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2017-11-13 18:52

加計問題が炙り出した官僚の腐敗


 伊勢雅臣氏の「国際派日本人養成講座」11月5日号に大変いい話が載っている。
この話を引用しながら、カケ問題がどうして此処までこじれてきたのか、単に朝日新聞の問題ばかりではない点を書いてみたい。

尚この件は前回のエントリー「戦後メディア・憲政史の大汚点」の続編でもある。

<以下引用>

No.1034 「加計事件」 ~ 朝日新聞の謀略報道
<<   作成日時 : 2017/11/05 07:35   >>

■1.「総理からの指示に見えるのではないか」

 これはまさしく確信犯による謀略報道だ、と小川榮太郎『徹底検証「森友・加計事件」――朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』を読んで思った。加計事件の発端となった朝日新聞の5月17日付け「新学部『総理の意向』」と1面横にぶち抜いた大見出しの「スクープ」記事である。

 記事では「加計学園事件 文科省に記録文書 内閣府、早期対応求める」と縦の大見出しを添え、その記録文書の写真を載せているが、そこには次のような問題となった一文が読める。

2017-11-12伊勢雅臣 
__________
○ 設置の時期については、今治市の区域指定時より「最短距離で規制改革」を前提としたプロセスを踏んでいる状況であり、これは総理のご意向だと聞いている。[1]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 しかし、この次の次の段はスポットライトからはずれて、暗くて読めないようにしているが、実はこういう文面になっていた。
__________
◯「国家戦略特区諮問会議決定」という形にすれば、総理が議長なので、総理からの指示に見えるのではないか。[2, 1718]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 この文面はどう読んでも、総理からの指示はなかったのに、そう見せかけた、という意味である。朝日はこの部分をスポットライトから外して、読めないようにして写真を掲載した。まさに意図的な捏造記事である。

 小川榮太郎氏の『徹底検証「森友・加計事件」』は、森友事件に関しても同様に朝日による「報道犯罪」ぶりを暴いているが、「森友事件」そのものは地方行政での土地売却事案に過ぎず、国政に関わる重要問題ではない。しかし「加計事件」として使われた獣医学部設置は鳥インフルエンザなどへの危機管理対応からして、国民の安全に直結する国家的課題である。

 この国家的課題を朝日は倒閣のための謀略報道に使った。以下、この点を詳述しよう。
・・・中略・・・

■4.「ゆがめられた行政が正された」

 このような岩盤規制がどのように生まれたのか。獣医師会幹部と自民党の族議員の結託が、その理由と推定されている
__________
 業界団体は多年の自民党政権下、有力な族議員に参入規制を陳情し、議員は監督官庁に圧力をかけて、規制を作らせてきた。この規制によって業界は既得権益を保護され、その為に動いた議員には様々な利益が供される。官僚はこの仕組みに積極的に参加することで天下り先を確保できたわけである。[2, 3216]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
・・・以下略・・・
<引用終り>


この話は大変いい話なのだが、私には「このような岩盤規制がどのように生まれたのか。獣医師会幹部と自民党の族議員の結託が、その理由と推定されている」、ここがいまいち腑に落ちない。獣医師会だけの問題だったら、あそこまで問題がこじれることも無いではないか。それに特に腑に落ちないのがこの規制は「告示」という形で2003年にポンと出てきているように見えることだ。

そこで前回の長谷川煕(ひろし)氏の話をチェックしていて気が付いたことがある。
BSE問題がどのように明るみに出、報道されて来たか、そこを見てみると【前代未聞と言ってもいい農水省の失政】が見えてくる。農水省の失政と報道の過熱化で多大な犠牲者を出した大事件ながら、丁度発生した9.11テロ事件などで真相が隠れてしまっている。


どんなことがあったのか、年代順に見てみたい。

1985年4月 英国で乳牛1頭の狂牛病が発見された(公式認定は翌86年11月)
1987年6月 BSEの原因が飼料の中の肉骨粉との仮説が出された
1988年7月 牛や羊などの反芻動物への肉骨粉を与えることを禁止(但し製造は禁止せず)

1990年   日本も英国などからの牛の輸入を禁止、また肉骨粉も加熱処理を義務付けるも不徹底 

1996年   農水省より通達(わずか5行の)、しかし誰もノーアクション、記憶も無し
      (この通達があるので、日本ではBSEは発生しないというのが農水省の考え)

2000年3月 BSEではないが日本では92年ぶりに口蹄疫発生、宮崎県で3戸、北海道で1戸。6月には集束。

2000年秋 ドイツでもBSE発生、パニックになる。

【失政1】
2001年6月  EUが2000年秋から2001年春にかけて行なったBSE発生に対する各国のリスク評価に対して、日本の農水省が猛然と反発し、報告から日本を省かせた
EU側は日本が88年に英国から19頭の生きた牛を輸入し、18頭が肉骨粉に加工されたとみられていること、90年に英国から132トン、98年以降もイタリアとデンマークから肉骨粉を輸入したことなどを根拠に、日本のBSE発生の危険度は「カテゴリー3(上から2番目)」だとした。
この肉骨粉輸入は、2003年3月の衆議院本会議でこんな質問あり。
「1997年、米国などがEUからの肉骨粉の輸入を法律上も禁止しているのにもかかわらず、それまで25トンと僅かでしかなかった肉骨粉を農水省が承認して次々にEUから輸入、ついには10万トンに達する肉骨粉が輸入された

実はこの件の前段階がある。2000年秋にそれまでBSEの無かったドイツでBSEが見つかった。2001年初めまでに発見されたのが16頭。これでドイツは大パニックになった(それ以前からBSEの見つかっていたフランスなどにも波及)。牛肉価格は暴落、農家は窮地に落ちた。
こんな経緯があるので、EUとしては日本も多量の肉骨粉を輸入しているので、日本も早く対策を取らないと大変だよとアドバイスしたつもりだったが、日本はこのアドバイスに反発。
それでBSEが出なければよかったのだが、そのすぐ後にBSEが発見された

EUからは日本は他人の善意のアドバイスも聞く耳を持たない偏屈な国と烙印を押されたと思う
この失政は相当後まで影響があったと思われる。


【失政2】
2001年9月、千葉県でBSEの国内発症例第1号が出た。この乳牛の感染を調べるプロセスをみると混乱と怠慢の連続である。

まず、千葉の乳牛は2001年8月6日に処理され、脳は動物衛生研究所(動衛研)に送られたが、15日、動衛研はBSEについて陰性と結論づけた。
ところが、24日、千葉県家保の検査で、脳のスポンジ状態を確認、同日、ファックスと電話で農水省に連絡。電話を受けた同省担当者は、動衛研に検査結果確認の連絡をとるが、相手方不在でそのまま放置。4日後、ファックスに気づき再び相手方に電話連絡するが、またもや連絡つかず、確認検査は9月7日に行なわれた。
この間、2週間がすぎていた。
そして9月10日、BSE発生を公表

この時のBSE患牛は焼却処分されたと農水省は公表。
しかし、実際は頭部だけ保管、その他は廃牛としてレンダリング(弊獣処理施設)で処理され、肉骨粉に加工され流通してしまっていた。

2001年 BSE3件確認

【失政3】
この年発見されたBSE患牛に対し、農水省はその牛舎の牛全部の殺処分を決めた。更に補償として市場価格の80%を補償すると言ったが、基準価格が老廃牛の価格の80%の為、実際は10%以下のお涙金。農家は多額の借金を抱え、廃業するしかない窮地に追い込まれた。

翌2002年2月の国会ではこんな事が言われている。(参考資料③)
 狂牛病が発生してから今日までに、牛肉の売買トラブルによる殺人事件、畜産不振による自殺、酪農家の廃業、肉流通業者、焼き肉屋の倒産、そして今回の牛肉偽装による詐欺事件など、狂牛病発生の二次的被害が拡大し続けています

【失政4】
BSE発見以前にマスコミ対策として全く何の手も打っていなかったので、BSE発見直後のマスコミの報道は政府批判一色。
この事が風評被害拡大を加速させた。

例えばこんな事例、動物衛生研究所疫学研究部のY主任研究官はこんな事を言っています。

 「BSE騒ぎの最中に,行政機関だけでなく私自身も多くの人から電話があり,「牛肉は大丈夫だろうか?」,「絶対安心と言えるの?」のような質問をしばしば受けました。このように食への恐怖が連鎖反応的なパニックを生んだ背景として,NHKがテレビで報道したvCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)の末期患者の悲惨な臨床症状とか,大事な脳を攻撃する疾病であること,熱を加えても異常プリオンが不活化されないこと,罹患すると治療法がないことなど,人々を怖がらせるに十分な各種の条件が整っていたことが考えられます。」

こんな事で煽り報道大好きのゴミマスコミの餌食になった面があるという事です。

2002年 BSE2件確認

2003年3月13日 衆議院で食品安全基本法案審議
生産者、流通業者はかなりの数の倒産、破産、夜逃げ、一家離散、ついには自殺者が身近なところで発生した

2003年3月31日 文科省の告示 (平成十五年三月三十一日文部科学省告示第四十五号)
「大学、大学院、短期大学及び高等専門学校の設置等に係る認可の基準
ここに以下の記述あり、
一~三 (略) 四 歯科医師、獣医師及び船舶職員の養成に係る大学等の設置若しくは収容定員増又は医 師の養成に係る大学等の設置でないこと
(私のコメント:卑怯にも禁止とは書いてない。認可の基準は〇〇と獣医師要請に係る大学の設置でない事と書いてある。あとで問題となったときの言い逃れであろう。卑怯だ)

2003年 BSE4件確認

・・・以下略・・・


こんな所を見ていくと、今回の加計事件が単に新しい大学の新設問題というより、過去の無茶苦茶な失政が奥に潜んでいる。こんな体質を明るみに出すことができない、そんな農水官僚、厚生官僚、獣医師関係団体の思惑が裏にあるのだと思う。折角臭いものに蓋をしてきたのに「アベガ~」がその蓋をこじ開けようとしている。それを何とか防ぎたい。こんな思惑がありそうだ。
そこに安部憎しで凝り固まっているアカ匪新聞が飛びついた、こんな事ではないだろうか。

特に国会で食品の安全問題が議論されているその同じ2003年3月に文科省の告示が出されている。しかも目につきにくいようにカモフラージュされている。隠蔽工作と考えるべきだろう。

そしてこんな所を見ると邪推だが、EU辺りでは日本の農水官僚や学者さんたちは殆ど相手にしてもらえない状態だったのではないだろうか。
EUとしては、「俺たちは酷い目にあっている。それは日本も同じだ。だから早く手を打ったほうが良いぞ」、こんな親切な助言にかみついたのだから、EUとしては呆れるほかはない。
日本の国益をおおいに損ねる話である。

 こんな事情が冒頭書いた【前代未聞と言ってもいい農水省の失政】なのだが、もう一つ
【不正確な報道の過熱化】が風評被害を生み、殺人事件1件、自殺者5人、破産倒産は数知れず、こんな多大な犠牲者を出した大事件になってしまった。

加計問題を一刻も早く収束させ、こんなバカ騒ぎを起こした大本の改革に手を付けるべきだと思う。


【参考資料】
① 「 脳髄スッカスカの農水官僚の『不作為』を糾す! 」 2002.02.02 (土)

② 「何が原因なのか、日本のBSE」 2006.02.23 (木)

③ 平成14年2月5日 衆議院本会議議事録
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/000115420020205005.htm
<抜粋引用>
武部農林水産大臣不信任決議案を提出する理由を申し上げます。
 狂牛病が発生してから今日までに、牛肉の売買トラブルによる殺人事件、畜産不振による自殺、酪農家の廃業、肉流通業者、焼き肉屋の倒産、そして今回の牛肉偽装による詐欺事件など、狂牛病発生の二次的被害が拡大し続けています。畜産業、食肉産業界の被害総額は、少なく見積もっても昨年三カ月だけで二千億円を超えると推定されており、この先、被害がどこまで拡大するのか、予測すらできない状況になっています。
 消費者の牛肉離れを引き起こした最大の原因が、消費者の行政不信、特に農林水産省に対する不信にあることは疑いの余地がありません。
 武部大臣は、昨年八月に日本で狂牛病の疑いのある牛が初めて発見される直前まで、日本で狂牛病が発生する危険はないと言い続け、昨年六月には、EUからの日本の狂牛病発生リスクは極めて高いとの警告を否定し、EUの調査を中断させてしまいました。
 大臣が安全性の根拠としていたのは、平成八年四月に出された畜産局流通飼料課長名の通達であり、通達が出されている以上、狂牛病は発生しないはずだというのが大臣の主張でした。
 しかし、実態は、大臣の認識とは大きくかけ離れておりました。通達の内容があいまいだったために、都道府県の担当者の多くは飼料メーカーへの通達と誤解し、畜産農家に情報を流す努力をした自治体は、四十七都道府県のうちわずか十府県にしかすぎませんでした。その結果、判明しているだけでも五千二百頭近くの牛に、通達後も肉骨粉が与え続けられました。しかし、この事実を突きつけられた武部大臣は、通達の不徹底を反省するどころか、行政指導を知らなかったのは農家の恥だと居直り、生産農家から猛反発を買いました。
 英国で一九八六年に初めて狂牛病が発生してから我が国で発生するまでの十五年間に、農水省が行った予防行政は、わずか五行の通達を一回出しただけでした。これを行政の怠慢と言わずして何と言えましょうか。(拍手)
 我が国で初めて感染牛が発見された直後の農水省の対応も、ひどいものでした。大臣の部下である畜産部長は、感染牛は焼却処分したと発表しましたが、直後に、焼却処分どころか、肉骨粉に加工されて全国に流通していたことが判明しました。武部大臣は、家畜伝染病予防法に違反しているこのうそを追及されると、農林水産省の危機意識のなさはあきれたものだと他人事のようなコメントを出しましたが、国民があきれたのは、大臣自身の危機意識のなさと責任感の欠如でした。(拍手)


④ 平成15年3月13日 衆議院本会議議事録
 食品安全基本法案(内閣提出)の審議
<抜粋引用>
平成十三年九月、我が国で一頭目のBSEが発生してからは、御承知のように、大変なパニックに陥りました。私も四百頭ほどの肉牛を飼っていた者として、夜も眠れないほどのショックでした。当時、生産者、流通業者はかなりの数の倒産、破産、夜逃げ、一家離散、ついには自殺者が身近なところで発生したのも、皆さんの記憶に新しいところです。BSEの発生によって、少なくとも三千億円を超える未曾有の損失を発生させました。
 その原因はどこにあったのでしょうか。
 一九九七年、米国などがEUからの肉骨粉の輸入を法律上も禁止しているのにもかかわらず、それまで二十五トンとわずかでしかなかった肉骨粉を農水省が承認して次々にEUから輸入、ついには十万トンに達する肉骨粉を輸入させたところにその原因があります。まさしく、報告書でも明らかにされたように、政府の失政、過失責任そのものなのです。
 ところが、政府は、農水大臣も辞任せず、農水次官も九千万円近い退職金をもらってやめたばかりで、だれ一人、責任をとろうとしませんでした。このようなことが二度と発生しないように、食の安全と安心の世論の高まりに応じて提案されたのがこの基本法です。

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2017-11-03 15:53

正倉院展に行ってきた

 今週初め奈良で開催中の正倉院展に行ってきた。正倉院御物は年1回、この時だけの公開なので大変貴重。私は毎年行っていたのだが、ここ3年ほど時間が無く行けなかった。今年は本当に久しぶりの正倉院展だった。

目玉の一つがこれ。

緑瑠璃十二曲長杯
2017-11-2正倉院展1 

素晴らしいガラス製の杯です。こんなもので酒を飲んだら、さぞ美味しかろう・・・。

ササン朝ペルシャ(226年ー651年)で作られたものといわれ、奈良国立博物館の資料にもそう書いてあるが、この器だけ材質が鉛ガラスなので、中国で作られたものとの説もある。
こんな素晴らしいものだが、それがはるばるシルクロードを通って日本までやってきた。
そして、ササン朝の有ったイランやイラク辺りにはもはや伝世品は残っていない。有るのは遺跡から発掘されたものだけだが、ガラス器は長期間土中にあると銀化といわれる変質をして、表面が変質してしまい、できた時の美しさを保っているのは日本にあるものだけ。そんな意味でも素晴らしい。


参考までに、正倉院御物の白瑠璃椀と出土品を比較するとこんなもの。

2017-11-3正倉院御物と出土品比較

こんなものを見ると正倉院と言うのが世界の中でいかに奇跡的なものなのかが良く分かると思う。 


所で今回気になったこと、今まで正倉院展は何度も見に来たが今回ほど外国人が目についたのは初めてだった。特に中国人の多いのが気になった(大きな声でうるさいので・・・)。


そんな事で帰り道で見かけた中国人家族連れ

2017-11-3奈良で見た中国人家族連れ

日本人だって町中に野生のシカがいるなんて珍しい。ましてや中国だったら・・・。
(影の声:中国だったら、あっという間に全部食べられてしまうだろうなあ。現に私の住む地域でも中国人の研修生が酪農研修で来ているが、その辺りでは犬が全部いなくなってしまったとか・・・)


おまけ、奈良から京都への近鉄特急の車窓からはこんなものが。
復元された朱雀門と大極殿が線路の両側にあるのだが、あっという間に通り過ぎてしまうので、今まで写真を取れなかったが今回何とか撮れた。
(復元された朱雀門と大極殿の間に近鉄奈良線が走っている)

朱雀門
2017-11-3近鉄特急車窓からの朱雀門 

ススキの野の大極殿
2017-11-3近鉄特急車窓からの大極殿 

秋ですね。

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2017-10-09 18:45

半田山車祭り

 明日10月10日は衆議院銀選挙の公示日ですね。何か選挙を前にして緑のタヌキだとか赤いケツネだとか騒がしいですが、ちょっと浮世の喧騒を忘れて・・・。 

最初は一寸余談から・・・。8日(日)は早朝から快晴でした。

2017-10-9早朝5時31分10月8日 
10月8日 午前5時31分の東の方向

2017-10-9早朝5時36分10月8日の西の空 
同じ所から 10月10日午前5時36分 西の方向
空高く、月が煌々と・・・。
こんな写真を持ち出したのは、9月30日のエントリでこんな和歌を紹介した。

ひむがしの野にかぎろひの立つ見えて かへりみすれば月かたぶきぬ

こんな歌が詠まれるような条件は実は結構特別。日の出前に月が西に傾くという事は、旧暦の16日~17日でないと見られない。丁度8日は旧暦で19日なので、どんなものかと写真を撮ってみた。


月の話はこれにて終了。

一昨日・昨日(10月7日・8日)と愛知県知多半島の半田市で半田山車祭りという5年に一度の祭りがありました。半田市には各地区ごとに2輌~5輌の山車(だし)がある。普段は各地区ごとに春祭りで地区内を引き回しているのだが、5年に一度全部で31輌の山車が集合する。今回で8回目の祭りで、特に全31輌もの山車が並ぶのは壮観だ。

特に今回は亀崎地区の潮干祭りがユネスコの無形文化遺産に登録されたことも有り、一層盛り上がった。


先ずはどんなものか・・・。

朝の会場周辺には沢山の山車がスタンバイ

2017-10-9半田山車祭り1 


2017-10-9半田山車祭り2 


2017-10-9半田山車祭り3 

全員集合の会場へ、運河に架かる橋を渡っていきます。

2017-10-9半田山車祭り4 

運河には山車31輌の外に巻藁船(まきわらぶね)が2艘。

2017-10-9半田山車祭り4-1 

31輌全員集合の集合場所へ隊列を作って進みます。

2017-10-9半田山車祭り5 


そしてこれが31輌全部が集合したところ。広すぎてカメラには全部は収まりきれません。

2017-10-9半田山車祭り 

二日間で55万人の人が祭りを楽しんだそうです。好天でよかったですね。

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2017-10-04 16:57

読解力を考える<続編

 読解力について色々書いてきたのだが、9月24日の【読売新聞の「読解力不足記事」】にkazkさんからいただいたコメントにこんな記事があった。
「AI研究者が問う ロボットは文章を読めない では子どもたちは「読めて」いるのか?」

結構面白い記事なのだが、これもコメント欄でかんぱちさんが指摘しているように記事の著者はこんな奴。
湯浅誠  | 社会活動家・法政大学教授

この湯浅誠なる左巻は自身のHPを見ると、京大原子力Gの小出裕章と繋がっているらしい。小出裕章は原子力の研究者ながら反原発論者である。そして京大原子力と言えば、北朝鮮の核兵器開発に協力した奴がいることで知られている。
「 国立大学研究者が北朝鮮核開発に協力」  西岡力 / 2016.04.04 (月)
https://jinf.jp/weekly/archives/18303

要するに小出ナンタラもそんな仲間なのだと思う。そんな奴と付き合っているのが湯浅誠、なるほど類は友を呼ぶか・・。それで肩書が活動家になるわけだ。
この湯浅誠のFBを見ると、新井紀子教授と知り合ったのは一昨年、2015年7月にこの問題でインタビューをした時が最初と書いてある。左巻きの湯浅誠は新井教授の研究に貧困が読解力低下と結びつくとの日本貶めの匂いを嗅ぎつけたらしい。
(注:貧困と子供の成績に一定の関係があるのは昔から教育者の間では広く知られていること。と同時にトンビが鷹を生む、こんなことも有るので先入観は禁物、これも同様である)


何はともあれ、この研究は大変面白い。特に前回も書いたのだが、記事をじっくり読んでみると、私が海外で特に苦労してきたことが色々指摘されている。
そして、日本語に関する話ではあるが、こんな事を人前で話す必要がある人、海外で外国人と仕事をする人、こんな立場の人には自分の話す言葉、書き言葉を見直すいい教材だと思う。そんな見方でこの研究記事を読んでみた。

この関係の記事で読んでみたのは以下3本。

① 「AI研究者が問う ロボットは文章を読めない では子どもたちは「読めて」いるのか?」
URLは上掲

② 「「東ロボくん」が偏差値57で東大受験を諦めた理由」
http://diamond.jp/articles/-/108460

③ 「リーディングスキルテストで測る読解力とは」
http://www.nii.ac.jp/userimg/press_20160726-1.pdf

<以下③より抜粋引用>
・・・前略・・・
文章(テキスト)と図表から成る初見のドキュメントを、人がどのように読解するかについては、いまだ解明されていない部分が多く残されていますが、少なくとも次のようなプロセスが含まれると考えられています。
1. 文節に正しく区切る。(例:私は学校に行く。→私は/学校に/行く。)
2. 係り受けの構造を正しく認識する。(例:美しい水車小屋の乙女。→美しいのは「乙女」である)
3. 述語項構造や接続詞を正しく解析する。(「誰が」「何を」「どうした」のような構造を正しく認識する)
4. 照応関係を正しく認識する。(例:私はハンカチを落とした。それを彼は拾った。→「それ」は「ハンカチ」である)
5. 日常生活での経験や伝聞から得られる常識と、小学校における学び等から得た知識と、簡単な論理推論によって、未知の用語の意味を実世界に関する知識の中に位置づける。(語レベルのマッピング)
6. 日常生活での経験や伝聞から得られる常識と、小学校における学び等から得た知識と、簡単な論理推論によって、未知の関係や概念の意味を実世界に関する知識の中に位置づける。(文構造レベルのマッピング)
7. 既存の知識と新たに得られた知識に対して、論理推論を働かすことにより、実世界に関するさらなる知識を獲得する。
8. 得られた多くの情報間の重要度を適切に付与する。特に、与えられた観点において、また問題解決の上で必要な情報を適切に取捨選択する。
9. 同様のことを、図やグラフ等、ほかの論理的表象手段についても実行できる。
10. テキストと図やグラフで表していることの同一性を実世界の意味を介してチェックすることができる。
11. 以上の各処理において誤りがないかをメタな視点からモニタリングして修正する。

