2008-10-31 18:11

流言蜚語(飛語)

 

流言蜚語(飛語)とは手元の辞書によれば、流言=根拠の無い噂・デマ・流説、 蜚語(飛語)も根拠の無い噂(本来は蜚語が正しい)。

 

しかしこの流言蜚語、時とすると多くの人がこれに振り回されるばかりでなく、

ある特定の人や会社がターゲットになり、ひどい場合には会社が操業不能になったり、個人の生命さえ危険になったりする。

 

 

ではタイではどんなケースがあるか、私が体験した流言蜚語とその原因を紹介し、海外にいる日本人がどう行動すればよいか考えてみたい。

 

1999年12月、タイ国チョンブリ県(首都バンコクより東南に約100キロ)に有るタイオイル社シラチャ製油所で巨大なオイルタンクが深夜大音響と共に爆発炎上する事故が発生した。

 

この爆発事故、製油所の自動車ガソリン用大型貯蔵タンク(貯蔵量150万リットル)1基が爆発炎上

火災は42時間に渡って燃え続け、タイ国内にあった全ての化学消化剤(同社や他社の製油所・空海軍からも持ってきたが)を使用しても消えず、

シンガポール軍の輸送機で52トンもの消化剤を運び、やっと消し止めた。

この事故による死者は消防士を含め7名となる惨事であった。

 

タイオイル火災事故 

  (爆発から30時間以上経過後撮影したもの)

  (住民はほとんど逃げており、カメラマンなどがいるだけ)

  しかしこんな近くでも別に制止されるわけでもなく、自由に入っていけた。

 

この事故の特徴は、爆発と同時に巨大な低周波音・・つまり人の耳には聞こえない大音響・・が発生したこと。

周辺の民家や工場はこの低周波音の為爆風が無いのに窓ガラスがほとんど全部破壊され、天井のボードも落下した。

被害は非常に広範囲に及び、私が確認した限りでも約7キロ先まで被害がでていた。

 

この低周波による被害、科学的知識の乏しいタイ人には何かとんでもない恐ろしいことが起こっていると受け止められたようである。

 

余談ではあるがタイ人はお化け・妖怪の類い(タイ語でピーと言う)の存在を真剣に信じており、人に悪さをすると思っている。

 

現にこの現場から数キロはなれたところに住んでいたスタッフは

「突然大きな音と共に窓ガラスがびりびり振動し、パラリと割れ落ちた。風も無く物が飛んできたわけでもない。何か恐ろしいことが起こっているようだ」

この様に心底怖そうに説明してくれた。

 

ではこの様な事故でどんな流言蜚語が発生したか<続>

 

 

 

 

  1. タイiza10年以前
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2008-10-06 16:49

もうひとつのサワッディー

もうひとつのサワッディー

 

サワッディー(SAWASDEE)これは最もタイらしい挨拶言葉なので

タイのフラッグシップキャリアー タイ航空の機内誌の名前となっている。

 

このタイ航空機内誌SAWASDEEの2008年6月号がこれ

 

      

48周年記念で機内誌も当月号からモデルチェンジした。

 

所でこの機内誌、表紙を一枚めくったところがこれ

 

 

紅葉を手前に富士山が見開き2ページで

 

ここにでているタイ航空のコメントは↓

 

 

 

                 THAI HAS LOVED

THE CHANGING SEASONS HERE SINCE 1960.

 

           The Kyoto Protocol, signed in Japan in 1997,

was a collaboration by the world community in order

                         to prevent climate change

 

     THAI has brought many people to contemplate

the beauty of Japan’s changing seasons since 1960.

     Its ever-changing majesty is a masterpiece

and only nature can balance its timely rhythms.

 

By supporting every effort in keeping the world beautiful,

we hope the changing seasons here will never change.

