2014-03-30 11:25

ドルに従属する人民元 「新型大国関係」の裏で

 産経のコラムニスト田村秀男さんの面白いコラムがZAKZAKに載っていた。
こんなモノである。

<以下引用>

【お金は知っている】ドルに従属する人民元 「新型大国関係」の裏で

2014.03.28

2014-3-30田村秀夫さんコラム


 オランダ・ハーグでの核安全保障サミットに先立ってオバマ米大統領と中国の習近平国家主席が会談し、「新型大国関係」を強化することで一致したという。

 ワシントン側は以前、米中の緊密な協力関係を意味する「G2」を口にして北京に誘いかけたが、北京側は拒絶したいきさつがある。北京にとってのG2とは、米国の要請に応じるよう圧力をかけられる場になると警戒したのだ。

 オバマ政権はロシアを牽制(けんせい)するため、別の言い方で中国に改めて誘い水をかけたが、中国側は今回ばかりはむげに断れない。経済・金融の側面からすれば、中国は対米配慮せざるをえないほど窮地に立つ。

 グラフは2008年9月を起点に米中の中央銀行によるお金の発行量(マネタリーベース)の増加額の推移を追っている。人民元の発行量はドルに換算して比較しやすくした。マネタリーベースは本来、各国独自の経済・金融事情に応じて調節されるのだが、中国は11年後半から、明らかにドルの発行量に合わせて人民元を供給していることが読み取れる。今年1月の米中のそれはほぼ同額であることも興味深い。中国人民銀行は米連邦準備制度理事会(FRB)のマネタリーベースを基準にした金融の量的拡大に徹しているのである。

 中国人民銀行は歴史的に、人民元の相場を絶えずドルに対して固定する政策で一貫してきた。やり方は、流入する外貨をことごとく人民銀行が買い上げ、外貨流入量に応じて人民元を発行する。グラフが示すように、11年9月頃まで人民銀行が保有する外為資産増加額と人民元発行額の増加量がほぼ一致してきたのはそんな背景がある。

 ところが11年秋からは外為保有増加額をはるかにしのぐ勢いで、人民銀行はマネタリーベースを増やしている。他方では、マネタリーベースの増加額をドルに沿うように推移させている。

 外貨流入額にこだわらずに人民元を発行せざるを得なくなった背景には、不動産バブル崩壊不安がある。人民銀行はお札を刷っては主として国有商業銀行に流し込み、商業銀行が融資を増やすわけだが、12年初めからは投機資金が国外に逃げ出した影響で、貿易黒字を合わせても流入外貨が増えなくなった。

 人民銀行がそのままマネタリーベースを増やせなくなると、不動産市場にカネが流れなくなる。金詰まりで不動産市場が崩れる。そこで、人民銀行は保有外貨の裏付けなしに、人民元を増刷し出した。ただし、新たな目安はドルの発行量として、人民元の安定を意識している。

 米国に対する中国の弱みは、ドルへの従属関係にある。中国は世界最大の米国債保有者だからと言っても、大量に売って米国債相場を暴落させると、中国は巨額の損失を負う。従って、保有米国債は「人質」ではあっても、武器にはなりえない。通貨はその国にとっての安全保障を左右する。中国は米国との関係を壊すわけにはいかないのだ。 (産経新聞特別記者・田村秀男)

http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20140327/ecn1403271817001-n1.htm

<引用終り>



何が興味深いのかと言えばアメリカのリーマンショック、サブプライムローンショックからの立ち直り。
そこでアメリカがとった政策が超金融緩和だった。
その結果何が起こったのか、それが良く分かるのだ。

金融緩和で金をジャブジャブ市中に流せば当然インフレになる。これは経済学の教科書そのものである。
そしてアメリカもその通りの事をやっているのになぜか大してインフレにならない。

以前からそのカラクリがどうなっているのかは興味が有った。
そこに丁度良く分かるグラフが出てきたので私にとっては大変ありがたい事だったのである。

本文冒頭のグラフ、「中国はドルに合わせて人民元資金を発行する
なるほどねえ、だから中国様とアメリカはお友達だったわけだ。
昨年暮れの中国の防空識別圏問題で口ではうまい事を言いながらアメリカは中国にはハッキリモノを言わない。
そりゃあ大切なお得意様・お友達ならそうなるわけだ。うん大いに納得。

そしてそんなアメリカと中国の合作バブル、その結果こんなモノが出来た。

2014-3-30中国オルドス市の鬼城

これは中国内モンゴルのオルドス市。荒野のど真ん中に百万都市を作ったのだがモヌケの殻。
こんなゴーストタウン、中国では鬼城というらしい。

<追記> taigenさんがこのオルドス市の惨状を紹介する動画が有ると教えてくれた。
大変ありがたいので早速紹介。taigenさん どうも有り難うございました。


アメリカがバブルが発生しない代わりに中国でバブルが発生していた。そんな事だったのだ。
良く分かる話である。

  1. 中国
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2014-03-29 16:58

外人に電車の乗り方を教える

 この頃鉄道の駅に行って不愉快な事、アチコチの案内板に中文(簡体字)とハングル(朝鮮語)が書いてある事だ。
国際化だなどと言ってそんな事をしているらしいが的外れである。
そんな事を考えていたら裏の桜さんがこんなエントリーをアップされている。