1~4 は、一般には、記号列としてのテキストを処理するプロセスと考えられています。ただし、実世
界に関する知識が何もないと、1~4 についても、正しく処理できるとは限らないことが近年の自然言語処理等の研究から明らかになりつつあります(例:「私は岡田と広島に行った」と「私は岡山と広島に行った」では、述語項構造が異なるが、それを正しく認識するには、岡山と広島が隣接する県であることや、岡田というのは〈岡山より比較的多い〉苗字のひとつだという知識が必要)。リーディングスキルテストは、日常生活での経験や伝聞、小学校における学びから得られると考えられる範囲の知識および常識を前提とした上で、作問されています。

<引用終り>


ここで「1. 文節に正しく区切る。(例:私は学校に行く。→私は/学校に/行く。)」を見てみたい。
簡単なことのようだが、外国語にはこんな事も苦手な言葉が沢山ある。
例えば「タイ語」では文字は表音文字だけ、書くときは分かち書きもしていないので、タイ語の本はこんな風。

2017-2-11おしん本文の一部
この本はタイのテレビでこの頃放映されていた「おしん」の話の本
2017-2-11おしん表紙

こんな本をタイ人に読ませると、こんな風にして読む。指でなぞり読みだ。

2017-2-11指でなぞって読む所の写真縮小

上掲例文の「私は学校に行く」は「私は/学校に/行く」と文節を切って理解することもできる。
しかし「私〇学校〇行〇」と読んでもほぼ理解できる。
実は日本語の漢字かな交じり文は外国人には極めて理解しにくい所だが、話す・聞くは比較的簡単らしい。また読み書きは中国人・台湾人には漢字の拾い読みで相当意味が分かるようだ。

詳細は以下参照ください
「読解力について考えること」
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1353.html


次に「2. 係り受けの構造を正しく認識する。(例:美しい水車小屋の乙女。→美しいのは「乙女」である)

詩としては「美しい水車小屋の乙女」で良いのだろうが、「水車小屋の美しい乙女」のほうが誤解されない。上掲のタイ語の例のように、左から右へ順に読むだけの言語では複雑な「係り・受け」を理解するには相当の訓練がいる。
(日本人の話す日本語が、日本語の読み書きできるタイ人通訳に理解されにくい理由の一つ)

尚、この言葉は原語を見ると、こんな誤解の起きる要素はない。
ドイツ語でこの言葉は「Die schöne Müllerin」ですが、「Müllerin」はMüller(粉屋:現代風に言えば製粉業、動力が水車なので水車小屋が仕事場)に女性接尾語-inをつけたもの。だから製粉所の娘さんといった意味(ロマンチックではないですね)

・・・ちょっと休憩・・・
美しき水車小屋の娘(Die schöne Müllerin)

私の大好きな歌曲の一つです。いいですねえ、フィッシャー・ディスカウ。


さてもう一つ、こんな事例。
私は岡田と広島に行った」と「私は岡山と広島に行った」では、述語項構造が異なるが、それを正しく認識するには、岡山と広島が隣接する県であることや、岡田というのは〈岡山より比較的多い〉苗字のひとつだという知識が必要。

この事例を見た時、私はタイでいろいろやっていた事を一つづつ思い出していた。岡山県と広島県が隣同士で、新幹線が繋がっているという事を知らないとすると、この説明は極めて難しい。
私が今の若い人は本を読まないなあ、そう痛感したのはこんな場面だった。

こんなものをじっくり読んでみて、結局考えたのは読解力にしてもプレゼン力にしても、基本的な人間力だという全く当たり前の結論。がしかし、これが言うは易く、行うは・・・。私なんざぁ、いまだ鳥羽口をうろうろ。日暮れてなお道遠し・・・ですね。
  1. 社会一般
  2. TB(0)
  3. CM(11)

2017-10-01 18:53

読解力を考える

 先日、読売新聞の子どもの読解力不足に関する記事を紹介した。
読売新聞の「読解力不足記事」
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1450.html

ここに皆さんから有意義なコメントをいただいたのだが、その件について私の考えることを纏めてみたいと思う。
最初に何故私が読解力というより国語力に関心があるか、そんな事を話のきっかけとして書いてみたい。


 最初に私が読解力、国語力が問題と強く意識したのはタイでの仕事を通じてだった。タイではそれこそ何もない所に工場を作り、機械設備を据え付け、従業員を雇い、一つずつ仕事を教えて行く。その為日本から技術者や指導員に来てもらい、現地人に教えて行く。
そんな中で「行き違い」や「理解不足」による問題が山のように出てくる。そんな事例を一つずつ虱潰しで解決していくうち気が付いたことがある。
それは日本から来た若い指導員などがマニュアルや技術指示書などをきちんと理解していない、そんな事だった。またプレゼン能力、ごく簡単なことの説明にも問題があった。
仕事が難しくなってきたころには、日本人の話す日本語をタイ人通訳が理解できないなどという問題が出てきた。そこで日本人の話す日本語を通訳が分かる平易な日本語に通訳する、こんな事も私がやらねばいけなかった。
こんな事が私が読解力、国語力に対して危機感を持つ要因になっている。

それともう一つの問題、それは日本の産業構造の変化である。日本国内に居て、日本だけ見ていてもわからないが、90年代からの失われた20年と言われる期間、日本の産業構造は大きく変化した。
日本では成長できない為、各企業がみんな海外に拠点を作り、そこで仕事をするようになったからである。私も90年代に「これ以上日本では成長できないから海外に打って出る。落下傘部隊で敵陣深く降下し、ひと暴れしてこよう。武器はやる気と知恵だ」、こんな事でタイに行ったわけです。

そんな日本企業の戦略の変化がこんな事に表れています。

これは国際収支(経常収支)の過去20年のブラフ。青い棒グラフが貿易収支、緑色の棒グラフが第一次所得収支で海外への投資やロイヤリティなど海外での稼ぎの分です。
見て欲しいのは、昔から日本は貿易立国と言われ(実は違うのですが・・)、貿易収支が国際収支の中心でした。しかし2005年を転換点にして海外からの稼ぎである第一次所得収支が貿易収支を上回るようになりました。
2017-10-1日本の経常収支推移グラフ1

特に大きいのは東日本大震災で原発が停止し、多額の原油天然ガスを輸入するため、貿易収支は赤字になり、2015年まで続きました。(悪夢の民主党政権・・特に土鳩・空缶の失政の影響が2015年まで続いたという事です)
しかしこのような空前の大災害にも拘わらず、トータルの国際収支(経常収支)は赤字になっていません。世界を驚愕させた日本のこの強靭な国際収支体制、これこそ日本の産業構造が変わっていることの証拠です。

上のグラフで現在第一次所得収支が年間18兆円~20兆円あることが分かります。毎月ざっと1兆5千億円の稼ぎがあるという事です。

そしてもうこれは古い話ですが、こんなエントリーをしました。
 「誰も知らない1.8個分の日本<レコードチャイナの報道です
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-366.html

この記事は6年も前のモノですが、この当時でも日本がいつも間にか海外で稼ぐ国になっている。だが誰もそんな事に気が付かない。そんな風に言われていまして、それをこの当時でさえ海外に1.8個分の日本を持っている。そう言われていたわけです。

もう一つ、こんな指標を。GNIである。

海外投資を含んだ指標でGNI、海外で稼ぐ国になった今はこの指標が正しく国の実態を表している。
実質GDP:実質国内総生産 一年間に国内で生産される付加価値の実質総額
実質GDI:実質国内総所得 GDPから交易条件の変化で生じる交易利得(あるいは損失)を加減したもの
実質GNI:実質国民総所得 上記GDI に対外的な所得(主に配当と利息)の受取と支払のネット(つまり国際収支上の所得収支)を加えたもの (昔はこれがGNPと呼ばれていた)

そのGDPとGNIの推移はこうなっている。

2017-10-1日本のGDPとGNI推移 

海外からの稼ぎを考慮すると、日本は現在順調であるという事になる。


前置きが長くなりました。
日本はいつの間にか海外で稼ぐ国になっている。その為には人もそんな体制に順応しなければいけない。そういう事なのです。
皆さんの身の回りでも、海外勤務の方はたくさんおられると思います。そんな海外での仕事のためには日本人は日本語力、読解力、プレゼン力などをきちんと身に着けたうえで英語なり他の国の言葉なりを使わねばいけません。最近コンピュータの進化で自動翻訳も話し言葉の翻訳もできるようになりました。
こんな時こそ正しい日本語の能力が重要になる。そう信じています。

私がこの読解力について色々書いているのはこんな危機感からという事です。
さてではその読解力について、次回もう少し掘り下げてみます。
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2017-09-30 15:24

ひむがしの野にかぎろひの立つ見えて

 国会が解散され、いよいよ総選挙ですが、それを前に「前原民進党は遂に分裂し、前だ後ろだの大騒ぎ」、さてそんな日々ですが、今朝早くこんな景色が・・・。

2017-9-30-1.jpg
9月30日午前5時40分、日の出直前の様子。太陽から空に向かって光芒がのびています。

これを見て、こんな歌を想い出しました。

ひむがしの野にかぎろひの立つ見えて
       かへりみすれば月かたぶきぬ

万葉の歌人、柿本人麻呂の作。西暦692年の太陰暦11月17日に詠まれたものと云われています。
その万葉仮名の原文は次の通りです。
東野炎立所見而反見為者月西渡
直訳すると、東の野に炎が立っているのが見え、振り返って見ると月が西に渡る、でしょうか。

この「かぎろひ」は手元の広辞苑によれば
かぎろい : 陽炎、火光 (「ちらちら光るもの」の意)
① ちらちら光る日の光、【万葉集のこの歌を引用している】
② 春ののどかな日に空中にちらちらと立ち上る気。かげろう。
③ ほのお。【かぎろひの(陽炎の):「春」「燃ゆ」にかかる枕詞。万葉集に「奈良の都はかぎろひの春にしなれば」】

柿本人麻呂は光は東から上がってくる。西に月が傾いて沈んでゆく。一つの時代が終わって、新しい時代が来るのだなあ。そんな思いを込めてこの歌を詠んだと言われていますね。


こんな事でいよいよ明日から10月、そして光は東から上がってくる。西の方には「傾いた」中朝韓という所ですね。

実は上掲万葉集の歌は昔から気になっていまして、この「かぎろひ」とは何なのだろう?、そう思っていたのですが、多分私的にはこの日の出直前の光のことでは無いかなあ、そう思っています。

そして光は東からと言えば、やはりこんなもの。

2017-9-30護衛艦いずもの旭日旗 
護衛艦いずも艦上に翻る旭日旗


所で光は分かったが、じゃあ「トリ」は何だ?ですか。・・・う~~ん。

これですね

2017-9-30-2.jpg 

もしかして瑞鳥(瑞兆)ヤタガラスかも???、

何はともあれ、見事民進党が分解しました。いよいよ日本再生の出発点にしたいですね。

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2017-09-24 16:45

読売新聞の「読解力不足記事」

 今年初め、読売新聞が【読解力が危ない】と題するシリーズの記事を掲載し、私もそれを取り上げた。この読解力の問題はここ数年特に重要度が増してきたことで、背景にはいろんなものがハイテク化し、世の中が極めて難しくなったという現実がある。
それともう一つの厄介な問題は、最近の若い先生方も「ゆとり教育」を受けた世代という事。こんな事から子供の読解力が取り上げられてきたのだと思う。


それでは最初に読売の記事から。

<以下読売より引用>
http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170923-118-OYT1T50000/newstop

中3「教科書理解できない」25%…読解力不足
2017年9月23日18時0分

 新聞や教科書などを読み取る基礎的な読解力を身に付けられないまま中学を卒業する生徒が25%にのぼることが、国立情報学研究所(東京都)・新井紀子教授らの研究チームの初調査で明らかになった。
 社会生活を送るのに最低限必要な読解力の不足が懸念される状況だ。

2017-9-24中学生の読解力低下 

 調査は2016年4月~17年7月、全国の小6~社会人を対象に、独自の読解力テストを実施。公立・私立中高生2万1000人の結果を中心に分析した。

 主語や目的語など文章の構造が理解できているかを問うタイプの設問群で、中学1年の正答率は62%、中学2年が65%、中学3年が75%となった。中学3年の4人に1人(25%)が、教科書レベルの基礎的な読解力を身に付けないまま義務教育を終えていることになる。

 高校のデータは進学校の生徒が比較的多かったため、高校1年が83%と中3より大幅に上がるが、高校2年が82%、高校3年が80%とその後の上昇はみられなかった。新井教授は「高校で読解力の向上が見られないことから、中学3年までに読解力を養うことが急務となりそうだ」としている。

 研究チームは、事実について書かれている短文を正しく理解する能力を測定するため、新聞や教科書、事典などの文章をもとに1000問以上のテスト問題を作成。文章構造理解を問うタイプのほかにも、文章から図表がイメージできるかや、文の一部を書き換え、変更前後の文章が同義文かどうかを問うなど、計6タイプの設問群とした。

 文章から図表をイメージする問題など二つのタイプでは、中3の平均正答率が3割台にとどまった。

 新井教授は「読解力が低く教科書が読めないと、自力で新しい知識を得ることができない。運転免許など資格も取得できず、社会生活に支障が生じる」と指摘した。

<引用終り>


これは読売新聞が大変だ大変だと騒いでいますが、ではどうすればいいのかは全く書いてありません。新聞が問題提起だけすればいいと思っているのなら、それは読売新聞が傲慢だという事です。
この問題は子供の問題でも教師・先生の問題でもありません。大人の社会の問題なのです
教育をつかさどる官僚、つまり文科省のトップが怪しげな売春ビジネスの巣窟に出入りしているような所。こんな所を是正しないと話になりません。
そんな意味でこの記事、多分続編が出ると思います。読売がどんなことを言い出すか、もう少し様子を見たいと思います。

尚、冒頭書いた今年初めの読解力関連エントリーはこんなものです。

① AI時代に生きる<追記あり
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-date-201701-1.html
② 問題文が理解できない<読売新聞が騒いでいます
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1349.html
③ 読解力が危ない SNS没頭 長文読まず
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1350.html
参考エントリー
④ 春の小川をタイ語で言うと<再掲
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1136.h
⑤ 読解力について考えること
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1353.html

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2017-08-08 21:27

海王丸を見てきた

 8月の4日~8日、海技教育機構の練習帆船「海王丸」が愛知県の衣浦港に来たので見に行ってきた。


海王丸とはこんな船

2017-8-8海王丸3 

総トン数 2556トン、全長 110メーター 堂々たる帆船
海の男を養成するためにはこんなものが一番らしい。


さてその海王丸の夜明け前の様子

2017-8-8海王丸1 

4本マストのバーク型帆船 四本目のマスト(ジガーマスト)は縦帆用なので小さく、1枚目の写真では横帆に隠れて良く見えない。前3本のマストは前からフォアマスト、メインマスト、ミズンマストと言い、この3本には横帆を張る。
残念ながら全部の帆を張るセイルドリルは前日の5日に終わって、私が行った6日は一般公開だけだが、こんな早朝ではもちろん見せてはくれない。


早朝の衣浦港亀崎地区風景、帆船が見えます。台風5号の影響か、早朝から入道雲が発達中。

2017-8-8海王丸2 


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2017-07-02 16:38

今日は半夏生

 今日は半夏生(はんげしょう)ですね。このところ重い話題が多いので梅雨空らしい季節の話題など。

半夏生と言っても何ですかソレは??、近くのスーパーではおばちゃんが「今日は半夏生です。タコをたべましょう」とゆでタコを売っているが・・・
2017-7-2ゆでタコ 


半夏生はwikiによれば
「半夏生(はんげしょう)は雑節の1つで、半夏(烏柄杓)という薬草が生える頃。一説に、ハンゲショウ(カタシログサ)という草の葉が名前の通り半分白くなって化粧しているようになる頃とも。様々な地方名があり、ハゲ、ハンデ、ハゲン、ハゲッショウ[1]などと呼ばれる。」・・・つまり草の名前
或いは
「七十二候の1つ「半夏生」(はんげしょうず)から作られた暦日で、かつては夏至から数えて11日目としていたが[2]、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっている。毎年7月2日頃にあたる。」・・・季節の名前の一つでもあるようだ。


 半夏生以外は名前も聞いた事の無い雑節。この日だけ特別なのは稲作農家にとって重要な日だからで、【この日までに田植えをしないと実りは得難し】と言われているから。そしてその理由は稲が短日植物で、日が短くなると花を咲かせ実を結ぶ、そんな稲の性質の為、こんな事が言われている。

今日の田んぼ、これは拙宅近くの田んぼ。
2017-7-2今日の田んぼ 


そして半夏生という草、これは奈良県御杖村の半夏生(御杖村HPより)
2017-7-2奈良県御杖村の半夏生 

今日はこれにて失礼します。
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2017-05-31 22:13

キツネは犬になれるのか<古代人から近代人になるのも同じかも

 現在発売中の月刊Hanada7月号に大変興味深い記事がある。
犬の祖先が狼であるとはよく言われるのだが、ではどのようにして犬に進化したのかは全く分かっていなかった。それならやってみるかという事で約60年前にロシア(ソ連)の研究者が始めた研究の話。先ずはその内容。

<以下月刊Hanada7月号よりスキャンし引用>

世界の雑誌から
     河村真木

~キツネは犬になれるのか~
  『SCIENTIFIC AMERIKAN』五月号
2017-5-31scientificamerican.jpg 

2017-5-31scientificamerican1.jpg 

 野生の狼が、どう飼い慣らされてペットとしての犬となったのかはわかっていない。ならば実際に試すのみと、一九五八年、ロシアの研究者たちが実験を始めた。ただし、対象となったのは狼ではなくキツネ。
 実験方法はいたってシンプル。キツネを一群入手し、そのなかから〈人間にもっとも好意的な反応を示すキツネを選んで交配を繰り返す〉

 最初の数年間は〈犬というより、口から火を噴く龍〉とかなり攻撃的だった。第四世代過ぎから軟化の兆しが見え始め、第六世代で〈子狐のなかに犬のように尻尾を振る、キャンキャン・クンクンと鳴く、舐めるなど、熱心に人との接触を求めてくるものが現れ始めた〉

 さらに〈犬以外の家畜は特定の人間になつかない〉という通説を検証するため、一九七四年に一人の研究者が第十五世代のキツネと同じ屋根の下に暮らしてキツネの反応を見るという実験を行った。

 最初の数日は〈明らかにイライラして家のなかを駆け回っていた〉が、一週間もするとかなり落ち着き、〈撫でてくれと言わんばかりに仰向けに寝転がってお腹を見せる〉等の行動も見られるように。仲が深まると主人の帰宅を窓際で首を長くして待ち、〈主が家に近づいてくるのを見つけると、玄関で尻尾を振って待って〉いたり。こうなると、もう犬そのものだ。

 研究所で飼育するキツネもいまや五十八世代目、うち七〇%はペットと変わらない程度に人に懐いているDNAレベルでも犬と同等の変化が起こっていることも確認されている。

Hanada-2017年7月号・138
<引用終り>


 この研究で素晴らしいのは59年も研究を継続していること。その間ソ連の崩壊が有り、飼育しているキツネのエサ代にも苦労する時期もあったのだと思う。よくぞ継続してくれたものだ。
このおかげで「口から火を噴く龍」のようだった野生のキツネが「15世代経過すると人間にある程度懐く」、こんなすごいことが分かったことだ。そして58世代も経過すると、約70%がペットと変わらないくらい懐いた」。

これを人間に当てはめてみると、人間の1世代を30年と見ると、15世代は450年。58世代は1740年になる。人間が本当に変われるとしたら、それも古代人から近代人に変われるとしたら・・・、このキツネの事例のように、それには最低400~500年位かかるという事だ。
そう考えると日本の敗戦直後に見せた韓国朝鮮人の古代的凶暴性、これが説明できる。それまでは彼らは近代人の皮をかぶっていただけなのだ。本質は古代人、そうだったんだと思う。

今半島の国は北も南も発狂状態と言って良いだろう。北は禁断の凶器を手に入れてしまったし、南はと言えば完全に先祖返りで古代国家になってしまった。
そしてこれとどう付き合うかだが、キツネの事例の如く400年から500年は進化するににかかる。それまでは手を出さずに静観するのがいいだろう。キツネが半島の古代人とどう付き合うかを教えてくれている。そう考えると実にいい事例だと思います。




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2017-04-19 09:50

【訃報】渡部昇一先生逝く ご冥福をお祈りいたします

 【訃報】 渡部昇一先生逝く ご冥福をお祈りいたします。

 先生には沢山のことを教えていただいた。まだまだ元気で活躍したいただきたかった方だが、残念です。
合掌。


2017-4-19渡部昇一先生 



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2017-04-10 18:12

武力攻撃やテロなどから身を守るために

 4月6日のエントリー「駐韓大使帰任、目的は邦人保護」にコメント欄で太玄さんからこんな情報をいただいた。
「武力攻撃やテロなどから身をまもるために」、こんなタイトルの政府からのマニュアルなのだが、これは皆さんに是非知っていただきたいので取り上げます。

最初に、これは内閣官房『国民保護ポータルサイト』から

武力攻撃やテロなどから身を守るために
~避難にあたっての留意点などをまとめました~
http://www.kokuminhogo.go.jp/shiryou/hogo_manual.html


これは同じものを小坪しんやさんが取り上げているもの。このほうが見やすいかも
【拡散】武力攻撃やテロなどから身を守るために(内閣官房)J-ALERTの音源【生き残るためにシェア
https://samurai20.jp/2017/04/j-alert/


これは私の経験でも断言できるのだが、このような時一番肝心なことは「訓練」である。
どんなに色んなマニュアルを用意しても、いざというときマニュアルを開いて読む時間など無い。普段から訓練し、そこで分かった必要な品目をそろえる、此れしかうまく対応する方法はない。

朝鮮半島は今実にきな臭い状態である。何が起こっても可笑しくない。今すぐ対応を考えるべきだと思います。


尚私のタイでの経験から、緊急帰国するのに一番役に立ったことを紹介します。
それはその国の国際線空港の中にあるJALなどの事務所の電話番号を手帳に書いて持っていることです。
急に日本に帰りたい、そう思っても航空券が無ければ何ともなりません。普通の人は旅行社で航空券など買う事が多いのですが、夜とか休日は休みなので購入できません。また航空券を持っていてもスケジュールチェンジしないと搭乗できません。
こんな時、空港内にJALやANAの事務所があり、航空機が運航している限り事務所は開いています。急な予定変更などのために航空券を買う事も出来ますし、空席が有れば乗ることもできます。
名前とe-チケットの番号を言えば大丈夫です。
(但しツアーなどの格安航空券はスケジュール変更できないものが多いので、この場合はべらぼうに高いけれど定価で航空券を買う事になります)

私の経験でも、タイでのケースですが、身内に不幸のあった方の緊急帰国のため、夜20時ころ帰国便確認し席を確保、空港から約180キロ離れたホテルから車を飛ばして、午前零時台のフライトに搭乗、翌朝名古屋着、こんな経験があります。
こんな時、現地の空港のJALのオフィスはもちろん日本人はいないし日本語も通じませんが、英語なら何とかなります。
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2017-03-24 14:37

護衛艦「くらま」退役に思う事

 海上自衛隊の護衛艦「くらま」が3月22日に退役した。

【防衛最前線(114)】ありがとう護衛艦「くらま」 日本の海を護り続けた36年
http://www.sankei.com/premium/photos/170323/prm1703230007-p1.html

