2010-04-21 10:51

タイ米の話

火山噴火の話で1993年のコメ凶作の際、タイ米を大量に輸入したが非常にまずかった。こんな話を書いたが皆さんから色々ご意見を頂いた。しかしコメント欄では書ききれないので私の知るタイ米についての話を少々。

 

まず最初にコメの種類のアウトライン。

日本のコメはジャポニカ種、タイのコメはインディカ種といい、インディカ種はジャポニカ種より細長いのが特徴。

どちらも糯(もち)米と粳(うるち)米が有るが、今回はうるち米を対象に話を進めたい。

 

タイ米=インディカ種は炊いてみるとパサパサして粘り気が少ないのが特徴で、食べた人は不味いと言う人と美味しいと言う人に分かれる。

93年に輸入されたタイ米を食べた人だけでなく、タイに住んでいる日本人でも不味いと言う人が少なからずいる。

 

何故不味いのか、よく聞いてみるとその理由は

1) 元々品質の悪い低級品を食べていた・・・当然値段は安い

2) タイ米にあわない調理方法・食べ方だった

 

まずタイ米の品質について

この写真を見てください

 

 これは収穫した稲籾を乾燥しているところ。なんとも原始的な方法。

車が走っているが此処はなんと国道一号線(!)の道路上。

バンコクから北に400キロほど、ターク県での風景だ。

(注:国道一号線=バンコクからチェンマイチェンライ方面へ行く国道)

 

いくら道路が広いとはいえ大型トラックがビュンビュン走っている道路で農作業、

このやり方で日本並みのきちんとした管理など出来ないのは納得できる。

 

 

 

次にその調理法だが、タイ米はこんな物で調理している。

 

これはタイ米を炊く為の鍋、どう見ても弥生式土器

タイ米はこの鍋で多めの水で炊き上げる、炊き上がったら余分な湯を捨てて10分から20分蒸らして水気を飛ばし出来上がり。

この鍋のように素焼きの物が湯を捨ててから蒸らすのに一番向いている。

こんな一見原始的な鍋を使うのが一番美味しい。

 

(参考:タイの田舎では今でもコレを練炭コンロにかけて飯を炊いている。この鍋、大小二つで約250円ほどと安い。しかし割れないようハンドキャリーで持ち帰るのが大変だった)

 

この方法、日本でも湯取りメシとか湯取り法とか言って江戸時代中ごろまで一般的な方法だった。

この方法だとコメのねばねばしたところを捨ててしまうので日本米でもネバネバ感の無い仕上がりになる。

 

そしてこんな風に食べる

 

タイの御飯の最も一般的な食べ方・・おかず載せ御飯又は汁かけ御飯(カイ・ケーン)。

 

タイ米は日本米と違いコメそのものは特別な旨みは無いが、このように他のおかずと一緒に食べると美味しい。

どんなおかずにも相性が良い

 

メシ屋ではトレーに何種類かのおかずを並べ、お客さんはその中から好きな物を選んでメシにかけてもらう。

 

御飯はパサパサだからスプーンとフォークで食べる。

 

 

さてでは日本米はどうかと言うと 

 

日本米の炊き方は、現在は電気炊飯器が当たり前(一部ガス式も)、然し1950年代まではこんな物で炊飯していた。

 

 

実はこの重くて大きいフタがこの釜の肝心なところで日本独自の発明品。この重いフタのおかげで中の圧力が上がり温度も上がる、いわば圧力釜状態で炊飯する。そして木のフタが余分な水分を吸収する。

「はじめチョロチョロ、中パッパ、赤子泣いてもフタ取るな」という炊き方はこの釜が出来た為に出来た言葉。

 

そして現在の電気釜もこの重いフタ付きの釜の炊きかたをそのまま機械化したもの。

いかにしてこの釜で炊いた御飯に近づけるかが炊飯器の重要事項。

 

炊き上がったコメは、湯の中のネバネバした部分までコメに炊き込んでしまうのでモッチリした粘り気のある御飯になる

 

従って食べ方も御飯はそのまま箸で食べる。おかずはおかず、御飯は御飯だけで食べるのが日本式。

だからコメに甘みや旨みが無いと食べにくい。

 

最後にタイ在住の日本人でもタイ米はまずいと言う人が居る。

よく聞いてみると、多くの場合不味いのは会社の社員食堂や学校の学食の御飯。

日本以上にタイのコメは美味しい物と不味いものの落差が大きい、そして安い食堂の御飯は確かに不味い。

 

私の経験では大分以前の話だが、会社で従業員食堂をオープンしたとき、タイ人総務部長から1食15バーツでよい言われたのでそれでオープンした。しばらくするとタイ人から飯が不味いと苦情が出てくる、食べてみると確かに不味い。業者を替えたりしたが変わらない、いろんなことをやってみて結局安いものでは良いコメが使えない、良いおかずも出来ないとわかった。結局コメは会社支給にし、単価も値上げしやっと美味しい御飯が出来るようになった。

 

結局カネを出せばうまい物が食べられる・・・そんなのは当たり前(笑)