異様なまでに「中国語」「韓国語」に拘る・媚びる・・・案内表示
http://sakuraura.blog.fc2.com/blog-entry-2792.html

詳細は上掲リンク先参照ください。

私も全く同感で、常々苦々しく思っていた。

そこでもう15年以上前だが名古屋駅で見知らぬ外人さんを電車に載せた経験をちょっと書いてみたい。
外人さんに何が必要か、そんな事が分かると思う。


ある朝、私は名古屋から広島に出張の為新幹線名古屋駅に急いでいた。
ローカル線の名鉄電車を降りて地下街を歩いている時、雑踏の中で「エクスキューズ ミー」と言う声が聞こえた。思わず立ち止まって声のした方を見てみると・・・
荷物をいっぱい持ったアジア系の風貌のビジネスマンが壁際で途方に暮れていた。
周りは朝の雑踏の中、「エクスキューズ ミー」と言っても誰も振り返らない。ちょうど今頃の陽気で別に暑いわけでもないのに汗をかいている。
幸い少し時間が有ったので声をかけてみた。

聞いてみると朝早くの新幹線で名古屋について、今から各務ヶ原(岐阜県)の川崎重工業に行くとの事。
航空機関係のエンジニアだったのだろうか。
日本語も中国語も全く喋れないし読めない。
アメリカの会社で誰かからこの様に行けと道順を書いてもらったものを持っているだけ。
それを見せて「助けてほしい」と言う。

名古屋駅から各務ヶ原までは名鉄電車で岐阜に出てそこで各務ヶ原線に乗り換えていくのだが、名鉄電車の駅が何処なのかすらさっぱり分からないと言う。
兎に角オイラについてきな、そう言って名鉄名古屋駅まで案内した。
タイムテーブル(時刻表)はこれ、料金表はこっちと説明しても全部日本語で理解不能。
ポケットから小銭を掌一杯出して此れで買ってくれと言う。

参考までにネットで拾った現在の名鉄料金表
2014-3-29名鉄電車料金表
 
これを見ると主要駅は小さな字だがローマ字表記が有る。
しかし当時は全くなかった。此れでは切符も買えないのは当たり前。

切符を買ってやり、時刻表を指さしてこの時刻に出るこの電車に乗れ、そう言ってGATE(改札口)はここと言って教えた。
勿論時刻表も日本語だけ、これでは分からないのが当たり前。

改札口で岐阜方面に行く人いませんかと声をかけ、「済みません、この人アメリカ人だけど各務ヶ原まで行くので岐阜行の特急が間もなくですので乗せてやってくれませんか」、そうお願いした。
幸い引き受けてくれた方がいた。有りがたい話だった。

彼はサンキュウ、サンキュウと言ってホームに向かったが無事着いただろうか・・・

私の体験はこんなモノです。
しかしこれで外国人に本当に必要なものが分かると思います。
つまりブロークンでも何でも兎に角読めて喋れる言葉、それは英語しかありません。
何人であろうとも英語で書いてあれば兎に角何とかなるのです。

今一番必要なのは英語で書いてある事、それが一番重要なのです。
裏の桜さんがとり上げたJR東海と東日本の話で、JR東海が兎に角「英語が重要」と言っているのは正にその通りなのです。

こんな話で中国と韓国が、特に韓国がブーたれているようですが、不思議な事に台湾などは一言も文句を言いません。
台湾人は日本語の漢字は殆ど読めるので問題ないのです。実は中国人も殆ど読めます。
読めない、読もうとしないのは韓国人だけ。
タイ人を日本に何度もつれて行きましたが同じです。英語さえあれば別に困りません。

最後にこの問題の本質、それが裏の桜さんのエントリーのタイトルに現れています。
異様なまでに「中国語」「韓国語」に拘る・媚びる」、これです。
もう日本はこの2カ国に媚びるのを止めましょう。
媚びるほどつけあがるのですから。
  1. 社会一般
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2014-03-25 20:48

ロボットと人間の未来<続編

 21日のエントリー「ロボットと人間の未来」にkazkさんから興味深いコメントを頂いた。
以前から私が思っているテーマでもあり、コメントを紹介しながら私の考えを述べてみたい。

最初にkazkさんのコメントと私の回答から。

<kazkさん>

西洋人は産業革命の時のラッダイト運動のような機械に対する不信感というよりは敵対心が有るのではないでしょうか。これはおそらく機械というものは自分たちで発明したんだという感情が全くないことによるのではないでしょうか。

日本人ならば動力を使い機械によって自分の仕事の効率が上がるということが善であり喜びなのですが、彼等にはそれは全く関係ないことだたということでしょう。かえって今までの自分の手仕事の技術が無用になるということで失業を恐れるということでしょう。