2017-3-24有難う護衛艦くらま 

2017-3-19護衛艦くらま 


「くらま」の後継艦は海上自衛隊最大の護衛艦「かが」、いずも級護衛艦の2番艦である。

就役した護衛艦「かが」、隣は同型の1番艦「いずも」
2017-3-23護衛艦かが就役と同型艦いずも 


さてここからは私の護衛艦「くらま」についての思いで話。

私はタイで仕事をしていたころ、護衛艦「くらま」を訪問したことがある。2000年6月に「くらま」が海上自衛隊のタイ訪問の旗艦としてやってきた。そこでの艦上レセプションに出席したことがあり、ここで自衛官の方と親しく話をすることが出来、大変感銘を受けた。
その折の話のうち「空母が日本にも必要だ」という話は先回書いた
それ以外に特に印象に残っているのは、自衛官の方が言っていた「補給」に関する話。海上自衛隊の艦艇は燃料でも食料でもすべて満タンの7割になったら補給する、この為日本からタイに来るのも真っすぐには来られず、途中で補給せねばならないので大変だ。しかしこれは万一の時「即対応できる体制」のためには必須、だからこれを厳格に守っている。こんな話だった。

この話を聞いて納得した。大災害の時など自衛隊はただちに出動してくれる。(最近では東日本大震災の時もそうだったのは忘れてはならない)。しかしそんな事の陰には毎日毎日の活動の時、万一に備えて燃料や食料まできちんと管理している。その為面倒でもきちんと補給している。
こんな活動があるからこそ、万一に対処できるのだと。

この話を聞いて私もタイでの仕事の中身、特に在庫管理について色々見直してみた。所が自衛隊並みに管理するのは並大抵ではない。かなり発想の転換が必要なのだ。

例として車のガソリン補給を考えてみると分かる。
東京から西へ大阪方面に向かうとしよう、行程は約550キロ。車の燃料タンクは60リッターだが警告灯がつき始める残り10リッターの所までで50リッター使える、燃費はリッター10キロとすると・・・
普通なら東京から京都辺りまで(約500キロ)走れる。ほぼ目的地近くまで行けるわけだ。
それを満タンの7割で補給することにすると、満タンの3割は約18リッターなので、静岡辺りで給油。次に名古屋辺りで給油、最後に京都辺りでまた給油でやっと目的地に着く。
これじゃあ、やってられないですね。
がしかし、こういった面倒なことを黙々とこなしていればこそ、いざと言うとき即出動できるわけ。

護衛艦「くらま」は私にとってはタイでの仕事のレベルアップに非常に役に立ちました。
その「くらま」が引退する。
「くらま」、本当にありがとう。形は無くなっても、心は生きています。


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2017-02-02 13:40

読解力が危ない SNS没頭 長文読まず

 読売新聞の特集記事『読解力が危ない』の機能の記事は『SNS没頭 長文読まず』だったが、この記事でいろいろ家族で話し合った。


これがその記事
2017-2-1読売新聞一面記事2月1日 


長男がいうには、以前おいらも友達に誘われてやってみた。普通の会話がそのまま文字になっているようなもの。確かに便利なところはあるがつまらないので直ぐやめた。
「ねえねえ、これなあに」、こんなのが延々と続くから、長い文章など読め無くなるのも無理はない。おいらの世代なら先日の読解力調査は90%以上正解だろうが、今の若いLINE世代なら45%かそれ以下だろう。あんなものをやっていると馬鹿になる、間違いない。こんな話だった。

この話はあちこちで聞く。しかし危機感を持っているのは多分若い人だけだろう。
ある程度の年代から上の人たちは、こんなLINEなど触ったこともない。触れば便利であることは確かだ。しかしそこの落とし穴に気が付かない。
現に私の地域の友人たちはパソコンも満足に使えない、携帯電話はガラケーで十分という世代(私もガラケー派だが)。今の若い人の間で何が起こっているかなんて多分理解不能だろう。

しかしゆとり教育世代が深刻な問題である以上にSNS問題も深刻だ。
同じSNSと言ってもフェイスブックにはそんな危険性はないと思う。やはり通信アプリが曲者だが、だからと言って禁止できるものではない。

ただしい使い方の徹底と特に世間を知らない小中学生への使用の制限や注意の喚起などが必要ではないか。


参考:LINEを小学生に使わせていいかという視点で問題点を具体的に指摘したものが有るので紹介
「小学生でLINEは早い? 問題に巻き込まれないために親ができること」
http://moomii.jp/kosodate/linemanner-children.html

概要はこうなっている(詳細は上掲リンク先参照ください)
小学生でLINEは早い?問題に巻き込まれないために親ができること
* 小学生にLINEを使わせてもいい? 8つの問題点

1個人情報の漏えい
2知らない人とつながる
3コミュニケーション能力の低下
4犯罪に巻き込まれる可能性あり
5課金トラブル
6人間関係のトラブルが発生
7健康被害あり/長時間の使用は厳禁!
8スマホ依存になってしまうことも

* LINE問題を防ぐ親が教えるべき8つのこと
1大切なことは直接伝えるように教える
2相手の都合を考える(既読でもすぐ返事を求めない)
3ブロックの方法を教える
4中学生/高校生に起こるLINE問題を教える
5LINE IDのネット/SNSへの書き込みの危険を教える
6知らない人と繋がる危険を教える
7「通報」の方法を教える
8困った時には相談しやすいようにしておく

こんな風です。大変参考になります。
但しここにLINEは読解力を育てるのを損なうという問題は抜けています。
LINEがバカを作るという側面を見逃さないでほしいと思います。


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2017-01-24 21:56

諸行無常

 今年ももう3週間たったのだが、私的には今年はスタートからどうも幸先が良くない。
新年早々家人が体調を崩し、毎年恒例の初詣も三が日には行けず、9日にやっと初詣。
まあそれはともかく、15日に母の13回忌の法要を行う予定が直前に和尚さんが病気で倒れる始末。ヤレヤレ・・・。(法要は1週間延期し、22日に行った)

そんなことはどうでもいいが、1週間ほど前、私の同級生が二人死去との報が入った。そのうちの一人は女の子(おばさん?、おばあさん??)だが、私とは小学校・中学校・高校と一緒だった幼馴染。
遠方に暮らしているため情報が遅れたのだが、同い年の人の訃報を聞くのは悲しいもの。

そうこうしているうちに昨日家人の同級生の人が死去との一報が入り、あわてて今日お悔やに・・・。
多難な一年になりそうです。

2017-1-24敦賀湾風景 

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2017-01-15 14:08

雪の朝

 今朝は何年振りかの(当地方では)大雪でした。
朝6時55分の気温はー1.5℃、本日の(つまり深夜0時以降の)最低気温はー2.7℃でした。

2017-1-15本日朝の雪景色 

昨夜は夕方6時ころから雪の中を車で外出、高速道路も幸い通行出来たので名古屋近郊の町まで行ってきました。
帰りは9時少し前から走り出したのですが、私は冬の装備をしているので別に支障なく走れるのですが、雪のほとんど降らない当地方では夏タイヤのクルマが多く、極端なノロノロ運転をするクルマがいて時間がかかりました。

まだまだこれから冬本番。しっかり備えをしてこの冬を乗り切りたいですね。

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2017-01-07 17:10

AI時代に生きる<追記有

 読売新聞2017年1月6日号にAI時代に生きる我々には大変興味深い特集記事があった。
記事の名は
[2017 問う]<4>人工知能のあした AIは人間を超えるのか 創造力 代替できない
2017年1月6日5時0分
語っているのは:国立情報学研究所教授 新井紀子氏

記事は以下2本
*追記します:この読売記事にアクセスできないので、画像データ追加(クリックで拡大)。
また本文末尾に元記事をスキャンし文字情報化したものも追加しました。・・・ 2017-1-31

創造力 代替できない
2017-1-31読売新聞1月6日一面記事 
http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170106-118-OYTPT50163/search_list_%25E4%25BA%25BA%25E5%25B7%25A5%25E7%259F%25A5%25E8%2583%25BD%25E3%2581%25AE%25E3%2581%2582%25E3%2581%2597%25E3%2581%259F__

AIを使いこなすには…読解力の育成 急務
2017-1-31読売新聞1月6日9面記事1 

2017-1-31読売新聞1月6日9面記事2 
(記事が横長のため分割表示、中央部分が重複している)
http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20170105-118-OYTPT50390

新井紀子氏の意見は、AIで東大入試合格を目指す「東ロボ」を開発した経験から、AIに何が出来て何ができないか、そしてこれからの人間はどう生きてゆくかを語っているもので大変面白い。

進歩するAIとその周辺技術が、これまで人間が行ってきたことの相当部分を肩代わり出来るようになった。得意な分野は決まった枠組みの中で答えを見つける作業など。不得意なのは人が何に価値を見いだすのかを考えなければならない仕事。これはAIに代替させるにはハードルが極めて高い。またAIには責任を取らせることはできない

こんな事で、ではこれからの人はどうすべきかを「AIを使いこなすには…読解力の育成 急務」という項目で語っているにで、その該当部分を紹介したい。

<以下引用>

 日本の中でどれだけの人が、AIにはできない創造性ある仕事を生み出し、携わる能力を持っているでしょうか。

 次代を担う子どもたちがAIを使う側になるか、使われるかは、教育にかかっています。AIは暗記と手順通りの作業が最も得意です。だから現在のような、暗記力を重視する教育では、AIにかなわない子しか育ちません。

 大切なのは、物事の意味を理解し、思考し、表現できる力を養う教育です。AIが最も困難とするところだからです。

 しかし現状を見ると、ますます危惧を抱かざるを得ません。

 「東(とう)ロボ」プロジェクトの過程で、AIは、ある程度の長さを持った文章を、文脈を理解して読み解くのが極めて苦手だということが分かりました

 ところが同時に、その東ロボくんに読解力で劣る中高生がたくさんいることも判明したのです。

 これはツイッターなど、ごく短い情報や思いつきをやりとりするSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に、コミュニケーションや知識獲得の場が偏っている影響でしょう。

 家の中に新聞や本のない家庭が増え、スマートフォンの画面を見るばかりで、論理的に構成された文章にほとんど接していない子どもが多い。

 すでに大人の世界も、論理的ではなく、断片的、感情的な情報で世論や政治が動き始めました。この風潮は、今後いっそう強まるかもしれません。

 AIを研究することによって、「人間は劣化していないか」という皮肉な問いもまた、突きつけられているのです。

<引用終り>

この話を読んで私が最初に思い出したこと、それはまったく新しい技術が普及すると人の仕事が全く変わるという事。その具体例として、これは昔々の話だが・・・

昔々、未だコンピュータが普及し始めたころまでは銀行というのは若い女性の花型職場だった。銀行に行くと窓口の後ろに女性の事務員さんが大勢で帳面をつけていた。銀行が3時にシャッターを下ろしても事務員さんの仕事は終わらない。パチパチそろばんをはじいて勘定を合わせていた。
夜遅くになって、やっと総勘定元帳と現金が合うと「チョーン」と拍子木が鳴る。今日も無事勘定が合ったと銀行マン・ウーマンが帰宅の途に就く。こんな時代だった。
しかしコンピュータの導入で一変した。あんなに沢山いた事務員さんはまったく要らない、銀行から女性の事務員さんが激減した。
しかし幸いこの当時は高度成長期、このコンピュータ普及による余剰労働力は色んなところが吸収してくれた。その付けが回ってきたのはバブル崩壊後の失われた○○年時代。就職難で若い人が苦労してきたのはこんな時代だった。
私がタイで仕事をするようになったのは1998年からだが、タイに行って大いに驚いたのが、若い独身女性で日本に仕事が無いためタイに仕事を探しに来る人が結構いたことだった。
勿論給料は安い。しかし実際そんな人に聞いてみると、給料は安いけれど物価も安いから貯金ができる。だから悪くない。そう言っていたのを思い出す。

こんな古い話を持ち出したのは、新しい技術が人の働き方まで変えるという事だ。昨日までの仕事のやり方では明日の仕事はない。そんな時代が目の前という、極めて厳しい時代が迫っていることである。
特に若い人の教育に関しては大いに変わらねばいけないと思う。

新井紀子氏はとてもいいことを言っている。

現在のような、暗記力を重視する教育では、AIにかなわない子しか育ちません。
大切なのは、物事の意味を理解し、思考し、表現できる力を養う教育です。AIが最も困難とするところだからです。

AIは、ある程度の長さを持った文章を、文脈を理解して読み解くのが極めて苦手
ところが同時に、その東ロボくんに読解力で劣る中高生がたくさんいることも判明した

これはツイッターなど、ごく短い情報や思いつきをやりとりするSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に、コミュニケーションや知識獲得の場が偏っている影響でしょう


とまあこんな話だが、以前からツィッターは「バカ発見器」と言われているが、事実のようだ。

そしてもう一つ、今度はまったく別のところから同じような指摘が出ている。

現在発売中の雑誌「HANADA」2月号(12月20日発売)にこんな記事がある。
「スマホで子どもはバカになる!」 東北大学加齢医学研究所所長 川島隆太

全文は長いのでタイトルだけの紹介にとどめますが、川島隆太氏はこんな本も出しています。
「2時間の学習効果が消える! やってはいけない脳の習慣 」 2016年8月 青春出版社刊
横田 晋務 (著), 川島 隆太 (監修)

川島隆太氏はスマホの中でも「LINE」などの通信アプリが極めて害が大きいことを指摘しています。まあこれはLINEが韓国産のアプリであることを考えれば納得できます。

スマホは大変便利なもので、これを無くせなどと言っても不可能。だからこういう便利なものにどう向き合っていくか、こんなことが課題だと思います。
こんな問題を教育の現場だけでなく、いろんなところで考えていきたいところだと思います。



*追記します。元記事がアクセスできないため画像追加しましたが、文字データも追加。

<以下引用>
2017 問う
4.人工知能のあした
AIは人間を超えるのか

創造力代替できない

 人工知能(AI)が人間を凌駕(りょうが)することはありえないと私は思っています。
 いずれは人間の脳全体の計算パワーを上回るコンピューターが出来るとしても、やはり「何をするか」という枠組み(フレーム)を人間から与えられなければ何もできない。人間を超えられません。
 しかし、進歩するAIとその周辺技術が、これまで人間が行ってきたことの相当部分を肩代わりし、社会を大きく変えることも確実です。
 「ロボット(AI)は東大に入れるか」という刺激的なテーマを掲げ、2011年から「東ロボ」プロジェクトに取り組んできました。約5年でAIの東ロボくんは、名の知れた私立大学に受かるレペルまでになった。与えたフレームは、入試問題の正答をより多く見つけることです。

 ただ、真の目的は東大合格ではなく、「AIには何かできるか」 「どこまで任せられるのか」を見極めることでした。それは「人間は何をするべきか」という深い問いとなって返ってくる。そして、AI技術の進歩で人間の未来がどうなるかを、社会問題として提起したかったのです。
 枠組みの中で情報を処理する能力は、すでにAIが人間を上回っている。「囲碁」という枠組みで、AIがトップレベルのプロ棋士に勝ったことは象徴的な出来事でした。
 束ロボくんも例えば、ある記述の正誤を尋ねる問題で、事実か否かの判断が大きな要素ならば、膨大なデータを検索して、かなりの確度で正解できます。しかし「価値観」のような要素が絡んでくると答えに到達するのが一気に難しくなる。「政治・経済」の模試で、民主主義への理解度が試される問題に、東ロボくんは10間中1問しか正答できなかったことがありました。
 だから、人が何に価値を見いだすのかを考えなければならない仕事は、AIに代替させるにはハードルが極めて高い。介護や子育てに関することが一番難しいでしょう。
 また、物事をAIにどこまで任せられるかを考える時、「責任」の問題が立ちはだかります。膨大な検査データと症例を参照して、可能性の高い病名を指摘する医療支援AIが登場しても、手術するのかよいかどうかといった判断は、人間の医師がするしかない。同様に、事故を起こせば命にもかかわる自動車の運転も、AIに全面的にゆだねることはできません。
 AIは「責任」を負うことができないからです。
*AI=Artificial lntelligence
国立情報学研究所教授  新井紀子氏


AIを使いこなすには  読解力の育成急務

    (-面の続き)
 人工知能(AI)を活用することで、便利になることはたくさんあるでしょう。
 車の完全自動運転は無理でも、運転者をアシストして事故を防ぐ技術はかなり実用化が進む。
 経験に頼る部分が多かった農業も、収穫状況と天候などの諸条件を関迪づけるビッグデータから、AIがコントロールできるようになっていく。
 一方で、人間にとって、うかうかとはできない状況ももたらします。
 AIの方が人間よりうまくできる作業は、当然、AIが行うようになる。
 例えば、会計監査や銀行の融資審査などはエリートの仕事というイメージが強いけれども、多くは枠組みの中でデータを分析する作業であり、AIが得意とするものです。製品のセールス業務なども、消費者の使用データから買い替え時期を割り出すAIが受け持っていく。そうすると、ホワイトカラーの人たちの半数くらいはAIに「仕事を奪われる」。
 その時、人間が携わるのは、高い創造力や重い責任が求められるためAIにはできない仕事と、AIより人間を使う方が安いから人間にさせておく仕事に、二極分化すると思います。
 日本の中でどれだけの人が、AIにはできない創造性ある仕事を生み出し、携わる能力を持っているでしょうか。
 
 次代を担う子どもたちがAIを使う側になるか、使われるかは、教育にかかっています。AIは暗記と手順通りの作業が最も得意です。だから現在のような、暗記力を重視する教育では、AIにかなわない子しか育ちません。
 大切なのは、物事の意味を理解し、思考し、表現できる力を養う教育です。AIが最も困難とするところだからです。
 しかし現状を見ると、ますます危惧を抱かざるを得ません。
  「東ロボ」プロジェクトの過程で、AIは、ある程度の長さを持った文章を、文脈を理解して読み解くのが極めて苦手だということが分かりました。
 ところが同時に、その東ロボくんに読解力で劣る中高生がたくさんいることも判明したのです。
 これはツイッターなど、ごく短い情報や思いつきをやりとりするSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に、コミュニケーションや知識獲得の場が偏っている影響でしょう。
 家の中に新聞や本のない家庭が増え、スマートフォンの画面を見るばかりで、論理的に構成された文章にほとんど接していない子どもが多い。
 すでに大人の世界も、論理的ではなく、断片的、感情的な情報で世論や政治が動き始めました。この風潮は、今後いっそう強まるかもしれません。
 AIを研究することによって、「人間は劣化していないか」という皮肉な問いもまた、突きつけられているのです。

国立情報学研究所教授 新井紀子氏

<引用ここまで>

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2017-01-01 15:45

年賀

 明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

2017-1-1北斎美術館 
                                すみだ北斎美術館より

昨年は大変革の年でしたが、オバマ大統領の広島訪問、そして安倍首相の真珠湾訪問で戦後71年の清算は終わったと思います。
もう一つ見逃せないのが伊勢志摩サミットでG7首脳の伊勢神宮訪問、これは日本の歴史や文化を発信するうえで大変貴重でした。これからジワジワとこの効果が出てくるでしょう。


オマケ
G7での各国首脳への記念品の一つ
2017-1-1伊勢志摩サミットの手土産コーヒーカップ 

拙いブログですが、これからも頑張っていきたいと思います。

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2016-12-21 19:36

巷の話題

 昨日家人が美容院に行ったのだが、その折なじみの美容師さんが憤懣やるかたないという感じでワアワア喋っていたのだという。何がそんなにお気に召さないのか・・・、曰く「日本のテレビはなっとらん!」、そう言って怒っていたそうだ。

原因は「おでんつんつん事件」

『店のおでん「指でツンツン」男の「罪」 コンビニ側「刑事的な処分求め相談」』

【社会】おでんツンツン男、全国テレビでも紹介されネットには身元が流出!

おでんツンツン男、プロスノーボーダーだった!日本スノーボード協会が激怒か

美容師さんが言うには、世界にはテロだとか難民が大勢死んだりとか、たくさん事件や問題がある、日本だってそうだ。それなのにこんなどうでもいい事件を何度も何度も報道する。いい加減にしてほしい。
こんな事だった。

市井の庶民がメディアの異常ぶりに気が付いてきた。良いことである。

12月20日、冬至を翌日に控えた町
2016-12-21冬至の町 


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2016-11-25 14:23

神経内科フォーラムに行ってきた

 一昨日11月23日に名古屋駅前の逓信会館でのセミナーに行ってきた。
題して
「パーキンソン病と脳・神経の病気を知るセミナーin名古屋」
タイトルの通り、パーキンソン病に関してのセミナーだが、結構聞きごたえのある内容だった。

パーキンソン病は、脳の神経伝達に欠かせない「ドパミン」という物質が不足することで、ふるえ、筋肉のこわばり、動作の緩慢、姿勢反射障害などを引き起こす病気で、病気の原因が良く分からず、治療は症状を緩和することが中心になっている。
私の家族もこの病気と闘っているので、ちょうどいいセミナーなので参加してみた。
講師は名古屋大学の4人の先生方。病気そのものが難しい病気という事もあり、話は難しかったが大変面白い内容であった。

特に興味深く感じたこと。
パーキンソン病になると症状の一つとして「便秘」、「嗅覚の異常(鼻が利かない)」があり、これはパーキンソン病発症より随分前から出ていると言うことは知っていた。
今回のセミナーで「パーキンソン病で便秘とそれに関係する腸内細菌叢の関係」を調べているので協力してくれる人を募集中、こんな話を聞いた。
どうも腸内細菌叢でできたタンパク質の一種「α-シヌクレイン」が発症に関与している、そんな仮説が有るらしい。
そうすると、その仮説通りなら、「パーキンソン病だから便秘になるではなく、便秘が遠因の一つになって長年かかってパーキンソン病を発症する」、こんなことになるかもしれない。
病気と症状の因果関係が逆になる、そんな話である。

最近の病理学の進歩は素晴らしい、山中教授のIPS細胞の件がいい例だと思う。そんなことを痛感したセミナーだった。

たまたま全く別の話だがこんな報道があった。
「不安強める脳タンパク質 京大、引きこもり治療に光」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2016112201002110.html?ref=rank

人間の脳の中の蛋白質の状態など、昔は如何なっているかさっぱり分からなかった。それが今色んな方法で調べられるようになってきた。科学の進歩は本当に素晴らしいと思う。凄い時代に生きていることを実感する話だった。

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2016-11-07 17:41

こんなカレーを食べた

 今日の昼飯はカレー、こんなカレーを食べました。

2016-11-7海軍カレー2種 


今日買い物に入った地元の食品スーパーにこんなカレーが並んでいた。
私が食べたのは右側の「鹿屋海軍航空カレー」、
こんなものがごく普通に食品スーパーの店頭に並んでいる。時代は変わったものです。

尚鹿屋基地の資料館には平成4年に鹿児島県錦江湾などから引き揚げられた零戦52型が復元展示されています。
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2016-11-04 21:47

飛燕から現代へ

 神戸のポートターミナルへ「飛燕(ひえん)」を見に行ってきたことを書いたのだが、そこに興味深いコメントをいただいた。
三式戦闘機飛燕は悲運な戦闘機である。
問題はドイツから技術導入した液冷(水冷)エンジンに有った。製造しにくく、修理もしにくく、故障も多い、そんなものだった。
戦闘機は稼働率が大問題である。1回出撃して基地に戻ったら燃料と弾薬を補給したらすぐ次の作戦に飛べる戦闘機と1回出撃したら整備に3日もかかるような戦闘機では実際稼働できる機数は大違い。この稼働率最悪が飛燕だった。
優秀な整備兵の手で完璧に整備できれば素晴らしい性能、しかし整備がうまくいかなければ全く性能が発揮できない・・・。
しかし戦争末期にエンジンを空冷に換装した五式戦闘機は大変出来の良いものだったが、あまりにも遅すぎたエース登場だった。