こんなことが分かるまでに随分遠回りしたモノである・・・・・(泣)

 

 

  1. タイiza10年以前
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2010-04-20 20:50

アイスランド火山噴火<温暖化対策ではなく寒冷化対策を<続>

アイスランドの火山噴火の影響はまだまだ続いている。

心配な話だがこんな美しいものも。

 

 

4月16日もイギリス東海岸のスカーボローの夜明け

 

そしてコレは4月19日のイギリス中部チェスターフィールドの夕日

 

 

見た事も無いような美しい日の出、日の入りの写真

普通ならきれいだなぁ・・・で終わるのだが、上空に火山灰が入り込んでこんな風景になった。

これが疫病神になる恐れがあるのが問題。

 

 

前回のエントリーで火山の噴火が日本では非常な冷害を引き起こす事例を紹介した。

最近では1993年の冷害が記憶に新しい

 

今回の噴火の影響がどの程度かは未だハッキリしない。

しかしハッキリしている事が有る、それは前回の冷害のときは幸い例え品質は悪くても200万トンもの量を緊急輸入出来た。

然し今年は、そして来年もコメは国際的には非常な品不足。

 

その証拠にコメの国際価格の推移を見ると

ここで注目すべきトコロがある。

 

1994年1月のピークは日本の200万トンもの緊急輸入による値上がり・・・この時の全世界でのコメの貿易量が1100万トンなのでいかに日本の輸入量が多いか分かる。

 

2008年のピークは石油価格暴騰とアメリカバイオエタノール政策によるもの。

 

だが問題はピークとは言えないが2008年のピーク以降コメの価格は高止まり。

そしてこの価格高止まりと品不足は今後厳しさを増す事が確実視されている。

 

余談だがタイでタクシン派赤シャツデモ隊が暴れている。彼らはほとんどがタイ東北部の貧しい農民達、何故彼らがそんなに不満を持つのか・・・ その理由がタイ米の国際相場が3~4年前の倍になっているのに彼らが売り渡すコメの価格は変わっていない、そして彼らは借金を抱え苦しんでいる。こんな事が背景に有る。

 

 

本題に戻って、

その価格の高止まりの理由は簡単、最近コメの消費が生産を上回り品不足、そして在庫も少なくなっている。 

もし日本が今年冷害になって緊急輸入しようとしても今年はコメが無い。それが現状なのだ。

 

 

今日本にできる事、それは今年のコメの生産を万が一に備え手を打つこと。

具体的には今日本のコメはコシヒカリ一辺倒、それを少しでも変えられるものは冷害に強い品種に変える、あるいは田植えなどの時期調整で冷害の被害を少なくするなど知恵を絞る事だ。

 

今丁度稲の種まきのシーズン、天皇陛下も13日に稲の種まきをした時期、今なら少しでも手が打てるのではないか。

(私は農業の経験の無い素人、だから農業の事の分かる方のご意見を伺いたいと思う)

 

これは農業関係者の方だけでなく、気象関係の方、そして行政の関係者など全ての人に関係が有る。

日本人皆で知恵を絞らねばならないときが来ているように思えるのだがどうだろう。

  1. 気候変動
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2010-04-17 16:55

アイスランド火山噴火<温暖化対策ではなく寒冷化対策を

アイスランドで火山が噴火しヨーロッパを中心に空の便が混乱している。

だがこれは対岸の火事ではなく、日本を含め世界的な気候変動の原因となる重大事件と見るべきではないか。

 

 

歴史を紐解いてみると、前回のアイスランドの火山大爆発は1783年のラキ火山の爆発だった。

この噴火は割れ目噴火で火山列の長さは25キロにも及ぶモノ、今回の噴火より多分大きいと思う。

 

この時有毒ガスの噴出で現地では多数の死者を出したりした、しかし世界的に見ると最大の被害は成層圏まで上昇した火山ガス起源の霧(硫酸ミストなど)で、日射量が減り世界的に気温が低下した事であろう。

気温の低下で世界的な食糧危機となり、火山噴火の直接の被害を遥かに上回る飢饉が発生した。

 

日本では同じ1783年に浅間山が噴火した事と合わせ、東北地方を中心に深刻な被害を出した天明の大飢饉が発生している。

 

その天明の大飢饉でどんな事が起こったか。

 

 

 

 

此処に当時の記録がある。

これは東北地方、仙台藩領胆江地方に残る飢饉の記録。

天明4年の所が2つ記録が有る。飢饉前と後がコレで分かる。

軒数が288⇒253、人数が1622人⇒1227人に急減している。

 

仙台藩は飢饉に対する備えや政策が比較的整っていた。隣の南部藩から住民が逃げてきたほどである、それでもこんな惨状だった。

 

では最近この様な事例は無いだろうか、未だ記憶に新しい事例が実は有る。

1991年7月のフィリピン・ピナツボ火山の噴火だ。

 

 

