2009-08-27 22:55

新幹線が鉄道発祥の地イギリスへ<続>

新幹線型の高速列車が今年の暮からイギリスで走り出すことになった。

走るのはCTRL線(Channel Tunnel Rail Link:ドーバー海峡トンネル連絡線)と言うイギリス初の高速鉄道専用線である。

ここをロンドンーパリ間を結ぶユーロスターと一緒にイギリス国内用として走ることとなった。

 

新幹線と言っても、イギリスの規格や欧州高速鉄道相互乗り入れ規格をクリヤーする為、日本ののぞみ型新幹線ほど大きくない。秋田新幹線並みの大きさだ。

注) ユーロスターは車体幅:2814mm、のぞみは車体幅:3360mmと50cm以上大きい

 

2007年11月のCTRL線開業式典での日本製高速列車

 

左はユーロスター(フランスのTGVベース)、右が日本製高速列車(Class395、愛称:ジャベリン)・・これは試運転中のプロトタイプ車

 

鉄道発祥の地イギリスへの輸出がどんな意義が有るか?

第一は

 高速鉄道が世界で注目され新規採用国が増えている。

その中で新幹線とライバルのTGV(ユーロスター)が同じ線を走る。新幹線の良さを全世界にアピールできるチャンス。

新幹線の輸出にとってこれ以上のものは無い。

 

しかしもう一つの側面、

それは日本の鉄道技術史上最大の失敗、狭軌の採用に関することだ。

日本の鉄道黎明期・・1870年頃(明治の初め頃)日本はイギリスの指導で鉄道建設した。この時推奨されたのが狭軌だった。

注)狭軌:1067mm、標準軌(広軌):1435mm 

イギリスフランスドイツアメリカなどは標準軌、

この狭軌採用がその後鉄道関係者を苦しめることになる。

だから鉄道関係者にとっては130年以上前、イギリスの指導で狭軌を採用し散々苦労してきた。然しその苦労が新幹線と言う形で今イギリスに貢献できる。これは素晴らしいことだ。これが第二の側面と思う。

 

 

 

これは私の個人的な話、

私が若い頃に死んだ私の父は土木関係の技術者で、鉄道(私鉄だが)の敷設の仕事をしていた。

その父がこの狭軌の件では随分苦労したのだろう、小学生だった私に狭軌とはどんなもの、どうして採用してしまったのかその失敗の経緯、そしてその後明治の終り頃当時の鉄道省が標準軌への切替をしようと決めた、しかし政治家の長期的な見通しの無さで失敗した経緯、こんな事を繰り返し繰り返し話したことを、今でもありありと思い出す。

 

<余談だが政治家が目先のことだけ考えた政策を取ると、将来どんな結果をもたらすか、その良い事例と考える>

 

鉄道関係者(特に技術者)にとってはこの話、多分誰でも知っている話だと思う。

しかし鉄道関係者からはこの過去の話が出てこない、多分鉄道発祥国のプライドを捨て、日本製を採用してくれたイギリスへの配慮が有るのかもしれない。

鉄道産業発祥国だが、そのイギリスには今では鉄道車両製造メーカーは無い!、そんな現状があるとしても、フェアーに良いものは良いとして日本製を選択したイギリスに感謝すべきだと思う。

 

 

ユーロスターのベースになったTGVは現在最高速度320キロで運行している。新幹線が山陽新幹線がやっと300キロ運転しているのに比べると大きな差がある様に感じる。

実はTGVは新幹線を意識し、最高速度競争をしているのだ。確かに最高速度が速いほうが優れているように見える・・・・。

だが最高速度320キロのTGVより最高速度270キロの新幹線の方が平均速度は速い!、

例えば、東海道新幹線:東京大阪間552,6キロを最新型のぞみは2時間25分で走る=平均速度228キロ/h、

最初に営業開始したTGV線:パリリヨン間427キロを最新型TGVは1時間57分で走る=平均速度219キロ/h、

地味だがスタンドプレーでないところ、これが新幹線の持ち味なのだろう、

 

勿論開業以来40数年大事故を起こしていない安全性、

5分刻みで運行できる定時運行システムも重要だ。

 

