<引用終り>

キャメロン首相の言っているのは移民の規制であって人種問題ではない。
しかしこの問題は表裏一体、移民を入れれば異なる考え方、異なる社会を持った人たちが入って来るので必ず人種問題に発展する。
今そこには直接言えないので移民規制強化としてEUに対応を迫っている訳だ。


所でこの人種問題には長い歴史があるが、こんな事は意外と知られていない。

最初に人種的差別撤廃提案をしたのは実は日本である。第一次大戦終了後の1918年の事だ。
人種的差別撤廃提案
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E7%A8%AE%E7%9A%84%E5%B7%AE%E5%88%A5%E6%92%A4%E5%BB%83%E6%8F%90%E6%A1%88

しかしこの提案、オーストラリアやアメリカが強硬に反対した。最終的にアメリカのウッドロー・ウイルソン大統領の裁定で否決された
アメリカはこの時からでも96年、未だに人種差別問題が解決できていない。


そしてもう一つ、日本がどうして日米戦争に追い込まれたのか。
この原因を昭和天皇が以下の様に言っている。

<以下引用>
昭和天皇「大東亜戦争の遠因」
 敗戦から七カ月たった一九四六(昭和二十一)年三―四月、昭和天皇は当時の宮内大臣・松平慶民や御用掛・寺崎英成らを相手に、極めて機微に触れた問題について次々に語った。その記録の冒頭に登場するのが「大東亜戦争の遠因」である。太平洋戦争はなぜ起きたのか、昭和天皇はこう述べている。

この原因を尋ねれば、遠く第一次世界大戦后の平和条約の内容に伏在してゐる。日本の主張した人種平等案は列国の容認する処とならず、黄白の差別感は依然残存し加州移民拒否の如きは日本国民を憤慨させるに充分なものである。又青島還附を強いられたこと亦然りである。かかる国民的憤慨を背景として一度、軍が立ち上つた時に、之を抑へることは容易な業ではない。
・・・以下略・・・
http://fujiwara-shoten.co.jp/main/ki/archives/2011/12/post_2048.php
又は
http://www.furutasigaku.jp/jfuruta/nikki10/nikki782.html

<引用終り>

人種や移民問題はそう簡単に結論の出る話ではない。
また国境のない世界などと言う幻想が成り立たないのは今のヨーロッパが歴然と証明している。
多分これから百年はこの問題と取り組までばならないだろう。難しい話である。

しかし日本にも未だに移民を受け入れろとのたまう御仁がいる。
移民などこんな事例で分かるように実に困った存在なのだ。移民なしで国が成り立つならこんな良い事は無い。
特に某国の連中の様に何十年たっても日本人に成ろうとせず、在日特権だけを享受しようとする。
こんな連中はさっさと母国に送還したいものだ。
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2014-11-27 18:36

アメリカの暴動に思う事

 アメリカ・ミズーリ州の黒人少年射殺事件が発端の暴動に関して、オバマ大統領の演説が話題になっている。
最初にそれを報道するTBSのニュースから

<以下引用>

「暴動は犯罪行為」オバマ大統領が非難

 アメリカのオバマ大統領は、ミズーリ州の黒人少年射殺事件で発砲した白人警察官が不起訴となったことに対しての暴動について、「犯罪行為だ」と非難しました。
2014-11-27オバマ演説1

 「建物を燃やし、車に火をつける。物を壊して住民に危害を加える。これは破壊行為で、正当化されない犯罪行為だ」(アメリカ オバマ大統領)

 オバマ大統領は暴動について、このように述べ、「やった人間は訴追されるべきだ」と厳しく非難しました。

2014-11-27オバマ演説2
 一方で、「日本のように国民の大半が日本人という国では、このような問題は起こりにくい」と述べ、多様な人種が集まるアメリカならではの社会問題だと指摘。黒人を中心に警察官の対応が人種によって異なるという深く根ざした不満があることに一定の理解を示した上で、「短絡的な選択をせず、地元自治体との対話など、長期的な選択をすべきだ」と沈静化を呼びかけました。(26日10:21)

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2358477.html

<引用終り>


この様な時に日本を引き合いに出して話をする、これじゃあアメリカの今までやってきたことが失敗だったと大統領自ら認めた。正にそう言う事だ。
だがしかし、この話何処かの誰かが似たような事を言ってた気がする。
そうだ、ヒラリー・クリントン元国務長官が中国に対して言った言葉だ。

2年前にこの話をエントリーした。
中国は最も貧しい国になる?<新唐人TVが報道するクリントン長官発言
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-575.html

ソースの新唐人TV報道
http://jp.ntdtv.com/news/2604/%E3%80%90%E7%A6%81%E8%A8%80%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%80%91%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AF%E6%9C%80%E3%82%82%E8%B2%A7%E3%81%97%E3%81%84%E5%9B%BD%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%EF%BC%9F

そのクリントン発言と今回のオバマ演説の類似性
(ク)=クリントン発言
青字=私のコメント

【新唐人日本2012年7月5日付ニュース】最近ネット上で、クリントン米国務長官がハーバード大学での演説文が広く転載されている。その内容は20年後中国は世界で、最も貧しい国になるというのだ。

根拠は
(ク) 1. 移民申請の状況から見て、中国9割の官僚家族と8割の富豪がすでに移民申請を出した。またはその意向がある。一国家の指導層と既得権益階級がなぜ自国に自信をなくすのか理解しがたい。

アメリカは合法・非合法を問わず移民を受け入れてきた。アメリカが一部の特権階級がムチャクチャな金を稼ぎながら社会として極端はコストアップにならないのは移民が低コストで働くため。
そのアメリカにカネを持った奴らが入ってくるのは歓迎するという事か。


(ク) 2. 中国人は社会の個体として、国家と社会に対して負うべき、責任と義務がわかっていない。国際社会に対して負うべき責任はなおさら分かっていない。受けた教育或いはメディアの宣伝はほとんどが憎しみと他人または他国を歪曲した内容で、人々の理性と公正な判断力を失わせる。

この言葉の中国人をアメリカの黒人など貧困層と置き換えればそっくりそのまま通用する

(ク) 3. 中国は世界で数少ない信仰のない恐ろしい国で、全国民が崇拝するのは権力と金銭のみだ。利己的で愛心のない、同情心を失った国家が国際社会の尊重と信頼を得られると思うか?