このグラフは地球の平均気温のグラフで、中央部に気温が下がっているところがある。これが1991年7月の、フィリピンのピナツボ火山の爆発の影響による気温の低下。

さてそれでどうなったか。

日本では1993年(平成5年)の記録的冷夏による大凶作が発生した(作況指数:全国で74)。

当時1000万トンの需要に対し収穫量が800万トンを下回り、緊急でタイ米を輸入せねばならないと言う異常事態だった。未だ記憶している方が多いと思う。

 

余談だがこの時輸入したタイ米が極めて品質が悪く、昔の外米を思い出させる物で極めて不評だった。コレでタイのコメの品質は悪いと言う評価が事実と異なり定着したのは大変残念である。

事実は日本政府がこの時輸入したのは古米・古古米でしかも食用には向かない極めて品質の悪い物。日本側からコレでいいからと言う事で引き取った物だった

まずいのが当たり前である。

タイ米は日本米とは違うが味は悪くない、タイ米の風評回復を願っている。

 

閑話休題

さてこの様な飢饉に有っても1人の餓死者も出さずに乗り切った事例もいくつかある。先にあげた天明の大飢饉の場合で言えば、名君上杉鷹山のいた米沢藩などの諸藩だ。

上杉鷹山

 

然し現在の日本はどうだろう。

今日本はこんなのが総理大臣をやってる。

 

 

これでは政府など当てには出来るわけが無い。

 

先月から天候不順で今月に入ってもあちこちで雪が降っている。これは火山とは関係ないが、世界は温暖化の20世紀が終り寒冷化に向かっていると見られている。

その中での火山の噴火、この影響は数年続くと見られるので、今すぐ寒冷化対策を始めるべきではないだろうか

 

尚loopyの画像はよもぎねこさんのブログから借用しました。どうもありがとうございました。 

 

 

 

  1. 気候変動
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2010-04-15 16:51

混乱するタイ<混乱の元凶タクシンの実像

タイの反政府デモは未だ続いている。日本人村本さんを含む21人もの死者を出したが、未だ収束の方向は見えていない。

然しこの時期タイはソンクランと言うタイの正月にあたり、水掛祭りで有名な時期。

デモ隊も繁華街に一角に座り込んでいるものの、ライフル銃ではなく水鉄砲を持って水掛祭りを楽しんでいる。

                             

忙中閑ありなのか、我々にはなんとも理解しがたい光景では有る。

 

 

このデモ参加者にはUDD側から日当が支払われている事が分かっている。

デモ参加者は一日500バーツ(約1500円)、

(参加時間が少なければ300バーツくらいになる事もあるようだ)

タイ東北部の最低賃金は一日150バーツ~160バーツ、バンコクでも一日205バーツである。アゴ・アシ付きでこのカネがもらえるならいい仕事。

 

また昨年のデモ騒ぎのとき殺人や障害などで逮捕された連中は1人5,000バーツで雇われていた。この5,000バーツと言う金額、バンコク周辺の工場労働者の1か月分の所得に相当するが、タイ北部・東北部では2か月分、或いは3か月分以上に相当する。

 

 

この様な反政府デモの内幕を理解した上でその首謀者を見てみたい。

この反政府デモの首謀者タクシンは現在国外逃亡中であるが、その支持者が今回の反政府デモを引き起こした。

そのタクシンの真の狙いは何か、この点を私なりの見方で述べてみたい。

この件は丁度一年前にも「タイ混乱の元凶タクシンとは?」としてエントリーしたが、内容を改訂した。

 

 

 

まずは簡単にタクシンの経歴を

 

タクシン・チナワット  

・ 1949年生まれ  中国名:丘達新

  チナワット家はタイ北部チェンマイ在住、中国広東省出身の華僑、1860年来タイの通称「客家」

  同家はビルマとのシルク・アヘン取引で財を成したといわれている

・ タクシンは警察士官学校を出た警察官、アメリカの大学に2度国費留学

  警察時代から事業を始め、はじめは失敗するも携帯電話事業が成功(タイ最大手AI

・ 1987年 警察を辞職

・ 1994年 政治活動開始

・ 1998年 タイ愛国党設立

・ 2001年 総選挙に勝利し首相に就任

・ 2006年 クーデターで失脚

・ 2008年 2007年末の総選挙でタクシン派が勝利 

        同派の首相就任

        2008,1-2008,11,9 サマック氏(タクシン子飼い)

        2008,11,9-2008,12,2 ソムチャイ氏(タクシンの妹婿)

        PAD(黄シャツ集団)による空港占拠などの混乱で辞任

・ 2008年12月15日 反タクシン派アピシット首相就任により反政府運動開始(赤シャツ集団)

・ 2010年2月26日 タイの最高裁、タクシンの不正蓄財を認め国内で凍結中のタクシン資産の約6割、約1240億円の没収決定

 

 

この経歴の中で注目することは2つ

1) 警察時代から事業を始めたとはいえ、2001年首相就任頃迄の僅か20年くらいでタイ一番の富豪といわれる財を成したこと

2) 政治活動を始めて7年、与党タイ愛国党結成して3年で過半数を占める多数派となり首相就任

 