イギリスに新しい時代を開く高速鉄道、そこに日本の技術が花開くことに期待したい。

  1. 鉄道
  2. TB(0)
  3. CM(3)

2009-08-25 15:52

新幹線が鉄道発祥の地イギリスへ

日本製新幹線型電車がいよいよイギリスを走ることになり、その鉄道車両全ての引渡しが完了したことが報道された。

 

英国サザンプトン港に陸揚げされる日立製新幹線型車両

 

この新幹線型車両が何処を走るのかと言うとCTRL線(海峡トンネル連絡線)といって、ドーバー海峡トンネルのイギリス側出口からロンドンまでの高速鉄道専用線(2007年開通)

つまりロンドンーパリ間を走るユーロスター用の新線だ。

 

これはユーロスター路線図

 

日立が今回納入した新型車両はイギリスでは愛称「オリンピックジャベリン(槍)」と呼ばれることになっており、ロンドンの次のストラトフォード駅が2012年のロンドンオリンピックメイン会場への最寄り駅となっている。

 

CTRL線を走る新幹線型電車(オリンピックジャベリン)

(今年の暮から営業運転開始予定)

 

この日本型新幹線が、イギリスで始めての高速鉄道専用線をフランスの誇る世界最高速のTGVベースのユーロスターと並んで走る意義は大きい。

よくぞここまで頑張った日立の皆さんの努力には頭が下がる。

 

そして最高速度300キロと速いものの加減速の苦手なTGV(ユーロスター)に対し、最高速度225キロだが加速・減速性能に優れた日本型新幹線の長所と安全性がロンドンオリンピックで世界中にアピールできる意義はとても大きいと思う。

 

参考だがTGVは最高速度300キロ(320キロ)だがそこまで加速するのに6分くらい、距離にして15~16キロ必要、同様に減速にも10キロくらい必要らしい、だから最高速度が速い割には平均速度は速くないようだ。

 

実はこの話、私は長谷川慶太郎氏の著作「それでも平成恐慌は有りません」に書かれていたので知ってはいた。

しかしそこには「のぞみ型新幹線を受注、ロンドンパリ間を走る」とか「TGVは座席が横3席、新幹線は横5席、3より5の方が良いに決まってる」などと書かれていたので、到底信じられず半信半疑だった。

今回内容を調べ、その意義の大きさにあらためて感動した次第。

 

何故鉄道発祥の地イギリスへの輸出に意義があるか、

それは100年以上前からの、日本の鉄道が背負った十字架のような話、この件は次回に。

 

  1. 鉄道
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2009-08-17 18:27

高速道路無料化の愚 <番外編>

大阪と名古屋を結ぶ高速道路に名阪自動車道と言うのがある。大阪(松原)天理間は西名阪自動車道、亀山名古屋間は東名阪自動車道と言う名称でいずれも高速道路だ、しかし天理亀山間は名阪国道という名称で自動車専用道路だが無料、そして一般国道扱いの為制限速度は60キロとなっている。

この名阪国道、日本で最初の本格的高速道路である名神高速道路が全通した1965年の暮、暫定2車線で開通した歴史の古い道路。

 

今回この道路を取り上げたのは無料の自動車専用道路(高速道路)がどんなものになるか、その極めてよい事例ではないかと思うためだ。

 

最初に奈良県警のホームページから

 

名阪国道は日本一安全運転が必要な道路です!

 
 全国の主要道路等との比較
路  線  名死亡事故件数共用距離1kmあたりの発生件数
名阪国道(福住IC~天理東IC)59.90.505
名阪国道(奈良県内のみ)731.60.222
名阪国道(全線)973.30.123
名神高速道路18192.30.094
近畿道(西名阪道路)455.60.072
東 関 東 道8113.50.070
東名高速道路23346.70.066
阪神高速道路14233.90.060
首都高速道路16281.00.057

 
名阪国道(奈良県三重県)は、全国の高速道路・自動車専用道路中、1kmあたりの死亡事故発生件数が日本一

 

詳細はこちらを参照ください

 

