2008-12-30 18:14

やっと動き出した教育改革<続々>

ゆとり教育見直しの教育改革で小中学校の時間が増え、

小学校から英語を教える、高校では英語の授業を英語で行う等

行われることとなった。

先回のエントリーでタイの小学校でどんなことを教えているのか、

その一端を紹介したがでは実際に子どもたちの力はどうか?

子どもの手書きの時間割を紹介しよう。

 

これは小3用(タイではP3という)

タイ語で書かれている

<上に小さく英語が書いてあるが、子どもが今回私に渡す為に英語を書き加えてくれたもの・・・私がタイ語が読めないので(泣)>

 

これは小6用(P6)

(小6の子どもが日常使う時間割が英語で書いてある!)

 

これは中3用(

 

時間割を英語で書くことの良し悪しは別として、

こんな事を子ども時代からやっていれば英語に対する抵抗感は無くなる。

 

日本もこれから否でも国際化の波をかぶっていかねばならない、

そんな時言葉に抵抗感が無いことはとても重要だと思う。

 

最近ゴルフの人気者 石川遼選手が「将来の為に英語は必須だと思っています」といっているそうだ、

若い人がこの様に積極的に英語をマスターしようとしているのはとてもよいことだと思う。

但しその為には基礎となる日本語の力も一層重要になることも忘れてはならない。

 

 

 

  1. 教育
  2. TB(0)
  3. CM(4)

2008-12-29 18:03

やっと動き出した教育改革<続>

日本と発展途上国のタイで、小中学校の教育カリキュラムにどんな違いがあるか見てきた。

しかし英語教育の中身についてはなかなか分からない、

 

これはタイ出張のおり手に入れた、市販されている小学生用参考書、

 

左側が小1~小3用・・・(義務教育では小3から英語を教えるが、実際は学校によっては1年から教えているらしい)

右側が小4~小6用

 

この参考書の中身の一例

左側の小1~3用

日本では「ハナ、ハト、マメ」と言ったところか?

 

 

右側の小4~6用

これはかなり高度になってきている、

 

尚No.4のNidと言うのはタイ人の女性の名前(ニックネーム)、

そしていかにもタイらしい所・・・右側の壁を這っているのはヤモリ!、

 

こんなものを見ると「これは油断ならんぞ!」と思えるのは私だけだろうか?

<続>

 

  1. 教育
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2008-12-28 09:30

やっと動き出した教育改革

小中学校に続き高校の学習指導要領改定案が発表された。

理科・数学・英語を中心にゆとり教育の見直しが行われ、

やっと世界の教育レベルから立ち遅れていたところが

改善される方向に舵を切ったことは大変良いことだと思う。

 

所でこれが世界でのトップクラスを目指せるレベルかと言えば決してそうではない。

私がタイで仕事をする中で、発展途上国が今どんな勢いで

教育に取り組んでいるか、そんな所をつかんできた。

その一端を特に英語教育を中心に紹介したい。

 

まずはじめにこの表を見て欲しい、

 

日本とタイの小中学校時間割比較表 

(バンコク郊外、チョンブリ県の或る子どもの例)

 ・ 授業時数は週間授業時数を表示

  (但し日本の下段*印数字は年間時数)

・ 日本は6・3制だがタイも同じ6・3制

  
   タイ 日本新学習指導要領

日本  
教科区分教科6 選択科目配分
  1215       
基礎教科国語6647536.7533
     *245*175*105*235*175*105*105
 算数数学6555544.34.334
     *175*175*140*150*150*105*140
 英語276 14  34
    1       
    (chinese) *35*140  *105*140
応用教科理科2362.63422.72.33.3
     *90*105*140*70*95*80*115
 社会23323422.92.43.4
     *70*105*140*70*100*85*120
 生活家庭112 1.61 1.611
      *55*35 *55*35*35
 コンピュータ111       
            
技能教科体育 5+11 32.632.62.62.62.6
  activity         
  scout11*105*90*105*90*90*90*90
 音楽 111.71.411.71.411
     *60*50*35*60*50*35*35
 図工美術11 1.71.411.71.411
     *60*50*35*60*50*35*35
その道徳  1+11111111
    buddhism       
    christianity*35*35*35*35*35*35*35
 特別活動1  1111111
     *35*35*35*35*35*35*35
 総合的学習1 1+11+122233.1      2-3.72.7
  healthhealthhealth       
   physical      1physical     2*70*70*70*105*110*70-130*95
 その11+11    選択教科 3-4.7 
  guidanceguidanceguidance       
   free      *105-165 
合計 30353527282926272828
     *945*980*1015*910*945*980*980
特記事項授業時間505050454545454550 
            
