2016-05-07 07:31

最新鋭技術の難しさ

 オーストラリアの親型潜水艦プロジェクトが日本でなくフランスに発注されることをエントリーした。
 受注できなかったが失敗ではない
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1252.html

ここへkazkさん、gai-yaang さんから最新鋭技術の難しさに関して色々ご指摘いただいた。
丁度そんな事の良いサンプルが有るので紹介したいと思う。



最近相次いで初飛行に成功した国産旅客機MRJ、国産ステルス実証機X-2(ニックネーム心神)である。

MRJ初飛行

2016-5-1MRJ初飛行


X-2初飛行

2016-5-1X-2初飛行

何時見ても心の弾む嬉しい写真ですね。
所でこれをみて奇異に感じた人も多かったと思います。
何で「アシ(脚)」を引っ込めずに飛んでるんだ??。


実はここに新技術開発の難しさがあるのだが、それにはこの動画を見てほしい。
これは30年も前のモノだがT-2CCVという実験機の初飛行のモノ。

CCVとはControl Configured Vehicle、の頭文字で「制御する系の能力を前提として設計された乗り物」と言う意味。
此処では「運動能力向上機」と言っている。
従来の航空機の操舵はロッドや油圧などメカで操縦桿から繋がっていた。これを電気信号に変え、アクチュエーターで昇降陀を操作することで人間では出来ないような高度な操舵を可能にし、高度な運動性能を実現しようとしたもの。
この技術を一般の航空機に応用したものを今は「フライ・バイ・ワイヤー」と称している。

前置きが長くなった。先ずはその動画をご覧ください。

Tー2CCV初飛行



昭和58年(1983年)10月ですから、今から32年以上前のモノですが、驚愕の映像です。
あんな風に動くのは従来のメカで操縦する機体だったら、操縦かんを滅茶苦茶に振り回さないとあんな風にはならないでしょう。
しかしこれがコンピュータ制御の恐ろしさですね。プログラムの小さな不具合であんな風に暴れだすんだから。


いきなりあんな風に機体が暴れだしたら、パイロットもですが見守っていた関係者も真っ青だったでしょう。
管制官がベイルアウト(緊急脱出)を指示したのも当然だと思います。
しかしこのテストパイロットは素晴らしい技量の持ち主です。こんな風に機体が暴れている、管制官はベイルアウトを指示しているのを聞きながら、冷静に脚上げで不具合が起きた事を判断し、脚下げで対応した。
素晴らしいですね。

そしてこのT-2CCVは実験のみで終わったが、この実験機で開発されたフライ・バイ・ワイヤー技術がその後生きることになる。


自衛隊ではこの頃次の主力戦闘機を国産にすることで進めてきたが、アメリカからイチャモンが付いた。戦闘機を開発するな、F16が有るからそれを買えと。
結局すったもんだの末、F16ベースで日本仕様を織り込んだ独自の機体を作ることになった。
しかしまたまたアメリカの横槍。
今度はF16のフライ・バイ・ワイヤー(当時の世界最先端技術)のソースコードは公開しないことになってしまった。このままでは飛行機は作れない・・・
しかし日本にはT-2CCVで開発したフライ・バイ・ワイヤー技術が有った。
そして出来上がったのがコレ、F2である。

F2戦闘機

2016-5-6自衛隊F2



冒頭あげたMRJ、X-2初飛行の写真を見るといずれも脚を出したまま飛行している。
これはT-2CCVでの苦い経験から出てきたものだと思う。
フライ・バイ・ワイヤーはプログラムの僅かなミスでトンデモナイ異常事態が発生する。その為慎重に慎重を重ねた結果だろう。

あの時制御不能に陥ったT-2CCVからテストパイロットが脱出していたら、少なくとも機体はパー。
そして何十億円かの開発費もパーだが、それ以上にフライ・バイ・ワイヤー技術が日本は大きく遅れてしまったと思う。

脚を出して飛ぶMRJやX-2、その陰にこんな開発秘話が有る事は今は誰も話題にもしないが、これからもこんな新しい技術が出てくると思う。大いに参考にすべき話ではないかと思う。