東名などに比べ事故率は約倍だ。 

これは三重県警でも事情は同じ、 だから両県警にとっては事故防止の為取締りの最重点路線だ、この名阪国道73キロの間に自動速度取締装置(オービス)が上下線併せて6箇所(!)、しょっちゅうネズミ捕りをしている、覆面パトがいつも走っている・・・

 

だからここを走るドライバーにとっては「大型車がゴーゴー走る、大事故が多い、取締りはキツイ」で怖い道路の筆頭としてよく知られている。

最近新名神が開通したので大分通行量が減り、多少よくなったと言われているがそれでも怖い道路の筆頭に変わりない。

 

では何故こんなことになってしまったのか?

詳しくはここを参照ください

つまり高速道路黎明期に高速道路になり損ねた道、それがこの国道なのだ。

四十数年前、当初一般道路として計画した国道25号線のバイパスを名古屋大阪間の高速道路に計画変更、然しその経緯上無料の準高速道路としてしまった、このため高速道路としては規格を満足できなくなった。

結局「無料だから一般道路だ、だから制限速度は60キロ、それなら高速道路の規格など関係ない!」こういう理屈で建設されてしまった。

 

現地は急峻な山間部である、そこにこんな理屈で建設された道路がどんなものができたかと言うと

1) 急勾配・急カーブが連続している。

  特にΩカーブなどは最小半径150M、奈良県警のデータでもきわめて危険なところ。

  又アップダウンと急カーブできわめて見通しが悪い。

 

2) インターチェンジやサービスエリアからの流入路の用地が確保されていないので加速車線が足りない。

  場所によっては加速車線が殆ど無い。

 

3) 前後が西名阪・東名阪と高速道路なのでこの道路が高速道路で無いといくら県警が叫んでもドライバーは高速で走る。

 

4) インターからの流入車などの低速車と通過する高速車の速度差が大きい、また最低制限速度も無い。

  

5) 大阪名古屋間の最短ルートであり、大型トラックの利用が多く、実質産業道路である。

 

こんな道路になった結果が自動車専用道路事故率ダントツ日本一になってしまった。

奈良県警・三重県警はじめ関係者は何とか汚名返上を目指し道路改良を進めている、然し残念ながら生れの悪いものは小手先の改良では抜本的な改善には繋がらない。

そして完成以来40数年の間に多くの事故が発生し、多数の尊い命が失われたことは間違いない。

 

個々の事故は「制限速度を超えた無理な運転」とか「降雨時の下り坂で急ブレーキ」とかドライバーに責任があるとして処理されている。だが根本的に道路構造が悪いことは殆ど無視されている

 

お役人の感覚で安易に建設した高速道路、四十数年後の今日でもこの様な弊害を残している。

大阪名古屋間などは第二東名並みの高速道路が(最近新名神が出来たが・・)更に必要なのだ。

 

高速道路の無料化などと現実を見ない政策が実行されたら、我々は数十年後の世代にまでその失敗のつけを回すことになる。

  1. 高速道路
  2. TB(0)
  3. CM(4)

2009-08-15 11:31

高速道路無料化の愚 <続々>

大型コンテナトレーラーと言うのをご存知だろうか。

最近国際的な貨物輸送はコンテナ化が進み、長さ20フィート(6.1メーター)、40フィート(12.2メーター)のコンテナを使うことが当たり前になってきた。

特にその中でも40フィートコンテナが主流になっている。

そのコンテナを運搬するのがこのコンテナトレーラーだ。

 

これが40フィートコンテナーとそれを牽引するトレーラー

 

 

 

これは東京あたりの人なら「環七をよく走っているデッカイやつね、知ってるよ」と言うか、それとも「首都高速を毎日走っているが見たことは無いよ」、どちらかではないか。

実はこの大型トレーラー道路交通法の限度の大きさ(長さ12M、重量20トン)を大きく超え、重量などはコンテナだけで約30トンも有る、従って道路管理者の許可を得て運送している。

 