アメリカはキリスト教国と思われている。しかし今のアメリカは中国と同じ、拝金教にドッポリ浸かって骨の髄までカネまみれだ。

(ク) 4. 中国政府の所謂政治は人民を騙し人間性に背く以外の何物でもない。人民大衆は過去の権力の奴隷から今は金銭の奴隷に変わった。このような政権がいかに人民の尊重と信頼を得られるか。

オバマも同じ、人民の尊重も信頼も得られない。

(ク) 5. 大多数の中国人は「面目が立ち」、「尊厳のある生活」とは何か全くわかっていない。民衆にとっては権力と金銭の獲得が生活の全てで、成功なのだ。全民腐敗、堕落といった現象は人類の歴史上でも空前絶後だ。

この項目の中国人をアメリカの貧困層に置き換えればそっくりだ。
特に「面目が立ち」、「尊厳のある生活」とは何か、これが全くわかっていないから今回の様な暴動が起こる。


(ク) 6. 憚ることのない環境破壊と資源の略奪、贅沢と浪費の生活方式は何個の地球だと供給できるのだろか?他国が危惧するのも当たり前だ。中国政府はいつも民衆の注意力を他国にそらし、敵を造り、自分の圧力を外部に転嫁させようとするが、時代の流れと人類文明の趨勢に従い、自ら変革を起こし、民生に関心を払い、民主を重視し、無責任な抑圧をやめるべきだ。でないと、中国はますます不安定になり、将来大きい社会動乱と人道災難が出現し、20年後 中国は世界で最も貧しい国になるだろう。これは全人類と災難であり、米国の災難でもある。

⇒この件はアメリカにも言えるが、複雑な話なので別途考えたい

<引用とコメント終り>

オバマは現役大統領として基本的な失政を認めた大統領として記憶される。
日本も移民受け入れなどと言うアホを言う連中に事欠かない。
しかし世界の現実は移民の拡大、多文化共生の失敗で、恐らく百年の迷路に入る、今はその入り口に立っていると思っています。

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2014-11-24 17:52

古代の海の道から現在を考える

 私は昔から歴史、考古学好きなのだが、そんな古いものが現在の日本を考える上で大変役立つことを痛感するようになった。
そんな事で歴史的に見た日本周辺の海の道の問題点を考えてみたい。
とは言うものの弥生時代から始まって今日まで、長い話だがお付き合いください。


最初に縄文弥生時代からの日本の人口推移を

2014-11-24日本の人口超長期推移
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/1150.html

最初にここで何が言いたいか、ちょっと年代別に整理すると
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E4%BB%A3%E4%BB%A5%E5%89%8D%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E7%B5%B1%E8%A8%88

  年代                 人口(万人)
・紀元前6100年(縄文早期)    2万人
・紀元前3200年(縄文前期)   11
・紀元前2300年(縄文中期)   26     縄文時代の人口ピーク
・紀元前1300年(縄文後期)   16
・紀元前 900年(縄文晩期)    8     この時期には人口激減
・    200年(弥生時代)   59   弥生時代に入って(千年強で)人口は約8倍に
・    725年(奈良時代)   451     弥生・古墳時代で約500年で人口8倍に

・    1100年(平安時代)   684    奈良・平安時代400年強で人口1.5倍
・    1600年(関ヶ原合戦) 1227    鎌倉~安土桃山時代450年で人口1.8倍
・    1868年(明治維新)  3330万人 江戸時代260年で人口2.7倍に

この様に見てみると日本と言う国は弥生・古墳時代に人口が激増、多分人口爆発と言って良い時代を経て今日に至っている事が分かる。
そんな人たちは何処かから海を渡ってきた。これは定説だが、どんな船で渡ってきたか。

各地の古墳から船型埴輪が発見されている。
例えばこんなモノ

2014-11-22船型埴輪

この船の形、現代の目から見ると奇妙な形だがこれは準構造船と言って丸木舟が進化する過程で丸木舟に波除板をつけたもの。
これはその埴輪を基にした復元船
2014-11-24復元古代船なみはや

こんな船単独でやってきたのかと思われていたのだが、最近その常識を覆る発見が有った。

兵庫県の日本海側にある豊岡市にある袴狭(はかざ)遺跡から発見された木の板にこんな線刻が残されていた。

2014-11-21ハカザ遺跡出土の木の板の古代船団図

この木の板、良く見ると何か線刻が見える。
此処にはこんな風に大小15隻の船が描かれている。

2014-11-21袴狭遺跡出土の木の板の古代船団図

実に堂々たる大船団である。
こんな船に乗ってやってきた集団が有った。だから弥生時代から古墳時代にかけて人口が極端に増えたのだ。

そんな事を裏付ける遺跡がある。高地性集落という。
弥生時代から古墳時代にかけて、どう見ても農業には適さない高い土地に出来た集落である。

例えばこれは香川県の瀬戸内海沿いにある紫雲出山遺跡
2014-11-24高地性集落の例紫雲出山遺跡

高地性集落はこんな風に使われたであろうと考えられている
2014-11-24高地性集落の模式図

そしてその高地性集落の分布図
これは弥生時代中期後半から後期初頭にかけての分布
2014-11-24高地性集落分布図1


そしてこれは弥生時代後期から古墳時代初頭にかけての分布
2014-11-24高地性集落分布図2

時代が下がるごとに高地性集落の分布がどんどん奥へと吐いてゆくのが分かると思う。
こんな集落が必要になったという事は、それだけ海の向こうから多数の船に乗った人が入ってきた。
そんな証拠だと思っている。