残念ながら最近も失敗事例が出てきたX線天文衛星「ひとみ」である。
2月に打ち上げられ、当初成功と思われていたが故障して修復不可能で観測は断念された。
原因は衛星のプログラムミスと地上から送られたデータのミスと発表されている。

これなどもT-2CCVの問題と似たようなものだと思う。プログラムの小さなミスがトンデモナイ結果を生んでしまうと言う事だ。

最後にこんな事を同対策するかについて。
個々の事例はそれぞれの理由があり、一概にこうだとは言えないが、色んな事例に共通するキーポイントがある。
コミュニケーション不足である。
設計する人、試作する人、評価する人、テストする人、予算を管理する人、そして決断をする人(最高責任者)等々いろんな部署の人が絡んでいるが、相互のコミュニケーションはシステムが巨大化すればするほど重要だ。

そんな事を考えさせられる話ではある。、
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2016-01-24 12:04

大陸と英米の違い

 13日に「カリフォルニア州、VWのリコール計画却下」をエントリーしたのだが、そこに皆さんから色んなコメントを頂いた。
http://tansoku159.blog.fc2.com/blog-entry-1214.html

中でも難問なのが「大陸と英米の違い」などの哲学に関する話。
私もこんな難問は即答できないが、今現在分かる事を書いてみたい。

尚コメント欄で取り上げられている哲学に関する話としてこんな本を取り上げている。
筑波大学教授古田博司氏著
「ヨーロッパ思想を読み解く 何が近代科学を生んだか」ちくま新書 2014年8月刊

この本で取り上げられているのはヨーロッパの思想の話なのだが、それをヒトが目で見るなど認知できる世界を「こちら側」、認知できない世界を「向こう側」として、それをどのように扱うのかといった観点で書かれている。
私も「大陸と英米の違い」をこんな「向こう側」の視点で考えてみたい。

尚向こう側と言っても分かりにくいが、古田教授も上げている「向こう側にアプローチした人」としてiPS細胞でノーベル賞を受賞した山中教授の例を取り上げている。
「向こう側」とはそんなモノと言う事でご理解いただきたい。

尚余談だが山中先生のiPS細胞で今まで治療の難しかった難病の治療方法が研究されている。家人もそんな難病を持っているが「山中先生の研究が進めば病気が治る可能性がある。それまで病気が悪化しないように頑張って待っていよう」、こんな事を言っているが、多くの人が待っているのだと思う。良い事である。

こんな事を念頭に私の独断と偏見で纏めたのがこれから紹介する皆さんから頂いたコメント。
そんなコメントの内から、関係部分を抜粋し紹介したい。


最初にこれはgai-yaangさんからのコメント

ドイツの反米もわかります
アメリカ独立戦争でアメリカを支援したフランス、対するドイツ諸侯は英国軍の傭兵として戦った。連戦連敗のアメリカ民兵軍、英国正規軍の騎士の情けで全滅を免れる。その後ヘッセン=カッセルの傭兵団を襲い勝利する。

二度の大戦もアメリカさえいなければドイツの勝利だった。さらにロケットをはじめとする最先端の科学技術をアメリカに盗まれた。欧州全体の問題だったユダヤ人問題もホロコーストというどこまで本当かわからないレッテルをナチス・ドイツに被せておしまい、とドイツ人が考えてもおかしくない。

アメリカの成り立ち自体、ヨーロッパから見ると食詰め者と犯罪者と奴隷の国、文化もなく人も動物も退化してしまう、と見下していた。

第一次世界大戦の頃までには医学・化学や哲学などを学ぶにはドイツ語が必須だったというのに、いまや英語が世界の共通語。これもドイツ人には面白くないでしょう。

エマニュエル・トッドの言うドイツ人の「中身の無い合理性」について、こんな話を思い出します。自動車の運転で、ドイツ人は信号が青なら交差点で赤信号を無視して進入してくるクルマがあってもひたすら突っ走る。自分が絶対に正しく信号無視のクルマが悪いのは当然ではあっても、事故を回避する最低限の注意すら怠ってしまう、というもの。

信号を守るというテクニカルなことが事故回避(安全を守る)というモラルに優先してしまうドイツ人をよくとらえています。

逆にフランス人の場合、地方の三車線の道路、真ん中は双方向の追い越し車線。お互い譲らずあわや正面衝突の大惨事となるところを間一髪で避けるという(避けられず事故になることも多いとか)。