許可を得て運送している為当然走るルートは限定される。特に首都高速などは湾岸線など一部の路線以外は通行できない。

これは首都高速を建設した時点でこの様な大型で重量のある車両を想定していなかった為道路が耐えられないのだ。

従って東京港辺りで陸揚げされたこのコンテナを北関東方面などに運ぶには主に環七などが利用される。

 

一言で言えば日本の高速道路は現代の物流の基本である大型コンテナなどに対応できていない、時代遅れなのだ。

その時代遅れの証拠がこんなデータ。

 

 

コンテナ取扱量を見るとアジア諸国の主要港の中では、27年前は日本が断然トップ、

然し2007年のデータではシンガポール、上海、香港に抜かれ、日本の主要5港合計が釜山・高雄に迫られている・・・ これが現状なのだ。

無論この最大の原因は日本の港の問題だが、それを取り巻く交通インフラも大きな障害となっている。こんな現実、どうしてマスコミ連中は報道しないのだろうか?

 

前々回エントリーで発展途上国でも高速道路などのインフラが整備されている実態の片鱗を紹介した。

タイなど発展途上国でも高速道路などのインフラ整備は最重点なのだ。

 

世界の趨勢は高速道路は無料、或いは安い料金で通行できる、そのことは重々承知の上で、然し日本ではその国土条件などから有料でも止むを得ないから、一刻も早く世界と競合できる様な道路網の再整備が急務、そう考えている。

 

次回は無料でお手軽に作った高速道路がどんな結果をもたらしたか紹介する。

 

  1. 高速道路
  2. TB(0)
  3. CM(4)

2009-08-13 22:54

高速道路無料化の愚 <続>

前回のエントリーで日本と言う国土が欧米とは全く異なる、道路には不向きな土地だと言うことを書いた。

しかし無料化を叫ぶ連中はどうも日本の道路がもうこれで十分だと考えているらしい。

これ以上道路は要らない、だから今ある道路を無料化し、使い続ければいいと思っているようだ。

 

 

日本の道路は世界の中で十分なレベルなのか?

東名高速がお粗末なのは誰でもうすうす感じていると思う、それがどんなものか、はからずも明るみに出てきた。

8月11日午前5時7分発生した静岡沖地震、牧の原サービスエリア近くの東名高速が損傷を受けたが復旧に手間取り、13日現在まだ上り線が不通のままだ。

東名が通れないと東京名古屋間は中央道ひとつしかない、幸い盆休み中で企業の生産活動には大きな影響は無さそうだ、だが考えて欲しい、

あの程度の被害で日本の大動脈が麻痺する、あまりにも脆弱なシステムではないか。

 

これは実は昨日や今日分かったことではない、戦前の日本軍は国防上の大問題としてこれをとらえていた。

もしこの一番弱いところを攻撃されたら日本壊滅。

だから鉄道や道路は必ずバイパスを作ろうとしていたと聞いたことがある。

 

例えば東京~名古屋~大阪間でもこんなところは何箇所も有る。一番分かりやすい所の一つが今回の事故現場に近い由比蒲原地区(静岡市と富士市の中間)、新幹線で名古屋から東京に向かうとき富士山の見える場所と言った方が分かりやすいか。

 

ここは特に由比地区は海と山の間わずか幅数百メーターの所を新幹線・JR東海道線・国道一号線・東名高速道路が走っている。特に東名などは陸地にはもはや土地が無いので海上に橋を架けてそこを通している。

 

さった峠から由比方面を望む

左からJR東海道線・国道一号線・東名高速道路

新幹線は左の山の中をトンネルで通っている、間もなく外に出る。

 

 

普段は景色の良い所で、ここを通るとき富士山が見えると何だかとても得をしたように思うのは誰でも同じ。だがそこは災害など非常時にはとても弱い所だということを今回の静岡沖地震が警告している。

 

日本の高速道路はこのように災害などに弱く、又慢性的な渋滞が有る。つまり本当はとても不足していて抜本的な整備が必要なのだ。無料化などといって浮かれているヒマは無い。

 

次回もう少し日本の高速道路が本当は不足していることを紹介しよう   <続>

 

  1. 高速道路
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2009-08-11 17:21

高速道路無料化の愚

高速道路を無料化せよと叫ぶ人たちがいる。まさにばら撒き政策の典型だがこんなことで良いのだろうか?