尚この高地性集落は今まであまり研究されてこなかった。今後の研究に期待するものである。

さてでは日本にやってきた人たちは何処から来たのか。
その人たちが稲作を持ってやってきたと言われているが、そのルーツは何処だろう。



この図は2001年にNHKスペシャル「日本人はるかな旅」で紹介された日本人の渡来ルート

2014-11-24稲の伝来地図
出典:http://bunarinn.lolipop.jp/bunarinn.lolipop/bunarintokodaisi/inenotami/inenotami/ine4/ine4.html


正直な所、このNHKスペシャルが放送されていた頃、私は海外で仕事をしていたので残念ながらこの番組は見ていない。
しかし改めて色々資料を調べるとどうも何やら強いバイアスがかかっている様に感じる。
とは言うモノの貴重な情報も有るのでここに取り上げた。

例えば上掲イネの渡来ルートだが、第一のルートが太い線で、第二がやや細い線で、第三のルートが細い線で表現されている。第一のルートが有力だと言わんばかりだ。しかし稲作が朝鮮半島由来と言う説は殆ど否定されている。

尚上掲イネの渡来ルート図で右下の赤枠内に興味深い事が書いてある。
以下のように書いてある

「現在でも上海付近の漁民が漁に出ていて天候のせい(多くは台風のようだが)で、長崎の西海岸に漂着することがある。
日本政府はこれらの漁民を国費で飛行機に乗せて中国の送り返しているが、彼らが日本に到着する日数はほとんでが1~3日である。平均すると毎年1,2名が飛行機に乗っている。
第二のルートで日本から大陸へ渡っていくのは非常に困難だと思われるが、その反対の方法ならいともたやすく日本へたどり着けるのである。」



ではイネは何処から来たのか、最近の稲のDNA研究がその答えを出してくれた。
これは日本、中国、朝鮮半島の稲のDNA調査の結果

2014-11-24DNAから見た稲の伝来地図

この図は日本の稲のDNAと中国・韓国の稲のDNA調査結果。
此処で調べたDNAは中国では8種類、その内「b」と言うタイプが一番多い。
日本では「a」、「b」、「c」の3種類だけだった。
そして韓国では「b」だけが見つかっていない。
つまり日本の稲は韓国には見つかっていないタイプのDNAを持った稲が沢山ある。これは朝鮮半島からイネが伝来したものではない証拠であると言える。

さてその中国の稲だが、イネが中国の長江中下流域で栽培されたのがその出発点であることが分かっている。
代表的な遺跡は河姆渡(かぼと)遺跡である。

河姆渡遺跡が何処にあるかと言うと
2014-11-24河姆渡遺跡地図


河姆渡遺跡は大都市上海から遠くない。しかし一番近いのは寧波(にんぽー)だ。
そしてこの寧波は古くからの港町で、日本からの遣唐使船が入港する窓口だった。
更にこの辺りを襲撃した倭寇の目標になった街でもある。


倭寇の侵略地とルート(中国の海商と海賊:山川出版社刊より)
2014-11-22倭寇の侵略地

その倭寇については良く分からないが、ほとんど唯一ともいえる倭寇を描いた図によれば
2014-11-21倭寇図巻(東京大学史料編纂室蔵)

2014-11-21倭寇図巻(東京大学史料編纂室蔵)その2(部分)

こんな小さな小舟でこの大海原を暴れまわっていたようだ。

この様に時代が違うとはいえ、遣唐使船のような大きな船でも手こずった東シナ海の航海、それがあんな小さな船でも可能、その理由は上に上げた「中国の海商と海賊」では以下のように書いている。

 万暦「温州府志」兵戎志、海防、「入寇海道」の条を引用する形で、
「日本から帆船で東北風が多く吹けば、その風を受けて薩摩、長崎県の五島からただちに浙江省中部沿海地区に到達する航路となった。その際の目標が寧波府の象山県東部の海上に位置する菲山列島であった。そこから沿海にそって南下すれば温州が襲撃地となり、北上すれば舟山列島が襲撃地となるとみられたのである。
倭寇の襲撃時期は旧暦の清明節(陽暦の4月上旬)から5月までの1~2ヶ月と、重陽節すなわち旧暦の9月9日から1ヶ月弱のあいだがその時期であった。」

つまり日本から中国に行き、そして帰ることに出来る時期は年2回あり、この時期であればあのような小さな船でも往来できたわけだ。
船乗りにとって風を読むことは命にかかわること、だから海の民は風のことを熟知していたのであろう。


中国江南地方と日本・朝鮮との航路が有る季節だけ往復可能であったことを裏付ける資料が同じ文献に出ている。

これは朝鮮半島の高麗の記録「高麗史」の中に記載された宋代の中国商人の記録の中に出身地の分かるものがあり、それを纏めたもの。

2014-11-24高麗史にみる宋代海商表

ここには西暦1017年~1059年までの間に詳細不明の1件を除く20回の来航記録がある。
その20回中15回は7月~8月に到着している。
また同じ名前の人物が2回来ているものも有る。
つまり中国江南地方と朝鮮(日本もたぶん事情は同じ)との航路は、安全な季節があり、彼らはそれを良く知っていたと思える。
(尚この様なことは資料豊富な日本の方がもっとハッキリするだろうが・・・)



さて延々と長いこの話、やっと結論です。
私が言いたかったこと。
中国と日本の間には東シナ海が有り、そう簡単には越えられないと思われていますが実は違う。

季節を選べば・・・ それは年2回あるのだが・・・
倭寇の伝馬船くらいでも中国から日本には来られるのだ。
一番可能性の高い長江下流域、上海や寧波辺りから日本の九州まで800キロ位の海路。
そんな所だが、いとも簡単に日本までたどり着ける、これは将来起こるであろう中国の崩壊を考えるうえで非常に重要な事だと思っている。

そして上掲NHKスペシャルに記事を載せたページには非常に興味深い事が書いてある。
取材したNHKディレクターの書いたもので、取材は恐らく2000年頃と思われる。その内容を以下引用すると