この様に非常に短期間で巨万の富と政権トップの地位を手に入れた事を注意して欲しい

 

尚米経済誌フォーブス2008年度版等によればタクシンの推定資産は約24億USドル(約2,400億円)。

この内2050億円は汚職捜査で凍結されていた、しかし2010年2月最高裁の判決でこの内約1240億円は没収。

 

 

 

次に2001年のタクシン政権の基盤となったタイ愛国党について

 (注:現在は活動禁止されている)

1998年 タクシンによって設立

日本語名称が愛国となっているので日本人には右派的な印象がある、

しかし実際は左派的色彩が強いグループ。

特に党員の中に1982年まで反政府武力闘争を続けていたタイ共産党の元党員が多数いる。

タクシン政権下で副首相・エネルギー大臣をしたプロミン氏、情報通信技術大臣だったスラポン氏、運輸省副大臣だったプームタム氏、農業省副大臣だったプラパット氏などが閣僚・側近の元共産党員。

 

党勢拡大、選挙の時などには特に地方では元共産党員を総動員して活動

 

政策は開発独裁を志向し、やや反民主主義的かつばら撒き福祉的とも、

景気のいい話で財界の支持を集める一方貧困層向け施策で北部・東北部の農村で人気、

しかし言うこととやることが食い違い、反対派からはタクシンの個人的利権団体と言われている。

 

タクシンが華僑2世である為か中国と親密な関係が有り、北京に支部を開く。

 

然しこのタイ愛国党は2007年憲法裁判所により解党命令を受けた。

従って今はタイ愛国等のメンバーはバラバラになっているように見えるが、2007年の総選挙にはPPPとして参加している。

 

そして今回の反政府デモを行っている「反独裁民主統一戦線(UDD)」としてタクシン派が再結集している。

 

 

 

また何故タクシン派が総選挙を要求しているのか?

 

今回の反政府デモでもタクシン派は総選挙を要求している。

外から見ると民主的な選挙で選ばれた人が政治を行うのが当たり前、何故いけないのか。

また総選挙をすると何故タクシン派が勝つのか?

 

 

これを理解する為にはタイの選挙制度、警察制度を知る必要がある。

 

まず選挙制度、

 

タイは18歳以上の全ての国民に選挙権がある事になっている。

この選挙人名簿は「タビアン・バーン」と言う家の登記証と戸籍と住民登録が一緒になったものに基づいて作成される。

(分かりにくく長ったらしい話だが我慢してみて欲しい)

このタビアン・バーンは持ち家にしか発行されない、また戸主との姻戚関係が無くても登記できる、15歳になってID(身分証明書)を作る際必要と言った理由から、田舎の親・親戚・知人の家に登記することが多い。

 

バンコク周辺には多数のタイ人がアパート暮らしをしている、

この人たちは例え結婚しようと、子どもが生れようとタビアン・バーンは持てない、

だから生れた子どもも同様である・・・これがタイの法律。

 

 

以上の理由でタイでは選挙は田舎に帰って投票する必要があるわけだ、

(但し最近 正当な理由を明確にして事前に登録すれば別の居住地でも投票できるようになってきた。)

 

タイは投票は国民の義務との考えが強く、投票率は70%位と高い、また投票しないといろんなペナルティが有る様だ。

 

投票は日本と同じように小学校などに投票所を設けそこで投票するのだが、日本と違い一人一人の入場証は無い、

投票所の壁に選挙人名簿を張り出し、投票する人は自分のIDカード(身分証明書)を提示しチェック後投票する。

 

タイのIDカードサンプル

これは最近採用が始まったICチップ付きのもの

(写真の人は本文とは(無論私とも・・残念!)関係有りません)

 

 

以上のことから一見公正な選挙のように見えるが、誰々さんちの人はまだ投票に来てないことが分かるとか、

投票に来た人が写真に似ていれば(鼻薬を利かせれば)別人投票が可能とか色んな問題が有る。

極端な例では選挙人登録人数より投票総数が多い(!)とか、開票中停電(!)したりとかが有るといわれている。

 

これは2007年の総選挙風景 (タイの東北部コンケーン県) 

 

またこの投票所の責任者は村長が勤める事が多い、然しタイの田舎などでは村長さん自身が買収組織の要員である。

そして投票日前夜は犬の鳴く夜といわれ、夜になると各家を回り買収金を渡していく事が当たり前である。

 

この様な選挙なので田舎に勢力を拡大し、巨額の買収資金を持ったタクシン派が有利なのは当然である。

この選挙制度、簡単には改善が難しいので反タクシン派にとってもあからさまに問題と言いにくい。

 

この買収金がいくら位かは公にされる事は勿論無い。

しかし2007年12月の総選挙では1人300バーツプラス一戸当り1000バーツとか、都会では高齢の男性にはバイアグラ(!)をつけたとか言われている。

(誰ですか! それなら私もと言ってるのは・・・)

 

尚タイの総選挙に掛かる費用はアメリカの大統領選挙に掛かる費用より巨額だと言われている。 

 

 

 

 

次に警察制度

 