2011年の大震災では非常時にもかかわらず平時の法律で対処しようとした民主党政権が被害を拡大したといってもいいでしょう。それ以前に原発の安全神話を盲信し、アメリカの原発の脆弱性に対する指摘に聞く耳を持たず、原発事故対応ロボットを開発していたのに採用せず、アメリカからの援助の申し入れも断ったことなど、ドイツを笑ってなどいられません。

危機管理についてはアングロ・サクソンに学ぶ点がまだまだあります。
2016-01-14 01:53 URL gai-yaang #- 編集


これはよもぎねこさんからのコメント

>エマニュエル・トッドの言うドイツ人の「中身の無い合理性」について、こんな話を思い出します。自動車の運転で、ドイツ人は信号が青なら交差点で赤信号を無視して進入してくるクルマがあってもひたすら突っ走る。自分が絶対に正しく信号無視のクルマが悪いのは当然ではあっても、事故を回避する最低限の注意すら怠ってしまう、というもの。

>信号を守るというテクニカルなことが事故回避(安全を守る)というモラルに優先してしまうドイツ人をよくとらえています。

 gai-yaangさんのこの意見、難民に対する対応を見ていると典型的に出ていますね。

 国境を越えて不法入国して難民申請を出した奴が難民と決めると、ギリシャやバルカン諸国の迷惑も、エーゲ海での大量溺死もなんのその「難民の受け入れに上限はない」とがんばり続ける

 ヨーロッパ域内の戦争での難民なら国境を越えて命からがら逃げた人=難民で良かっただろうけど、今中東や北アフリカから押し寄せる連中は違うでしょう?

 ところがドイツは難民の現実を見る事は絶対拒否して、古典的な難民の定義により古典的な対応に執着しているのです

 このあたりの硬直した思考法は実は、ドイツ人だけじゃなく欧米人の特徴だとは思うのですが、北へ行くほど酷い気がします。
2016-01-14 11:10 URL よもぎねこ #- 編集



これはkazkさんからのコメント

これはリコールのやりようが有るんでしょうか
・・・前半は略・・・
小生も以前話題になった時、ヨーロッパ思想を読み解く、読みました。良く分からないんですが大陸の思想家たちは自分が理解できる世界については合理的な推論や志向ができるが,自分達が感知できない「向こう側」(未知の)の世界になると途端に合理性を失うというような趣旨だったと思います。

これに対して英米系の連中は未知なものは未知として平気でアプローチしていく、そういう内容だったと思います。これは例えばいわゆるIT分野において顕著でしょう。この世界は基本的に我々が感知できるものではありません。その存在を間接的に推認しその応用を図る分野です。情報工学やシステム科学の分野ではこのような場面でも「翔ばなくて」はいけないのですよね。
アングロサクソンの一部にはこれを間違いなくやってもける才能が有ることは否めないでしょうね。この問題は大きく捉えると資源工学、システム工学上の問題をはらんでいます。我々はどうでしょうか、連中とは全く違ったアプローチが出来るかが勝負だろうと言う気がしてなりません。同じ事をやってはおそらく敵わないでしょう。

カリフォルニア規制はかなり独善的です。確かCOx規制が相当甘かったんじゃないでしょうか。NOxやPMを気にするのは分かるのですが電気の作り方という根本的な問題を含めて問題はあり過ぎなんじゃなかろうかという気がしてなりません。まあ、VWを許す気にはさらさらなりませんがね。

2016-01-16 17:29 URL kazk #cPv2SIBE 編集


これはgai-yaangさんからのコメント

大陸と英米との違い
kazkさんのコメントに「英米系の連中は未知なものは未知として平気でアプローチしていく」とありました。まさに英国の経験主義というかある種のいい加減さに繋がります。成文憲法を持たず歴史を積み重ねていく。アメリカは逆に歴史を切り捨て未知なるものへチャレンジする。