彼等は所詮レーバーなのですよね、主体的に物を作り能動的に作業するワーカーでは無いという事でしょう。おそらく機械に対する対応の違いは個々にあるのでしょう。自分の作業を向上させる道具ならばそれを非難するわけがない。

ましてやこの国は物にも魂を感ずる国なのですから何をか言わんやです。
PCのソフトは所詮最後は人の手作業です。それを機械で走らせて仕事をするわけですからこれも日本人向けであったのでしょう。

そして何よりも昔からこの手の開発にはとことん遊びがあります。これこそがワーカーの最たるものだと思います。

<以下は私の回答>

ご指摘の問題は最後には「仕事の目的」にたどり着きます。
例えば旋盤工はNC旋盤が出来れば仕事をNC旋盤に奪われます。
欧米式は仕事の目的はカネですので、NC旋盤は旋盤工の仕事を奪う存在だけ。だから合理化反対にもなるわけです。
日本式は仕事の目的は良いモノ、ヒトの為になるモノを作ること、そしてカネはそれをしていればついてくるもの、こう考えます。
NC旋盤が出来たら、これのおれの仕事を任せて俺は次の仕事をしよう、これが日本のモノの考え方です。
此処には合理化反対などと言う考え方は出てきません。逆に新しい事をやるために一生懸命努力・勉強しようと考えます。
こんな思想には土台に思想的なもの、宗教的なものが有ります。

そしてこれに気が付いた人にマッカーサーがいます。
以下は昭和26年にアメリカ上院でマッカーサーが証言したときの発言・対訳です。

<以下引用>
Some place down the line they have discovered what you might call the dignity of labor, that men are happier when they are working and constructing than when they are idling.

いつの頃からか、彼らは、労働の尊厳と称すべきものを発見しました。つまり、人間は、何もしないでいるときよりも、働いて何かを作っているときの方が幸せだということを発見したのです。
<引用終り、以下エントリー参照ください>
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-763.html

実はこの事は私がタイで仕事をしている時の基本的な思想の中心に置いていた事。
これを実現するため日夜苦心惨憺していたのです。

<引用は此処まで>

最初にラッダイト運動とはこんなモノ。機械の打ちこわし運動である。

ここで私が敢えてマッカーサーの話を取り上げたのにはわけが有る。
西欧式の労働と言うのはカネの為に無理やり働かせるもの。だからカネが出来てしまえば働く必要などない。
こんな風である。
その為自分たちの生活を豊かにしてくれる品物を作る機械、それが「自分たちの仕事を横取りする邪悪なもの」と映る。

このラッダイト運動が後に労働運動になっていった。
その労働運動が西欧独特の職能別組合、例えば旋盤工なら所属する会社を横断して旋盤工組合を作る、こんな風になって行った。
つまり労働はカネが欲しいがために天が与えた罰である、そんな考え方で未だに西欧社会に根強く残っている。

それに対して日本は、実にマッカーサーは日本統治の間に実によく見ていたもので、日本人の労働に対する考え方をズバリ指摘している。
労働の尊厳と称すべきもの、つまり、人間は、何もしないでいるときよりも、働いて何かを作っているときの方が幸せだ。」
此処にもう一つ付け加えれば、何か(モノとかサービスなど)作って、それが人のために役立つ。これが幸せになるし自分の所得に跳ね返ってくる。こういう考え方である。

しかしこんな考え方をするのは世界的にはごく少数派。
私は主にタイと(少しだけインドネシアと)仕事をしてきたが、彼らは働くのは奴隷労働と同じ考え方、つまりカネの為に言われたことをやるだけ。こうである。
そんな人たちに今作っているモノがこんな風に使われ、こんな風にお客さんの役に立つ。だからこうしよう。これを教え込むのは毎日全人格で勝負せねばいけない事だった。

こんな考えに日本は昔からの伝統が有る。

これを見てほしい

馬高式土器、別名火炎土器、岡本太郎曰く「縄文は爆発だ!!」

2014-3-25馬高式土器

これは今から5千年くらい前の縄文時代を代表する土器。

こんな伝統が日本のモノ造りに生きているのである。


所で最初に書いたラッダイト運動、機械の打ちこわし。
私には今でもこれをやっている連中がいるように見える。
原発要らないの放射脳連中、此奴らも似たようなものではないだろうか。
自分らが原発の恩恵を散々享受しながら原発要らないを叫ぶ

だったら今原発を止めたおかげで毎月1兆円を超える貿易赤字を出しているのを何とかしてくれますか?
放射脳連中にはそんな簡単な事が見えないらしい。
縄文人よりも頭は悪そうだ



<注>
本文の最初、kazkさんのコメントのあたり(引用文の所)、実は文字を斜体で指定しましたが斜体になっていません。
しかし英字の部分は斜体になっています。
これはこのテンプレートでフォントの所にメイリオを追加したため発生しました。
「font-family: Meiryo, Verdana, sans-serif;」
この様にフォントの使う順番をメイリオが最初に来るようにしてあるので、こんな結果です。