タイの警察官は給料が安いことは一般に知られている。

そのためさまざまな副業をしないと食べていけない。

一般日本人の方でも時々道路を走っていてお巡りさんに止められ、わけのわからない交通違反で金を取られたことがあると思う。

この金が彼らの生活費であり、又上部への上納金に当てられているわけだ。

 

タクシンが警察官時代、その給料は月3,000バーツで有ったとの話がある、

(勿論初めの頃の話、だから彼の20歳代の事であろう)

いくら彼が20歳代・・多分1970年代(?) の事とはいえ国費で2度も米国留学するエリートの給料としては???である。

 

その分裏金、賄賂、副業が当たり前で、その分があるから警察官商売が成り立つ・・これがタイの警察の実態。

初めてタイに行ったときタイでもっとも危険なマフィアは警察と言われ、全く信じられなかったが事実であった。

 

そしてタクシンは警察内部を金でしっかりおさえている、

(また彼の奥さんポチャマン夫人は警察中将の娘でこの面からもおさえている)、

結果として今でも警察はほとんどタクシン派である

 

だから選挙においてもタクシン派が選挙違反になるのは都会だけ、田舎では警察に刃向かうのは命がけである。

 

今回のデモ隊との衝突事件、デモ隊からは軍を狙って狙撃された。(村本さんも不運にも狙撃されたようだ)

だが警察には死者はいない、警察はデモ隊の標的ではないのである。 

  

 

選挙においても警察の役割は大きく、それがタクシン派であること、しかもこれを簡単には排除できない事も問題だ。

 

 

以上をまとめると

タクシンが選挙で勝つため

・ 地元行政・有力者を取り込み

・ 地方の貧しい層に浸透した元共産党組織・人脈を利用し

・ 徹底した地方へのばら撒き作戦を行い

・ 警察組織を自派に取り込む

 

この様な多角的な組織づくりで選挙を戦ってきた、

この為わずか結党3年で過半数を制し首相に就任するという結果となった。

<実に素晴らしい能力の持ち主! 並みの政治家では到底まねの出来ない企画・管理能力では無いか!>

 

 

最後に、ではタクシンの真の狙いは何処にあるか、

蓄財か?

 ・・・それなら十分稼いだと思うが・・・

政権か?

 ・・・首相になればその上には何があるか・・・

 

この真の狙いについては巷間噂されるところしか知りえない、

しかしタイ人の間でまことしやかにされている噂は、

首相の上を狙う」というもの、

これが王政転覆なのか、タクシン王朝なのかは分からないが、

タイ人はそんなことを言っている。

しかしこれは単なる憶測の域を出ないので、

こんな噂話があることを指摘するにとどめたい。

 

今回の赤シャツデモ隊がライフル銃だけでなく、M79などという軍隊用の小火器等で武装しているところ、1970年代のタイ共産党の武装闘争を髣髴とさせる。

(元共産党員にとっては「昔取った杵柄」であろう)

 

タクシンの政策、そして日本人・日系企業への影響については

別の機会に述べたい。

タクシンの二枚舌の為、かなりひどい目にあっているのだが、真相が分かりにくい

 

 

左翼がかった政権が腐敗にまみれ、国民の耳に心地よい話をしながら、実際は私服を肥やすのに汲々としている。

これは中国韓国ノムヒョン政権でも同じ、

左翼がかった政権に共通する特技のようだ

 

 

最後に日本の民主政権と瓜二つと言ってよい共通点がある。

 

   <タクシン>       <日本の民主政権>

1) 華僑である   ⇒ 在日が異常に多い。

               帰化して即国会議員になった議員も

 

2) 共産党の残党 ⇒ 日本赤軍上がりの法務大臣以下多数

 

3) 大富豪     ⇒ 子ども手当てが月1500万ははした金

              (貰っても知らぬ存ぜぬ)

 

4) ばら撒き政治 ⇒ 口から出任せの政策

              (子ども手当て他多数)

 

タイの政治情勢は日本にも良い鏡となると思う。

 

  1. タイiza10年以前
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2010-04-14 10:37

普天間は現行案で行くなんて案があったの?

昨4月13日の読売新聞一面は普天間問題だった。

所がこの中に昨年12月に「普天間は現行案で行くとポッポからアメリカに公式に伝えていた」事が書かれている。

 

私が知らなかっただけなのか??

然しこの話、日米間としては極めて重要なのだが何処を見ても他には報道が無い。

Yomiurionlineを見てもこの記事見つからないので写真をアップする。

 

 

詳細はこうなっている

 

こんな話である。

事実なら国と国との約束である。守らなかったらどんな事が起こるか実に恐ろしい。

 

 

 

 

皆様の忌憚の無いご意見をいただければ幸いである。

ひょっとして私は「町内で知らぬは亭主ばかりかな・・・」なのか。

  1. 政治iza
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2010-04-13 17:13

混乱するタイ

タイで流血の惨事が続いている。日本人カメラマン村本さんが胸を打たれて死亡するなど21人が死亡した。

 

所でこのタクシン派赤シャツデモ隊との衝突事件、丁度一年前にも同じことが起こっている。

この問題の根の深さを考える上で一年前の事件を見ながら考えたい。

 

 

最初に事件の写真

 

<村本さんが撮影した事件現場写真>

デモ隊が軍隊に向かって爆発物を発射。

 

多分コレを使って”てき弾”を発射しただろうと言われている

 

4月10日夜のデモ隊との衝突では兵士4人、民間人17人が死亡している。

所でこのTV映像を見た人は疑問に感じないだろうか?