これが今回レストアされた飛燕を別角度から

2016-11-4飛燕レストアを真横から


これが世界で現存する唯一の五式戦闘機、英国王立空軍博物館にある。
(終戦直前に完成した機体を前線に空輸する途中、カンボジアまで到着したところで終戦、英軍が持ち帰った)

2016-11-4五式戦闘機

確かに見るからに五式戦のほうがよくできた機体。これをもっと早く出せなかった設計者の無念、分かりますね。


そこで先日のエントリーにいただいたkazkさん、縄文人さんのコメントを紹介します。
皆さん大変よくご存じで、私の出る幕が無い・・・(涙)・・・、とは言うものの飛燕の悲劇はここで終わったわけではない。
時と所、そして人を変えて今日に続いている。そんなところを書いてみたいのだが、まずはkazkさん、縄文人さんのコメントを見てください。


最初にkazkさんからのコメント

三式戦ほど日本の技術とマネージメントの問題点を浮き彫りにしてくれるものはなかったと思います。

あまり知られていませんが三式戦のエンジン換装機である五式戦と同じエンジンを積んだ零式艦戦64型は基本設計が零式戦のほうが2年ほど早いだけで機体の大きさや重量も非常に似通っていますが性能は段違い、五式戦が圧倒しています。これは本来1942年中に登場できた機体で、この3年間の遅れが最大の問題でした。

機体設計をやった土居武夫はその限界を知り早期にハ40からハ112に積み替えろと言ってたのですが陸軍が頑として言うことを聞かなかったという経緯があります。機体に問題があったとすればそれはモーゼルの20ミリ機関銃を採用してしまったことですがこれは13ミリにでも換装できましたから問題ではなし、本来は陸軍が大東亜決戦機と呼んだ四式戦にかけるべきエネルギーを全て投入しても良かった機体です。

海軍だって大戦後半には相対的に零式戦の性能低下が甚だしかったのですからこれにかけるくらいの決断が必要だったんです。そうすれば戦局の様相はかなり変わったと思ってます。

ブログ主様は中島の半田製作所の近くにお住まいとのことですが、小生は過去30年以上この手の経緯を研究してきましたが中島飛行機の技術は徹頭徹尾二流だったというのが結論です。中島飛行機の採った施策とそれに乗っかった、もしくはそれを指導した陸海軍のマネージメントが劣悪であった、そうとしか言えないと思ってます。

極論ですが中島の作った飛行機の中で褒められるのは陸軍のキ27、キ46と海軍の97艦攻だけだと思ってます。

三式戦の悲運は日本の悲運の象徴であったような気がしてなりません。

後年、飛燕の設計者、土居武夫はYS11の図面を引きました。記録ではそうではないはずですがその戦闘機のような操縦性は戦闘機乗りの出身者が多い小国のパイロットたちが絶賛しました。それがすべてを物語ってます。

堀越も本庄も小山も皆戦後飛行機を断念しましたが土居武夫と菊原静雄は戦後飛行機を作りました。YS11とPS-1は彼らの執念を感じます。(引用者注:堀越二郎:零戦、本庄季郎:一式陸攻、小山悌:一式戦隼・四式戦疾風の設計者)
2016-11-02 23:05 URL kazk


引用者注
YS11:http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1022.html


PS1の後継機US2:http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-668.html


次は縄文人さんからのコメント

戦闘機開発競争は製品開発競争です
日米戦争について日本は色々と反省が必要であることは周知と思われますが、戦闘機開発競争に敗れたことに言及している書物は少ないように思います。
これについて最初に書かれたのは日下公人先生ではないかと思います。日下先生の詳細な分析がありますが、私が申し上げることはその受け売りです。
戦闘機の命は、何と言ってもエンジンにあるのですが、日本は米軍のように小型軽量で馬力の大きいエンジンを開発することができませんでした。
またB29のエンジン部分の写真を見て、アメリカが過給器の開発に成功したことを知りましたが、日本は作ることができませんでした。
新型エンジンの開発競争に敗れたことは仕方のない面もあるかもしれませんが、日本の場合、戦闘機の機種が多すぎると言う欠点がありました。限られた資源を極め付けのところに集中してこそ競争に勝てるのですが、日本の場合、軍官僚の担当者ごとに一機の戦闘機となってしまい資源の集中に失敗しました。
製作会社ごとに規格が違っており、一つの会社で余っている部品を他社の戦闘機に転用することができませんでした。
周辺の技術にも差がありました。アメリカ軍の戦闘機は機体が滑らかに作ってありましたが、日本の戦闘機はどうしても凹凸が出ました。
戦艦武蔵は、艦内電話がすぐに不通になりました。全く役に立たなかったようです。何でもない技術のように見えますが、日本にはなかったようです。中国の航空母艦はどうなのでしょうか。きっと信じられないところに信じられない技術の不足があるはずです。
それでも川崎のキ45改によってB29の損耗率は、P51が護衛につくまでは、50%を超えていたと日本の記録にあると聞きました。場合によってはほぼ全滅に近い時もあったと言う話ですが。
いずれにしろ戦闘機の機種が多かったと言うのは、意外に深い問題であると言うことです。
アメリカのように軍需産業を数社程度に絞り込むことは決して良いこととは思いませんが、そうではなく、軍の方で戦闘機開発について方針が統一されていなかったと言うことが致命的であると言うことです。
翻って現在の自衛隊はどうなのであろうかと心配です。
2016-11-03 15:51 URL 縄文人


とこんな所で次は次回に。
(続く)
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2016-11-01 13:32

飛燕を見に行ってきた

 一昨日の日曜日、神戸まで旧日本軍の戦闘機「飛燕(ひえん)」を見に行ってきました。
飛燕は日本に現存するのは一機のみ、終戦後奇跡的に破壊を免れた機体が残っていて、昨年まで鹿児島県の知覧特攻平和会館に展示されていた。
それを飛燕のメーカー川崎重工が創業120周年記念事業としてレストアすることにし、それが完了したので展示されたもの。

川崎重工創立120周年記念展 (10月15日~11月3日 神戸ポートターミナルにて)
http://www.khi.co.jp/120th-Hien/

2016-10-31飛燕@ポートターミナル

展示会場は神戸ポートターミナルの一角、決して広い所ではない。だから展示してあるのは飛燕と川崎の新型バイクNinja H2R 750Turboというレースコース用バイクだけ。
しかしこの人出である。
それだけ皆さん飛燕に興味があるようだ。


 三式戦闘機飛燕は悲劇の戦闘機である。日本ではほかの飛行機は殆ど空冷エンジンだが、これは液冷(水冷)エンジン。
ドイツのメッサーシュミットに搭載されているDB601というエンジンを国産化したものである。
しかしこのエンジンは日本の当時の工業力に合わず、故障が極めて多く、整備にも多大な時間がかかる代物で、結果として稼働率が低下し、戦場では苦労の連続だった。
さらにエンジンの生産がうまくいかないため、飛行機の生産工場ではピークで200機とも言われるエンジン無しの機体が出来てしまった。その為昭和19年の終わりころに急遽空冷エンジンを搭載することにし、五式戦闘機ができた。
この五式戦闘機は非常に出来が良いものだったが、まもなく終戦となった。


今回、レストアしようとしても、図面もすでに無く、レストア作業は大変だったらしい。
元々製造時にも当時の技術では大変苦労が多かったと言われている。

私が若いころスキーにいつも行っていたが、定宿にしていた民宿のご主人は「戦時中、各務原の工場(川崎重工岐阜工場、各務原にある)に徴用で働いていた。そこでは飛燕を毎日1機ずつ生産していた」、こんなことを話していたのを思い出します。

でもそんな未熟練工で、まったく新しい飛行機を作るのは苦労の連続だったのでしょう。
今回のレストアした飛燕の展示ではそんな苦労の分かる話がパネルに書いてあった。

例えば、操縦席の風防の修理、ガラス アクリルパネルの交換という所では
「割れやすいアクリルパネルと薄い板の風防フレームをリベットで止める作業は、達人級の職人が必要でした。
特に後部風防は手が入らないので、リベットを切る作業も、打つ作業も難航しました」

2016-11-1飛燕レストア


 さてここからは私のもう一つの思い出話。
私の若いころの話・・・(・・・遠い思い出です・・・)
日本はなぜアメリカに負けたのか、それを物作りの面から考えよう、そんなことでいろいろ勉強もしたし、いろんな面の改善活動をしてきた。合言葉は「追いつき、追い越せ」。
何せ生産管理も品質管理も生産技術も、言葉はあっても中身のない時代。
そんな時、日本の何が至らなかったのかを考えるのに、この飛燕をはじめとする沢山の事例は立派な反面教師。

そんな経験が実はその後海外で仕事をするようになった時、本当に役に立ちました。
特に現地スタッフに言葉の概念を教える、これが大変でしたが、技術者を養成するのに役に立ったです。


最後にオマケ
飛燕の展示と一緒に展示されていた川崎の新型バイク  Ninja H2R 750Turbo

2016-10-31NINJAH2R750turbo

これはレース専用モデルで、これで一般公道を走れるモデルではない。
でもバイク好きな若い人の真剣に見ている様子がうれしいですね。
バイクにしろ車にしろ、こんなカーガイ(クルマ好きの人)がもっと増えてほしいと思います。
  1. 社会一般
  2. TB(0)
  3. CM(12)

2016-10-25 16:18

治安悪化神話

 10月23日のエントリー「死刑廃止論者にとって命の値段は安い」で日本の他殺者の数が戦後一貫して減少していることを紹介した。
しかし皆さんはこの他殺者数減少に違和感があると思う。最近物騒になったなあ、あるいは最近治安が悪くなったなあ、こう思っている人が多いと思うからだ。

最初に前回も紹介したこのグラフ。

2016-10-21他殺者数推移

このグラフを見ると、平成に入ってからでも他殺による死亡者数は平成元年(1989年)の767人から昨年(2015年)の314人と半分以下になっている。これを見れば日本の治安は良くなってきているなあ、そう思うのが当たり前なのだが現実は全く逆。
最近治安が悪くなったなあ、凶悪な犯罪が増えたなあ、こう思っている人が多いのではないだろうか。

実は私は以前からこの問題にはマスゴミの過剰報道、つまり日本全国の殺人事件などをしつこく、いつまでも繰り返し繰り返し報道していることが大きいと思っている。
そしてこの件は以前から朝日新聞などでは何年か前に比べて殺人事件の報道件数が4~5倍に増えたという事をどこかで見た記憶がある。
今回調べなおしてそのソースが見つかったので早速購入した。
「犯罪不安社会」 浜井浩一、芹沢一也著 2006年12月 光文社刊
https://www.amazon.co.jp/%E7%8A%AF%E7%BD%AA%E4%B8%8D%E5%AE%89%E7%A4%BE%E4%BC%9A-%E8%AA%B0%E3%82%82%E3%81%8C%E3%80%8C%E4%B8%8D%E5%AF%A9%E8%80%85%E3%80%8D-%E5%85%89%E6%96%87%E7%A4%BE%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E6%B5%9C%E4%BA%95-%E6%B5%A9%E4%B8%80/dp/4334033814

もう10年も前の著作だが、こんな研究は他にはあまり無いようで、なかなか良い本である。

そしてここにこんなグラフがある

2016-10-25治安悪化神話1

このグラフが言っていることは、一般の人は自分の周りは治安悪化していない。しかし全国的には非常に治安が悪くなっている。
そういう風に感じ取っていることで、これは10年前のデータだが多分現在でも同じではないか。

そしてこれからが私が最も興味をひかれるデータ。この著者は朝日新聞を例にとって凶悪犯罪の報道件数と実際の他殺者数を比較している。

2016-10-25治安悪化神話2

他殺者数はほぼ横ばいだが、朝日新聞が報道する凶悪犯罪の件数は以前に比べ3倍から5倍と大幅に増えている。
これが犯罪が増えたなあ、そう感じる原因になっていると思われる。

この調査は朝日新聞を例にとったが、多分他の新聞でも大同小異ではないだろうか。
私は朝日新聞は殺人事件大好き、そう思っていたのだが、他のメディアがどうなっているかは調査したわけではないようだ。

つまり治安悪化というのは都市伝説、神話のたぐいだが、これを悪徳マスゴミが拡散し、さらにそれに乗っかる連中がいる。

こんなことが日本はダメだという諦念を助長し、厭世観を広めているのではないだろうか。
冒頭の他殺者数グラフには自殺者数も記入してあるが、1998年から突如ポンと跳ね上がっている。
原因はデフレにより給料が下がり始めたことが大きいが、こんなマスゴミのネガティブキャンペーンも厭世観を蔓延らせ、自殺者増の遠因になっていないだろうか。


上掲「犯罪不安社会」には、この治安悪化神話を解決する提言が載っている。
大変いいことを言っているので紹介したい。(犯罪不安社会 p73-p74)

<以下引用>

治安悪化神話の解消を

 しかしながら、治安悪化神話に対して、われわれは何をなすべきなのであろうか。
 イギリス内務省では、犯罪の低減とは独立したものとして、犯罪不安の低減を内務省の取り組むべき重点課題としている。つまり、客観的な治安レベルが回復したからといって、人々の不安が解消するわけではないということを国の機関が認め、それに対する対策を講じようとしているのだ
 目本においても、おそらく治安悪化神話の解消のためには、まず治安悪化の根拠となっている犯罪増加について正確な情報提供を行うこと、警察に対する信頼感を回復することなどが重要だと思われるが、同時に治安悪化神話の生成および確立に大きな役割を果たしているマスコミ、市民活動家、行政・政治家、専門家の「鉄の四重奏」の絡みを一つ一つほどいていく必要がある。もちろん犯罪被害者に対する支援は強化した上でである。
 本章では統計の分析を中心として、治安悪化というのが神話でしがないこと、そしてそのような神話を支え、日々再生産している構造を明らかにした。

<引用終り>


「客観的な治安レベルが回復したからといって、人々の不安が解消するわけではない」、この考え方は私にとっても目から鱗の話だった。
客観的事実があっても、それをどう人々の安心につなげてゆくか、難しいがみんなで取り組まねばいけないテーマだと思う。

その為のキーポイントが
「犯罪増加について正確な情報提供を行うこと、警察に対する信頼感を回復すること」
そして
「治安悪化神話の生成および確立に大きな役割を果たしているマスコミ、市民活動家、行政・政治家、専門家の「鉄の四重奏」の絡みを一つ一つほどいていく必要がある」
こんなことのようである。

そんな意味で
淫乱尼僧こと瀬戸内寂聴の発言「殺したがるばかどもと戦って」、こんなことが治安悪化神話に繋がり、日本を覆う厭世観へと繋がっていく、そんな風に感じる次第。
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2016-10-23 17:57

死刑廃止論者にとって命の値段は安い

 10月12日のエントリー「不快な発言をする尼僧」で淫乱尼僧こと瀬戸内寂聴の発言を取り上げた。
日弁連シンポで死刑制度を批判した発言(ビデオメッセージ)だ。
「殺したがるばかどもと戦って」

私はこんなろくでもない言葉を聞くたびにタイでの悲しい経験を思いだす。

もう十数年前だが、秘書の子を殺されました。レイプ殺人の被害者でした。
余りにも惨たらしく悲しい話なので、家族にも殆ど詳しいことは話していません。
この事件を報道する現地の新聞も持っていますが、惨たらしい遺体の写真がデカデカ載っている・・・、
これは家族にも誰にも見せていません。死んだら棺桶に入れてもらい、あの世までもっていくつもりです。



さてそんな経験があるのですが、この為どうしてタイにはそんなに殺人事件が多いのか、色々調べました。
多分ここまで調べた日本人はほとんどいないでしょう。
その経験を書いてみます。

実はこの話、どうにも書く気にならなかったのですが、淫乱尼僧瀬戸内寂聴の発言で、これはどうしても反論したくなりました。


最初にタイの殺人事件が日本の十数倍あるということについて、2012年2月20日にこんなエントリーをしました。
「殺人事件の日本・タイ比較」
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-445.html

それからこれはno-risuさんのブログだが大変興味深いことを言っている。
「死刑を廃止すると殺人事件が増える?」
http://norisu415.blog.fc2.com/blog-entry-1066.html

なおこのno-risuさんのブログで法務省の死刑廃止に関する勉強会資料が紹介されていますがリンク切れ。
これは法務省のHPに資料が載っています。
http://www.moj.go.jp/keiji1/keiji12_00055.html
http://www.moj.go.jp/keiji1/keiji12_00056.html

民主党政権時代に死刑廃止を叫んで勉強会をやったお○カ議員センセ。やってみたら法務省から、死刑廃止すると殺人事件が増えるというデータを突き付けられて目を白黒、そんな話です。



さてでは本論だが、最初に現状理解のため少しデータを

これは戦後から現在までの日本の殺人の被害者数(棒グラフ)
(参考までに自殺者数と失業率を折れ線グラフで表示)

2016-10-21他殺者数推移
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2776.html

日本は長期的には殺人事件の被害者数は減少し続けている。
終戦直後を除いても、1955年(昭和30年)は他殺者数のピークで年間2千人を超えている。それが半分の年間1千人を下回ったのが1987年(昭和62年)、さらにその半分の500人を下回ったのが2009年(平成21年)、そして現在はと言えば昨年(2015年)は314人である。
昭和の終わりころから比べても殺人事件の被害者数は三分の一になっているのだが、多分このデータを見ても皆さんは信じられないのではないか。こんなことはまったく報道されないからだが、この件は別途エントリーすることにし、先に急ぎます。


では次にタイの事情、諸外国の事情を見てみます。

その他殺者数の国際比較はというと、こんなページにデータがあります。
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2776a.html

国別であまりにも差が大きいため、高レベル国、中レベル国、低レベル国に分けてありまして、そこから関係分を抽出。
(高レベル国は省略した、また下記グラフは取り上げた国が多すぎて分かりにくいので、主要国だけにした。詳細は上掲元資料参照ください)

これは他殺者数が中レベルの国、アメリカ、タイ

2016-10-23他殺率推移中レベル国米国とタイ


これは他殺者数が低レベルの国、イギリス、フランス、ドイツ、そして日本。日本の低さが際立っています。

2016-10-23他殺率推移低レベル国英国日本他

このように日本の他殺者数は人口10万人当たりで見て他の国とは全く違う、非常に少ないレベル。
最近の数字は日本は10万人当たり0.3人くらい、それに対しアメリカやタイは10万人当たり5人から6人くらい。
日本はアメリカとかタイの十分の一以下ですね。
(注:日本はこの少ない他殺者数の半分くらいは家庭内(親が子を、又は子が親をというケース)になっているようです)

こんな現実を踏まえ、冒頭書いたタイでの悲しい経験からどうしてタイがそんなに殺人事件が多いのか調べてみた結果。

タイで人殺しが多い理由。(いろんなタイ人の話を聞きましたが、特に日本に滞在経験のあるタイ人の意見が参考になりました)

1) 刑罰が軽い・・・宗教的な問題で、死んだ人は生き返らない。それより今生きている人を重視する考え方が有る。
但し麻薬・覚せい剤は別、厳罰である。一寸量が多ければ死刑だ。そして特赦・恩赦の対象にはならない。

2) 刑務所に入っても2,3年で出てこられる・・・日本で言う保釈、また何か有ると恩赦がある。
これにも宗教的な背景が有る。

刑務所に入っている人を恩赦などで救い出すと、仏教で言う「タンブン」で功徳を積んだことになり、来世に良いことが有る。

タイに行った事のある人ならわかると思うが、タイで寺院などでスズメなどを籠にギュウギュウ詰めにして売っている。
食べるため?
いや違う、これは功徳を積むため:
囚われているスズメを逃がすと善行を積んだことになるため功徳になり、来世に良いことがあると信じられている。
だから人を殺してもスズメを逃がしてやればその罪はチャラになる・・・・ う~~ん、絶句ですね。

これが寺院の門前で功徳を積む為、ネエチャンがスズメを逃がしている。

2016-10-23タイのタンブンでスズメを逃がす
この赤い籠の中に数羽のスズメが入っていて、何かタンブンをしたいお姉さんがスズメを逃がしている。

しかしよく考えてみれば日本でも死刑廃止を叫んでいる連中も程度の違いはあれ、似たようなものかもしれません。
人を殺してもスズメを逃がしてやればチャラ!・・・・、悪徳弁護士連中の考えそうなことではある。
いえいえ、これはそこの弁護士センセのことではありません。タイでの話です。ハイ。

3) 刑務所が一杯・・・ 早く出所させないと次が収容できない。
例えば刑務所不足のため、船を改造した刑務所まである始末。

これが船の刑務所、2000年ころタイのシラチャ沖シーチャン島に停泊していた。今はどこへ行った事やら・・・
2016-10-23船の刑務所
詳細は下記エントリー参照ください
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-446.html


こんな理由で簡単に出所できるので、人殺しなど平気でやってしまう。

この一つの例として殺し屋がある。日本では殺し屋はTVドラマのネタではあるものの現実には(多分)ごく少ない。
しかしタイではごく普通に殺し屋がいる。
しかもごく安く殺しを請け負うことが一般的だ。
殺し屋の請け負う金額は数年前までは一人2万バーツ(約6万円くらい)だった。多分最近でもあまり変わっていないだろう。
そんな安く請け負う理由は、多分捕まっても簡単に出てこられるから。



結論です。タイで殺人事件が多いのは人の値段が安いから、殺しても厳罰に処せられないからです。
これが麻薬になると死刑を含む厳罰が待っているので、タイ人は非常に怖がりますから分かります
特に人間の値段が安い、これは加害者サイドから見た一方的な価値観である事が問題です。

冒頭あげた淫乱尼僧瀬戸内寂聴の「殺したがるばかどもと戦って」、この発言がいい例です。
寂聴にとっては殺された人の人権など何の意味もない無価値なものなのでしょう。現に寂聴は自分の産んだ子供でさえ3歳の時に捨ててまったく顧みていません。
自分にとって関係のない連中は何の価値もない、そう思っているのでしょう。

この考え方が『パヨク』に共通する考え方だと思っています。
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2016-10-12 19:02

不快な発言をする尼僧

 今日10月12日の読売新聞1面のコラム欄は淫乱尼僧こと瀬戸内寂聴の話が載っている。
どんなことを言っているか・・・。


その前に瀬戸内寂聴が何を言ったのか、こんな報道がある。

「殺したがるばかどもと戦って」 瀬戸内寂聴さんの発言に犯罪被害者ら反発「気持ち踏みにじる言葉だ」 日弁連シンポで死刑制度批判
http://www.sankei.com/west/news/161007/wst1610070012-n1.html

とまあ、こんなことを喋っている。


さてでは、読売のコラムでは如何言っているか。

<以下引用>
http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20161012-118-OYTPT50119/search_list_%25E7%25B7%25A8%25E9%259B%2586%25E6%2589%258B%25E5%25B8%25B3__