いろいろ難しいですね、
  1. 社会一般
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2014-03-24 10:48

挨拶するクマ

 この頃重い話題が多いので春らしくほのぼのとした話題など・・・。

<以下読売新聞より引用>

礼儀正しい…ヒグマグッズがタイ人観光客に人気
2014年3月24日8時29分 読売新聞

2014-3-24タイ人に人気の拝み熊


 北海道登別市の「のぼりべつクマ牧場」が販売しているエゾヒグマのクリアファイル(税込み200円)が、タイ人観光客らに人気だ。

 拝むような姿が、同国の伝統的なあいさつ「ワイ」に似ているためという。

 牧場によると、この姿は観光客に餌をねだる時の“決めポーズ”。昨年2月、視察に来た駐日タイ王国大使がこの姿を見て「親近感を覚える」と話したため、昨年8月に商品化した。

 東南アジアの観光客が「仏教の教えを守る礼儀正しいクマだ」などと次々に買い、1000枚をほぼ完売、追加発注した。牧場の原真支配人は「クマ牧場の名が世界に広がるかも」と期待している。

http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20140324-118-OYT1T00089/list_%2523IMPTNT

<引用終り>

タイ人の挨拶と言えば先ずコレ。ワイという。
日本式に言えば合掌だがタイではどこでも誰でもこれで挨拶する。

こんな風に


ワイの説明はこれを参照ください

尚wikiにも書いてあるように、日本での合掌のような、感謝やお願い、謝罪の意味は有りません。

だからマクドナルドもワイ
2014-3-24ワイをするマクドナルド

尚この挨拶はタイばかりでなく上座部仏教が浸透している地域には共通らしく、カンボジアなどでもこんな事例が有ります。

2014-3-24ワイをするポルポト派裁判被告

これはカンボジアのポルポト派裁判で裁判長に挨拶するカン・ケ・イウ被告

所変わればシナ変わるですね。ん? シナは変わりませんね、オッとコレは違ったかな・・・。

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2014-03-21 11:17

ロボットと人間の未来

 日経にロボットと人間の未来に関する話が有った。興味深い話である。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1904E_Z10C14A3000000/
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1904E_Z10C14A3000000/?df=2&dg=1
尚上掲日経記事は会員専用なので全文引用します。

<以下引用>

アップルも注目 人間と機械の融合、カギ握る日本人  

2014/3/21 7:00

 コンピューター将棋ソフトとプロ棋士が競う電王戦(全5局)が今年も始まった。第1局は15日に東京・江東の有明コロシアムで指され、まずソフトが勝利した。22日には両国国技館(東京・墨田)で第2局がある。

・3月16日日経朝刊38面「VS.将棋ソフト電王戦開幕、プロ棋士、黒星スタート」

 昨年の電王戦は機械学習などで力をつけたソフト側が3勝1敗1分と勝ち越した。「コンピューターが進化し人間から仕事を奪う」というテーマを扱った米経済学者の著書「機械との競争」が話題になっていたせいもあるだろう。「人類に牙をむくテクノロジー」との文脈でとらえる論調が目立った。

 実際、昨年の電王戦を現場で取材して思ったのは「ずいぶん人間側はぴりぴりしているな」ということだ。対局中、ソフト優位の展開になると、日本将棋連盟の関係者らから「棋士にみっともない負け方だけはさせるな」「もうやめた方がいい」などの声が聞こえてきた。勝てず、涙を流す棋士もいた。

■「人間に寄り添う」ロボット

 今年はどうか。まず昨年と大きく異なるのはロボットアームの登場だ。これまではソフトの指示に従って人間が駒を動かしていた。今回はこの部分も機械化。ロボットアームがカメラで画像認識し、コンプレッサーで吸着した駒を盤上に置くしくみになった。

 人間の出る幕は一段と減り、機械と対峙する構図が強まったように見える。だが、実態は逆かもしれない。「電王手くん」と名付けられたロボットアームに目を凝らすと、人間と機械が本格的に共存する時代への助走が始まっていると感じる。

2014-3-21日経記事将棋

 垂直多関節ロボットをベースにしたロボットアームはデンソー子会社が開発した。ごく近い場所で棋士と向き合うロボットアームが何らかのトラブルで暴れ出すようなことは許されない。集中力が決め手の対局で、機械だからと大きな音を出すこともNGだ。技術者は棋士とロボットアームの間に仮想的な柵を設ける手法で安全性を高めるなど工夫を重ねたという。開発思想は「人間に挑む」ではなく「人間に寄り添う」だ。


米国のベンチャー企業が人間と並んで作業することを想定したロボットをつくるなど、「人間と機械のコラボ」はホットなトピック、期待の新市場になりつつある。日立製作所が7日公開したヒト型ロボットも、曲がり角などで人が飛び出してくるリスクを判断、衝突を回避できる。人間の暮らしに溶け込むテクノロジーの実現を重視する。