武装した兵士に対し、武器を持っていないはずのデモ隊が衝突したら、兵士が逃げ出して装甲車まで奪われている事に・・

タイの軍隊ってそんなに弱いのか

 

以下はバンコク週報の記事

【政治】 04/12

治安当局とUDDが批判の応酬

 4月10日の衝突で多数の死傷者が出たことに対し、当局とUDDが批判の応酬を繰り広げている。

 11日時点で死者数はデモ参加者など民間人17人と兵士4人の計21人、負傷者数は兵士と民間人合わせて858人となっている。

 UDDは11日、「デモ隊に対する武力行使」と、政府を厳しく非難。一方、パニタン政府報道官代行は、「治安部隊が行ったのは、群衆整理ルールに従った、銃口を上に向けた威嚇射撃。これに対し、デモ隊側から、兵士が装備しているものとは異なる催涙弾や小型爆弾が投げ込まれた」と反論している。

 
テレビ報道では、てき弾とみられる爆弾が治安部隊側で爆発し、複数の兵士が負傷した画像や、黒い目出し帽・服装の者がライフルを構え治安部隊側に水平射撃している画像もされている。

<以下省略>

 

 

http://www.bangkokshuho.com/news.aspx?articleid=9823

 

実はこの時タイの軍隊は武装していると言っても中身はゴム弾

これでは至近距離で無い限り殺傷能力は無い。

デモ隊はそれを知っていたので、武装した軍隊に平気で向かって行ったのである。

 

<軍から奪った武器を公開するデモ隊>

 

<これが治安部隊の武器のゴム弾>

 

(コレで撃たれたのなら、村本さんも怪我だけで済んだろうに・・合掌)

 

今回の件、タイ国軍のコメントはデモ隊が強力な武器で武装していたので鎮圧に失敗した。このように言っている。

(竹ミツと真剣でチャンバラをやっている様なもの、そりゃあ逃げる訳だ) 

 

 

さていよいよ本性を表したタクシン一派だが、丁度一年前全く同じことが起こっている。

アセアン会議のぶっ壊しだ。

 

アセアン会議会場に乱入する赤シャツデモ隊

 

この事件、一年前の同じ時期に起こっていることに注目。

丁度この時期はタイではソンクランといってタイの旧暦の正月、そして水掛祭りで有名な時期である。

重要なのはこの時期、タイは農閑期でタクシンの地盤のタイ東北部の農民はヒマなのである。

 

昨年のこの騒動では何人かの騒動を起こした連中が逮捕された。

そして判明したのがこの連中、1人5,000バーツで雇われてやってきたと言う事である。

5,000バーツは日本円で約14,500円だが、バンコクの工場労働者の約1か月分の収入、タイ東北部の貧しい農民には2~3か月分の収入になる。

だから彼らは喜んでやってくる。勿論食事は支給される。

こんないい事は無い訳だ。

 

タクシン一派にはタイ東北部で昔武装闘争をしていたタイ共産党の残党が入っている。

(民主の名を借りた共産主義者・・・どこかの国の民主党そっくりである)

この連中が今回の武装闘争を指揮していた事は確かだろう。

 

<続く>

  1. タイiza10年以前
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2010-04-04 12:09

日本の温暖化対策法案は自殺行為<WSJの忠告です

いつもは日本に対し皮肉ばかり言ってるウォール・ストリート・ジャーナルがこんな論調で日本に忠告している。

ぜひ皆さんの知っていただきたい論調なので全文引用する。

日本のマスゴミの記者さんにも、これくらいは是非書いて欲しい。

<4月2日付WSJより引用> 

  • The Wall Street Journal

【オピニオン】日本の温暖化対策法案は自殺行為

ジョゼフ・スターンバーグ

 

 日本は、国会が検討している地球温暖化対策基本法案を承認すべきだ。

炭素排出量を2020年までに1990年比25%削減するという崇高な目標を達成するには、破滅的な費用がかかり、うまくいけば倒産が相次ぐ

そうなれば、世界2位の経済大国は、80年代に拡大しバブル崩壊後も完全に取り除けなかった余剰供給能力を、ようやく一掃できる。

 (引用者注:青字部分はアメリカ流のジョークなので色を変えた)

 

 もちろんこれはエイプリルフールによせて言ったこと。

実際、キャップ・アンド・トレードや炭素税は日本にとって良案ではない。

鳩山由紀夫首相はこの春に是が非でも同法案を押し通すという、日本経済にとって残酷なジョークを提案している。

ただ、破滅的な費用に関するくだりは紛れもない真実だ。

 