 時間帯8:30ー8:30ー8:30ー       
  15:3015:4015:40       
  時限時限時限       

 

 

この表はタイの会社のスタッフの子どもが丁度中3と聞いたので、

その子どもの学校での時間割の小3、小6、中3の分を手に入れたもの。

日本はやっと小学校でも英語を教えるようになったが(それも週1時間)、

タイでは小3から英語教育をはじめ、小6では週7時間!、

英語だけでなく全体の時間数も日本より多い。

(年間の授業週数は日本⇒35週、これもタイの方が多いようだ)

 

私も小学校から英語教育をしていることは知っていたが、

これだけの時間をかけていたことに正直愕然とした。

 

日本は永年教育には力を入れてきた国と言われ、

私もそう思っていた。

しかし現実にこんな事例を見ると考えを改めざるを得ない、

発展途上国でさえこんな状態なのだ。

<続>

 

  1. 教育
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2008-12-27 10:37

GMに明日は有るのか<続々編>

とりあえずブッシュ政権最後のクリスマスプレゼントとして

越年資金の融資を受けたアメリカ ビッグスリーのGM・クライスラー

融資の条件となっているリストラ策に躍起になっている。

 

しかしそれで彼らに明日は本当にあるのだろうか?

今回は「ものづくり」と言う面から考えてみたい。

 

今年の6月、タイに出張した折GMの新型車を見る機会があった、

6月頃はまだ石油価格が狂乱状態だった、

タイではガソリンが高すぎる為天然ガス車(NGV)に人気が出ており

(タイでは天然ガスは産出するので国策で奨励していた)、

それに対応した車をGMが発表,それがシボレー オプトラNGVという車だった。

(OPTRAそのものはGMタイ工場で以前から生産中)

     シボレー OPTRA 

1600cc~2000cc級のシボレーブランド グローバルカー

(但しベース車の生産は韓国のGMDAT・・旧大宇自動車)

(エンジンはオーストラリアのホールデン、デザインはピニンファリーナ)

 

 

所でこの車、運転席に座ってもガソリン車と全く同じでNGVとは全く分からない。

ボンネットを開けるとやっと天然ガス用のバルブやメーターが出てくるので分かるだけ、

またトランクにCNGボンベを搭載しているが取り付けも粗雑そのもの、

 

この車ではユーザーが天然ガス用に改造した車となんら変わらない、

メーカーのカタログモデルとは到底言えないレベルの車であった。

この車を見たとき

「こんなユーザーを馬鹿にした車ではお客さんから見放される」、そう感じた。

 

恐らくGMの車づくりは程度の差はあってもこんなものだろう、

今彼らは魅力の有る車を造るよりも安物の車を作ることに汲々としているように見える。

 

GMが何を考えているかを公表されている決算書で見てみると

 

 20032004200520062007
売上高合計185,837195,351193,050205,601181,122
売上原価合計152,872164,028183,832186,689166,579
売上総利益32,96531,3239,21818,91214,543
売上総利益率17.7%16.0%4.8%9.2%8.0%
販売費及び一般管理費 (合計)11,73725,96913,00313,65014,412
研究開発費0000 
固定資産償却費5,567000 
利息純額(営業)0000 
特別損失(利益)01,58412,25911,0854,521
その他営業費用合計12,6644,315000
営業利益2,997-545-16,044-5,823-4,390
利息純額(営業外)01,400-1,185165-1,863
固定資産売却損益00000
その他収益費用(純額)00000
税金等調整前当期純利益2,997855-17,229-5,658-6,253
法人税合計710-1,126-6,046-3,04637,162
税引後利益2,2871,981-11,183-2,612-43,415
少数株主利益00-48-324-406
持分法による投資損益612720610513524
異常項目前の当期純利益2,8992,701-10,621-2,423-43,297
異常損益項目合計96002044454,565
当期純利益3,8592,701-10,417-1,978-38,732
1ドル100円で換算

 <出典:日経ビジネス NBonlineより>

 この様になっている、

見て分かるように研究開発費がゼロ

(但し新車の開発費は売上原価に含まれているので、それまでゼロではないが・・・)

 

つまり儲からないので先の長い研究開発はやってこなかった、

目先だけの利益追求経営だったことを示す。

 

1年だけの緊急避難ならともかく何年か続けたらどうなるか?