英国では昔からというか今でも心霊研究や交霊会、代替医療など盛んで妖精の類も大好き。ネッシーというネタもありました。現代ではハリーポッター。

ヨーロッパの辺境だったゆえにキリスト教以前の多神教的なものが基底にあるのでは、そんな気もします。オスカー・ワイルドの「幸せの王子」、ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」、ディケンズの「クリスマスキャロル」、シェイクスピアの作品の数々、妖精や幽霊、無生物に魂が宿る話などキリスト教的にはおかしな話ばかりですが日本人には馴染みやすい。

宗教改革にしてもドイツの血で血を洗う30年戦争に対し、英国は国王の離婚が認められずにローマ教会から離脱、典礼はほぼカトリックのまま。日本の神仏混淆を思わせるいい加減さですが、それでも国王が首を刎ねられたり、国王に逆らった聖職者の生首がロンドン橋やロンドン塔の上に晒されたりしました。シリアの反政府勢力が歩道の鉄柵の上に生首を並べるのとさほど変わりありません。

英国はカトリックを差別しましたが殲滅しようとはしなかった。現にエリザベス女王の戴冠式やチャーチルの国葬を取り仕切ったのは紋章院総裁を世襲するノーフォーク公(最古参の筆頭伯爵かつカトリック)でした。

フランスの自由平等博愛、ドイツのゲルマン民族至上主義とは違った、英国の融通無碍があればこそユダヤの金融資本を取り込み、奴隷貿易や阿片取引といった汚れ仕事はユダヤ人に任せ、二枚舌・三枚舌で大陸諸国を翻弄できたのかもしれません。
2016-01-19 00:13 URL gai-yaang #- 編集

<引用此処まで>


さてここで皆さんからのコメントへの回答なのだが、丁度そんな事を古田教授が対談で話している。
雑誌「正論」の2016年2月号に古田博司氏と富岡幸一郎氏との対談が掲載されている。
題して「近代は終わった。そして我らは」 p150-p161、
この中に「中国とドイツが必ず滅びる理由」という部分がある p159-p160

此処が大変興味深い、そして頂いたコメントへの参考になると思うので抜粋引用する。


<以下正論2月号より引用> 読みやすくするよう適宜改行などしてある。

中国とドイツが必ず滅びる理由
 古田 近代主義のドイツ観念論を生んだドイツは、いまだに武張ってるでしよ。(笑)
 富岡 武張ってますね。(笑)
 古田 彼らは、歴史の中に必ずストーリーを求めようとするんです。
例えば、ホロコーストでユダヤ人、旧約の神の民を滅ぼして神に挑戦しようとしたり、そうかと思うと、EUで国家共同体の盟主になろうと思ったり、いまは、かつてナチス時代に難民を出したことを悔いて、大量の難民を受け入れようとしている。
ストーリーがないと生きられない人たちですよ。
中国人も同じで、ストーリーが必要なんですね。今、追っているのは中華の夢。白分たちのストーリーを本気にしてるから、南シナ海も古代から自分たちの海だと思い込んでいる。
中国人もドイツ人も歴史にストーリーをつくって、自分がその主役にならないといられない人たちなんです。
しかし、歴史のストーリーをつくる人たちは、必ず滅びますよ。
なぜなら、現実と薩髄を起こして、いつか追い詰められていくから。
旧約聖書を読むと、滅びていく者は全部、自分のストーリーで神に挑んで滅びていく。
僕、旧約聖書のあの部分はリアリズムだと思う。ストーリーを持ち何かに挑む者は必ず滅びるということを、古代人が語っているような気がしますね。

 富岡 人間の文明力の傲慢が、ストーリーをもって動き出す。それが、やはり神とぶつかるわけですね。
 古田 日本人は学問の基盤が中国とドイツだったから、一時期、ドイツの文化にかぶれ、あの戦前の時代、
「大東亜共栄圏」とか、「近代の超克」とかいうものを目指して、突入していったんです。