 

<こんな自殺法案に反対の記者会見する業界団体トップ>
詳細はコレを参照ください
(引用者注:元記事は此処にポッポの写真だが変更)
 

 鳩山内閣は3月12日、地球温暖化対策基本法案を閣議決定した。国会の採決は数カ月以内に行われる

中期目標としている20年までの25%削減は、他国がそれぞれ削減目標を採択することが条件だ。

しかし、50年までに50%削減という過酷な長期目標には条件がない。実施の方法については、国内のキャップ・アンド・トレード、炭素税、再生可能エネルギーに対する補助金の組み合わせという見方が強まっている。

 

 企業が笑えない理由はここにある。日本の産業界は既に効率が高い

これは、石油をほぼすべて輸入に頼る「日本株式会社(Japan Inc.)」が70年代のオイルショックの経験から学んだためだ。

政府が費用のかかる規制を既に導入しているためでもある。06年時点で、フランスが1キロワット時の電力を生産するのに必要なエネルギーは日本より2%多かった。また、米国は13%、中国は32%、インドは41%、日本を上回った。

セメントクリンカー(セメントに混ぜる粒)をはじめ、産業用化学品から紙まで、多くの製品について同じことが当てはまる(ただ、紙に関してはドイツが日本より15%効率が高い)。

 

 裏を返せば、日本経済にはエネルギー効率をさらに高める余地がほとんどないということだ

国内鉄鋼メーカーがすべて、現在商業利用できるうちで最もエネルギー効率の高い手段を導入しても、業界が削減できる二酸化炭素排出量は鉄鋼1トン当たり0.07トンにすぎない。

一方、中国がこうした技術を業界全体で導入した場合、0.48トンの削減、米、欧州連合EU)はそれぞれ0.15トン前後の削減になる。

 

 そのため、日本企業が鳩山首相の夢に従うなら、日本企業には大きな札束の山が必要になるだろう

日本経団連が、以前のほぼ同様のキャップ・アンド・トレードに関して試算したところでは、二酸化炭素排出を1トン削減するための費用は約476ドル(4万5000円弱)。

これに対し、米は60ドル、EUは48~135ドルだ。この差は、日本は既に排出量が少なく、限界まで削減するには莫大(ばくだい)な技術投資が必要になるという科学的要素も一因だ。

また、日本はどの国よりも急速な削減を目標にしている。476ドルという金額は25%削減という目標に基づいているが、EUは20~30%、米は3%の削減だ(90年を基準)。

 

 ちなみに、これは他の主要経済も排出量削減を行うとの仮定に基づいた控えめな試算だ。

そうでなければ、日本は競争力の問題に直面し、低コスト国に仕事を奪われるという形の費用を自らに課すことになりかねない。

 

 こうしたデータの裏には、経済への深刻な影響が潜んでいる。

日本メーカーは既に、エネルギー効率に関して最も進んだ技術を活用しているため、一段の炭素排出量削減には2つの選択肢しか残されていない。

オプションAは、エネルギー効率を新たな水準まで急速に向上させる奇跡的な技術を手早く編み出すこと。

オプションBは、炭素排出設備を一部閉鎖することだ。どちらも高いコストがかかるが、環境省は先週、オプションA推進で喚起された投資が20年には景気の追い風になるとの、あり得ない主張をしている

20年までの中期目標に間に合うペースで排出量を減らすには、Bで行くしかない

 

(引用者注:つまり日本企業は日本から出て行け! といっている訳である)

 

 

 以上すべてを合わせると、鳩山首相がこの法案を進めていることは非常に奇妙だ。

政略のせいだ。

鳩山首相がこの半年で完膚なきまで打ちのめされたのを見た有権者は、夏の参院選を前に、政権担当能力を示す何らかの材料を切望している。

鳩山首相は、気候変動法案が向こう見ずとはいえ実現できる唯一の選挙公約だと思っているのかもしれない。

クライメートゲート事件や、国連気候変動に関する政府間パネルIPCC)の氷河に関する根拠のない発表について、どういうわけか日本ではあまり注目されておらず、そのため温室効果に対する疑いもまだ少ない。

 

 ようやく鳩山首相のジョークの「落ち」にたどり着いた。

日本は炭素排出規制を最も必要としない先進国だ。

炭素排出が現実に存在する明確な問題だという主張を認めたとしても、である。

しかも日本は、追加の排出規制を真剣に検討している唯一の先進国だ

既にデフレ懸念、輸出主導型の弱い景気回復、容赦ない高齢化に直面しているなら、生活するのに理想的な場所ではない。日本の技術の奇跡を祈ろう

 

(ジョゼフ・スターンバーグ氏はコラム『ビジネス・アジア』のエディター)

 

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2010-04-03 18:29

竹島問題の背景

韓国が不法占拠している日本固有の領土竹島について、日本の教科書の記載が嘘だと騒いでいる。

 

<以下AFPより引用>

「日本は小学生にウソを教えている」、竹島問題韓国首相

  • 2010年03月31日 21:47 発信地:ソウル/韓国

 