■芸術と技術の融合

 先日、人間とテクノロジーを融合させる創作に取り組む真鍋大度氏にインタビューする機会があった。1976年生まれで、コンピューターとシンセサイザーで作曲を始めたのは小学生のとき。プログラミングの能力を生かしたアート表現を追求し続ける。本人いわく「アーティストと技術屋の中間」。レーザー光線を発するロボットアームと人間によるダンスなど、ユニークな作品を数多く手がける。

 評価は世界的に高く、米アップルも注目している。パソコン「マック」が誕生から30年を迎えたのを記念して同社が制作したビデオに真鍋氏本人が登場。筋電位センサーを使い、手の力の入れ具合で複数のドローン(小型無人ヘリ)を操るパフォーマンスを披露した。俊敏に向きを変えて飛ぶドローンは、身体の一部が拡張したような印象を与え迫力がある。いずれ人間とドローンが競演するダンス作品につなげたいという。アート、テクノロジー両方に精通する人材は希少で、メーカーから製品試作の依頼もある。

 テクノロジーの普及はあまりに速く、人間を居心地の悪い状況に追い込むこともある。例えば、メガネ型コンピューターのグーグル・グラス。盗撮に使われるのではないかなどネガティブなイメージが先行しがちだ。「人間とテクノロジーを近づけるアプローチを考えないといけない」。真鍋氏はそう語る。高度なテクノロジーも人間が受け入れやすいデザインやインターフェースを欠けば真価を発揮できない。人間と機械の垣根をいかに取り払うか。多くの企業に共通する課題になる。

<引用終り>
 


 この記事にもあるように技術の進歩はあまりにも早い。
そしてそれは人間の仕事を奪っていくものと言う見方がある事は事実である。
しかし日本には江戸時代にさかのぼるロボット技術が有る。
「からくり」、「からくり人形」である。
そしてこれはあくまで人と共存するものとして作られてきた。

例えばこれ。茶運び人形である。



これはわが町の山車祭りでからくり人形師が説明しているもの。



日本には機械と人間が共生すると言う長い歴史と伝統が有る。
これからの時代こそこんな伝統が生きてくるのではないだろうか。
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2014-03-20 21:04

これから寒の戻りですが

 寒の戻りで寒くなると天気予報は言っていますね。
それはそれとして今日は来月初めには「花見をしようぜ」という事で仲間と打ち合わせ。
花が咲こうが咲くまいが花より一杯が楽しみな連中。花そっちのけで飲む相談。
・・・平和な国は良いもんですなあ・・・
飛行機が消えて泣いている人もいれば、クリミアでは大変な騒動になっていると言うのに。

今の桜はこんなモノ

2014-3-20桜の花はこんなモノ

しかし西の方ではどうもきな臭いですね。
クネ婆国と言い、醜珍平国と言い、一体どうするつもりなんですかねえ。
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2014-03-16 15:52

ポスコ・インドネシアの高炉事故<現在いえる事

 ポスコ・インドネシアの高炉で事故が発生し、私もその間の事情をエントリーした。
しかし現地の報道が制限されているようで真相が分からない。そして私の3月1日のエントリーにはたくさんのコメントを頂いた。
そこで現在までに分かっている事を纏めてみたい。と言っても「殆んど何もわからない!」が現状。
そこで現在までに分かっている事。

1) 合弁相手と立地

 ポスコ・・・70%
 インドネシアの純国営会社クラカタウ・スチール社・・・30% の合弁会社

このクラカタウ・スチールは1970年創業、アセアン唯一の製鉄からの一貫生産会社である。
インドネシアの誇りだが、国営会社にありがちな高コスト・低品質で儲からない会社。
製鉄法は一般的な高炉ではなく直接還元法である。その為今回のプロジェクトで高炉法を導入し抜本的改善を目指した。

立地はジャカルタの西120キロ位、スンダ海峡に面している。
しかしこの立地は1950年代に旧ソ連が調査立案したものがベース。この立地で良かったかどうかが問題になっている。
今回の高炉のあるクラカタウ・ポスコはこのクラカタウスチール社の隣に立地している。

尚社名の「クラカタウ」とはスンダ海峡にあるクラカタウ火山からとったもの、この火山は明治16年に大噴火を起こしている。有史以来5番目とかの大噴火、その山の名前をとっているので地元の報道はそれに引っかけた表現になっているようだ。

情報ソースは色々あるが、以下が一番わかりやすいのでこれを参照ください。
尚難解な製鉄の用語が有るので気の付いた所は注釈をつけてます。

http://honnesia.doorblog.jp/archives/36745474.html

http://honnesia.doorblog.jp/archives/36852577.html



2) 操業開始と事故

火入れ式が昨年12月23日、そして年末に溶銑(溶けた鉄)が出始めたらしい。

<1回目の事故>
1月1日頃発生・・・高炉下部に亀裂が出来、溶銑が漏れ出す事故発生
この為高炉停止した。

<2回目に事故>
2月22日 ・・・高炉内の熔けた鉄を取り出す作業中に高炉内で爆発事故
上掲ソース記事訳文では「高炉外殻」となっていますが、「高炉の炉壁」の事の様です。
高炉は極めて頑丈なので、この爆発でもクラカタウ・ポスコの言い分は大したことは無いとなっている。