10月12日 編集手帳
2016年10月12日5時0分

 菊池寛の句を思い出す。〈故人老いず生者老いゆく恨(うらみ)かな〉。青春を知らず、恋を知らず、遺影のなかで子供たちはいまもあどけない表情のままだろう。大阪教育大付属池田小学校で8人の児童が凶刃の犠牲になった事件から15年がすぎた。
◆犯人の男に死刑判決が言い渡されたとき、遺族は「“8人の天使たち”の親の想おもい」と題する共同談話を発表している。一日も早い死刑執行を願う、と。その人にいわせれば、これも“ばかども”の談話になるらしい。
◆「殺したがるばかどもと戦ってください」。死刑制度に関するシンポジウムに瀬戸内寂聴さんがビデオメッセージを寄せ、死刑廃止論者を激励したという
殺したがるばかならば、殺人狂だろう。肉親を理不尽にも殺された遺族が加害者に命で償ってもらいたいと願ったとして、どうして殺人狂呼ばわりされねばならないのか。死刑廃止に傾ける熱情には敬意を表するが、心ない発言といわざるを得ない
「あなたのお父さんやお母さんは、ばかです。死刑でひとを殺したがるばかどもです」。心が痛まぬのなら、遺影の目をみつめて語りかけてほしいと思う。

<引用終り>


新聞1面のコラムは社説と並んで新聞の主張を書くところ。そこでこんなことを書かねばいけない。
瀬戸内寂聴とはなんと罪深いオナゴなのだろう。

若いころから3歳の幼子と夫を捨てて他の男のもとに走ったり、男遍歴の数々を繰り広げ、それを書いて売ったり、ろくでもない「すべた」。
それが今は坊主の格好をして左巻き発言の数々。

こんな事で日本人の間に厭世観を煽り、諦念を助長する。
寂聴のやっている事は正しく愚民化工作そのもの
だという事だ。

読売新聞・産経新聞がこんな発言をとらえ、厳しく糾弾している。良いことだ。
もっとこんな事を日本中に広めてほしい。こんな所から日本再生が始まるのだと思う。
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2016-09-19 16:40

蓮舫は「主役になれない女優の典型」<武田鉄矢談

 蓮舫の二重国籍問題(二重国賊問題)がやっとメディアを賑わすようになってきたが、武田鉄矢が面白いことを言っている。
曰く
「蓮舫は主役になれない女優の典型」なんだとか。

<以下引用>

武田鉄矢、蓮舫氏を批判「主役になれない女優の典型」- 出演者から納得の声
2016年09月18日 13時50分 マイナビニュース
https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12158-20160918028/

俳優・武田鉄矢(67)が、18日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)で、「二重国籍」問題で世間を騒がせた民進党代表・蓮舫氏(48)を批判した。

日本と台湾の二重国籍について、発言が二転三転しながら最終的には謝罪した蓮舫氏。武田は「この方を見ていると、残念な女優さんを思う。主役とれない人。ドラマで主役をとれない女優さんの典型」と切り出し、「出てきただけで表情が全部セリフになっている」と付け加えた。

さらに、「出てきただけで何を報告するかが分かる。表情でセリフが読める人は主役になれない」と補足しながら、石原慎太郎元都知事が多くの人に支持されていた理由を「かっこいいから」と説明。「(石原元都知事が)何の根拠もなしに、何の自信もなしに、何の計画もなしに『大丈夫!』と言うと、みんな『大丈夫かな』と思う」と世間の受けとめ方を分析した。

つまり、武田が伝えたいのは「『明るい未来を目指そう』と人に呼びかける時に、明るい表情で語れる人がトップをとる」という政治家としての資質。蓮舫氏を「明るい未来を人々に呼びかけておいて、暗い表情しかできない人」とし、「自分の潔癖を訴える時も、表情が暗い」「本当に残念」と鋭く批判した。

「ウソでもいいから明るい顔で明るい未来を語れる人のみが政治を動かせる」という武田の持論に、同じくゲストの石原良純(54)は「面白い」と感心し、「本当に政治家は明るく未来を語らなければいけない」と同意。父・慎太郎氏について、「うちの親父は自分が楽しいことを考える」と語り、「蓮舫さんに欠けているのは、夢を与える部分」と結論付けた。

わざとらしく切迫した表情を作り、「大変です! 島田課長が殺されました!」と"主役になれない女優"を演じてみせ、スタジオの笑いを誘った武田。司会の東野幸治(49)「鉄矢さんの話すごい」、ダウンタウン・松本人志(53)「なるほど」と、出演者をうならせていた。

<引用終り>

この番組の動画を見るとさらに面白い。さすが武田鉄矢、蓮舫の問題点を鋭く突いている。
動画の34:28あたりから蓮舫問題が始まり、40:09あたりから武田鉄矢の話があります。


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2016-09-14 17:39

秋ですね

 しばらくブログ更新ができませんでした。先週後半に叔父が急逝、病院への見舞やら通夜葬儀でドタバタしておりました。
今日になってやっと一段落という所です。


所でいつの間にか季節は秋、もう田んぼでは稲が穂を垂れています。
向こう側は川の堤防、女の人が傘をさして歩いていますが・・・

2016-9-14岩滑の田んぼ1


でも稲穂の色が黒いのやら黄色いのやら、いろんな色がありますが、はてな?

一寸堤防の上に上がってみます。

2016-9-14岩滑の田んぼ2

堤防の上から見ると、こんな『田んぼアート』ができていました。

ここは小学校の教科書に載っている童話「ごんぎつね」の舞台になった所。
下の写真の右奥の赤い旗には「ごんの秋まつり」と書いてあります。
田んぼアートの顔は『ごんぎつね』でした。
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2016-06-21 08:08

梅雨の合間に

 最近ちょっと重い話が続いたので、ちょっと梅雨の合間の風景など


これは昨日6月20日

2016-6-21昨日の田んぼ6月20日

下の田植え直後の写真と見比べると、分蘖(ぶんげつ)がどんどん進んでいます。
稲の成長と子供の成長は早いですね。


同じ田んぼでもこれは田植え直後の5月27日

2016-6-21田植え直後の田んぼ5月27日

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2016-06-03 07:22

コメント欄異常<解消しました

 6月3日早朝以降ですが、コメント欄への投稿ができない状態が続いています。
原因は不明です。
新規エントリーの投稿は可能です。


⁂ 追記します。
コメント欄不具合は何時からかは分かりませんが解消しました。
確認した不具合時刻と解消時刻は
・ 不具合時刻、6月3日午前5時20分頃~午前7時20分頃までは不具合を確認
・ 解消時刻 6月3日午前10時15分頃には解消していた。
こんな結果でした。

ご心配をおかけし恐縮です。
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2016-05-28 16:28

減点主義からの脱却

 5月22日に「「現場の限界認めないといけない」、モノ造りで心すべきこと」をエントリーした。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1258.html

これは三菱自動車の燃費不正の件だったのだが、こんな事を問題点として取り上げた。
減点主義の弊害

そこへよもぎねこさんから大変興味深いコメントを頂いた。
問題提起として大変参考になるので、ここに全文引用し、ではどうしたらいいか考えてみたい。


ではよもぎねこさんのコメント

 学校のテストがこれですから。
 決まった範囲から出題して、できなければ×を付けて減点です。
 しかし子供が学校で習った事以外を、勉強しても評価対象にはなりません。 
 成績の良い子と言うのは、実はこの減点を減らす事に努力してきた子なのです。
 だからこうした高等教育が普及して、こうした学校式の人間評価に慣れた人間が増える程、こうした減点思想が社会を覆う事になります。
 減点思考の問題のもう一つは、学校のテストと同じで、決められた範囲以外での出題ができなくなることです。
 「数学のテスト範囲教科書の123ページから195ページまで」と決めるように、極めて狭くそして極めて常識的で凡庸なレベルで目標を定めてしまうのです。  
 企業で言えば同業他社が皆やっているような事を、自分達も目標にするのです。
 そうしないと減点法評価の対照になるような目標は作れません。 
 だって他の企業が全く思いつかなかった、誰もやっていないような事では、細かい点数評価の基礎になる目安もありませんから。
 だから減点法が普及すると、独創的な目標など設定不能になります。
 しかし学校のテストと同じで、細かい数値まで決めて目標を設定し、それを減点法で評価すると、形式的には大変公正公平であり合理的に見えます。
 だから減点法で高評価を得てきた人達にとっては、堪らない魅力でしょう。 と言うよりそれ以外の評価自体思いつかないでしょう。 
 ワタシはこれが日本の活力を奪っている大きな原因だと思います。
2016-05-22 12:52 URL よもぎねこ



よもぎねこさんの言っていることは私もよく分かる。確かにその通りだ。
しかし、実際に各論として、「では自分がどうすればいいのか」、こう考えると簡単ではない。
そんなことの回答になるかどうか、これは私なりの考えを纏めてみたものです。


最初に今の時代がどんな時代なのか、ちょっとそんなことを考えてみたい。
先日来ウィンドウズ10にアップグレードされてしまい、大いに困った話をエントリーしたのだが、こんな事をせねばいけないほどコンピュータの世界が激変しているということと思う。
その一例として、最近良く取り上げられる「第4次産業革命”といったフレーズで語られる『IoT(モノのインターネット化)』」、こんな事のためには今までと全く違う発想のものが必要な時代だと言うことだ。

キャッチアップからイノベーションと言い換えてもいいだろう。
キャッチアップとはお手本や目標が有って、それに向かっていく、日本が長年やってきたことでもある。
しかし今では日本は「お手本のない時代」に入っている


前置きが長くなったが、では減点主義に対してどう考えればいいか。
減点主義の逆なら加点主義。持ち点がないから何もしなければ0点。こんな考え方はどうだろう。
何か成果を上げればその分プラス。うん悪くない。
しかしこれをやろうとすると目標やお手本がなくなる
だからよさそうと思っても採用するのは難しい。


さてそんなことの分かる事例として、こんなものを見てください。

2016-5-28科学の芽賞

http://www.tsukuba.ac.jp/community/kagakunome/

これは日本で2番目にノーベル賞を受賞した朝永振一郎博士の言葉にちなんで筑波大学で毎年やってるもの。

そのもとになった言葉がこれ

2016-5-28科学の芽朝永振一郎

こんなものには減点法などで評価できるものではない。また目標やお手本も有るわけではない
しかしこれがイノベーションの原動力なのだと思う。

そしてこんな考え方の基礎にあるもの
それは
プラス思考とか前向き思考、ポジティブ・シンキングなどと言われる考え方ではないだろうか。

もうお手本は無い。見えない世界、認知できない世界に手探りでアプローチしていかねばならない。
武器は「実践と鍛錬」、これしかない。
そんな考え方を支えるもの。それはこのプラス思考とかポジティブ・シンキングと言われる考え方だと思う。

よもぎねこさんからの問題提起に私なりの答えとしていえること。

職場でも学校でも、あるいは家庭でも共通していえる考え方である。
プラス思考、ポジティブ・シンキング、これに尽きるのではないだろうか。
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2016-05-26 17:28

ウィンドウズ10不具合顛末記

 ウィンドウズ10にアップグレードしたのだが、スキャナーのOCR機能がうまくいかず、一旦「7」に戻したりとドタバタだった。
やっとまともに使えるようになったので、その顛末を書いてみたい。

なおこの件は「裏の桜さん」のご助言で解消できた。ご親切なアドバイスに感謝しています。


では最初に私が使っているのはこんなもの

2016-5-25スキャナー

この赤丸内のOCR機能が使えなかった。

2016-5-25スキャナーno

このOCR機能はキャノンがパナソニックから提供を受けてスキャナーにつけているもので、云わば「グリコのおまけ」みたいなもの。
(こんなものをバンドル版というのだとか・・・)
パナソニックの出しているOCRソフト読取革命は現在Ver15、私のスキャナーについていたのは読取革命Liteというバンドル版専用のもので、Ver1.1.01だった。

そしてキャノンではスキャナーのドライバーはwindows10に対応したものを出しているが、OCRは他社製品だということで出してない。
ただし不親切なことに㏋でwindows10対応を見るとOCRは対応してないとしか書いてない。パナソニックを見ろと書いてあれば分かったのだが・・・(ブツブツ)

おまけにwindows 10にアップグレードしてしまうと、古いバージョンの読取革命LLiteは開けないのでバージョンアップもできない。

結局やったのは
① 一旦OSをウィンドウズ7に戻す
② スキャナードライバーを最新版にバージョンアップ
③ スキャナーの読取革命Liteをバージョンアップし、Ver1.2.02にする。(このバージョンだけがウィンドウズ10に対応でいる。
④ そのうえでOSをウィンドウズ10にアップグレードする
・・・本来はここでOCRが動くはずなのだが、不思議なことに動かない。
この日は夜遅くまでやってもわからず、一晩たって翌朝パソコンを起動し、あちこち調べていたら不思議なことにOCRが動くことが分かった。その後はまったく以上は出ていない・・・???
(こんなバカなことはと思うのですが、OS切り替え直後はコンピュータ内ではまだ処理が終わっていなかった???、分かりません)

②のスキャナードライバーは
http://cweb.canon.jp/cgi-bin/download/select-product-by-catg.cgi?i_cd_pr_catg=005


③の読取革命Liteバージョンアップは
http://www.panasonic.com/jp/company/pstc/products/yomikaku_l/up_w.html


こんなことで現在は異状なく使えています。
以上がOCR問題の顛末でした。

最後にこの件は裏の桜さんの助言がなければわかりませんでした。
まったく有り難く思っております。

>>ウィンドウズ10不具合顛末記の続きを読む

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2016-05-23 19:57

News Up 勝手にアップグレード なぜ?<NHKの報道です

 ウィンドウズ10でいろいろ苦労しているのだが、ついにNHKでも報道された。
どうして勝手にアップグレードしてしまうのか、そんな理由がよくわかるので、NHKの報道を全文引用します。
なるほどなあ、そんな思いです。

なお私のスキャナーのOCR問題はきょう解消しましたが、この件は別途アップします。

ではNHKの報道から

<以下引用>

News Up 勝手にアップグレード なぜ?
5月19日 23時08分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160519/k10010527561000.html

News Up 勝手にアップグレード なぜ?
パソコンの基本ソフトの一つ、Windows。去年から無償で提供が始まった最新版の「Windows10」を巡って、このところインターネットで「勝手にアップデートされる」「問答無用でのアップデートはやめて」などと、戸惑いの声が上がっています。一体、何が起きているのでしょうか。
去年7月から提供が始まったマイクロソフトの基本ソフト、「Windows10」。登場以来、パソコンの画面には、利用者に切り替えを促す通知が現れるようになりました。さらに、このところ、自分が使っている基本ソフトがいつのまにか、この最新版にアップグレードされ、一部では、パソコンが使えなくなったり、ダウンロードしていたアプリが使えなくなったといった、悲痛な叫びがインターネットで目立つようになりました。

ツイッターには次のような投稿がありました。
「勝手に更新されて大パニック」
「朝起きたら完了していて慌てて戻した」
「ソフトが動かない」
なぜ知らないうちに
なぜ、自動でアップグレードされてしまうのか。

これまで基本ソフトは、みずから新しいものを購入して、アップグレードを行う必要がありました。今回は「Windows7」と「Windows8.1」の利用者であれば、期間限定で無償で行うことができるようになったのです。この無償期間は7月29日までです。
今回の騒動について、日本マイクロソフトの担当者は、無償期間の終了が迫っていることから、通知画面を変更したことが理由ではないかと話しています。

通知画面は5月13日に変更されました。この変更によって画面には「Windows10はこのPCで推奨される更新プログラムです。このPCは次の予定でアップグレードされます」などと表示され、併せてアップグレードが実行される日時が示されるようになりました。
最近この画面を見た人も多いのではないでしょうか。中には、あとでアップグレードしようと思い、右上の「×」印をクリックして表示を消した人もいるかもしれません。
しかし、マイクロソフトによりますと、この操作だけでは、通知画面が消えただけで、予定をキャンセルしたことにはならないということです。そのため、利用者の思わぬ形でアップグレードされるという事態が起きているというのです。
「分かりづらかったかもしれない」
今回の通知画面の変更について、マイクロソフトでは、無償期間のうちに「Windows10」へのアップグレードを促すために、「利用者の手間がかからない形」として、導入したと説明しています。つまり、あくまで利用者の利便性を高めるための措置だというのです。
一方で、利用者に戸惑いが広がっていることについて、マイクロソフトの担当者は「画面が分かりづらかったかもしれないので、改善も考えていかないといけない」と話しています。そのうえで、「Windows10に変更すれば、セキュリティー能力が向上し、操作性も高まるので、早めの変更をお願いしたい」と強調しています。
アップグレードしない方法は
それでも、今の「Windows7」などを使い続けたいと思う人はどうすればいいのか。

ネット上ではさまざまな方法が伝えられていますが、マイクロソフトでは次のようなやり方を紹介しています。

通知画面には「ここをクリックすると、キャンセルできます」と書かれた表示があります。このリンクを押せばアップグレードの予定を取り消すことができるというのです。また、もし間違ってアップグレードしてしまった場合は、30日以内なら元の状態に戻すことが可能です。
ただし、キャンセルの表示は少し見つけづらいかもしれません。しかも、無償期間中は、キャンセルしても数日するとまた表示されるので、毎回、同じ作業を繰り返さないといけません。

「詳しい人ほど放っといて」
今回の事態について、テクノロジー分野に詳しい、フリージャーナリストの本田雅一さんは、「利用者にとっては、Windows10に変更することでメリットも多いが、パソコンや周辺機器などが使えなくなるリスクはある。パソコンに詳しい人ほど放っといてほしいと思う人が多く、なかば強制的なやり方はすべきではないと考える」と話しています。
そのうえで「マイクロソフトにとって、今はWindows7などいろいろな基本ソフトが混在している状況だ。今後、クラウドサービスをはじめ新たなサービスを提供するために、何としてもWindows10に統一したいと考えていることのあらわれではないか」と分析しています。
「Windows10」を巡っては、アップグレードを装ったメールが送り付けられウイルスに感染したという被害も海外では報告されています。
今回思わぬ形で騒動となった「Windows10」。騒ぎのもとになった通知画面は今のところ無償期間が終われば表示されなくなる見通しです。

<引用終り>


なるほどねえ。
通知画面には「ここをクリックすると、キャンセルできます」と書かれた表示があります。このリンクを押せばアップグレードの予定を取り消すことができるというのです。また、もし間違ってアップグレードしてしまった場合は、30日以内なら元の状態に戻すことが可能です。
ただし、キャンセルの表示は少し見つけづらいかもしれません。しかも、無償期間中は、キャンセルしても数日するとまた表示されるので、毎回、同じ作業を繰り返さないといけません。

これではまるで罠。
しかしここまでして10へのアップグレードをさせようとする。よくよく何か事情があるのだろう。

しかしこの問題でマイクrソフトは大きな考え方の転換をしたと思っている。
従来のパソコンは原則として「画面に表示されているものが動くもの」だった。
今回のアップグレード案内は「それを消して、画面に表示がなくても動くことに変わりがない」。大きな考え方の違いである。

古い頭には理解しがたいことが起こり始めているようだ・・・。
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2016-05-14 17:16

今も通用するキャラウェイ・スピーチ

 前回のエントリー「報道されない沖縄」で日下公人さんと高山正之さんの対談本を紹介したのだが、その中に「朝鮮と沖縄は似ている」、こんな項目が有った。その中にアメリカの高等弁務官ポール・キャラウェイの発言が取り上げられていた。
曰く『沖縄の「自治」は神話だ』、こんな話なのだが、その全文をkazkさんが見つけてくれた。

kazkさん、どうもありがとうございました。

大変興味深い話なので、以下全文を引用し紹介したい。
読んでみると50年以上前の話なのだが、現代にも十分通用しそうな話である。

最初にポール・キャラウェイとは
ポール・キャラウェイ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BBW%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4

キャラウェイ旋風
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A4%E6%97%8B%E9%A2%A8

そしてこの記事の引用元
宮田裕氏のBログより
http://yugafu-uchina.seesaa.net/article/252998760.html?seesaa_related=category



では以下引用です。

最初に宮田氏の解説が有り、その後にポール・キャラウェイのスピーチが有ります。
但しキャラウェイ自身は英語でスピーチしたと思いますが、引用文は日本語に訳してあります。
誰がどのように訳したのか不明ですが、ソースは明記してあります。
(出所:南方同胞援護会『沖縄問題基本資料集』昭和43年11月)

<以下引用>

7.高等弁務官の沖縄支配(5)

 米軍支配下の沖縄に君臨したキャラウェイ高等弁務官は、絶対的権力をバックに軍参謀的手法で直接統治、布令政治に乗り出した。
金門クラブ会員を対象に演説で沖縄の自治は「神話」であると発言し、「キャラウェイ旋風」を巻き起こすことになる。

 注:金門クラブとは
米陸軍省後援による米国留学を経験した人たちの親睦団体。初期の留学生たちは、軍輸送船で金門橋(ゴールデン・ゲートをくぐったので、これにちなんで命名された。1947年7月にスタートし、施政権が返還された1972年までに支給された米留学奨学資金件数は1,110件、そのうち、博士号取得者は28人、修士号262人、学士号155人。
(出所:沖縄タイムス『沖縄大百科事典』上)

 キャラエェイ高等弁務官の演説は米軍支配を特徴づける。その全文を掲載する。

キャラウェイ高等弁務官の演説全文
 (1963年3月5日:ハーバービュークラブ)
  ポール・W・キャラウェイ陸軍中将.