・・・前段略・・・
浙江省の沿岸は地形が複雑に入り組んでいて良質な漁港が無数にある。
やがて洪漁村(浙江省奉北市)という集落に辿り着いた。ここは中華民国総統であった蒋介石のゆかりの地だという。到着してまず驚いた。夕方で丁度漁民たちが海から戻り水揚げが始まったのだが、彼らの舟がどれも竹の筏(いかだ)まのである。長さ約10m、幅2m。どの筏も太い竹を20本ほど組み合わせただけの簡単な造りである。申し訳程度の小さな船外機が付いている。

ここは波は小さいが潮の干満の差が激しく、漁民は引き潮とともに漁に出て、満ち潮とともに港に引き揚げてくる。これはまさに太古さながらの漁である。主な獲物は浅瀬で海底をさらって獲るアサリなど貝類、そして仕掛け網で獲るアジやカニなどの近海魚である。舟を持つ費用は殆どかからないこの筏漁は、豊かな魚貝に恵まれた内海という環境に相まって、古くからずっと続いてきたそうで、もしかしたら河姆渡の昔から続いているのかもしれない。

さらに「日本まで流されることがよくある」という。潮の流れや風の関係で、漂流すると二日ほどで日本の九州沿岸あたりに流れ着くらしい。 確認するために海上保安庁に問い合わせると「現在はさすがに減ったが、1960年代頃までは中国の浙江省や福建省から漂流してきた漁船を、頻繁に沿岸や海上で救助していた」というのである。

河姆渡のあたりから流れ始めると、まず大河長江から吐き出された流れによって沖合いに運ばれ、やがて対馬海流にのって九州あたりに到着する。風向きが良い春から夏だと、この流れはさらに加速し、まる一日ほどで着くこともあるのだという。

・・・以下略・・・



さてそんな事の傍証をもう一つ紹介しよう。

これは参考なのだが、海の漂着物の研究をしている九州のある大学の先生が台湾沖から流したアルゴスブイを回収した話をブログにアップしている。
台湾から流したモノがどんな経路で流れてくるか、GPSのデータが興味深い。
http://marinelitter.seafrogs.info/?eid=1243411

流したアルゴスブイを回収している所
2014-11-22アルゴスブイ

此れがそのアルゴスブイの経路(GPSデータ)
2014-11-22アルゴスブイの経路

流したアルゴスブイは尖閣諸島辺りでウロウロしているように見えるが、そこを過ぎると九州めがけて一目散。
この辺りの潮の流れがとても良く分かるデータである。
  1. 歴史
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2014-11-22 10:05

宿泊客を狙うウイルス「ダークホテル」に要注意<追記あり

 先週知人と話しをしている時の事、日本はコンピュータのセキュリティが大甘との事でからこんな話題になった。
曰く、ロシア系のコンピュータセキュリティ会社「カスペルスキー」が日本のホテルをチェックし、日本の主要ホテルは7割くらいは「ダークホテル」なるウィルスに感染している。極めて危険だ。こんな話だった。

カスペルスキー?、ダークホテル? どちらも私には初耳。
丁度日経にそんな記事が有った。

<以下日経より引用>

宿泊客を狙うウイルス「ダークホテル」に要注意
2014/11/12 6:30

 ロシアのセキュリティーベンダーであるカスペルスキー・ラボは2014年11月10日、高級ホテルのネットワークに侵入し、宿泊客のノートパソコンなどにウイルス(マルウエア)を感染させる「Darkhotel(ダークホテル)」攻撃が2010年8月から確認されているとして注意を呼びかけた。具体的なホテル名は明らかにしていないものの、日本でも被害例があるもようだ。

 Darkhotelは、コストをかけて実行される標的型攻撃「APT」の一種。攻撃者は何らかの方法で、大手企業の幹部などが宿泊するような高級ホテルのネットワークに侵入。ホテルのポータルに罠(わな)を仕掛けて、ネットワークに接続した幹部などのパソコンにウイルスを感染させて乗っ取る。同社の報告によれば、有名な正規ソフトのインストーラーに見せかけて、ウイルスを実行させるという。

 攻撃者は何らかの方法で宿泊客の詳細を入手し、情報を盗みたいような相手だった場合に、前述のような罠を仕掛けてウイルスをインストールさせる。インストールさせたあとには罠をすぐに消して、証拠を残さない。攻撃が行われたホテルに、同社の研究者がおとりのマシンを持って宿泊した際には攻撃されることはなかったとしている。

2014-11-22カスペルスキー1
図1 P2Pネットワークで配布された「Darkhotelウイルス」の例。復号プログラムとされている「AxDecrypt.exe」に仕込まれている

 だが最近では、Darkhotelのウイルスを使った無差別攻撃も確認されている。しかも、主な標的は日本だという。攻撃者は、日本のコミックや動画などの海賊版を暗号化し、P2Pネットワークに配布(図1)。海賊版をまとめたアーカイブファイル(圧縮ファイル)には、復号のためのプログラムを含める。この復号プログラムにウイルスが仕込まれており、海賊版の復号と同時にパソコンに感染し、そのパソコンを攻撃者が操れるようにする。

 カスペルスキー・ラボの調査によれば、感染パソコン数が多いのは、日本、台湾、中国、ロシア、韓国で、これらを合わせると全体の9割以上になるという(図2)。

2014-11-22カスペルスキー2

(日経コンピュータ 勝村幸博)  [ 2014年11月11日掲載]
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO79548470R11C14A1000000/

<引用終り>

カスペルスキーの発表については以下参照ください。

http://www.kaspersky.co.jp/about/news/virus/2014/vir10112014

http://blog.kaspersky.co.jp/darkhotel-apt/5392/

これは正にスパイ活動と言えるようだ。しかも既に活動を始めてから7年になるらしい。
しかも上掲円グラフを見れば分かるように、ターゲットは日本であることは間違いないだろう。
日本人VIPを狙ったスパイ活動であると考えるべき話。

そして日経記事には書いてないが、カスペルスキーのHPに依れば・・・

・ 解析されたマルウェアのコードから、攻撃者が韓国語を話す人物であることが特定されています。

・ 相当高価なサイバー兵器を購入可能なほど資金が潤沢なスポンサーが背後にいるか、ハイレベルな専門的技術を持つエージェントが関わっている、と考えられます。おそらく、その両方でしょう。