この2回目の事故について現地報道は「MELEDAK=噴火」と言う表現を使っています。
多分クラカタウ火山からの連想でこんな表現になったのだと思います。

尚私の個人的感想ではこんな爆発が起これば、炉頂にある設備が吹っ飛んだりすると思うのですが、詳細は全く分かりません。

<3回目の事故>
2月26日~27日・・・コークス炉で火災事故
クラカタウポスコ発表では直前に停電が有り、その為発生炉ガス放出した、それが火災になったとの言い分です。
此れもどの程度の火災かは全く分かりません。



3) 生産結果

2月28日までに生産したものはトータル4万㌧、内スラブ~3万3千㌧、厚板~7千㌧だと言う。
1日の生産量は7千㌧~8千㌧なので、5日分くらいが生産できたことになる。

スラブとはデッカイかまぼこ板と思って下さい。これを後工程の圧延工場で圧延し、製品の板にします。
この圧延工程はクラカタウ・スチール社の行う工程。


3月8日 ・・・後工程(クラカタウ・スチール社)への最初の製品引き渡し
上掲訳文では80トンと書いてありますが、原文は最初の8万㌧の一部となっています。
実際何トン渡ったのかは不明

<ちょっと舌足らずなので追記します>
高炉と言うモノは恐ろしいモノでして、一度火を入れると基本的に止められません。
中は上から原料を入れますが、一番高温の部分は2000℃位。溶けた鉄が1530℃以上あります。
そこへ吹き込む熱風が1180℃位。
こんなとんでもない高温でして、しかも此れを毎日24時間、何年でも休みなく動かさないといけない。
減産操業はある程度可能ですが極めて難しく、出来るのは日米欧の古いメーカーだけ。
ポスコも中国のメーカーもノウハウは無いと思います。
前回のエントリーで鉄鋼事情を書きました。鉄鉱石がムチャクチャ価格高騰しています。
理由は一度高炉を動かしてしまうと製品が売れようが売れまいが作り続けないといけない。
だから原料を食い続けないといけない。鉱山業者が笑いが止まらないわけです。
こんな事情を理解してこのエントリーを見ていただきたいと思います。

そんな事で2月28日までに4万トン生産したと言うのは事実だとしたら・・・
その理由は高炉が止まって動かせない、或いは2月下旬から1日8千トンペースで生産している。
このどちらかだとしか思えないですね。



4) 環境問題他

現地報道では物凄いほこり・ダストで周辺住民が怒っています。
鉄粉やガラス上の粉なので多分スラグなどを粉砕する工程で出たものでしょう。
相当荒っぽい事をやっているようです。


5) コスト問題など

昨日のエントリーで粗鋼の生産が中国が無茶苦茶な増産をしている事を書きました。
世界的に粗鋼がだぶついている中にインドネシアの高炉が立ち上がろうとしている。
どう見ても採算が合うとは思えません。
前途多難が見えています。


こんな所しか現在分かりません。あまり憶測を入れずに続報を待ちたいと思います。
  1. 朝鮮韓国
  2. TB(1)
  3. CM(25)

2014-03-15 16:19

最近の鉄鋼事情

 ポスコ・インドネシアの高炉事故の続報を書こうとしたのだが、その背景の鉄鋼事情を調べてみてビックリ。
私の認識は時代遅れだったのだ。(涙)
そこで世界の鉄鋼事情についてちょっと書いてみたい。多分日本では殆ど報道されない話なのでびっくりされる方も多いのではないか。

最初にこれが世界の粗鋼生産量の推移

2014-3-15世界の粗鋼生産推移
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5500.html

このグラフ、実にいろいろ面白い所が有る。
まず最初に目に付くところ。何と中国だけが超うなぎのぼり。
まともには枠からはみ出すので2004年分からはスケールが変えてあります。
中国の粗鋼生産が年間1億トンを超えたのが1996年頃。それが今では年間8億㌧です。
僅か17年で生産量が8倍! 小さなモノではない、鉄である。それがこんな風。
それがどんなにすごい事か、日本の粗鋼生産量を見てください、1億㌧強です。新日鉄住金・JFEなど日本の巨大な製鉄会社、これと同じものが1年半くらいの間に1セットずつ出来ている
千葉県の君津に新日鉄住金の巨大な製鉄所が有ります。1年半たったら同じものがもう一つ出来る。また1年半たったらまた一つ出来るんです。信じられますか?