沖縄の「自治」は神話

 昨年の6月22日私は、金門クラブ会員の諸君に「現実を直視して」という題でお話しした。その時、私は世界情勢や琉球の情勢をよく把握し、かつ直視するばかりでなく、琉球住民の間でこれまで信じられている多くの神話を払拭するため、諸君の才能や説得力を活用されるよう諸君に要望したのである。今晩もその時お見かけした同じ顔ぶれが多く見えているが、ある意味では同じ男女ではないのである。

 金門クラブは、長足の進歩を遂げてきたのである。諸君はもはや琉球における指導者の地位の幾つかを引き受けてくれと頼まれる日が来るのを待ちわびる必要はないのである。諸君は諸君に投げかけられた指導権を把握しつつあるのである。

 今晩は昨年のテーマから一歩進んで、現在依然として神話が現実を覆っている分野、すなわち、自治と誤称されいろいろな表現であいまいにされている分野について、少しばかり話し合いたいと思う。

 私には琉球において自治とは何を意味し、また何を包含し、あるいは何を暗示しているかについて全般的に理解されていないように見受けられるのである。諸君はこれまでにインドスタンの5人の盲人に1頭の象を吟味させ、象とはどのようなものであるかを言い表せる話を聞いたり、あるいは読んだりしたことが多分あると思う。象のしっぽを偶然つかんだ盲人は「象とは網のようなものである」といい、もう1人は象の太い足にふれて「象とは木のようなものであるといった。3番目の盲人は、たまたま象の腹のところへ歩いて行って突き当り、「象とは壁のようなものである」といった。そして4番目、5番目の盲人もおのおの自分が得た印象を伝えたということである。

 私は「自治」に対しても何かこれと同様の考え方があるのではないかと観察しているものである。つまり、だれでも自己の経験の範囲内でそれを理解しているのである。

 定義によれば「自治」とは、自治政府を意味しているのである。この定義を論理的に結論づければ、琉球列島における自治論者は、外部からいかなる抑制を一切受けない自治政府の樹立に尽力していることになるのである。これはとりもなおさず独立国家を主張していることを意味するのである。

 しかし、彼らは果たして独立国家を主張しているのであろうか。もし、ある人間が新聞で読むものや住民の代弁者だと自称する人々の言葉をそのまま信じるならば、自治の真の意味は著しく誤解されるであろう。あるいは、この用語が故意に人を惑わす意図のもとに使われているのである。

 政治とは実際的な問題を処理していくことであって空想的な計画を作ったり、圧力団体がスローガンを叫ぶことではないのである。政治というものは可能なものを行う芸術であり、琉球において可能なことは、自治とはかなりかけ離れたものである。なぜならば、琉球列島においては、ある段階の政府から他の段階の政府に対して行われる責任の委任が存在するだけである。

 もし私たちが事実を直視するならば、琉球においても、また行政上一区分を構成するいかなる地域においても自治政府はあり得ないという結論に到達するに違いないのである。

 対日平和条約第3条で規定されているように、米国民政府の下で自治政府があり得ないと同様、1州、1省あるいは1県の場合でもそれは不可能である。

 現在の時点で自治政府は架空のものであり、実在しないのである。そして、琉球の住民である諸君の自由意思で再び独立国家となる決定を下さない限り、将来においても自治は存在しないであろう。


まず、責任と能力の実証

琉球列島の最終責任を実際に有するものとして、私は、それ相当の責任を持つとか、または持たないとか、行動する能力を示すとか、または示さないとかという完全な行動の自由について話すのではなく、政治的現実に限定して話を進めたいと思う。

琉球政府に対し、「いつ如何なる状況の下に、もっと多くの機能を委任できるかを決定するために、琉球列島における政治的諸機能を継続的に検討していく」のが米国の政策である。このような検討は、現在も継続して行われているのである。
諸機能の移管に当たって私としては、「自治」を要求する声よりも、むしろその実績によって裏付けられた「責任」と「能力」の度合いに考慮を払わざるを得ないのである。

大統領行政命令には、国防長官はその権限を行使するに当たって「効果的でかつ責任ある琉球人による政府の促進を助長しなければならない」と規定しているのである。これを簡単に言えば、琉球政府がさらに「責任」ある、かつ「効果的」なものになるにつれて諸機能が同政府に委任されるということである。

如何なる場合に責任ある政府といえるであろうか。私の答えは
1.単に実質のない装飾的な政府の特権ではなく、委任された義務と職分を受領する場合
2.政府が全住民の福祉向上を図るために真に努力する場合
3.政府が真に政府自体およびその各職員を住民の公僕として考える場合
4.適正な政治を行い、経済および社会の発展を助長し、一般生活水準を向上させるため政府に合法的に帰属するあらゆる必要な施策を進んで講ずる場合

 如何なる場合に効果的な政府といえるだろうか。私の答えは、納税者の最小限の負担で政治の安定並びに住民の福祉で最大の効果を上げながら合法的な機能を効率的に行使する場合において、効果的な政府といえると思うのである。
琉球政府はその行為および決済に対する責任を喜んで受け、政府の機能を十分行使する能力があることを実証することによって、一層大幅な責任を得ることができるし、また、現に得つつあるのである。

機能の移譲は要求されているのが責任ではなく、権力だけであるということが明白に実証される場合はあり得ないことである。また、機能を移譲することによって特殊な利益団体が納税者の負担で利益を享受し、あるいは一般住民を無視して社会のある特権層が利益を享受ことになるということが記録によって明らかに示される場合も権限の委譲はあり得ないのである。


委譲責任を拒否した琉球行政府、立法院

 琉球政府の立法府や行政府のこれまでとった措置について客観的に検討すれば、何人たりともこの政府がある場合においては責任を果たし、効率的であったが、また一方では無責任で効果的でなかったと結論付けざるを得ないのである。効果的でかつ責任ある措置によって特色づけられている分野においては、ほとんど自動的により大きな責任を得たのであり、また今後とも継続して責任をえられるであろう。


琉球政府は提供された権力を躊躇なく取り入れたが、これまで幾度となく同政府に委任された責任を受諾しなかったのである。その1、2の例をあげて話してみたいと思う。


1.琉球政府は失業保険制度が制定されたとき、その資金の管理者にされたのである。しかし、同資金は琉球政府のものではないのである。その資金は被雇用者や雇用者が納入した者であり、それから利益を受ける労働者に所属するものである。琉球政府は単に、その資金を労働者のために保管しているのに過ぎないのである。しかし、同資金を労働者の利益以外の目的のために流用しようとしたことが、これまでに幾度となくあったのである。同資金の保全にとっての脅威は、やっと最低必要な保護策が立法されるまで続いたのである。

2.琉球政府は、労働争議の一部である小さな暴力になるかもしれない行為と、争議の一部ではなく、実際に刑事上の行為である暴力行為とを区別することをこれまで一貫して拒否してきたのである。政府は労働争議中のすべての行為を、争議の一部とみなす傾向があったのである。庫の主張は、法律的見地から支持することはできないのである。これは、その平和と安隠を保つため社会に対して責任を持つ当局によって、全社会を相手として犯された欺瞞行為である。そして、これは琉球政府の方で責任を取ることを拒否することになるのである。

3.西原地区における二つの競合する製糖工場の問題は、責任回避の一例である。道をへだてて二つの製糖工場を設立し、同じ農民からサトウキビの奪い合いをさせることに経済的な妥当性がないことは知られていたのである。それにもかかわらず、琉球政府は二つの製糖工場を許可したのである。この措置には、その地域の住民への、ひいては琉球経済全般に対する影響についての考慮がなされていなかったのである。今日、農民も工場側もこの問題および少なくともこれと性質を同じくするもう一つの問題に対して、無謀にも無責任であった琉球政府も、砂糖産業を合理化することを狂気のように試みており、その反面それと同時に他地域からの競争に対処するため、より大型の、したがってさらに小数の製糖工場にする決裁を避けようとしているのである。

4.多年にわたって琉球の銀行は、ほとんど完全な許可証を受けて運営を許されてきたのである。私は自由という言葉よりむしろ許可証という言葉を用いる。というのはここでもまた、私たちは、銀行と政府による信用機関の甚だしい濫用を見出すからである。この分野における不正行為の一例として、理事たちは彼らが経営している営利会社に無担保貸し付けを行うことが認められていたのである。これらの資金は、銀行に彼らの貯金を任せた大小多数の預金者の預金から出たのである。このような行為は他国ではほとんどどこでも重罪となるのである。琉球政府は、これに対して措置を取ることを拒否し、その代り弱々しくもその責任を回避して、米国民政府にそれを転嫁しようとしたのである。

私は琉球政府の行政部門がその責任を果たし得なかったか、または効果的でなかった状態の例は他にもあるが、その中からほんの二、三の例を述べたにすぎないのである。同時に行政府は、その住民によって寄せられた信頼に応えるために、必要なすべての責任と行動の自由を持っていたのである。


琉球立法院も同様にその責任に応じた活動をすることができなかった場合がある。歴史をさかのぼるまでもなく1962年の議会に適切な例がある。

1.医療法案は病院、診療所および助産院が一般大衆保護のための最低基準に適っているか、いないかを確かめるために必要な年次監査を規定しなかったのである。法律違反に対する刑が専門的水準を維持する上に全く不十分であり、また、不法営業を除去したり、厳重に防止することもできなかったのであろう。
2.立法院は、その労働者災害保障保険法案の草案の中で労働者が被った業務上障害のため、雇用者が当然も持つべき負担額を納税者に負わせるように法案を書き表して、納税者の税金の不当な使用を許可しようとしたのである。

 立法院は、行政府と同様、琉球住民の利益のため必要とされているすべての法律を制定する権限を委任されているのである。立法院がそれをなし得なかったことに対して、高等弁務官が立法院に十分な権限を委任しなかったり、その行動に対する責任を与えなかったとして、高等弁務官のせいにして逃れることはできないのである。
 司法部門は、その義務と責任の性質上、責任を引き受け、それを遂行するのに最も優れた記録を持っているのである。したがって司法府はおそらくもっとも広範囲の責任を持っているのである。しかし、ここにも法律上迅速な裁判をなす場合、それをよほど遅らせたり、法曹人の職業的水準が望まれているよりも低いのを黙認している例があるのである。

偽りの「住民の願望」を見極めよ

これらのことからどういう結論が得られるのであろうか。私はなぜ誤りと失敗について、長々とこのような話をしているのであろうか。私が意図したことは、架空の理論の核心を深く探求し、それが何であるかを見極めるように私たちを導くことであった。
 今日、琉球には選択と行動の自由がある。諸君の政府は琉球の社会の要求を満たすための、すべての必要な権限を委任されているのである。

 この社会の政治的、経済的あるいは社会的分野は、いずれもいちいち手を引いて教えられている段階にあるのではないのである。また、政治的に隷属の身分にあるのでもなければ、自身で誤りを犯すことを許されてもいないのである。

 「自治」やすべての拘束を受けない完全な自由や責任、または実証された能力を伴わない支配権力を要求する叫びは、偽りの「住民の願望」である。それは意識的になされようと、また気まぐれになされようと、無能力や無責任、並びにそれに対して権限を与えた社会に対する不忠実を隠すかくれ蓑である。

そうでなければ、それは社会の他の人々を利用して私腹を肥やしている特定の利益および特殊の利権のためのものである。それが何であるかを見分けてもらいたい。そして、それを拒絶してもらいたい。それは、事実、下働き政治屋といかさま経済人に残された最後の架空の理論である。(終わり)

(出所:南方同胞援護会『沖縄問題基本資料集』昭和43年11月)

<引用終り>




 
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2016-05-11 18:09

報道されない沖縄

 最近こんな本を読み終わった。いや最初にざっと読んでみて色々考えさせられるところが有り、もう一度読んでみたのが終わったと言う所。

2016-5-11日下高山対談本表紙

色々興味深い所があるが、その中にこんな項がある。

『朝鮮と沖縄は似ている』

この項の全文は長いので文末に全文を乗せました。
(著書をOCRでスキャンし電子情報化しましたので、変換ミスなど有るかもしれませんがご了承を)

しかし聞き捨てならぬ話だが、そんな事が現実に起こっている事の大変良い事例がある。

これは「no-risu」さんがブログ『日本の定跡』でこんなエントリーをしている。

『沖縄サヨクには見えない「構造的差別」』
http://norisu415.blog.fc2.com/blog-entry-2470.html#comment


詳細は上掲ブログを見ていただきたいのだが、沖縄読谷村(よみたんそん)の米軍飛行場跡(2006年に返還)のダイオキシン汚染などが問題になっている。捨てたのは地元の業者なのだが、左翼連中がそれでも国と米軍が悪いから国が何とかしろと言っているとの事。

no-risuさんのブログによれば
沖縄県読谷村の読谷米軍飛行場は2006年に返還された。しかし、2014年に環境基準の8倍を超すダイオキシン汚染が発覚し、跡地利用計画は遅々として進んでいない。汚染原因ははっきりしていて、複数の地元業者が不法投棄したことによる。

読谷米軍飛行場は敷地を柵などで囲っておらず、地元民の出入り及び利用は黙認されていた。監視の目が届きにくい米軍敷地であることをいいことに、地元業者が杜撰なゴミ処理をしていた。国・米軍・読谷村が認めており、証拠もバッチリある。

したがって、土壌汚染の除去は自治体が責任を負う。問題の業者を追及するなり、自治体の予算を使うなりして除染するしかない。当たり前の話だ。

これに猛反発しているのが反基地サヨクの皆様である。「原状回復の責任は国・米軍にある」と主張し、自治体の自主的な除染を認めようとしない。勝手に侵入して野グソたれ、「クソの後始末は地主がやっとけ!」と暴言を吐いている。

<引用此処まで>

まるで893の因縁のような話がまかり通っている。
こんな沖縄の現実を我々はもっと理解しないといけないと思う。良くも悪くも沖縄は日本なのだから・・・。

尚no-risuさんのブログには沖縄についての色んな話がある。我々の知らない、報道もされない沖縄事情、大変興味深い。

私が中でも興味深いと思っているのはno-risuさんの沖縄紀行のこんなもの。
「裏沖縄旅行記 Part6 海中道路」
http://norisu415.blog.fc2.com/blog-entry-2427.html

この中には、辺野古に座り込んでいる左翼連中が地元民からは「大変凶暴で危険なので近寄らない方がいい」と言われている。こんな事が分かる、
尚no-risuさんの沖縄紀行は色んな意味で面白い。私には沖縄の食べ物がおいしくないと言う話が気になるのだが、それはまた別の機会に・・・・・。



<以下「日下公人・高山正之対談本、世界は邪悪に満ちている。だが日本は・・・」より抜粋引用>

第4章 残虐な中国と付き合うのをやめよ

朝鮮と沖縄は似ている

 高山 朝鮮も中国もひどい国ですが、朝鮮は中国と相似形ですね。大きさが違うだけで気質もよく似ています。
 朝鮮は、日本がまともな国になるように支援して、教育を普及させてやっても、恨み言しか言わない。何を言っても因縁を付けてきて、嫌がらせをしてくる。金が欲しいのだろうが、自分の大義名分みたいなものも欲しがる。格好付けが欲しい。援助は欲しがるけれど、彼らはあまり働こうとしない。
 日下 働かないね。
 高山 朝鮮の人は、「ケンチャナヨ」、つまり、「もういいじゃない≒適当なところで」 つてよく言う。
 かつて大島紬をやっている人が、朝鮮に最初に工場をつくったときに、朝鮮の人だちは糸を飛ばしても平気で、困ったものだと言っていました。「紬って、そういうものじゃないんだよ」と言っても、「まあ、いいじゃないの。それくらい」と、目立たなければいいという考え方をしている。すべてがそういう精神なんです。
 そのくせ、「日本は我々にひどいことをした」とばかり言っている。日本が何かを教えても、恩というものはまったく感じない人だちなんです。
 セウォル号の事故だってそうでしよ。わからなければいいと思って、適当なことをやって、乗客の安全のことなんか考えなかった。そういう精神。
 実は、沖縄も朝鮮と気質は似ているようです。

 日下 まあ、そうかもしれないな。

 高山 沖縄が復帰する前の一九六〇年代に、ポール・キャラウェイという高等弁務官が沖縄にいた。彼が日本を去る前に「沖縄の自治なんて神話だ」と言い残して帰って行った。実際には短い文ではなくて、長いスピーチの全文があるんですけど、そこには沖縄人がいかにダメかということが、書き連ねてある。
 彼は、グアムやハワイなど米軍基地の中で、沖縄を一詐没かでいいところにしようと思った。それで医療から金融まで援助した。
 たとえば、沖縄の銀行に資金を流人すると、銀行の理事たちは自分の身内にだけ無担保融資をしてしまう。要するに資金の横流しをして、島民の福利厚生なんかまったく考えなかった。こんな人たちではどうしようもない。沖縄人には政治能力はないと書き残しています。
 組合問題しかり、役所の問題しかり、すべての分野において沖縄人っていうのはまったく当事者能力、がないと言っている。「当事者能力がない人間が、何で自治権が欲しいんだ」と言う。
 普天間基地問題で二〇一五年四月に、翁長雄志知事が菅義偉宣房長官互面談しましたよね。そのとき、翁長知事は「粛々」という言葉を何度も使う菅長官が「ギャラウェイと重なる」 つて言ったんです。
 沖縄が自分たちの当事者能力を少し反省したのかと思ったのですが、全然違った
(笑)。
 ギャラウェイが沖縄に対して言った言葉は、アメリカが朝鮮に対して言った言葉と同じです。
 先けども言いましたけど、一丸〇五年に日露戦争、が終わった後、ルーズベルトは朝鮮にある公館を全部引き払った。その言い分か「あなたたちには、国としての能力はまったくないんだ」ということだった。それで日本に「朝鮮を引き受けろ」と言ったわけです。

 日下 「ここから後をやれ」つてことでしよ。
 高山 そうです。それでルーズベルトは朝鮮を捨てたのですが、同じように、ニクソンも沖縄を捨てたわけです。基地以外の県民をね。
 ルーズベルト、が朝鮮に言ったこととまったく同じことを、ギャラウェイは沖縄に対して言った。
 ギャラウェイは、グアムよりも、ハワイよりも、沖縄を一番高い収入を得られる立派な地にしようと思ったのに、自治能力のない沖縄人に裏切られたという。
 米国がサジを投げた沖縄のために日本政府はサトウキビを作らせた。沖縄振興のためです。アジアから買えばもっと安く買えるのに、補助金まで付けてやった。それでも収穫が上がらない。
 日下 いや、彼らはもらった補助金で韓国人を雇ったんですよ。自分たちは遊んでいた(笑)。
 高山 その通りです。フィリピン人や韓国人を入れて働かせて、沖縄の人たちは働かないわけです。
 だから、朝鮮と沖縄も相似形と言ってもいいんです。朝鮮と中国もまったく相似形。
 日下 アメリカと中国も相似形ですよ。アメリカと中国は、中世がなくて古代からいきなり現代になったことも同じだから。
 高山 アメリカも似ているんですよね。
 日下 そう。だから、日本はヨーロッパのほうが近いのですよ。

<引用終り>
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2016-03-24 11:06

出雲は魚がおいしい

 出雲へ行ったら、どうしても書きたいのが美味しい魚。
こんな店に行きました。

2016-3-24丸善水産

如何にも居酒屋でござい、そんな感じの店。
初日に行ってみたのだが満員で断られ、二日目は予約しても断られたのをカウンターでも良いからと言って席を確保。

最初はアジの一夜干し

2016-3-24アジ一夜干し
手前にあるのはイカの一夜干し

それからお目当ての「のど黒」

2016-3-24のど黒造り丸善水産HPより

食べるのに忙しくて写真がうまく取れなかった。だから丸善水産のHPから拝借。

これがのど黒

2016-3-24のど黒

「のど黒」は山陰~北陸地方で獲れる超高級魚、アカムツと言うのが本名らしい。
写真はのど黒の口をあけてのどを見た所。確かに真っ黒だ。
「ハラ黒短足、ノド黒を食すの図」(笑)
ノド黒は造り、炙り、煮魚で食べたが、特に炙りがおいしかった。

そして酒にはこんなモノも。

2016-3-24丸善水産の清酒死神

出雲は八百萬(やほよろず)の神が集う所、だから800万の中にはこんな神の一人や二人、いても良いんだろうなあ・・・
でも「清酒死神」、美味しかったですね。
出雲の国では死神まで美味しい(笑)・・・。
良い国ですねえ・・・・・・。
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2016-03-22 17:32

雲の国へ行ってきました<追記あり

 八雲立つ、雲の国へ行ってきました。
色々面白いものを見てきたのですが、最初は雲の話から。

八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を

ご存知、古事記、日本書紀に出てくる「ヤマタノオロチ伝説」、ここで須佐之男命(スサノオノミコト)が櫛名田比売(クシナダヒメ)と暮らすに際して詠んだ歌です。
この歌の件は後で説明します。



今回出雲に行くにあたって、どうしても見たかったものがコレ、日御碕(ヒノミサキ)の夕日でした。
そこで出雲空港に夕方着いたので、そのまま日御碕へ直行。
写真の好きな人なら一度は行きたいポイントです。

2016-3-22日御碕の夕日3月19日

幸いなことに天候に恵まれ、こんな夕日の写真が撮れました。
日本海に沈む夕日、一度見たら忘れられないですね。
そして、ここに写っている雲はごく普通に雲でした。


でも翌日アチコチ歩いてみるとどうも雲が違う。
何がどうだかわからないが、私が住んでいる愛知県辺りの雲とはどこか違う感じがするのです。

一日歩いて、ずっとそんな疑問を持っていたのですが、翌日出雲市から松江の方に移動する際、山陰自動車道の宍道湖SAに立ち寄りました。素晴らしい景色でした。

2016-3-22宍道湖SAより島根半島を望む

正面に見えるのは宍道湖。手前の町並みは玉造温泉駅周辺。正面の山は島根半島。このSA辺りで標高40メーター位でした。

そして空には独特の雲が・・・
雲は積雲なのですが、高さが低いのです。この気象(上空は晴れている)なら他の地方では見たことのない雲でした。

この日は風が強く、結構寒い日でした。
雲を良く見ると、北からの風が島根半島にぶつかって、そこで雲が湧きあがっていました。
島根半島の山々と雲の間からその先の方が見えますが、そこには雲らしきものは見えません。
雲は島根半島から湧き上っているのです。

調べてみると島根半島は険しい山で出来た半島で、山は200m~500m位、特に日本海側は切り立った断崖になっている。
そんな地形なので北風が山にぶつかって雲を作っていた。

矢張り出雲は雲の出ずる土地でした。

目を北から西に転ずると、こんな風。

2016-3-22宍道湖SAより島根半島を望む2

雲は風に流されていきますが、宍道湖を渡り中国山地近くになると、どんどん消えていきます。

こんな事で、冒頭あげた「八雲立つ・・・」の歌の通り、出雲とは「雲の湧きたつ土地」だった、そんな事を目の当たりにしました。


* 追記します
出雲地方の特徴的な地形が分かりにくいので、山と平地が分かる地図を追加します。

2016-3-22島根半島

こんなモノを見ると松江から出雲にかけて、北側に島根半島が壁のようになっている事が分かります。
これが穏やかな気候と雲が湧きだす、そんな気象上の特色を作っています。
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2016-03-19 09:05

出雲へ行ってきます

 今日午後のフライトで名古屋から出雲へ行ってきます。
島根県は当地方からは非常に遠い(不便な)所でした。丁度1年前の県営名古屋空港(中部国際空港が出来る前の名古屋空港だった所)から1往復だけ航空便が出来たので、これで行ってきます。

使用機材はエンブラエル170(78席)、エンブラエル175(86席)のどちらか。
ブラジル製のリージョナル・ジェットで、日本のMRJのライバルに当たる飛行機。
どんなものか楽しみです。



帰ってくるのは月曜日、どんなものか帰ったら報告します。
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2016-02-04 15:15

群馬県が三ない運動廃止

 少し古い話だが、昨年12月に群馬県が「3ない運動」を廃止し、代わりに「交通安全教育アクション・プログラム」を始めることにしたと報道されている。
3ない運動??、まだそんなモノやっていたのかと思いのだが・・・。


3ない運動とは
高校生にオートバイや自動車を「運転させない」「買わせない」「免許を取らせない」、こんな運動で確か30年以上前からやっているモノ。
だが高校を卒業すれば嫌でも車やオートバイには乗るわけで、要するに過保護ママの可愛い可愛い意識と行政や学校の責任逃れの産物である。



以下それを報道するレスポンスの報道から

<以下引用>

「3ない運動」撤回の群馬県、高校生の免許取得希望者増える
2015年12月12日(土) 07時30分
http://response.jp/article/2015/12/12/266025.html

「規制」から「取得教育」へ、高校生の交通安全教育を大転換した群馬県 免許取得を前提にした交通安全教育を実現する交通安全対策条例を制定した。

・・・中略・・・

「就職や進学など進路決定の時期を迎え運転免許を取得する生徒の増加が見込まれることから、関係団体の協力を得てより実践的な交通安全教育に取り組んでいきたい」と、吉野勉教育長は前向きな姿勢を示した。

群馬県は、昨年度まで「3ない運動」(免許をとらせない、買わない、乗らない)を展開して高校生の二輪車の運転免許取得を一部の提供除外を除いて禁じていた。この規制は四輪車免許の取得にも及び、卒業後社会人となる生徒でも在学中に運転免許を取ることができなかった。

その一方で群馬県は約20年間にわたって、免許取得1年以内の初心運転者の事故率が全国ワーストを続け、交通安全教育のあり方が課題となっていた。群馬県議会は交通安全対策特別委員会を設置し、高校在学中の交通安全教育について議論。昨年12月に交通安全条例を制定し、群馬県、教育委員会と共に「3ない運動」を撤回。免許を規制する生徒指導から免許取得を前提とした交通安全教育へと大きく方針を転換した。

・・・以下略、詳細は上掲リンク先参照ください・・・
<引用此処まで>

参考:群馬県交通安全教育アクション・プログラムの策定について(群馬県のHPより)
http://www.pref.gunma.jp/04/h2100141.html