 

                       Keep the World Beautiful

 

                                     THAI

                                    Smooth as silk

 

                       www.keeptheworldbeautiful.com

 

まあ簡単な英語なので、訳さなくてもおおよその意味は分かると思います。

 

タイ航空は「Keep the world beautiful」キャンペーンを行っており、この写真もその一環です。

 

6月にタイに行った折この記事を見つけ、機内誌を持ち帰ってきました。

これは一種の意見広告ですが、「タイから日本に宛てたラブレターのようなもの」、

と解釈していいのでしょう。

 

日本・日本人が他国からのこの様に期待されている、このことに誇りを持つと同時に、期待に応えるような活動をしなければと改めて思った次第。

 

ひとつ気になったのがタイ航空なのにTHAI AIRWAYS ではなく「THAI」と書いてあること、これはタイ航空が半官半民の会社で、株主のほとんどが王室又は政府だと分かれば納得できます。

多分この意見広告も上層部の承認を得ているはず。

 

<タイ国際航空本社ビル>

ビルの窓全面を使って王様の写真

タイを代表する航空会社であることを誇っている。

 

  1. タイiza10年以前
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2008-10-05 10:47

タイ語で挨拶<続>

タイ語で挨拶についての続編

 

 

 今 日系企業の中で問題になっていること、

それは日本人で挨拶をしない人が多いことだ。

日本人は礼儀正しくきちんと挨拶するといわれているがそれは過去のこと。

同じ会社の日本人同士では何とか挨拶できても、タイ人との間では挨拶無しと言うのが結構多い。

そしてそんな些細なことがコミュニケーション不足の原因になり、最後には品質問題や生産トラブルを起こしたりする。

(この事に付いては別の機会に詳細を述べてみたい)

 

タイ語の分からない人でも、タイ人が「サワッディー クラップ」と言えば挨拶と何となく分かるように、日本語の分からないタイ人でも「おはよう」と言えばそれは挨拶と分かるものだ。

こんな事からタイ・タイ人への理解が始まる。

 

 

 所でタイで働く人にとても重要なことをひとつ、

それはタイ語には日本人が決して使ってはならない言葉がある、

その言葉はタイ語の辞書などにも載っている言葉なのに日本人が言ってはならないと言う厄介な言葉があるのだ。

 

タイ語学習の本を見ると日本語の「おはよう」はタイ語では「サワッディー クラップ」の他に「アルン サワッー」があると書いてある。

本によってはご丁寧に「敬語」とか「丁寧語」と書いてある。

 

この「アルン サワッー」は「吉祥の暁」と言う意味、確かにおはようと言う意味だ。

しかしこの言葉、実は「臣下の人が王様とか王族」に対して使う言葉。

一般の人は決して使わない言葉なのだ。

 

もし日本人がタイ人に対して、おはようのつもりで「アルン サワッー」などと言ったとしたら・・・・

タイ人は「何だ! この日本人は偉いと思っていたが俺よりはるかに下のクラスの奴だったのか、こんな奴の言うことなど聞く必要なんか無かったんだ!」

これがタイ人の考えること。

 

タイは階級社会であり、位の上の人は下の人に対して「どんな事をしても良いんだ」と考えている。

だから下の人は上の人に対する接し方としては・・

 

   

 

これはプミポン国王の在位60年(2006年)の祝典で、プミポン国王の長女ウボンラット王女がお祝いの言葉を述べているところ。

高貴な王女様が自分より目上の父君の対してはこの様にしていると言う一例。

 

つまりあなたがついうっかり「アルンサワッー」と口走った途端、相手のタイ人はあなたもそのように礼を尽くすべき。

そう考える。

 

どうだろう、タイでのトラブルに隠されたものの考え方の違い、

理解いただけただろうか。

 

 

実はこんな危険な言葉がもう一つ。

それは「ご飯を食べる」と言う言葉で「キン(食べる)   カウ(ご飯)」と「タァン カウ」がある。

たいていのタイ語学習書では「タァン」は「食べる」の丁寧語と書いてある。

 

しかしこの「タァン カウ」がよく使われるのは召使がご主人様に対して使うとき。

もちろん一般の人でも相手が特別偉い人なら使っても良い。

 

タイのテレビドラマなどで召使(メーバーン)がご主人様に料理を持ってきたとき、ひざまずいて給仕しているのを見たことが無いだろうか。

こんな時使うのが「タァン カウ」なのだ。

 

つまり話し手にとって相手の人が特別偉い場合以外に決して使ってはならない。

 

タイで生活している、仕事をしている人がもし間違ってこの言葉を口走ったら・・・

相手のタイ人は「この日本人はおれより格下、だから何をやっても良い」こんな風に考えるのだ。(もちろん口に出すことは無い)