 富岡 アジア主義とかね。
 古田 ものすごい西洋コンプレックスですよ。今の中国人みたいなね。
 富岡 ああいうものを追い求めたのは右系の思想の帰結と思われていますが、実は左系がマルクスによってプロレタリア・メシアニズムというストーリーをつくっていたのと対になっている。
右手は大東亜共栄圏、左手はプロレタリア革命。
イデオロギーは右と左だけど、同じように大きな物語をつくっていくという意味で、近代主義の典型、鬼っ子としての二つだったんでしょう。
 古田 そう。歴史の中からストーリーをつくっていくというのは、近代なんですよ。
 富岡 同じなんですね。プロレタリア革命派も、皇国史観派、アジア主義派も。
対立するものとして考えられがちですが、そうでもないということは、今、近代が終わったからこそ見えてくる。
 古田 僕はある意味で、日本は一度、敗戦によって滅びたとも考えていますよ。
無数のケルビム(引用者注:智天使:旧約聖書の創世記に出てくる)が飛来し、死の卵を降らせたイメージです。
結局、地政学上の問題でいえば、日本には同盟が必要なんですね。日本は周囲が三万キロもある。
オーストラリアなんかIカ所にかたまっているから約二万キロですよ。
日本は巨大な「群島」なんですね。同盟以外で、どうやって防ぐんですか。日本は「孤立できない群島」なんです。ただの島じゃない。

 富岡 それは東アジアの連中と同盟を結ぶということではないですよね。(笑)
 古田 やりたい人はどうぞ、と言いたいんだけど、それをやろうとすると、また滅びるから、やめたほうがいいでしょう。
防衛線を外に拡張して守ろうとすると、外敵が増えるだけなのです。

 富岡 そうすると、日米関係は…
 古田 日米関係はもうずっとやっていく。
 富岡 やっていけばいいですね。基本はね。
 古田 日本はドイツから学んで失敗したんだから、もっとアメリカから学ぶべきなんですよ。
アングロサクソンの人は自分勝手だけど、その場その場で対応していきます。ポストモダンを生きるにはフレキシブルじゃないと無理ですから。
ドイツや中国を学んじゃダメ。この二国はそっくりだから、絶対仲がいいはずですしね。

 富岡 福田恒存がアングロサクソンを敵にすると、必ず滅びるって言ってますよね。
 古田 マイネッケもですよ。彼は国家理性が発揮できる唯一の国は、アメリカになると預言したんですね。
 富岡 なるほど。正しいですね。

<引用終り>


難しい話ですが、これから「では私たちは、私はどうするか」を考えてみたいと思います。

キーになるのは「般若心経」です。  ・・・ またまた変なものを持ち出したな。抹香臭い話は御免だぞと思われそうですが、しばしご容赦を!。

般若心経、正式には摩訶般若波羅蜜多心経と言います。
この経文はサンスクリット語から漢文に翻訳されていまして、有名なのが「色即是空」などの言葉。そして翻訳者は「孫悟空の親分こと三蔵法師こと玄奘三蔵」。
ですから一応漢文なのですが所々サンスクリット語をそのまま音だけ漢字でうつした所があります。

最初の表題の部分もサンスクリット語でして、こうなっています。

摩訶 般若 波羅蜜多 心経(まか はんにゃ はらみった しんぎょう)
偉大なる"悟りを開く智慧"の真髄


※摩訶=偉大なる
※般若=智慧
※波羅蜜多=完成、悟りを開く、彼岸に至る
※心経=(心=真髄、経=経典)


元々仏教は自己開発の為の教えなので、原始仏教に近いタイなどの上座部仏教などは今でも「自己開発」を教えています。
そして面白い事にこの「般若波羅蜜多」はタイにごく少数ある大乗仏教の寺でもこれが経文になっています。

と前置きは此れ位にして本論。この般若心経の最後にこんな謎の呪文が有ります。
「羯諦羯諦波羅羯諦波羅僧羯諦菩提薩婆訶。般若心経」
(ぎゃていぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい ぼじそわか はんにゃしんぎょう)

普通には
羯諦=(さとりに)往ける(もの)
羯諦=       〃
波羅羯諦=さとりに彼岸へ往けよ
波羅僧羯諦=(もっと強調して)さとりの彼岸に往けよ
菩提=覚り(さとり)
薩婆訶=幸いあれ、(良く言った)


全体を纏めて、中村元先生は「往き往きて 彼岸に到達せるさとりよ、幸あれ」と訳されています。

しかしこの「羯諦」の原語「gate gate paragate parasamgate」には「実践せよ」という意味があると言う人がいます。
そうするとこの難解な言葉は「実践せよ 実践せよ」となってくる。
そしてこれこそが古田博司氏のいう「向こう側」への道なのではないか。