次に興味深いのが日本とアメリカの比較。
1970年頃まではアメリカが世界一、それを日本が追い越した。
しかしその頃もっとすごかったのがソ連。しかしソ連の世界一は15年ほど。
その後は正に奈落の底に沈んでしまった。ロシアになっても昔の栄光には程遠い。


そんな中で、では原材料の鉄鉱石の生産はと言うとこんなモノ

2014-3-15世界の鉄鉱石生産量推移
http://www.nocs.cc/study/ind/iron_ore.htm

このグラフが2010年までだが物凄い伸びであることが分かると思います。
棒グラフの中の数字はその年度の中での比率ですので横並び比較がしにくい。
それで下の数字を見てください。(赤のアンダーライン)
オーストラリアの場合2000年の1億6千8百万㌧が2010年には4億2千万㌧と2.5倍

だが驚くのはまだ早い。
これが鉄鉱石の価格推移、最近どうなっているかと言うと・・・

2014-3-15鉄鉱石価格推移

http://ecodb.net/pcp/imf_usd_piorecr.html

鉄鉱石の価格は2004年までは永年安定していた。しかし2005年から上昇を始め、ピークは2011年。
ピークの価格は2004年の価格の10倍、何と7年で10倍になったという事だ。

これが有るためにオーストラリアの景気は正に鉄鉱石景気。しかもほとんどが中国への輸出なので最近のオーストラリアの親中国ぶり、これなら納得できる。貴重な金づるなのだ。


所でこんな金が何処から出てきているのか。

こんな金の出所が最近問題になっている中国の大借金。シャドウバンキングなどと騒がれてるやつだ。
その元は地方の農地をタダ同然で買い上げ、そこに大アパート群などを作る。住民など入らなくても良い。
要するに作ればいいわけだ。
しかしとは言うもののそんな金が何処から湧いてくるか? アメリカである。
アメリカが金融緩和で無茶苦茶カネを刷っている。そのカネが回ってきているのだ。
鉄鉱石の価格暴騰の時期をよく見てほしい。
アメリカが金融緩和を始めたのは(QE1)2008年11月ですが、ヘリコプター・ベンと言われ、「ヘリコプターでカネをばら蒔けばいい」が持論のベン・バーナンキがFRBの親分になったのが2006年2月。
丁度鉄鉱石バブルの時期とピッタリではないか。
オーストラリアの鉄鉱石の黄金時代は終わったとの話が有るそうだが、なるほどと言う話しだと思う。
アメリカが金融緩和を止めようとしたら中国が大反対したそうだが、こんな裏事情が有ったのだと思う。

さてそんな粗鋼の大増産バブルの渦中にインドネシアのポスコ・インドネシアが立ち上がろうとしている。
そんな所の今分かっている事(実は殆ど何もわかっていない)を次回書いてみます。

しかし調べてみてこのバブル、恐ろしいなんてモノじゃないですね。クワバラ、クワバラ。
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2014-03-13 21:41

マレーシア機の失踪に思う事

 マレーシア航空機が行方不明になってから6日。未だに破片ひとつ見つかってないですね。
私も以前タイから帰国する折飛行機の故障に出くわしました。
今回のマレーシア機と同じ深夜出発の便。(タイのバンコク空港発の便)
離陸して1時間ほどたったころ(午前2時少し前でした)機長がアナウンス。
「この飛行機は故障したのでバンコク空港に引き返します」、情報はこれだけ。

それからはシートベルト着用サインはつきっ放し。CAも着席し機内サービスなし。
乗客は深夜と言うのに誰ひとり寝ている人も無し。モノも言わずに目だけギョロギョロ。
無事着陸したときは乗客全員でパチパチパチ。
でも引き返す1時間は長かったですね。

そんな経験が有るので今度に事故、他人事とも思えませんでした。
しかしこんな事故、日本人乗客がいないと日本の報道は殆どありません。
先ほどまでBBCでマレーシアから記者発表をライブでやっていたのでそれを見ていました。

中国が破片らしきものの偵察衛星写真を公開したのだが探しても見つからないとか、
エンジンのデータから福江不明になってから4時間飛んでいたと言う話しはそんな事実はないとか・・・

そんな中でCNNが面白い報道。
今回の中国の衛星写真公表は9日に撮影したのに公表が12日になったのは、中国の偵察衛星の能力が分かるので公表をためらったためではないかとの分析。
なるほど面白い見方だと思います。
CNNの記事はコレ
http://www.cnn.co.jp/photo/l/551439.html

尚問題の衛星写真はコレ。
2014-3-13マレーシア機失踪のCNN報道

記事によれば「見付かった漂流する物体は3つで、大きさはそれぞれ13×18メートル、14×19メートル、24×22メートルだった。」との事。

しかし6日たっても見つからない・・・
何か想像を絶する事が起こっているのではないか、そんな事を考えさせる話である。
一刻も早く見つかってほしいものだ。
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2014-03-09 10:29

凄い埴輪が見つかった

 日本の事が海外の報道で詳しく報道されることが有る。
WSJにそんな話が載っていた。
下野市の古墳から機織りの埴輪が見つかったのだと言う。
先ずはそれを報道するWSJの記事から。

<以下引用>

2014/03/07 2:07 pm
日本の考古学者、1400年前の絹織物のルーツ発見

2014-3-9機織り埴輪1


戦前の日本では絹の輸出が経済発展を支えていた。貧しい農家出身の少女たちが昼夜作業に励み、日本は世界最大の絹輸出国となった。そのおかげで原材料や軍艦、その他の西側諸国の産業技術を入手することができた。