無料化の根拠は欧米諸国が殆ど無料だと言うこと、それと東名や名神は元々償還が終われば無料化するということで建設した筈ではないかということ。

そして現在の高速道路の借金・・・旧道路公団が残した40兆円近い借金・・・は国債で肩代わりし60年(!)かけて返済する等ととんでもないことを言っている。

 

我々が使ってしまったものを孫か曾孫の世代に先送りする・・

こんな事をしたら我々の孫や曾孫は「ご先祖様はとんでもないことをしてくれた、おかげで私らは食うや食わずだ」と恨むだろう、我々の位牌は神社の松の木に五寸釘で打ちつけられ、我々の霊は盆になっても帰るところも無く地獄をさまよう事になる。

 

 

さて欧米諸国で出来て日本では出来なかった高速道路の無料化、その原因を考えて見たい。

 

なんと言っても第一番の理由、それは日本と言う国土である。

少々古いがこんなデータを見て欲しい。

 

○ 世界各国における可住地面積の比較
 人    口
(1994年)
国土面積
(万ha)
可住地面積
(万ha)
可住地/国土面積
(%)
可住地1万 ha当たり人口
(千人)
日本1億2,491万3,77880921.4150
アメリカ2億6,085万91,66046,17050.45
イギリス5,809万2,4482,19089.526
フランス5,775万5,4703,38962.016
注1:日本の国土面積等は昭和62年「国土利用白書」、外国は外務省調べで1979年~1985年の数値を使用
注2:「可住地」は、日本は農用地、道路、宅地を合計した数値、外国は国土面積から内水面、森林、荒れ地等を除いた数値を使用





 






 

 

 

 

 

MiaikoroさんのHPより借用)

 

日本の場合、昔学生時代に日本の平地面積は16%くらいと聞いた記憶がある。このデータで可住地としてみると21%となっているが、平地が増えたとは思えず、主に傾斜地や山なども可住地にしてしまったのだろうか。

アメリカが国土が広いのは誰でも知っている、しかし日本より人口がはるかに少ないイギリスフランスでも可住地としてみると日本よりはるかに多い。

その結果がどうなるかと言えば

 

これはアメリカのインターステート・・無料の高速道路 (Wikiより)

 

 

これはユーロスターの車窓から見たフランスの農村。ひたすら平地。 (MiaikoroさんのHpより)

こんな土地では高速道路など簡単にできる。

 

 

さて、では日本はどうか。

 

今第二東名高速道路が建設されている、その道路はと言うと

第二東名の構造物比率:橋梁:32.4%、トンネル:29.4%
 (参考:東名の現状:橋梁:14.9%、トンネル:3.0%です)
つまり東名を通すようなところにはもはや平地が残っていない!
欧米並みの道路をつくろうとしたら橋とトンネルでつなぐ以外に方法が無いのです。

 

これが日本の現状で、だから建設コストはべらぼうに高い。

では発展途上国はどうかというと

 

 

これはタイで最近開港したスワンナプーム国際空港近くの自動車道路(モーターウェイ)

タイでは高速道路も原則無料だが、バンコク周辺だけに例外的に有る有料の高速道路、従来片側2車線だったが開港にあわせ片側4車線に拡幅。制限速度120キロ。

このようにアメリカなどと同じで平原にまっすぐな道路を作っている。これでは安いのが当たり前。

これは日本人の間で言われていることだが、タイは日本の1.4倍の国土があるが自動車用のトンネルはどうもひとつも無いらしい(否ひとつだけあるという人も・・)

道路をつくるのはこの国ではいとも簡単なのだ。

 

 

 

このように日本と言う国土に住むと言うことはこんなハンディキャップを背負わねばならないもの。そして我々の世代でつくり利用しているものは我々が責任を持つのが当たり前ではないか。

 

高速道路の無料化の第一の愚は自分たちの住んでいる国がどんな所か?それを無視した考え方だと言うことだ。

 

第二・第三の愚は次回に。

  1. 高速道路
  2. TB(0)
  3. CM(12)