日本人が古来武士道とか修験道そして禅寺などで厳しい修行、鍛錬を続けてきた。
その伝統は徳川の平和な時代になっても消して途切れることなく続いてきた。
こんな事が今日の日本の底流にあるのではないか。
そう考えると「武」の道を究めた武人が色んな書物(宮本武蔵の五輪書)を作り、武人の道を説いたのも分かる気がする。

何か取り留めのない話になりました。
結論は英米と大陸の思想の違い、そしてその中で日本人が、我々がやるべきことは日々の実践と鍛錬、こう言う事だと思う次第。

以上でこのコメント紹介エントリーを終りにしたいと思います。

宮本武蔵の絵  2016-1-24宮本武蔵の絵

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2014-10-21 10:36

「あひる飛びなさい」から半世紀

 阿川弘之の小説に「あひる飛びなさい」と言う本が有る。

戦後初の国産旅客機YS11物語だ。

これは私の持っている「あひる飛びなさい」の初版本

2014-10-21あひる飛びなさい

何せ昭和38年(1963年)5月25日発行なんで、本の外装はもうボロボロ。

でもYS11は昭和37年(1962年)7月11日試作1号機ロールアウト、8月30日初飛行。
実際に使用されたのは昭和39年(1964年)9月に東京オリンピックの聖火運搬に使われたのが最初。
就航は翌昭和40年(1965年)3月だった。


そしてそれから半世紀。再び日本製の旅客機がお目見えした。

これは10月18日初公開(ロールアウト)された半世紀ぶりの国産旅客機MRJ。

2014-10-21MRJ1

2014-10-21MRJ2


日本の実力で旅客機が出来ない訳ではない。しかし今まで諸事情で造ることが出来なかった。
やっと日本が普通の国になれる。嬉しい第一歩だと思う。

おっと、今年はもう一つ新しい飛行機のロールアウトが三菱重工小牧南工場で有った。
去る7月、密かにロールアウトしたのが国産のステルス戦闘機の実証機ATD-X(通称心神)。

2014-10-21心神ロールアウト

但しこのATD-X(心神)はステルス戦闘機の試作機ではなく、そのひとつ前の実証機。
ステルス性能や運動能力、レーダー(アビオニクス)、IHI製のXF5-1エンジンなどのテストが目的。
これが次期戦闘機F-3につながるかどうかは今後の努力次第と言った所。

自分の力で航空機を作って飛ばすことが出来る。
こんな先進国として当たり前のことがやっとできるようになった。
良い話です。

最後にコマーシャル。
これは三菱航空機のMRJのPR用動画。MRJの美しい姿をどうぞお楽しみください。



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2014-09-07 18:19

降水観測衛星がいよいよ運用開始


 日本のJAXAとアメリカのNASAが共同開発し、日本のH2Aロケットで打ち上げた降水観測衛星(GPM主衛星)がいよいよ運用開始したと発表された。

雨や雪の降っている状態を立体的にとらえることが出来る、実に素晴らしいモノが出来たものである。
しかも特筆すべきことは日本とアメリカの共同開発だが、日本が衛星を作り、日本のロケットで打ち上げた事。
今迄航空宇宙関係はアメリカが先行し、日本はそこに便乗させてもらうだけの時代が長かった。やっと対等の立場で開発、運用できるところまで来た。日本人として実に素晴らしい事だと思う。

もう一つ重要なのが
各国の気象機関や研究者に無償で提供し、天気予報の精度向上や気候変動の研究などに役立ててもらう」事である。

アメリカは以前から宇宙開発の成果を無償で全世界に提供してきた。GPSなどはその最たるもの。
此れこそ世界ナンバーワンとしての活動で、他の国では到底真似のできない事だったのだが、いよいよ日本もそう言うナンバーワンとしての活動をするようになった。

実はこれは物造りに関しての私の長年の持論でもある。
「もう世界にお手本は無いんだ、しかし世界中が日本をお手本にしようとしている。そんな中でいかにして世界のお手本になるようなもの造りをするか、それを考えるんだ」
(注:私のやってきたことは極々、そのまた極々小さい範囲です。大きなことは言えませんが・・・)