 

タイの日系企業で起こるさまざまなトラブル・・特に人事問題とか労働争議など・・の原因を調査してみると意外にもこんな問題が潜んでいる。

 

微笑みの国のこれが実像である。

 

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2008-10-03 21:26

タイ語で挨拶

 微笑みの国を呼ばれるタイの政治が混迷を極めている。

タクシン元首相派VSタクシン派の争いなのだが、外から見ていたのでは何がなんだかよく分からない。

そんな中でタイにいる人、タイに行きたい人、仕事でタイに行かねばならない人に何かの参考になればと思い、このブログを書くことにしました。

 

タイで仕事をしていると当然のことながら日本と違うことばかり、

そんな中で失敗を重ねながら、タイで生活していく為に、タイでの仕事を成功させる為に、どんなことをしていけばよいか色々つかんできました。

そんなことを書いていきたいと思います。

胴長短足おやじのやぶにらみタイ談義・・・そう理解していただきたい。

 

 

 さて1回目はタイのあいさつ言葉について

 

 サワッディー クラップ (女性なら サワッディー カァー)

(英語表記ではSawas Dee Krup, Sawas Dee Kha

これはタイ語でおはよう・こんにちは・さようなら 何にでも使えるあいさつの言葉。

 

これが昔からのタイの挨拶言葉かと言えば実はNo!、

日本語の「おはよう」、英語の「Good Morning」に相当する挨拶言葉はタイには元々存在しなかった。

今から七十数年前(1931年)、タイの名門チュラロンコン大学の或る教授がラジオ番組の終わりの挨拶として初めて使ったもの。これが学生の間でおはよう・こんにちは・さようならなど全部ひっくるめて使われるようになり、1950年になってタイ王立学士院辞典編纂会議が追認する形で辞典に載せたため、正式にタイ語の挨拶言葉として認知されたもの。

 

その後テレビの普及でこの言葉が一般に知られるようになり、十数年前からは学校で挨拶言葉として教えるようになった。

 

 

 経緯はともかく、タイで仕事をしていると従業員が挨拶をしないことにまず驚く。

タイに来る前にガイドブックなどを見るとタイ語の挨拶言葉はサワッディーと書いてあるので、日本人の感覚として当然朝などそういう挨拶をすると思っている。しかしタイ人は朝出社しても黙ってスゥーッと席に座り、帰るときも黙ってスゥーッと消えてゆく。

 

彼らも挨拶言葉がサワッディーであることは知っている。

しかし生まれてこの方こんな挨拶はしたことが無い、彼らの親の世代にいたってはそんな言葉の無い時代に育ったのだから子どもに教えるはずが無い。

そんな生い立ちの彼らなので挨拶などしない。

 

タイで仕事(ものづくり)をしようとしたとき、最初の直面するのが、この様な習慣・価値観を持っている彼らに、日本式のものづくりを教えていく、その為にはまず挨拶から教えねばならないことだった。

こんな事から私のタイでの仕事が始まった。

 

 実は全く挨拶言葉が無いわけではない、知っている人同士が出会ったとき、日本語で言えば「やあ」とか「こんにちわ」に相当する言葉は「ご飯を食べましたか」とか「どこへ行きますか」だった。

(「ご飯を食べましたか」これは中国・朝鮮でも同じ・・言葉のルーツが同じなのかも?)

 

又目上の人への挨拶は言葉ではなく「ワイ」と呼ぶ日本で言う合掌でした。

 

          

ワイをするタイ国際航空のCA(タイ語ではエアーホステス

 

但しこの「ワイ」、使い方が難しく目下の人から目上の人に対してするもの。

目上の人は「ワイ」をされたら「ワイ」で返すのが礼儀となっている。

 

それからもうひとつの挨拶

それは出会ったときお互いににこりと微笑むこと、これが挨拶になっている。

だから微笑みの国。

 

これは男同士、女同士、或いは老人同士でも同じ、私も実践してみたが間違いなく挨拶だった。

日本人的感覚では、出会った時にやりと笑うのは(特に異性に対しては)なにやら下心があるようで変な感じなのだが・・・これはスケベ人間のヒガミか(笑)、

タイ人の受け取り方は日本人がこんにちわと言われたのと同じ感覚のようだ。<続>

 

 

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