・ トレントクライアントを通じて配信される中国語のアダルト漫画の中に、トロイの木馬を仕込む方法もとられました。

・ この犯罪者たちは非常に慎重で、検知を防ぐ手段をいくつも講じていました。まず、マルウェアには非常に長い「潜伏期間」を持たせていました。このマルウェアが最初にC&Cサーバーに接続したのは、システムに潜入してから180日後でした。マルウェアはまた、システムの言語が韓国語に切り替えられると自滅するプロトコルを持っていました。


こんな事である。
これは私の推定だが、中国が手下の韓国を使ってやらせていると見てよいのではないだろうか。
カスペルスキーの記事を読むとそんなうさん臭いニオイがする。
特に多額のカネが絡んでいるようなので、個人の愉快犯のやった事とは全く次元の違うスパイであろう。

皆さま、どうぞご注意を!



* 追記します
日経記事のこの部分
>感染パソコン数が多いのは、日本、台湾、中国、ロシア、韓国で・・・

此処はカスペルスキーのHPではこうなっています。
犯罪者の活動の場は主に日本、台湾、中国でした。しかし、Kaspersky Labでは他の国々でも攻撃を検知しており、中には主な活動の場からは遠く離れた地域もありました

この記事のソースのカスペルスキーは犯罪者の活動の場は日本、台湾、中国と言っています。
しかし日経になるとこれにロシアと韓国を追加しています。

こんな所に日経が韓国に汚染されている尻尾が見えます。
日経は言いたいのでしょう。
だってオイラ韓国は被害者だよ。韓国は加害者じゃないんだよ・・・
  1. 社会一般
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2014-11-19 15:42

ブログ改造完了しました

 FC2ブログで不便だったところを改造したことを報告しましたが、本日改造を完了しました。
以下どんな改造をしたのか、全体を纏めてみました。
尚先般改造したことを説明した記事と一部内容が重複しています。

前回アップした改造内容
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1032.html

http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1033.html

 どんな改造をしたか

私の使っているテンプレートでは過去記事のカテゴリーはこんな区分です。
2014-11-19テンプレート変更トライカテゴリ一覧

ここでサンプルの「タイ」をクリックすると

2014-11-19テンプレート変更トライ変更前

こんな感じです。「タイ」と言うカテゴリの記事がズラリと並びます。探す記事を見つけるのは大変です。

それをこんな風に改造しました。
これは同じカテゴリの所をクリックした結果。

2014-11-19テンプレート変更トライ変更後

こんな風にカテゴリの中の記事タイトルが表示されます。最大50件表示。

更に記事タイトル末尾にこんな表示

2014-11-19テンプレート変更トライカテゴリ一覧の最後の部分

この古い記事一覧へをクリックすると古いものが50件表示されます。
カテゴリ内の記事数が100件未満なら前の50件に続く分だけ表示されます。
結果、これでカテゴリ内の記事数が100件以内なら全部見出しが表示されます。
それ以上の記事の場合は上手く表示できないので、カテゴリ分割する必要が有ります。


最後に何処を改造したか、前回内容説明しましたが補足します。
テンプレートの所で、HTML編集をしています。

私の場合
2014-11-19テンプレートsd_blue_sky_blue

こんな所に追記しました。

尚この改造は他のテンプレートでも可能なようです。
使ってみると便利なのでこんな改造をしてみてはいかがでしょうか。


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2014-11-16 13:58

FC2ブログにカテゴリ別記事一覧追加方法

ブログの改造をしました。カテゴリ別の一覧表が見えるようにしたのですが、改造方法を説明します。

私が改造したのはHTML編集
此処に <!--topentry-->の中にならないように以下のタグを貼り付けます。


<!--category_area-->
  <div class="free_category">
    <p>カテゴリ:<%sub_title> の記事一覧</p>
    <ul>
      <!--topentry-->
        <li><a href="<%topentry_link>" title="<%topentry_title>"><%topentry_title></a></li>
      <!--/topentry-->
    </ul>
    <p class="content-nav" align="center">
      <!--prevpage-->
        <a href="<%prevpage_url>" title="前のページへ">≪新しい記事一覧へ </a>
      <!--/prevpage-->
        | |
      <!--nextpage-->
        <a href="<%nextpage_url>" title="次のページへ"> 古い記事一覧へ≫</a>
      <!--/nextpage-->
    </p>
  </div>
<!--/category_area-->

 

尚この改造をするとアーカイブは5件のみ表示されます。

これはブログの設定の方で変更します。

環境設定の変更⇒ブログの設定⇒記事の設定と進みます。

そこの「記事(カテゴリ別)」に記事数が記載されていまして、初期設定は5件ですが最大50件まで可能。

私は50件にしてあります。

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2014-11-15 22:08

ブログを少し改造しました

 本日ブログの一部を改造しました。
改造したのはブログで不便だったカテゴリの一覧。此れを出るように改造したという事です。

今迄ブログの中の記事を探すのはブログ内検索だったんですが、FC2はこの機能があまり良くない。
カテゴリー別のリストは昔のイザの場合はフォルダーとタグ両方表示できた、しかし此処がFC2の弱い所でした。
そこで以下の様に改造しました。

最初にブログ右側の下の方にカテゴリーが有ります。
2014-11-15ブログ改造カテゴリ

ここで例えばカテゴリ「タイ」をクリックすると
2014-11-15ブログ改造50件表示

こんな風にこのカテゴリのブログのアーカイブを表示します。
但し表示件数は最大50件まで、それ以上は表示できないのでカテゴリー区分を見直しする必要が有ります。

私の場合、カテゴリ「タイ」は全部で132件のアーカイブが有ります。
最初からの50件と最後からの50件は表示出来ますが、その途中の32件は表示できません。
なので後日カテゴリー区分表示を見直したいと思います。
しかし何はともあれ、これで多少は見やすくなったと思います。