2009-08-06 16:46

コンビニ風銀行

愛知県にコンビニ風の銀行が出来ると報道されている、日本で一番元気のいい銀行だと言う大垣共立銀行の新店舗だ。

 

それがどんな物かというと

 

<2009年8月4日 読売新聞より引用>

 

ガラス張り 店内放送で星占い 大垣共立銀「コンビニ」支店


大垣共立銀行のコンビニ風店舗「半田支店」の外観イメージ

 

 

 大垣共立銀行(岐阜県大垣市)はコンビニエンスストアの特徴や利便性を採り入れたタイプの店舗を愛知県内に出店する。「異業種研修」でコンビニの店長を経験した行員6人が「入りやすさ」などを目指して企画。金融機関のイメージを塗り替える店舗で激戦地・愛知での集客を狙う。

 9月14日に同県半田市に半田支店としてオープンする。2階建て(延べ床面積約790平方メートル)で、外観は前面がガラス張りのコンビニ風だ。駐車場は店舗前に設けた。店内はカウンターにATM(現金自動預け払い機)を併設し、雑誌や銀行の商品パンフレットも豊富にそろえ、顧客の情報収集に役立てる。店内放送では音楽や星占いも流す。半田支店の開設で大垣共立銀は愛知県内で48店舗を持つことになる。知多地区の中核店舗を目指す。

 

<引用終り>

 

このコンビニ風銀行、営業時間は

窓口:平日9:00~15:00、ATM:年中無休7:00~21:00だそうだ。

現在建屋の工事中だが、開店すれば周辺には結構なインパクトとなると思われる。

 

 

 

私はタイに行くまでは銀行と言えば「お固く、融通が利かず、欲しいときに金を貸してくれない存在」程度にしか思っていなかった。然しタイに行ったとき「日本とはこんなに違うのか」と驚いたことがある。

それは今から10年以上前でも、銀行のATMは何処にでもあり、しかも24時間365日何時でも使えることだった。

これなら必要最小限の現金さえ持っていれば生活できる、発展途上国とはいえこんなところは日本より進んでいるではないか!

(然しそのATM、時として中の現金が空になって引き出し不能になる事もしばしば有り何度か困ったが・・・)

 

 

日本では未だにATMが24時間使用になっていない銀行がほとんどだと思う、

だからコンビニ風をうたい文句にして開業する新しい店舗だが、こんなところはタイの方が余程進んでいると思う。

 

 

所が昨年辺りからタイの銀行はもっと吃驚する事をはじめている。

それは大型ショッピングセンター内に支店を開設し、そこはショッピングセンターの営業時間に合わせ、年中無休・夜8時まで営業すると言うものだ。

現地人に聞いてみると「ショッピングセンターがオープンしているのだから銀行もオープンして当たり前と言うことで始まった」のだそうだ。

 

 

今回その様子を撮影してきたので紹介しよう。

 

これはバンコクから100キロほど東南に有るシラチャと言う町のショッピングセンターの銀行支店。

 

 

ショッピングセンターの入り口に銀行の支店が4店ほど並んでいる。

これはそのひとつ、泰華農民銀行

 

 

営業時間は年中無休(Daily):午前11時~午後8時

(ショッピングセンターの営業時間:平日11:00~21:00、土日10:00~21:00)

 

 

この銀行は夕方なのにこんなに混んでいる、

(店舗はこのようにとても狭い)

 

 

この銀行(アユタヤ銀行)はミスタードーナッツの隣に店を出している、まるでどこかの旅行社の窓口と言った風情。

(上の写真の銀行の真下にあった)

オープンそのもの、しかし流石に入口には警備員がいつも立っている。

 

 

 タイにはタイに事情があり、日本には日本に事情がある、

しかしどちらが利用者にとって便利かは誰にでも分かる話、

日曜日の夕方でもこの銀行支店群、何処も結構人でいっぱいなのだ。

日本の銀行さんも広く世界に目を向け、将来を見据えた方策を考えて欲しいものだ。

  1. 社会一般iza
  2. TB(0)
  3. CM(4)