今や考古学調査により、絹産業の起源が明らかになってきた。日本で初めて機織りをする女性をかたどった埴輪(はにわ)が見つかった。この埴輪は東京から80キロメートルほど北の栃木県下野市にある6世紀の古墳で出土した。

この埴輪は、6世紀にはすでに絹織物の技術が存在していたことに加え、当時の絹産業では女性が中心的な役割を担っていたことを裏付ける。

下野市はかつて絹産業の盛んな地域だった。この周辺地域で生産されている結城紬(つむぎ)はユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の無形文化遺産にも登録されている。

5世紀前後に中国からの渡来人が日本に養蚕や絹織物の技術を伝えたと言われている。稲作農家は農閑期に桑樹を栽培して絹を織っていた。

下野市文化課の木村友則学芸員によると、機織りをする女性の埴輪の高さは69センチメートル。長さ80メートルの古墳の埋葬室の近くで見つかった。この古墳には地元の首領や有力な織工が埋葬されていたとみられる。同市は今週、埴輪発見を発表した。

調査員は、絹織物は着物の生地となり、着物は朝廷に献上されていた可能性がある、と語る。この埴輪以外にもっと原始的な機織り機を表現した埴輪、その他22体の埴輪、素焼き鉢360点ほども発見された。

こうした古墳は3~7世紀に支配力のある氏族によって建設された。そしてこうした氏族が現代の皇室を確立していった。そのほか各地の族長も幅広く古墳を建設した。

死者を埋葬する際には馬や鳥、刀剣や盾、兵士と共にさまざまな種類の埴輪も埋蔵された。埴輪を埋蔵する具体的な理由は定かでないが、木村氏は故人の業績をたたえる意味があると推測している。

2014-3-9機織り埴輪2


原文(英語):Japan Archaeological Find Shows 1,400-Year-Old Roots of Silk Weaving
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2014/03/06/japan-archaeological-find-shows-1400-year-old-roots-of-silk-weaving/

http://realtime.wsj.com/japan/2014/03/07/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E8%80%83%E5%8F%A4%E5%AD%A6%E8%80%85%E3%80%811400%E5%B9%B4%E5%89%8D%E3%81%AE%E7%B5%B9%E7%B9%94%E7%89%A9%E3%81%AE%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%84%E7%99%BA%E8%A6%8B/?mod=WSJBlog&mod=WSJJP_Blog


結城紬がこのようにして織られていたと言う説明図

2014-3-9結城紬のいざり機

織子さんが左手に持っているのが横糸を通すための道具、杼(ひ)という。杼の内部は横糸が管(くだ)に巻いて入っている。これを左から右へ1回通したら経糸(たていと)をカラりと上下切り替える。そしてまた横糸を通す。こうして布を織ってゆく。
この杼、英語ではシャトルと言う。スペースシャトルのシャトルである。
尚織子さんが右手に持っているのが筬(おさ)と言う。これで横糸をトントンと打ち込んでゆく。
機織り(はたおり)の事を 「トントンカラリ」という事が有るが、それはこの筬を打つ音と経糸を切り替える時の音からそんな風にも言われるわけ。
織子さんの左手の前に小さな箱が見えるが横糸をまいた管(くだ)を置く箱である。

そしてこれが現代のいざり機

2014-3-9結城紬のいざり機の現代版


機(はた)織りの説明は以上で終わり。

この記事で私が感心したことが二つ。
一つ目はアメリカのWSJが日本のこんな考古学的な発見をこの様に大きく、そして詳しく報道したこと。
彼らは良い文化に対しては率直に良いと認めている。何処かのパクリ国とは全く考え方が違うのだ。

もう一つがこの文章
戦前の日本では絹の輸出が経済発展を支えていた。貧しい農家出身の少女たちが昼夜作業に励み、日本は世界最大の絹輸出国となった。そのおかげで原材料や軍艦、その他の西側諸国の産業技術を入手することができた。

何故この部分に興味が有るか、それは此処には書いてないが彼らの考えている事。
日本はこの絹のお蔭で「軍艦」を買うことが出来た。そして日露戦争で当時世界最強のロシア艦隊を全滅させた
こう言う事である。

今の日本は正に国難の時代である。
安倍総理が靖国神社を参拝しただけでアメリカが「失望」する時代。
その原点が日露戦争にある。
最近元駐ウクライナ大使馬淵睦夫氏がこんな事を言っていた。冷戦が終わりアメリカの敵ロシアが敵でなくなった。それ以来アメリカの日本に対する態度がガラッと変わっている。
そして中韓をたきつけて反日をやらせている勢力もある。
この難しい意味を考えないといけない、そう言っている。

偶々考古学上の大発見なのだが、そんな話の中にそんな思いが垣間見える。
難しい時代になったものと思う。

何はともあれ素晴らしい大発見、これは素直に喜んでいいことだと思う。
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