尚どのように改造したのか書きたいのですが、書く内容がプログラム文なので機械が勝手に「此れもプログラム」と解釈し、画面がめちゃくちゃになってしまうので今回は書けませんでした。
もう少し勉強します。

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2014-11-11 22:40

中国の今は

 今週の週刊東洋経済に面白い記事が有った。
中国の今がどんななのか、それが良く分かる記事だ。
最初にどんな記事か、先ずは全文を紹介しよう。

2014-11-11週刊東洋経済

<以下引用>
http://toyokeizai.net/articles/-/52884
中国が直面する高成長モデルの終わり
日系企業のビジネスも転換点に
杉本 りうこ :週刊東洋経済編集部 記者 2014年11月09日

北京、上海を取材で回った今回の中国出張は、これまでにない苦痛に満ちていた。

20メートル先さえ霞む深刻な大気汚染のせいか、ずっと咳が止まらない。だが「苦痛」の理由はそれだけではない。記者をもっとも苦しめたのは、「何もかもがやたらに高い」ことだった。

たとえば取材の合間に立ち寄ったスターバックス。注文したラテのトールサイズは27元だった。1元=18円換算なら486円で、日本の価格(370円)に比べて3割増しだ。しかも実際に現地で使ったレートは為替手数料を含むため、1元=19.6円。つまり、この1杯のラテは529円に相当したのだ。ちびりちびりと、いつもよりも大切に飲んだ。

ユニクロのシャツが日本の1.8倍

中国で急速に増えているユニクロでも、日中の価格差に驚かされた。女性向けのフランネルシャツは199元で、18円換算なら3582円だ。同じ商品の日本国内での価格は1990円だから、1.8倍の価格ということになる。日本よりもやや高価格帯を狙って戦略的に価格を設定しているということもあるだろうが、日本での価格に慣れた身には衝撃だ。もとより買う予定のない「冷やかし入店」だったが、呆然としながら店を後にした。

上海出張時に常宿にしていた、地下鉄駅や繁華街に近いホテルもかつてない宿泊料の高さで予算オーバー。町外れのチェーンのビジネスホテルを選んだが、駅から遠いわ、壁が薄くて隣の話し声がうるさいわで、部屋に帰っても疲労感が増した。

とにかく一時が万事こんな調子で、予算の限られた出張者としては移動するにも食べるにもいちいち財布の中身を確認せざるを得なかった。中国には一時在住していたし、これまでにも何度となく公私で訪れてきたが、こんなことは初めてだ。

日本から見て中国の価格が高くなったひとつの理由は、足元で急激に進む元高・円安にある。昨年の今ごろ1元は16円程度だったから、この1年だけで13%程度、元が強くなっていることになる。

それだけではない。現地の所得や消費の水準も急速に上昇している。この上昇を背景に、中国人のさまざまな意識も急速に変化しており、それが日系企業の中国ビジネスを苦しめる状況になっているようだ。

在上海の経営コンサルタントが、ある日系メーカーの話を教えてくれた。そのメーカーは中国の工場で生産した製品をもっぱら日本に輸出してきたのだが、社長が高齢になったことから、中国人幹部に会社をまるごと譲渡しようと考えた。現地採用の従業員としては、昇進どころではない大抜擢だ。ところが中国人幹部の答えは「ノー」。その理由は、日本向けのビジネスは工賃も単価も安く、うまみがないからだという。同じ製造業をやるにしても、中国企業向けの仕事の方がもうかる、というのだ。

また上海近郊に工場を構えるある日系メーカー駐在員からは、地方都市に住む両親から仕送りを受けている若い工場従業員の話を聞いた。中国の出稼ぎ労働者といえば、一所懸命に働いて地方の家族に仕送りをするのが定石だったがこの従業員は工場の給与では生活できず、仕送りを親にねだっている。

「この従業員を厳しくしかると、親が『そんな会社で働かなくていい。帰ってこい』となるんですよ」と駐在員はため息をついた。この工場はかつて600人の従業員を抱えていたが、採用難で現在は半分程度の規模で操業しているという。工場勤務であっても日系企業で働ければ豊かになれるというイメージは、もう中国人からは消えつつある。

「チープ・チャイナ」はもはや過去

ホワイトカラーからブルーカラーまで、安い給与で豊富に人が雇える「チープ・チャイナ」はもはや過去のものだ。コスト増に耐えかねた日系企業の中には、中国から撤退する例もじわじわと増え、中国ビジネスは明らかに転換点を迎えている。そしてこの局面は、中国経済そのものにとっても大きな転換点だ。安価な労働力と引き替えに世界中から投資を呼びこむ高成長モデルは終わり、内需主導の安定的・持続的な経済成長を目指そうとしている。

一方で、記者が体験したような「エクスペンシブ・チャイナ」に耐えうる豊かさを、すべての中国人が得ているわけではない。北京大学中国社会科学調査センターによると、中国の上位1%の富裕家庭が全個人資産の3分の1を握る一方で、下位25%の家庭は資産のたった1%しか所有していないという。過去30年の高成長が残した格差やひずみを、中国はこれから解消していかなくてはならない。

<引用終り>


此処で中国の異常な物価高について述べている。
私は2008年1997年のアジア通貨危機をその危機の最中に経験したのだが、そんな時危機直前というのはモノの値段が異常な高値になっている。
そして通貨危機で通貨が暴落してみると、なるほどこの価格なら納得という事に落ち着く。そんな経験をした。


こんな目で見ると週刊東洋経済の記事にある中国の異常な物価高は経済崩壊直前の様子を示しているとしか思えない。
そこで中国の経済の実態について、産業のコメ、鉄鋼についてみてみたい。

3月15日に最近の鉄鋼事情についてエントリーした。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-928.html

此処にこんなグラフ、国別の粗鋼生産量グラフである。

2014-3-15世界の粗鋼生産推移

此処で注目してほしい事。
他の国に比べて中国だけがムチャクチャな右肩上がり。グラフが突き抜けるのでスケールを変えざるを得ないほどだ。

そしてその鉄鋼の材料の鉄鉱石の価格推移。これがこんな風。

2014-11-11鉄鉱石価格推移

昨年12月に鉄鉱石はトン当たり135.79ドルだった。それが10月には80.09ドルになった。
10ヶ月で40%強も価格が下落しているのだ。
だがこの価格はさらに下落するとみられている。
SteelFirstの報道では、2015年の年平均は65ドル、第三四半期には50ドルになると言う