口で言うのは簡単だがイザこれをやろうとすると並大抵ではない。しかし此れで苦労してきた。目指すのは「世界ナンバーワン」。
そんな良い事例が出来たことは実に素晴らしい。
未来を担う子どもたちにも是非こんな話を知って貰いたいものだと思う。

さて前置きはこれくらいにして、どんな話かというと・・・



<以下引用>

降水衛星の観測データ公開 NASAとJAXA「予報や研究に役立てて」
2014.9.5 14:50
 米航空宇宙局(NASA)は4日、2月に日本のH2Aロケットで打ち上げた全球降水観測計画「GPM」の主衛星などが観測した大気中の雨や雪のデータの公開を始めたと発表した。

 各国の気象機関や研究者に無償で提供し、天気予報の精度向上や気候変動の研究などに役立ててもらう。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同開発した主衛星は、大気中の水分を立体的に精密観測できる。複数の副衛星のデータと組み合わせることで、地球のほぼ全域を3時間ごとに観測する計画だ。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140905/scn14090514500004-n1.htm


この衛星が送ってきた画像はこんなもの。以下は5月に公開された最初の画像

<以下引用>

降水観測衛星の初画像公開 JAXAとNASA、雨や雪を立体把握
2014.5.12 09:30

全球降水観測(GPM)計画の主衛星がとらえた降水の立体分布。赤い場所は雨が強い(JAXA・NASA提供)
2014-9-7降雨監視衛星画像


 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と米航空宇宙局(NASA)は、2月に打ち上げた全球降水観測(GPM)計画の主衛星が初めて観測した画像を公開した。従来は不可能だった温帯地域の雨や雪の立体的な把握に成功した。

 初画像は日本の東海上の発達した低気圧による降水の強さを観測した。日本が開発した2種類のレーダーの観測データを組み合わせ、衛星の進行方向に沿った垂直の断面を調べたところ、雨の降り方の強弱が色別に表現された。

 雪が降っているとみられる空間も判別できた。同時に搭載された米国製のカメラは広範囲を高い解像度で観測することに成功した。

 1997年から運用している日米共同開発の衛星「TRMM」(トリム)もレーダーを搭載するが、熱帯や亜熱帯の強い雨しか検出できない。GPM主衛星の観測域は温帯を含む北緯65~南緯65度で、弱い雨の検出や雨と雪の区別が可能。地球の降水の95%を観測できるという。
(引用者注:北極圏が北緯66度33分なので、ほぼ北極圏と南極圏の間全部という事になる)

 JAXA地球観測研究センターの沖理子研究領域リーダは「期待通りのデータが取れた。温暖化で豪雨や干魃(かんばつ)の増加が懸念される中、TRMMと合わせて観測できる意義は大きい」と話す。調整作業の後、初秋から観測データを公開する。(草下健夫)

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140512/scn14051209300003-n1.htm

そしてこれはJAXAから公開されている動画、良く出来ている、大変面白い動画だ。




そしてこれはこの衛星打ち上げの様子
(注:何やら可笑しなオバサン大使が出ているが、可愛いキャロラインちゃんに免じて不問)

<以下引用>
2014-9-7H2A打上げ14年2月28日

H2Aロケット打ち上げ成功 降水観測衛星搭載 ケネディ大使「目を見張った」
2014.2.28 08:25 [宇宙]

 日米が共同開発した降水観測衛星を搭載したH2Aロケット23号機が28日午前3時37分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。衛星は約16分後、予定軌道に投入され打ち上げは成功した。

 この衛星は、地球のほぼ全域で雨を高精度に観測する国際プロジェクト「全球降水観測(GPM)計画」の中心となる主衛星。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と米航空宇宙局(NASA)などが共同開発した。

 日本が開発した高性能レーダーを搭載し、従来の衛星レーダーでは不可能だった弱い雨や雪も観測できる。9月をめどに運用を開始し、各国の副衛星と連携して降水の様子を3時間ごとに詳しく把握。観測データは地球温暖化の研究、台風や豪雨の災害対策、天気予報などに役立てる