 

【3月31日 AFP】韓国の鄭雲燦(チョン・ウンチャン、Chung Un-Chan)首相は31日、日本政府が小学生に対して、日本海の竹島(韓国名・独島、Takeshima)の領有権について嘘を教えていると非難した。

 鄭首相は、日本統治下の1919年の「3・1独立運動」で収監され拷問死した柳寛順(ユ・ガンスン、
Yu Gwan-Sun)を追悼する式典に出席。「日本は小学生にまで独島についてウソの内容を教えようとしている」と述べ、「歴史的真実に対して誠実でない国、子どもたちに真実を教えることのできない国に未来はあるだろうか?」と非難した。

 竹島をめぐる騒動は、日本政府が30日、竹島に対する日本の領有権を明記した小学校教科書を検定合格としたことから激化しており、韓国の柳明桓(ユ・ミョンファン、
Yu Myung-hwan)外交通商相は重家俊範(Toshinori Shigeie)駐韓日本大使を外交通商省に呼び、強く抗議していた。

 文部科学省が検定した教科書は2011年4月から小学校で使用されるもので、日本政府高官によると、中には「島根県に属する竹島を韓国が不法に占拠している」と記した教科書もあるという。(c)AFP
 

<引用終り>

詳細はコレを参照ください

 

しかし4月2日になって韓国李明博大統領が現在不法占拠している竹島を実効支配強化する方針を話し始めた。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/375876/

 

また同じ4月2日には韓国国会が日本の教科書検定問題を取り上げている。コレなんかは内政干渉そのもの、決して許してはならない。

この件、ご隠居さんが詳しく解説している。

http://tosi.iza.ne.jp/blog/entry/1531517/ 

 

 

 

竹島問題の詳細について

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/gaiyo.html

日本固有の領土である事が詳しく説明されています。

 

 

コレが竹島

 

手前の島に建物が写っている、韓国が不法占拠し軍隊を常駐させている所。 

 

 

 

所でこの話、日本では竹島問題に対する一般国民の関心はうすい。しかし韓国は騒ぎまくっている

 

実は日本にとって竹島は断崖絶壁の孤島、しかし韓国にとっては海上貿易上非常に重要な航路上の要衝。

だから韓国はどんな事があっても不法占拠を正当化しようとする。

 

 この間の事情は昨年10月の護衛艦くらまと韓国のコンテナ船の衝突事故について、その背景を「関門海峡衝突事故の背景にあるもの」としてエントリーした。

 

http://tansoku159.iza.ne.jp/blog/entry/1300282/

 

 

 

今回改めて韓国が不法占拠を正当化しようとしている理由について考えたい。

 

この問題は日本や韓国からアメリカに行く為の航路の問題を理解しないと分かりにくい。

少々長い話だがこの問題の理解のために我慢して欲しい。

 

日本から見てアメリカはほぼ真東に有る。

(東京の真東がロサンゼルスになる)

だから日本からアメリカへの航路は真東に行くかと言うとそうではない。

船でも飛行機でも大圏航路を使うので普通の地図上では遥か北の方を通っていく、これが最短コースである。

この事情は韓国でも同じである。

だから韓国釜山港からアメリカ方面へはこんなコースを通る。

 

  

韓国釜山港からアメリカへの航路

次の図は 日本からアメリカへの航路図だが、韓国からでも津軽海峡を抜けた後はほぼ同じコース。

 

 

此処を通る船がどんなものかというと

実に大きな船だ、最近のコンテナ船は巨大化が進んでいる。

この巨大な船が25ノット(時速約47キロ)で走っている。

(コンテナ船については次回詳細を書く予定)

 

そしてこの航路上の要衝に有るのが竹島である。

この航路、実は江戸時代の北前船も利用した重要な航路だった。

コリア・ウオッチャーのご隠居さんが江戸時代の北前船の航路が竹島の北を通っている事が報道されている事をエントリーしている。

詳細はコレを参照ください

http://tosi.iza.ne.jp/blog/entry/377801/

 

その中で重要な図は

新修米子市史第12巻に収録された「日本針図」。隠岐島の北西にある「竹島」と「松島」(点線で丸囲み)の間に、北前船の航路が示されている。(下記略図参照)

 

 

このように江戸時代から日本海を津軽海峡方面に向かう航路は竹島周辺を通るようになっていた事が分かる。

(何故こんな航路かは、対馬海流などの影響だが今回は省略)

 

この事は韓国釜山港を利用する船でも事情は同じである。

 

 

目を転じてみると・・・

その釜山港が今どうなっているかと言うと

 

この図はアジアの各港のコンテナ取扱量を1980年と2006年で比較した物。

日本もコンテナ取扱量は増えているがアジアは飛躍的に伸びている。2006年では東京湾(東京港と横浜港)と大阪湾(大阪港と神戸港)を合計した量より釜山港のほうが多い。

 

つまり韓国にとって釜山港の重要度は日本の主要港より遥かに重要、だからその航路上の要衝竹島に敏感なのである。

 

<続く>

 

 

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