今は鉄鉱石の価格下落である。こんな価格の崩壊が経済の崩壊につながらない訳が無い。
こんな所に中国の経済崩壊の芽が潜んでいると見ているのだが、さてどうなるだろうか。


尚最近オーストラリアがいやに日本にすり寄ってきているのだが、オーストラリアの主要な産業が鉄鉱石と石炭。
その価格の下落がそんなオーストラリアの行動の陰にあるのではないだろうか。


  1. 経済
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2014-11-10 23:07

揺れる橋の話<オマケ、凄いデータが出てきた<アニメ画像・グラフ追加しました


 韓国の李舜臣大橋という吊り橋が揺れて通行止めになる話をエントリーしてきた。
大体結論は出てきたのだが最後に凄いデータが見つかった。

そこでそのデータを整理し、ご紹介したい。建築を志す人でなくても大いに参考になる話だと思う。

最初にこの件、ソースはminaQさんの所から
http://blogs.yahoo.co.jp/illuminann/12722417.html

そしてkazkさんからこの件の情報を提供いただきました。kazkさん どうも有り難うございました。

此れが李舜臣大橋、全長2260m、主塔間距離1545m、凄い長大橋である。

2014-10-30李舜臣大橋

そしてこの橋の問題になった橋の振動についてこんなモノが有る。
2014-11-10李舜臣大橋のGIFアニメ画像の静止画像

これは李舜臣大橋の振動状況のGIFアニメ画像の静止画像。(なんじゃ、ソレ)
このFC2ブログにアップできる画像は2MBまでなのだが、このGIFアニメ画像は4.29MBあり、アップできません圧縮しアップしました。
上掲minaQさんのブログにこのGIFアニメ画像があり、橋の振動状況が分かるので見てください。
尚このGIFアニメ映像のコピー方法等は裏の桜さんにご教示いただきました。
保存は出来るのですが、データ量が大きすぎブログにはアップできないのが残念です

データ圧縮しました。1.94Mにして見たらアップできましたので、少々サイズが小さくなりましたが大体橋の揺れ方は分かると思います。

2014-11-11minaQより縮小版1.9M



私がこれに注目しているのは、この橋の振動が70年以上前のアメリカ・タコマ橋崩落事故の橋の振動と全く同じに見えるからなのだ。

これがタコマ橋崩落事故の動画(70年以上前に奇跡的に撮影されたもの)


そしてこれがその橋の振動状況の説明図
2014-10-29タコマ橋の振動状況

タコマ橋の場合、最初の1時間位は図の上の様な振動をしていた。
しかし突如下の様な振動に変わり、最終的に崩落した。

そしてこのタコマ橋の振動の最初の方の揺れ方が李舜臣大橋のGIFアニメ映像に見える振動とそっくりなのだ。


これは上掲minaQさんの所にあった振動のグラフ。このグラフ、貼ったはずだったのですが貼り忘れ(トホホ・・)
追加しました。
2014-11-10李舜臣大橋の振動グラフ

小さく分かり難いが、橋の振動が途中から自励振動になっているのが捉えられている。
このグラフ、どこの振動の記録なのか、どんな方法での記録なのかが定かでない。
だからこのグラフだけから解析は難しいが、それでも自励振動になってしまったときの橋の挙動が良く分かる。
そして左側の部分、午後5時45分より少し前から自励振動が始まり。右側の部分、午後8時15分より少し後にやっと自励振動が終わっている。
2時間半以上自励振動が続いていたことになる。
単なる風で揺れた、或いは重量オーバーのクルマが通過したと言った現象ではない事がお分かりいただけよう。
尚グラフの中央部はスケールが違うし、部分的に切り出したモノなのでそのように見てください。

それから左のグラフはさざ波と大きな波が合成されたように見えますが、多分大きな波は大型車の通った時のモノと思います。


自励振動についてはwiki参照ください
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%8A%B1%E6%8C%AF%E5%8B%95

こんな長大橋の自励振動がデータとアニメ映像で分かる、恐らく世界で初めてではないだろうか。
素晴らしい、流石韓国である(棒)。

現在この橋は速度制限(50キロ)、過積載チェックなどを行って開通させているようだが、恐らくそう長くはもたないのではないか。
抜本的には橋桁の剛性アップと重量アップ、ケーブルを太くする、それに伴い主塔やアンカレイジなどの改造などが必要になると思われる。

この橋のGIFアニメ映像と振動グラフは恐らく建築に関係する人には極めて有意義なものではないかと思います。
  1. 朝鮮韓国
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2014-11-09 21:08

欧州の反日国

 今日の読売新聞日曜版の皇室関係の記事、ここに10月末のオランダ国王を歓迎する宮中晩さん会の模様が紹介されていた。
この宮中晩さん会は雅子妃が久しぶりに出席したこと程度しか報道されていなかった。
しかし流石反日国オランダ、国王がこんな所で古い話を言いだしている。

2014-11-9読売品文日曜版-02縮小赤枠

上掲記事の赤枠部分は以下のようになっている。
国賓のオランダのウィレムーアレクサンダー国王は、第2次世界大戦中に日本から受けた戦争の傷痕を率直に語った。
 国王は、戦時中に多くのオランダ人が日本軍の捕虜となった事実を指摘し、「我が国の民間人や兵士が体験したことを我々は忘れません。犠牲者の悲しみは今も続いています」と語った
。」
(上掲記事全文は本文末尾に記載しました)

オランダが反日国であるのは分かっていたが、未だにこんな事を言っている。
困ったものだ。

所でそのオランダ国王、日本の次は韓国に行った。
そこでの行動はこんな風だったらしい。

<以下聯合ニュースより引用>

朴大統領とオランダ国王が会談 慰安婦問題も議論か

2014/11/03 14:23
【ソウル聯合ニュース】朴槿恵(パク・クネ)大統領は3日午前、韓国を国賓訪問中のオランダのウィレム・アレクサンダー国王と青瓦台(大統領府)で会談した。