高校生がバイクに乗るのを禁止、そうすれば事故は無くなる。こんな発想は「エイズが怖いからセ〇クスを禁止しろ」、、こんな話と同じである。過保護ママの発想であり、責任逃れの発想でもある。

しかし今の社会は激烈な競争社会で、しかも競争相手は世界中
そんな中に否応なく飛び込んでゆかねばならない若い人にこんな「乳母日傘(おんばひがさ)」政策。ズバリ間違っている。
それが是正されるのはいいことだ。

しかもやることが具体的に示されている。
例えば
・ 中学生には
  協力企業との連携による自転車の安全教室
  自転車事故を防止するため、県内数カ所の中学校を対象に、参加・体験・実践型の自転車の安全教室を実施
・ 高校生には
  自転車指導警告票の交付データ等を活用した交通安全教育・指導
  自転車指導警告票の交付、交通事故の多い地域や学校等を対象に交通安全教育に重点的に取り組み
・ 教員向けには
  交通安全指導者養成講習会
  自転車事故を防止するための交通安全教室を各学校が主体的に行えるよう、教員向けの講習会を開催
・ 二輪車免許取得者向けには
  二輪車マナーアップ講習会
  二輪車免許取得者を対象に、二輪車の安全な乗車に必要な技能の取得等を目的とした講習会を開催

こんな具体的な策が軌道に乗ってくれることを大いに期待したい。

何せ今はこんな時代
2016-2-4女性バイク乗り
(この女性は本文とは関係ありません、ハイ、無論私とも)

こんな若い女性が大型バイクに乗る時代なのです。

しかしタイへ行くとこんな事も珍しくない

2016-2-4タイの女性バイク3人乗り
(タイでも法律ではヘルメット着用が義務付けられているのだが・・・)


私はタイ時代、従業員の交通安全のために外部から講師を呼んできて「バイクの交通安全講習」をやらせていた。
幸いタイでは「ホンダ」がバイクの安全教育に非常に力を入れていて、頼めば無料でインストラクターを派遣してくれるので工場内でバイクの安全運転講習をやっていた。
1社だけでは勿体ないので、近くの親しい会社にも声をかけて数社で一度にやっていた。

直ぐあくる日から効果が出る訳ではないが、継続してやる事で従業員の意識も高まってくる。


これはタイホンダのインストラクター養成の様子。

2016-2-4タイホンダの安全講習風景

ホンダは二輪車の世界ナンバーワンだが、流石ナンバーワンとして何をすべきかを知っている。
こんな事を地道に続けている所が世界のホンダとして愛される理由になっている訳だ。


本題に戻ります。
日本は何でも禁止、何でも駄目、そう言っていれば済んでしまう風潮が長く続きすぎた。
そんな事で何でも反対、そんな妄想に生きる人が未だにあちこちに出没する。困った風潮だ。

これはそんな妄想に生きる方々。

2016-2-4妄想に生きる人たち
この写真は裏の桜さんのブログから拝借しました。
http://sakuraura.blog.fc2.com/blog-entry-3702.html#comments

この方々は未だに「乳母日傘(おんばひがさ)」の中でヌクヌクと暮らしてるんでしょうね。

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2016-02-01 18:33

認知できない世界へのアプローチ

 先日(1/13)、「カリフォルニア州、VWのリコール計画却下」をエントリーしたのだが、そこへ「アングロ・サクソンと大陸の人とのモノの捉え方・考え方の違い」について色々コメントを頂いた。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1214.html


又そのコメントと私なりの回答を「大陸と欧米の違い」としてエントリーした。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1218.html

そしてこの認知できない世界へのアプローチこそ進歩発展の元なのだが、これはアングロ・サクソンがこの面ではすぐれている、こんな事になった。
まあ、海図の無い海へ乗り出す、これで彼らは発展してきたのだから尤もだが、もう少し考えてみたい。


認知できない世界へのアプローチ、これは前回のエントリーでは「実践と鍛錬」、これがキーだと言う結論。
その為に般若心経の「「羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦・・・」(ぎゃてい ぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい ・・・ )
これを「実践せよ 実践せよ」と読めば納得がいくと書いた。


このエントリーに皆さんからいろいろ有意義なコメントを頂いたのだが、そこによもぎねこさんから「明治維新の志士達は皆剣道の達人」、こんなご指摘を頂いた。
そこで江戸260年の安定と繁栄を作り、明治の発展をきづいた武人たちの精神がどう形成されたかを考えてみたい。

尚この件は古田博司氏の著書「ヨーロッパ思想を読み解く」の中で現代を評してこんな言葉がある。
「今の日本は「海の向こうから新しいものが何もやってこない幕末」のようになってしまった」、こんな記述があった(p123)。
それでこの件を考えてみたいと思っていたテーマでもあったと言う事です。


此処からは一寸剣豪の話だが、ちょっと我慢してみてください。

 戦国時代末期、剣聖と言われた人物に上泉伊勢守秀綱(後に信綱)(1508-1577)がいる。剣術の新陰流の開祖である。
また秀綱(信綱)は映画「七人の侍」の主役「勘兵衛」のモデルとされている。
その秀綱が1565年頃、畿内を訪れた際教えを受けたのが柳生宗厳(むねよし)、そして秀綱がその技量と人格を認め新陰流の目録を柳生宗厳に与えた(今でいう免許皆伝、新陰流の後継者として認めた)。その後1594年宗厳とその子の宗矩(むねのり)が徳川家康に認められ、宗矩が二代将軍秀忠の師範となった。その後幕末まで幕臣として徳川幕府に仕えている。新陰流は徳川幕府公認の武術だった。この宗矩が死の直前の1646年に纏めた「兵法家伝書」が残っている。
将軍家師範役の柳生家のモノなので、これが江戸時代を通じて武士の行動規範になったものと思われる。

以下この兵法家伝書の説明

参照文献:「武道秘伝書」 吉田豊編 1968年4月 徳間書店刊
ここでは柳生宗矩の兵法家伝書の要点を以下のように書いている。
強調文青字は上掲文献の引用文)

   兵法家伝書の思想
『兵法家伝書』は前述の『新陰流兵法目録』のような実技の解説書ではなく、勝負の場における精神のコントロールに関する議論がその中心をなしている。
 そこには、たとえば次のような重要な指摘がある。
ー--稽古の窮極の目的は、それを完全に身につけることによって無意識のうちに正しい動作ができるようになることである。
--―敵をI太刀うっても、そこに心が留まるならば、たちまち打ち返されて負かされる。一太刀うったら、それが切れようと切れまいと心にかけず、顔もあげさせぬほど打ちに打で。
ーー-病気(偏向)を去ろうと思いつめるのも病気だ。病気にまかせ、病気と交わることによって病気を去ることができるのだ。
-‐-外面が動のときは内面は静、外而が懸(攻勢)のときは内面は待(守勢)、内外をたがいちがいとせよ。この修行を積むことによって内外は一つに統一される。
―-―どのような秘伝の技をつかっても、その技に心が留まるならば勝利は得られない。敵の働きにも、わが技にも、切ろうと、突こうと、そこに心を留めぬ修行こそ大切である。
 一言にしていえば、ありとあらゆる状況の変化に対応して、最適の技を、反射的に、無意識のうちにつかえるような境地こそ、柳生新陰流の極意ということになる。

 『兵法家伝書』にはそこに至るまでの修行の心得、心の持ち方が懇切に説かれており、宗矩がその結びの言葉で「一心、多事に渉(わた)り、多事、一心に収(おさま)る」と述べているとおり、諸道に通Uる教訓にあふれている。


そしてこの中で心の持ち方を病気と言う表現で

  固定した心は病気である

 かたんと一筋(ひとすじ)におもふも病也。兵法つかはむと一筋におもふも病也。習のたけを出さんとI筋におもふも病、かからんと一筋におもふも病也。またんとばかりおもふも病也。病をさらんと一筋に、おもひかたまりたるも病也。何事も心の一すぢに、とどまりたるを病とする也。此様々の病、皆心にあるなれば、此等の病をさって心を調る事也。
 〔訳〕 勝とう、勝とうと一途に思うのは病気である。技を使おうと一途に思うのも病気、鍛練の成果をあらわそうと一途に思うのも病気である。積極的にかかっていこうとばかり思うのも病気、待ちかまえていようとばかり思うのも病気である。こうした病気をなくそうと一途に思いっめるのもまた病気である。
    いずれにせよ、心が一途に固定してしまった状態を病気というのである。このような、さまざまの病気は、すべて心のうちにあるものなのだから、これらの病気をなくすためには心のコソトロールが必要となってくるのだ。

(文献引用は此処まで)


まあ今とは言葉づかいが違うのだが、固定した心を柳生宗矩は病といい、そこから心のコントロールを説いている。

私はコレを読んで、幕末に怒涛のように西欧の文物が流れ込んできた、そんな時代に兎に角日本人は何とか対応してきた。
他の国が殆ど西欧の圧倒的な軍事力の前に植民地化された中で独立を保つことができた。
そんな事の基礎にこんな日本の戦国時代からの武芸の伝統が生きていたのではないか。そんな風に思える。

今日の世界も混乱が一層進んでいる。こんな中で実践と鍛錬を積み重ねてきた昔の武人の精神がもっと必要ではないだろうか。


オマケ
2016-2-1七人の侍
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2016-01-30 11:49

2倍速で成長する遺伝子組み換えサケ

 遺伝子組み換え食品に関して凄い記事が有った。
最初にそれを報道する産経の記事から。

<以下引用>

「フランケン・フィッシュ」日本上陸に警戒の声 2倍速で成長する遺伝子組み換えサケ
2016.01.29
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20160129/dms1601291830020-n1.htm

2016-1-30遺伝子組み換えサケ
(引用者注:凄いですね、長さで倍と言う事は体積・重さでは8倍位か)


 米食品医薬品局(FDA)が昨年、食品として販売することを承認したと発表した遺伝子組み換えのサケをめぐって、世界中に波紋が広がっている。このサケは通常の2倍の速さで成長するのが特徴で、安全性を警戒する環境保護団体から“フランケン・フィッシュ”の異名がつけられた。米国では販売を拒否する店舗が8000店に上っているといい、国内上陸を警戒する声も出始めた。

 このサケは米バイオベンチャー「アクアバウンティ・テクノロジーズ」が開発した。成長が早いキングサーモンの成長ホルモン遺伝子を大西洋サケに組み込み、少ない餌で効率良く育てることができる。通常約3年かかるところを1年半ほどで一人前になるという。

 染色体を操作して不妊にしており、繁殖はしないとされている。

 FDAは、このサケの栄養成分は通常の大西洋サケと変わらず「食べても安全」としており、承認を受けたア社は「革命的な商品。環境を破壊せず、安定した栄養源を消費者に提供できる」との声明を発表した。海の生態系を乱す恐れはなく、海産物資源の乱獲防止にも貢献するとしている。

 だが、市場流通をめぐっては、世界で警戒感が広まっている。

 スウェーデンの大学の研究会は、成長ホルモンの濃度が高く、がん細胞を刺激する可能性があることを指摘。「遺伝子組み換え食品は人体や環境に悪影響を与える」としてきた環境保護団体は、人工的に生み出されたサケを小説や映画に登場する怪物・フランケンシュタインになぞらえ「消費者はフランケン・フィッシュを望んでいない」などと批判した。米の消費者団体も「長期に食べた場合の安全性は分からない」などと反発し、米国内のスーパーなど約8000店は「販売拒否」を表明している。


 欧州議会は欧州委員会に対し、遺伝子組み換え魚の輸入を禁止するよう求めたという。

 気になるのは、日本上陸の有無だ。

 国内で遺伝子組み換え食品を販売、流通させるためには、内閣府の食品安全委員会の審査を受ける必要がある。これまでに、野菜などの植物や添加物が承認されており、将来的に“フランケン・フィッシュ”が“国内入り”する可能性もゼロではない。

 現在、このサケの承認申請はなされていないが、未審査のまま国内に紛れ込むことを懸念する声も出ている。

 「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」の天笠啓祐代表は、FDAが同サケを食料品の材料に使った場合、遺伝子組み換え表示を義務ではなく任意としていることなどから、「米国で流通した加工食品が日本に入り込み、知らない間に食べていたという事態は起こりうる」と話す。

 また、「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に参加すると、遺伝子組み換えサケ承認の圧力が加わるだろう」とも。日本では遺伝子組み換え食品の表示は、対象となる作物やDNAの検出が可能な加工食品に義務付けられているが「表示なし、安全審査も簡単にとの圧力をかけられ、流通する可能性は高まっている」と天笠氏はみる。

 遺伝子組み換えサケにいま、世界がざわついている。

<引用終り>


この話で気になるのは私の親しい方の経験。
その方とはお母さんとご主人、娘さんとご主人、どちらもごく親しくお付き合いさせていただいていたが、お母さん、娘さん、お二人とも乳癌で亡くなった。もう七回忌も過ぎたのでその経緯などを書いてみたい。

お母さんの方は死の十数年前に乳癌で手術をされていた。当地方で最高の技術のがんセンターだった。
乳癌は再発が怖いのでその後も毎年同じがんセンターで異常がないかどうか、10年以上定期検診として診て貰っていた。
10年以上たって担当医から「もうこれだけ調べても異常がない、だから大丈夫です」、そうお墨付きをもらっていた。
その直後に会った時には、「がんセンターの○○先生から「もう再発も無いでしょう」と言われた、良かった。」、こう嬉しそうに話していたことを覚えている。
しかし2年位後に体調をくずし、色々調べても良く分からず、結局がんセンターで見てもらったら乳がんの再発だった。残念ながら手遅れだった。そして半年後に亡くなった。
お母さんががんと診断されるのと前後して娘さんも乳癌の自己チェックで異常を見つけていた。
がんセンターで検査してみると矢張り癌、そして担当医からは「よくぞ、こんな小さなモノを自己チェックで見つけたなあ、すばらしい早期発見だ」と言われていた。しかし手術前の検査で他にもがんが見つかり、更に切開してみるとその他にもがんが見つかり、結局手術を取りやめ抗がん剤での治療をする事になった。
元々体力のある、気丈な方だったので、抗がん剤で頭髪が全部抜けると言う苦しみに耐え、明るく暮らし、仕事もしていた。
しかし結局3年後に亡くなった。
このお母さんの方は元来健康には注意する方で、何年も前からある健康補助食品・・・ミツバチが女王蜂の為に作るもの・・・を健康に良いと言って、自分も飲む傍ら他の人にも勧めていた。またそれを知人たちにも売ったりしていた。当然それを娘さんにも勧めていた。
その娘さんは或る薬剤師さんから「あれは良いものだが婦人科の病気には疑問がつく」という情報を得ており、乳癌を見つける前には服用を中断していたのだが、がんと診断された時がんセンターの医師に相談していた。
医師の答えは「即座にダメ」だったと聞く。

まあこんな事で普通の人にはとても良い健康補助食品。しかしある種の体質の方には悪玉の癌細胞を元気づける働きがあるのではないか。そんな風に感じている。


遺伝子組み換えサケも
成長ホルモンの濃度が高く、がん細胞を刺激する可能性がある
こんな事は簡単には証明できないだろう。
何が悪いか分からないが「悪いらしい」、こんな話は一つ間違えれば風評被害につながる。
だが「遺伝子組み換え」という人類が経験したことのない分野は慎重すぎるくらいでちょうどいいのではないだろうか。
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2016-01-18 17:51

自殺 2万5000人下回る<続編

 16日のエントリー「自殺 2万5000人下回る」で自殺に関しての色んな思いを書いてきた。
原因はデフレだった、こんな話にしたのだがそこに皆さんからいろいろ有意義なコメントを頂戴した。
特にYUYUUさんのコメントが素晴らしいのだが、如何した事かコメント投稿が上手くいかなかったようで分割掲載されている。

YUYUUさんには大変迷惑をかけ申し訳ない。しかし原因は調べてみたが良く分からない。
ただこんなケースでも私のブログのコメント管理の所の迷惑フォルダーには入っているので、今後そんな事が有ったらぜひご一報いただきたいと思う。

そしてYUYUUさんのコメントはコメント欄に置いておくのは勿体ない、なのでそのコメントを本文に掲載してみました。


最初に前回も掲載した自殺者数推移

2016-1-16自殺者推移by読売

それから自殺者の年代別推移
(集計方法などで若干数値のずれが有り、総数も少なめになっているが、傾向はつかめると思う)

2016-1-18年齢別自殺者数推移
出所
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2740.html

この年齢別グラフで50歳代の自殺者が非常に多いのが分かると思う。そして2004年頃から50歳代の自殺者が減少しているが自殺者総数があまり変わらない中で、この年代だけ全体の傾向と違った動きを見せている。

こんな所を見て、前回のエントリー「自殺 2万5000人下回る」に頂いたコメントを紹介したい。

最初にこれはYUYUUさんからのコメント

1989年の消費税導入はインフレ真最中である上に物品税の廃止により実質的には減税でしたので何の問題もありませんが1998年の消費税率アップはデフレの最中であるため消費者への転嫁が出来ず、企業の粗利を削ることになり、縮小均衡を図るしかなかったのです。粗利から従業員の給料は出るわけですから、粗利の一部を消費税として納税してしまえば、給料を下げるか正社員を減らすしかやりようがない。これは経営者なら分かる話です。
消費税が3から5%に上げたことにより、同じことが起きておりますが、今回は自殺者が増えないのは、その後の関係者の努力により倒産を取り巻く環境が変わったからです。
一番、大きいには個人の背負える借金が決められたこと。
とても返しきれない借金を抱えて絶望し自殺することがなくなりました。自己破産しなうでも、個人再生、任意整理などで借金を大幅に減らして普通の生活をしながら3年程度で返済が終わるようなシステムが出来ました。
私も何人かの相談を受けて、借金減らしのお手伝いをしましたが、本当に貸した企業には申し訳ないなと思いましたよ。昔に比べると甘すぎる。
それから保証人の制度も、事業に関係ない保証人に、他人の借金を背をわすのは止める方向で改善されてきております。まだ、完全ではありませんが・・。
以前のように倒産・失踪・自殺というのは・・情報不足。相談者不足の人だけにになりました。

また、精神障害者の関係はKaZKさんの言うとおりでしょう。
2016-01-16 23:12 URL 友遊

個人に過大な借金を負わせなくなったので、甘ちゃん社長が平気で倒産して迷惑を掛けるようになるとの困った面も出てきてます。
私も何人かの相談を受けて、借金減らしのお手伝いをしましたが、本当に貸した企業には申し訳ないなと思いましたよ。昔に比べると甘すぎる。
それから保証人の制度も、事業に関係ない保証人に、他人の借金を背をわすのは止める方向で改善されてきております。まだ、完全ではありませんが・・。

ただ、こうした情報はあまり知られてないようですので、徐々に効果が出てきたということでしょう。
2016-01-16 23:47 URL 友遊


<YUYUUさんのコメントはここまで>

YUYUUさんのコメントと年齢別グラフを見るとなるほどと思われる所がある。

兎に角やる気のある人が死を決意するような事のない社会の為に色んな方策が有る筈だ。
そんな事を色んなレベルで一つずつ解決してゆきたいと思う。
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2016-01-16 14:31

自殺 2万5000人下回る

 今日の読売新聞に大変うれしい話が載っていた。
昨年の自殺者数が年間で2万5千人を下回り、18年ぶりの低い数字になったのだと言う。

実は私はこの自殺者数については以前から非常に重要な数字として注目していた。理由は1998年3月に突如ポンと跳ね上がり、その後一向に元に戻らない。しかも原因がさっぱり要領を得ないためだった

如何に劇的に動いたか、あとで詳細を説明するが、自殺する人は相互に関係があるわけではない。その人その人で何か死を決意させるようなものがあった。その結果多くの家族には深い悲しみを残したのだが、その原因が何だったのか。
個人的にはこうだと言える。しかし年間3万人を超える人が自ら命を絶った、そんな背景が日本の社会の問題点なのだが、マスゴミが報道しない自殺件数の急増と18年ぶりの2万5千人割れについて考えてみたい。

最初にそれを報道する読売新聞記事から

<以下引用>

自殺 2万5000人下回る…警察庁発表 昨年18年ぶり
2016年1月15日15時0分
http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20160115-118-OYTPT50308/search_list_%25E8%2587%25AA%25E6%25AE%25BA%25E3%2580%2580%25EF%25BC%2592%25E4%25B8%2587%25EF%25BC%2595%25EF%25BC%2590%25EF%25BC%2590%25EF%25BC%2590%25E4%25BA%25BA%25E4%25B8%258B%25E5%259B%259E%25E3%2582%258B__

 警察庁は15日、昨年の全国の自殺者数(速報値)が前年より1456人(5・7%)少ない2万3971人だったと発表した。6年連続の減少で、1997年以来、18年ぶりに2万5000人を下回った

2016-1-16自殺者推移by読売


 昨年1~11月分の統計を基に内閣府が分析したところ、健康問題を動機にした自殺者が前年同期に比べて大きく減っており、担当者は「うつ病など精神疾患を患う人が適切な治療を受けるための体制整備が進んだため」とみている。

 年間自殺者のうち、男性は全体の69%にあたる1万6641人(前年比745人減)で、女性は7330人(同711人減)。東京(165人減)や福岡(144人減)など37都道府県で前年より減少した一方、岡山(62人増)や熊本(35人増)など10県で増加した。

 人口10万人あたりの自殺者数をみると、秋田が26・8人で最も多く、島根25・1人、新潟24・9人と続いた。少ないのは大阪14・5人、神奈川15・2人、高知15・3人の順で、全国平均は18・9人だった。

 自殺者は98年に初めて3万人を超え、2003年には過去最悪の3万4427人に。10年からは毎年減少を続け、14年には2万5427人まで減っていた。

<引用終り>



読売記事はつまらんことをくどくど書いているだけで意味は無い。多分何故急増し、何故減ってきたのか全く分かっていないのだろう。
だがこの問題を以前から色々調べてきたので、ほぼこれだと言えることがある。

これは2013年3月31日のエントリーなのだが、ここに自殺者急増に至る経緯が書いてある。
少々古いが此処で使ったグラフが分かりやすい。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-672.html


これが自殺者推移グラフ
2016-1-16自殺者推移2013年3月のデータ

此処で見ると分かるが、1998年3月に突如月間自殺者数がポンと跳ね上がり、そのまま年間3万人超えという高レベルで何年も推移した。

この自殺者件数推移は個人レベルで見ると極めて深刻な問題で、警察とか市町村レベルでも真剣に議論され続けた。
しかしこの急激な増加の原因がさっぱり分からず、何年も関係者の頭を悩ませてきた。

私もこの問題の原因を突き止めれば必ず日本は再生する、そう思ってきた。
そしてその原因が分かったのが以下のグラフ。
原因はデフレだったのだ。

これも2013年3月のエントリーで使ったグラフ、少々古いが問題点は読み取れる。

2016-1-16サラリーマン年収推移 2013年3月のデータ

原因は一言でいえば「デフレ」、これが遠因となって多くの人が死を決意するに至ったのだと思う。

<参考ブログ>
「失われた10年は1998年に始まる」
http://yuyuu1950.exblog.jp/21145425/


このYUYUUさんのブログは今でも十分通用する価値ある論考です。


最後にもう一つ、公共事業費推移を見てみます。

2016-1-16公共事業費推移

見事な右肩下がりのグラフ、特に民主党の3年間が如何に不毛の時代かが良く分かります
デフレからの脱却と未来を築くためには公共事業の復活がカギ、そんな事が分かります

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2016-01-01 16:13

謹賀新年

 謹賀新年、

昨年は色々お世話になり、有難う御座います。本年もどうぞ宜しくお願いします。


矢張り今年のイメージはコレにつきます。天気晴朗なれど波高し。

2015-12-28神奈川沖波裏3

海には大波が襲いかかろうとしていますが、富士は凛としてそこに立つ。




おまけ
ドビッシーの交響詩「海」



おまけのオマケ

交響詩「海」の楽譜初版本表紙

2016-1-1ドビッシーの海初版本楽譜



おまけのオマケ、その又オマケ

大英博物館の土産物売り場でも売っています。

2016-1-1大英博物館の土産物売り場の北斎

世界は見ています。知っています。私も頑張りたい、そんな元旦になりました。
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2015-11-11 15:01