はっきりしていることは「お客さんは正直で、こんな会社の製品は見放すに決まっている」ことだ。

 

 

 

 

  1. 自動車
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2008-12-23 22:41

GMに明日は有るのか<続編>

管理された破産と思われたアメリカ ビッグスリーのGM・クライスラーにとりあえず越年資金が融資されることとなった。

最末期の現政権にとって、次期オバマ政権に下駄を預ける為の最小限の支援と言ったところだと思う、

しかしこの支援、 もしかするとGMにとって最悪の選択だったのではないかとさえ思える。

 

GMの問題点として言われていることは(前回エントリーでも書いたが)

1) 商品企画の失敗

2) 品質管理のレベルの低さ

3) 高い労働コスト

この3点だ。

 

そして今回のアメリカ政府の救済策はこの3点をなんら解決しないまま金を出してしまった、

だがよく考えてみると自動車メーカーはお客さんが車を買ってくれることで成り立っている商売、

お客さんがこのメーカーは好ましくないと判断したらどうなるか、

「お客さんには買わないと言う選択肢が有る」ことをGMは忘れている。

 

今マスコミの報道はこの救済策についてのことしか報道していない、

しかしお客さんの行動は正直なはず。

今回の問題が大きく報道されてからのGM車やクライスラー車の販売状況は恐らく壊滅状態、

お客さんの信頼を取り戻すのは現状では不可能ではないか、

 

私が今回の救済劇が最悪のシナリオと見るのはここにある。

問題を先送りしたことで傷口をいっそう広げてしまった、

今の体質のままいくら金をつぎ込んでも大飯食いのUAWや経営陣が食い尽くしてしまう。

 

日本ではトヨタとホンダが急激な市場の縮小で営業赤字で大変だと騒いでいる。

トヨタとホンダはアメリカ市場の異変に気がついているはずだ、

その異変とは・・・市場の縮小以上にGMなどの販売がダウン、

メーカー別のシェアーに大変動が起こっている可能性が高い、

 

管理された破産でなく、本当の破産となる日が近づいている。

<続>

 

 

 

 

  1. 自動車
  2. TB(0)
  3. CM(0)

2008-12-19 16:34

GMに明日は有るのか

難航していたアメリカ ビッグスリー、特にGMの救済策がどうもこれしか無いという方向が見えてきた。

「管理された破産」、今月中には金庫が空になる会社となれば、やはり破産しか方法は無いようだ。

 

GMタイ工場を見たことがあるので、そこからこの問題を考えてみたい。

 

GMの問題点として一般に指摘されるのは

1) 商品企画の失敗

2) 品質管理のレベルの低さ

3) 高い労働コスト

主にこの3つがあげられている。

そしてこの様な問題点の底流には

「自分たちさえ良ければ、自分たちさえ儲かればよい」という考え方がベースにある。

 

 GMタイ工場の場合、10年前の通貨危機の折その当時計画していた車の生産を中断、

2年後に別車種で工場を立ち上げたことがある。

このあたりの経緯は前回のエントリーで書いたが、

地元ローカルサプライヤーを泣き寝入りさせるような体質があるということだ。

 

この様な体質はトップの経営姿勢だけでなく、末端の従業員まで、

いわば骨の髄まで染み付いている。

これを立て直すにはやはり「ゼロからリセットしてやり直す」しかない。 

そのためには破産しかないであろう。

 

しかしここで大問題がある。

それは「自動車メーカーを立て直すことの出来る人材は自動車メーカーにしか居ない」ことだ。

29年前クライスラーを立て直したリー・アイアコッカ氏がもっとも有名だが、

近いところでは日産を立て直したゴーン氏など、自動車メーカーの人でなければ

自動車メーカーの立て直しは不可能と言っても良い。

さて現在世界を見渡してどうか。

GMのような大会社が破産するのである。

日本のメーカーも無縁ではないと見るがどうであろうか。

 

今世界の大手自動車メーカーはアメリカのビッグスリーを除くと、

ドイツダイムラーベンツ)とVW・アウディ、

フランスのプジョー・シトロエンとルノー・日産(日本)

日本のトヨタとホンダ、(そして上記日産)、

この6社(グループ)しか残っていないのだが・・・。

  1. 自動車
  2. TB(0)
  3. CM(6)