 朴大統領は3月にオランダ・ハーグで開催された核安全保障サミットに出席するため、韓国大統領として初めてオランダを公式訪問した。オランダ国王の来韓はその答礼で、1961年の国交樹立後、オランダの国家元首が韓国を国賓訪問したのは今回が初めて。

 朴大統領は会談の冒頭で国王と共に100人余りの経済視察団が来韓したことに触れ、「この機会に両国企業間の互恵的な協力が大きく拡大することを願う」と述べた。

 国王は「韓国が半世紀で達成した輝かしい発展には非常に驚かされた」と述べた。また、「両国は企業交流が活発なことはもちろん、友情も非常に厚い」として親密な関係を強調した。

 会談は途中から非公開とされた。政治・外交・経済などの分野で両国間の実質的な協力策が話し合われたとみられる。

 旧日本軍の慰安婦問題など日本をめぐる歴史問題が議論されたかに注目が集まる。

 来韓前に日本を国賓訪問した国王は先月29日、天皇、皇后主催の宮中晩さん会で「オランダ国民や兵士が体験したことは忘れることができない。戦争の傷跡は今も多くの人の人生に陰を落とし犠牲者の悲しみは続いている」と述べ、第2次世界大戦当時の旧日本軍の残虐行為に言及した。

http://japanese.yonhapnews.co.kr/Politics2/2014/11/03/0900000000AJP20141103001800882.HTML

<引用終り>

流石反日国である。
しかし国王のこの発言の裏にはかつては世界に雄飛した海洋大国だったオランダ。
今は見る影もなく没落した。
そして最近ではイスラム系の移民が人口の11%位になり、国内の混乱は酷いものと聞く。
更に今年は7月17日、アムステルダムのスキポール空港を出発したマレーシア航空機をウクライナ上空で撃墜され、乗客乗員298人が死亡、内192人がオランダ人だった。
自国民をこれだけ殺されたのにこの事故は現地調査もままならない状態である。
オランダ国民は切歯扼腕していると思う。
そして自国の国力低下を嘆いている筈だ。此処までされても手が出せないとは・・・
こんなオランダ国民の歪んだ思いが国王をしてこんな反日発言をさせているのだろう。

しかしいい加減にして貰いたい。
確かに日本とオランダは交戦した。それはオランダも絡んだABCD包囲網による経済封鎖から起こった事である。
それも言うなら先ずオランダ国王はインドネシアにお詫びする方が先だ。

最近やっとオランダがインドネシアにお詫びしたようだ。
オランダ政府、インドネシアに戦時中の即決処刑を謝罪


所でオランダ人の本音がこんな所で分かる。
オランダ市長の言葉 「日本は最高の功労者」

「あなた方の日本国は先の大戦で負けて、私共のオランダは勝ったのに大敗をしました。今日の日本国は世界で一、二位を争う経済大国になりました。私達オランダは、その間、屈辱の連続。即ち、勝った筈なのに、貧乏国になってしまいました。

本当は、私共白色人種が悪いのです。百年も二百年も前から、競って武力で東亜諸民族を征服し、自分の領土として勢力下に置いたのです。

 植民地・属領にされて、永い間奴隷的に酷使されていた東亜諸民族を解放し、共に繁栄しようと、遠大崇高な理想を掲げて、大東亜共栄権樹立という旗印で立ち上がったのが、貴国日本だったはずでしょう。

 本当に悪いのは、侵略して権力を振るっていた西欧人の方です。日本は戦いに敗れましたが、東亜の解放は実現しました。

 即ち、日本軍は戦勝国の全てをアジアから追放して終わったのです。その結果、アジア諸民族は各々独立を達成しました。

日本の功績は偉大であり、血を流して戦ったあなた方こそ、最高の功労者です。自分を蔑む事を止めて、堂々と胸を張って、その誇りを取り戻すべきであります。」

<引用終り>

多分この言葉こそ彼らの本音だろう。しかし現実の社会は今ガタガタ。
そんな所からこんな反日発言が出てきたのだと思う。
オランダさんよ、もう少し大人になったら如何なんだい。
そんな思いのする話ではある。

最後に今ネットで若い人の間で評判になっている言葉を紹介し、この話を終わります。

これは第三次中東戦争に惨敗した時のエジプト大統領ナセルの言葉。

「アジアには日本が有った。しかしアラブには日本が無い」





<上掲読売新聞記事全文>
(上掲記事はネットでは読めないので、新聞記事をスキャンし電子情報にしました。ご参考までに)

 10月29日に開かれた宮中晩餐会で、国賓のオランダのウィレムーアレクサンダー国王は、第2次世界大戦中に日本から受けた戦争の傷痕を率直に語った。
 国王は、戦時中に多くのオランダ人が日本軍の捕虜となった事実を指摘し、「我が国の民間人や兵士が体験したことを我々は忘れません。犠牲者の悲しみは今も続いています」と語った。
天皇陛下も両国の不幸な歴史に触れ、「記憶から消し去ることなく、親善に更な
る心を尽くしていきたい」と述べられた。
 200ふ年と08年にそれぞれ国賓として来日した韓国の盧武鉉大統領(当時)と中国の砂鉱濤国家主席 (同)が、先の戦争について全く触れなかったこととは対照的だ。
 ただ、それは皇室とオランダ王室が強い信頼関係で結ばれていることの証しといえる。
 陛下は、国王の母のベアトリックス前女王と20代から親交を温め、根強く残る戦争被害者のわだかまりを解かすため、手を携えてこられた。晩餐会で国王は
 「両国の国民が和解の実現に向け全力を尽くし、新しい信頼関係が生まれました」とも語った。今回の直なスピーチ交換も更なる和解への土台になるだろう。
社会部宮内庁担当
        太田雅之
  1. 海外
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  3. CM(18)