祝初飛行、MRJ

 待ちに待った国産旅客機MRJの初飛行、今日11月11日午前に初飛行に成功した。
何はともあれ嬉しい話である。

2015-11-11初飛行するMRJ

この機体のロールアウトは1年前、その時こんな記事を書いた。

「あひる飛びなさい」から半世紀
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1022.html

戦後初めて作った旅客機がYS11、その苦労話が「あひる飛びなさい」という小説になった。

2014-10-21あひる飛びなさい

あれから半世紀、やっと自前で旅客機を作る事が出来た。
すなおに喜びたいと思う。

しかし開発を始めた当初は日本に飛行機を作らせるなと言う外圧の凄かった時代。だがその後世界の情勢は一変した。
これからは日本の力が無くては良い航空機が出来ない時代。
更に次なる発展への期待が出て来ると思う。
何はともあれ、今日は良い日になりました。
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2015-10-17 21:18

姫路城の伝説

 横浜で高級マンションが傾いている事が発覚した。例えばこんな報道。
“安心”も傾いた横浜のブランドマンション 住民に怒りと不安「はらわた煮えくりかえる」
http://www.sankei.com/affairs/news/151016/afr1510160027-n1.html


所で話は変わるが、私は建物が傾いたと聞くたびに思いだす伝説がある。あの国宝姫路城にまつわる伝説である。

2015-10-17姫路城1


先ずはどんな話かというと

姫路城の伝説
姫路城の公式HPより
http://www.city.himeji.lg.jp/guide/castle/about/history.html

棟梁・桜井源兵衛の死
池田輝政による姫路城築城の時、完成した天守から一人の男が身を投げて自殺したといわれています。その男の名は、城普請にあたった大工の棟梁・桜井源兵衛。

2015-10-17姫路城2

輝政に命じられ、9年間、寝る間も惜しんで仕事に打ち込み、やっと完成した姫路城。しかし、彼には、丹精込めて造り上げた天守閣が巽(東南)の方向に少し傾いているように思えてなりませんでした。
そこで妻を伴って天守に登ると、「お城は立派ですが、惜しいことに少し傾いていますね」と指摘されてしまいます。「女の目に分かるほどとすれば、自分が計った寸法が狂っていたに違いない」とがくぜんとした源兵衛は、まもなくノミをくわえて飛び下りたといわれています。
実際に城が東南に傾いていたのは解体修理で確かめられています。本当の理由は、東と西の石垣が沈んだためでした。

<引用此処まで>


こんな話が有る事は以前から知っていたが、今回の解体修理でその実態が分かった。伝承は確かだった、すばらしい発見である。
棟梁さん、事実はあなたのせいじゃ無かったよ、なにも死ぬことは無かったのにねえ・・・

でも命をかけて自分の仕事を全うする、こんな気概は実に見習うべきものと思う。

所で何故こんな事が起こるか、こんな建物は瓦とその下の葺土の重量が非常に大きい。
だから棟上げを終わった時と瓦を葺いた後では当然寸法など変わってくる。
有名なところでは東大寺の大仏殿、解体修理で屋根瓦を下したところ軒先が1メートルも上に上がったと言う。

まあこんな所が木造建築の難しさなのだが、この姫路城が傾いていた、誰も見ても分からないモノが如何して大工の棟梁には分かったのか、そんな事を昔何かの本で読んだことがある。
棟梁は建築中絶えずまっすぐに立っているかチェックしている。そんなチェックポイントが必ずあるのだと言う。
分かりやすい所では五重塔、まっすぐ立っているかどうかは芯柱最上部から錘を吊り下げてみれば一目瞭然。
そんな風にチェックできるように錘を上から下まで通せるようになっているのだとか。

現代の建築はどうなっているのだろうか。
今はレーザーなどで精密に測量できるはずなのだが、レーザーの光より山吹色の光の方が強いのかもしれないなあ・・。
  1. 社会一般
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2015-09-19 17:37

デザイン・レビューのすすめ

 今回の東日本大水害に関して「防災には訓練が重要」をエントリーしたのだが、そこに浸水した常総市役所の写真を載せた。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1164.html

この浸水した常総市役所、昨年暮れに完成したばかりの新庁舎がこんな被害。市民の皆さんもきっと無念だと思う。

2015-9-17浸水した常総市役所


新聞では「非常用電源浸水した常総市役所、備えの甘さ露呈」、こんな事を書かれている。
だが言われた方の立場なら見れば「無責任な外野席が勝手な言いたい放題言いおって・・・、じゃあ如何すればいいんだ」、、こんな感じではなかったか。

 私はこれを作る時、設計段階で「デザイン・レビュー」をきちんとやっておればこんな事態にならなかった筈だ。そう思っているのだが、その前にこんな話をご紹介。

コメント欄でkoguma さんからこんな指摘を頂いた。
>常総市役所も新築なのであれば、電気設備は屋上に置き、1階は市民ホールとして市役所機能を置かず(うちの県庁舎はそうなっています)、2階以上に市役所機能を置けば被害がかなり異なったと思います。折角ハザードマップがあったのに宝の持ち腐れにしてしまいました。
> 自分の実家の市は過去カスリーン台風で偉い目にあったので、市役所の1階に入るのに敷地内の結構な階段を上ります。水が入らないためです。ただ半地下の出入り口があるので、普段お年寄りはそこからエレベーターで1階に行きます。
> 過去の教訓や研究結果を生かすも〇すも、周りを見回す目を持った人がいるかいないかなのではないかと思います。

貴重なご意見である。そして他の市や県ではこんな事を計算に入れて建物を作っている。そんな所の人から見れば「分かってる事だろ、何考えてんだ」と言われるわけだ。

さてこれからが本題。
そんな事を防ぐために手法として「デザイン・レビュー(略してDR、設計審査と言う)」という事がある。
どんな事か?

デザインレビューとは主に物造りの中で品質システムの一環として使われています。
JISやISOの品質システム、例えばISO9001などで製品を設計したら必ず「デザインレビューをやりなさい」となっています。

具体的には
デザインレビュー(Design Review)とは、製品ならびにその生産から廃棄に至るライフサイクルの設計計画のアウトプットとその導出プロセスに対して、機能、性能、安全性、信頼性、操作性、デザイン、生産性、保全性、廃棄性、コスト、法令・規制、納期などの顧客要求や設計開発目標に関わるすべての品質特性の見地から、妥当性の評価ならびに問題点の摘出を行い、次の設計開発のステップへ移行できるかどうかを判断する組織的活動です。

と何やら難しい話になりましたが、もう少し辛抱してください。

歴史を紐解けば、
この"Design Review"は1950~1960年代に一発勝負で失敗の許されないミサイルや宇宙ロケットの開発や打上げに係わる製品の信頼性確保の必要から生み出された設計管理の手法であり、その後に飛行機、自動車、テレビなど複雑な製品の使用時の品質の確保の手法として適用が拡がった。日本には1970年代に日科技連が信頼性デザインレビュー委員会を設けて普及を図り、1990年代に確立した設計管理の方法論です。

ますます訳が分からない・・・
これは日本が戦後の復興から高度成長と発展していく過程で品質をどんどん向上させてきた。そしていつの間にか品質で欧米を凌駕するようになってきた。そんな過程で欧米流の品質システムに日本流の品質システム(TQC)を取り込んで品質システムを作り上げてきた。それがJISやISOで規格化されたものと言う事です。

要するに
建築でも家電でも自動車でも、設計が出来たらいろんな部署の専門家が集まってしっかり検討しなさい。これは組織的にやりなさい。こんな事なのです。
今回の常総市役所の場合でも、設計ができた段階でいろんな部署に人がそれぞれの目で検討する場を作って検討していたら・・・
そんな所に防災担当の人がいたら、当然こんな発言をした筈だ。
「この土地は洪水の被害を受けやすい土地で、だからハザードマップを作っている。このハザードマップを見てくれ、こんな浸水でもちゃんと機能する市役所にするべきではないのか」、こうではないでしょうか。

そしてkogumaさんの言われる「周りを見回す目を持った人がいるかいないか」、これは組織的に問題点を摘出する活動、これをまとめる人が重要で、それがトップ、リーダーの役目と言う事だと思います。

これは私の勝手な推定ですが、多分建設段階で問題に気が付いた人は沢山いたと思います。しかし何かするにはすべて手遅れ、或いはトップがコレで良いんだと押し切った、こんな事情があると見ています。


そう言えば最近もデッカイ事例があります。東京オリンピックのメインスタジアム問題。
幸い安倍首相がこれでは駄目と見直しを指示した・・・(大英断だと思います)
これから物凄い突貫工事が始まるでしょう。しかし後世の残るとんでもないスタジアムを直前で思いとどまった
これからの関係者のご努力に期待しています。


さてこんな毛唐かぶれのデザインレビュー・・・ 実は違います。
これは日本古来の考え方そのものなのです。

最初に明治維新のポリシー、五箇条の御誓文の第一
一 広ク会議ヲ興シ万機公論ニ決スベシ

こうなっています。これをものの設計段階に具体的に展開したのがデザインレビュー。

オッと待った、オラの事を忘れちゃ困ると聖徳太子。十七条憲法には
十七曰、夫事不可獨斷。必與衆宜論。(以下略)
書き下し分は、
十七に曰く、夫れ事独り断むべからず。必ず衆(もろもろ)とともに宜しく論(あげつら)ふべし。(以下略)
現代風に言えば、
・ 大事なことは一人で決めずに、必ず皆と相談しなさい

今風に言えば「デザインレビュー」ですが、明治維新のポリシーであり、古くは聖徳太子の十七条憲法でも言われている事です。
色んな所で使えると思います。

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2015-09-17 12:07

防災には訓練が重要

 今回の東日本の大水害、被災された方が苦労されている事、お見舞い申し上げます。
しかし今回の水害で民主党の政権運営がいかに出鱈目だったのか、これがまた一つはっきりしてきました。
治水予算をバッサリ切ってばら撒いたり、太陽光発電の出鱈目政策を推進したり・・・

さて所で今回の水害で、何を学ぶべきか、そんな事が分かる記事があった。


<以下引用>

非常用電源浸水した常総市役所、備えの甘さ露呈
2015年9月17日7時30分
http://premium.yomiuri.co.jp/pc/#!/news_20150916-118-OYT1T50137/list_%2523IMPTNT

 茨城、栃木、宮城3県を中心とする豪雨災害から17日で1週間。

 鬼怒川の堤防が決壊し、浸水被害が広がった茨城県常総市では、市災害対策本部のある市役所本庁舎も浸水し、一時、孤立する事態となった。市は、市庁舎が1~2メートルの浸水域にあるとする洪水ハザードマップを作成していたのに、屋外の非常用電源設備が浸水で使用不能になるなど、災害に対する備えの甘さを露呈した。

 市庁舎は11日午前0時頃、1階が浸水。約2時間後、電源設備が機能しなくなり、1階の屋外に設置していた非常用電源に切り替えた。

 だが、これも浸水により午前4時半頃に使用不能となり、電気が途絶えた。コピー機やパソコン、固定電話が使えなくなり、市災害対策本部は、携帯電話だけで情報のやり取りをするなどの対応を強いられた。

 庁舎は昨年11月に新築したばかり。市財政課によると、非常用電源は市役所機能を約21時間維持できる。だが、軽油約950リットル分の燃料保管庫(高さ2・6メートル、幅2・5メートル、奥行き2・1メートル)が必要で、市の担当者は「庁舎内や屋上にスペースをとれず、仕方なく外に置いていた。浸水は残念だ」と話す。

 庁舎内には当時、市職員約400人と自衛隊員約200人のほか、周辺から約400人の市民が避難してきていた。

 2リットルの飲料水約700本、乾パン約8000個などの備蓄はあった。だが、庁舎から約600メートル離れた高台にある別の施設に保管していたため、11日夜、自衛隊がボートを出し、県や自衛隊が提供した発電機とともに食料を移送してくるまで、避難者にわずかな量しか配布できなかった。発電機は届いたが、庁舎内のほとんどの部署は暗いままだった。

 市庁舎の孤立が解消されたのは、自然に水が引いた12日午前5時頃。市の担当課長は「別の施設に備蓄していたのは、庁舎が浸水した時のためだったが、裏目に出た」と話す。

 自衛隊や消防のヘリが住民たちを次々と救助するなど、救助面での連携は円滑だったが、市は関係機関の機敏な動きに助けられたとも言える。

<引用終り>

これが浸水した常総市役所
2015-9-17浸水した常総市役所

常総市のハザードマップ(部分)
2015-9-17常総市役所付近のハザードマップ
http://www.city.joso.lg.jp/ikkrwebBrowse/material/files/group/6/00705.pdf


何故こんな事が起こるのか、それはハザードマップを作れと言われたから作った、こんな事で訓練がおざなりになっていたのではないだろうか。
どんな事でもそうだが「知っている」だけでは「実際にやれる」と言う事にはならない。だから訓練と鍛錬が必要、これは当たり前だ。
だから今回の水害でも自衛隊の機敏な、そして危険度を良く判断した上でも行動が称賛を浴びている。これは毎日毎日の厳しい訓練の賜物で、言ったからできたではない。毎日訓練していればこそできたと言う事だ。

翻って市役所を水没するような所に作らねばならない、こんな常総市のつらい立場なら、いつも訓練していればどうすればいいか分かりそうなものだ。現についこの間、9月1日は防災の日でそんな訓練をしたばかりではないか。
残念ながら市長さんはバリバリの革新系と聞く。
革新系の何が問題かと言って、「私言う人、あなたやる人」、これに徹しているのが一番問題だろう。
防災とあれほど言っただろ、如何してやらなかったんだ。これがこんな革新系の人の言い草。
言うだけで出来る、そう思って毛沢東は数千万の国民を殺した。こんな事実などとっくに忘れているのだ。
しかし今日もこんな連中が国会内でプロレスごっこをしている。困った事である。


ちょっと話が飛びました。
報道を見ていてどうにも気になる事、それは鬼怒川と言う暴れ川を日本人が如何してきたかという話しが全く欠けているのだ。

これは堤防決壊の少し上流石下大橋から下流を見た所
2015-9-17常総市石下大橋から鬼怒川決壊方面(下流)を見る

右に見えるのが鬼怒川本流、中央やや左に堤防が見え、その左側に常総市の市街地が見える。
川の水面より住宅街の方が低いのがお分かりいただけよう。

実はこの決壊ヶ所から下流、隣町の守谷市から上流(決壊した常総市方向)を見るとこうなっている。
2015-9-17守屋市板戸井の滝下橋から鬼怒川決壊方面(上流)を見る

これは15キロほど下流の滝下川付近からの写真だがここでは鬼怒川はまるで掘割の様に丘陵地を流れている。
こんな風に自然にできる訳ではない。これは江戸時代の初期、1629年(寛永6)年,大木開削と言われる開削工事を行い、鬼怒川と小貝川を切り離したためである。この工事で常総市役所のあるところ辺りが農地や宅地になった、こんな歴史がある。

この結果鬼怒川はこんな河川勾配の川になった。
2015-9-17鬼怒川河川勾配図
ソースはこれです。専門的で難しいですが興味のある方はどうぞ
http://www.kasen.or.jp/c_study/pdf_study02b/study02b_25.pdf


常総市辺りでは河川勾配は2500分の1程度、これで川の流速が確保できたので土地が有効に使えるようになった。
1629年(寛永6)年,江戸時代も初期の頃である。徳川家康の命で完成した治水工事と言う。
こんな400年も前のご先祖様の苦労のお蔭で今の日本人の暮らしが成り立っている。こんな事はレンホーなどには判らんだろうなあ。

しかしこんな凄い工事、川の勾配が2,5キロ先で1メーターの落差になるような工事。これをを機械も何もない時代、如何してやったんだろう。パワーショベルもダンプカーも無い、全部人力だけだ。そしてトランシットもないのにどうやって測量したんだろう。
水を流すのである。いい加減な工事で流れる筈が無いのだ。
(注:河川勾配と言っても分かりにくい、身のまわりの用水路などは最低千分の1以上の傾斜)

そんな時、多分こんな風に測量したのではないかと言われているものがある。提灯(ちょうちん)測量と言う。

2015-9-17提灯測量1
2015-9-17提灯測量2
(これは新潟県で昔の測量の再現を行ったときのモノ)


ご先祖様はこんな苦労をして土地を作ってきた。現在日本に住む日本人はこんな先人の苦労をこんな時こそ思い出してみるべきだと思う。
そんな事で今我々がやるべきことは先ずこんなインフラの保全であり、日常の訓練なのだと思う。

大変な被害に遭われた方、復興は大変ですが更にこれからも一層の防災訓練をする必要がある事を知っていただきたいと思います。そしてこんな地形は日本中どこにでもあります。是非身の周りを見て今後の防災訓練に役立ててほしいと思います。

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2015-09-09 13:52

繁栄のヒント 直感力を重んじよ  < 日下公人 氏のコラムより

 雑誌WiLLに日下公人氏の「繁栄のヒント」といいコラムがある。この10月号の記事が大変面白い。
ただ紙情報では扱いにくいので記録の為スキャンして電子情報化した。
参考までにブログにアップします。

<以下WiLL10月号から引用>

   日下公人
繁栄のヒント
直感力を重んじよ


 自分が考えたことを他人に伝える話し方には二通りがある。一つはたとえ話でもう一つは論理である、とギリシャ人は考え、それにアナロジーとアナリシスの名前を付けた。翻訳すれば「類比」と「分析」である。

 あるアメリカ人は「日本人は力二でアメリカ人は鷲(わし)だ」と言ったが、この譬え(たとえ)はアメリカ人にはパツと分かるが、日本人には分からない。だから日本で売りたい本なら別の例え話を考えなさい、と返却したことがある。

 例え話はイメージの世界だから、自分にはプラスのイメージがあるものを使い、相手には慰安婦とか高利貸しとかを使うと、それは宣伝戦に勝つ道になる。

 小学生の頃、お互いに悪口の言い合いをしたが、「お前のカアちゃんデペソ」と言われた時、違う、違うと言い返したのは、我ながら喧嘩が下手だった。

 支那事変が二年目に入ると、「お前のトーちゃん支那人か、蒋介石に雇われて一銭五厘の月給で三銭五厘の靴履いて……」という悪口が流行ってきたが、話を貧富の差に転じ、徴兵と雇われ兵の違いに着目した知恵には感心した。

 後年、日米経済摩擦で、日本市場は閉鎖的だからドアを開けろとアメリカに言われた時、國廣道彦公使(当時)は「日本のドアはスライディングドアだから、正面から押しても開かない。丁重に礼儀正しく横に滑らせれば開く」と反論した。アナロジー戦で勝つ好例だと感心したが、アメリカ人はアナロジーで反論するとは交渉に負けた証拠だと思っているらしかった。

 アナロジーに潜む深い含意を考える教育がアメリカにはないためである。

 その点、日本は違う。菅原道真の頃から、文章はアナリシスで書くものとアナロジーで書くものとの両方だと分かっていた。弘法大師も菅原道真も、漢文と和歌の両方で同じ気持ちを書くことができたが、それが文章博士である。

 それは外交で勝利を重ねる道でもあった。安倍首相が米上下院合同のスピーチで大成功を収めたが、それをマスコミはアナリシスで解説しようとして失敗した。マスコミには、心で考えてアナロジーで表現できる人がいないのである。

 子供の時から机上の勉強ばかりしていると、ロジカルシンキングの勝者にはなれても、例え話や冗談の世界の人気者にはなれないのである。

 それからもっともっと大事なことは、理屈ばかりで考えていると閃きやアイデアが消え、直感力や洞察力も低下するということである。それが、ロジカルシンキングを売り物にしている大学に志願者が集まらないという危機にも繋がっている。

 天才は誰でもそうだが、閃きはふっと浮かんでくるものだが、それを他人に言う時はロジカルに再構成して話す。他人は仕立て直して再構成したことだけを聞くからロジカルシンキングした結果だろうと思うが、そんなことはない。

 将棋の名人の加藤一二三氏は「直観精読」と色紙に書かれるが、まず閃くものがあって、それからしらみつぶしに読むという意昧だろうと想像する。ロジカルシンキングは後半の詰めだけでのように思えるが、実際は精読のなかにも新しい思いつきがある。だが、発想を教える大学はない。大学院を作っても同じである。

 直感力大学というのがあればよいと思うが、それでは教えたり書かせたり採点したりできないから、大学は授業料が取れない。

 まるで無言の行をする禅寺のようなものになるが、それを落語は笑い話にして、禅師が蒟蒻(こんにゃく)屋に「仏の道は」とか「三千世界は」と手真似で問い掛けると、蒟蒻屋は自分の商売のことかと考えて手真似で答える。指三本は一丁三文の意味だとか、アカンペーは値下げは断るの意味だが、「眼下にあり」と深遠に解釈して禅師が逃げ出すというオチである。

 アベノミクス論や金融大破局も、アナロジーでやれば面白いのに。


くさかきみんど
一九三〇年生まれ。東京大学経済学部卒。日本長期信用銀行取締役、(株)ソフト化経済センター理事長、東京財団会長を歴任。現在、日本ラッド監査役、三谷産業監査役。近著に「日本の将来はじつに明るい!」(ワック)。

<引用終り>

こんな難しい禅問答みたいな話を具体的に如何するかが問題なのだが、まあ今日は重陽の節句・・・関係ない!!・・
ノンビリ考える事にします(笑)。

尚本文中に日下公人氏がこんな事を言っています。
「「お前のカアちゃんデペソ」と言われた時、違う、違うと言い返したのは、我ながら喧嘩が下手だった。」
これが今も現実に起こっています。
慰安婦がァ~、慰安婦がァ~と言われているのに「違う、違う」、これをいくら言っても効果が無いのが現状。
現代の慰安婦を送り出している国はオマエラだ!、だから慰安婦は全部逮捕するんだ、強制送還だ!、さあ5万人強制送還だ!、これでなくてはいけません。



・・・オマケ・・・

蒟蒻問答とはこんなモノ、これは六代目春風亭柳橋の語り。



尚、話のあらすじはここ参照
http://senjiyose.cocolog-nifty.com/fullface/2005/02/post_6.html
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2015-09-09 10:18

豆台風通過

 本日当地方は台風18号がやってきました。マスゴミ流にいえば直撃。
まあ雨台風ですから風は大したことは無い。

でも先ほど台風の目らしきものを見ましたのでご紹介
これは知多半島中部での写真。
2015-9-9本日朝9時45分台風の目通過996hPa

9月9日(重陽の節句です!)午前9時45分の空、一瞬風、雨がやんで少しだけ青空がのぞいた。
ただいまの気圧は拙宅の気圧計では996hPa(校正してないので不正確ですが)でした。

風は大したことはありませんが、大雨なのでそちらの方にご注意を。

なお今しがたから風が変わりました。上掲写真を撮る直前までは東の風、でも先ほどから西寄りです。

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