 主衛星は重さ3・7トンと大型で、開発費は打ち上げ費用を含め785億円。H2Aは17回連続の成功となり、成功率は95・6%に向上し信頼性を高めた。

 打ち上げを視察後、会見したキャロライン・ケネディ駐日米大使は「目を見張る打ち上げだった。全人類に役立つ素晴らしい日米連携の一例となった」と述べた。



 【用語解説】全球降水観測(GPM)計画

 雨や雪の様子を地球規模で高精度に観測する日米欧などの国際協力プロジェクト。日米が共同開発した主衛星と各国の副衛星が連携し、地表の9割を3時間ごとに観測。現行の衛星「TRMM」(トリム)が熱帯や亜熱帯の雨しか観測できない弱点を克服する。運用開始時には日本の「しずく」など12基の副衛星が連携する見通し。GPMは英語の「Global Precipitation Measurement」の頭文字。

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140228/scn14022808270000-n1.htm
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2014-07-27 21:14

科学の芽

 今日とても良い言葉を見つけた。
科学の芽なのだと言う。

2014-7-27科学の芽色紙by朝永振一郎

 ふしぎだと思うこと
  これが科学の芽です

 よく観察してたしかめ
 そして考えること
  これが科学の茎です

 そうして最後になぞがとける
  これが科学の花です

この「科学の芽」という言葉は,1974年11月6日に国立京都国際会館において,湯川秀樹・朝永振一郎・江崎玲於奈の3人の博士による座談会が開催された際に,「子どもたちに向けた言葉を」との要請に応えて,朝永博士が色紙(京都市青少年科学センター所蔵)に書かれた言葉だそうです。

そして朝永博士の功績をたたえ、科学の芽賞が筑波大学に設置されているそうです。

2014-7-27科学の芽賞ポスター

詳細は以下参照ください。
http://www.tsukuba.ac.jp/community/kagakunome/


仕事でも勉強でも何でもそうだが、「好きでなければ、興味がわかなければ」上手くいかない。
そんな意味でとてもいい言葉だ。

この言葉、早速プリントしてしばらく部屋に飾っておきたいと思う。
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2014-03-21 11:17

ロボットと人間の未来

 日経にロボットと人間の未来に関する話が有った。興味深い話である。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1904E_Z10C14A3000000/
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1904E_Z10C14A3000000/?df=2&dg=1
尚上掲日経記事は会員専用なので全文引用します。

<以下引用>

アップルも注目 人間と機械の融合、カギ握る日本人  

2014/3/21 7:00

 コンピューター将棋ソフトとプロ棋士が競う電王戦(全5局)が今年も始まった。第1局は15日に東京・江東の有明コロシアムで指され、まずソフトが勝利した。22日には両国国技館(東京・墨田)で第2局がある。

・3月16日日経朝刊38面「VS.将棋ソフト電王戦開幕、プロ棋士、黒星スタート」

 昨年の電王戦は機械学習などで力をつけたソフト側が3勝1敗1分と勝ち越した。「コンピューターが進化し人間から仕事を奪う」というテーマを扱った米経済学者の著書「機械との競争」が話題になっていたせいもあるだろう。「人類に牙をむくテクノロジー」との文脈でとらえる論調が目立った。

 実際、昨年の電王戦を現場で取材して思ったのは「ずいぶん人間側はぴりぴりしているな」ということだ。対局中、ソフト優位の展開になると、日本将棋連盟の関係者らから「棋士にみっともない負け方だけはさせるな」「もうやめた方がいい」などの声が聞こえてきた。勝てず、涙を流す棋士もいた。

■「人間に寄り添う」ロボット

 今年はどうか。まず昨年と大きく異なるのはロボットアームの登場だ。これまではソフトの指示に従って人間が駒を動かしていた。今回はこの部分も機械化。ロボットアームがカメラで画像認識し、コンプレッサーで吸着した駒を盤上に置くしくみになった。

 人間の出る幕は一段と減り、機械と対峙する構図が強まったように見える。だが、実態は逆かもしれない。「電王手くん」と名付けられたロボットアームに目を凝らすと、人間と機械が本格的に共存する時代への助走が始まっていると感じる。

2014-3-21日経記事将棋

 垂直多関節ロボットをベースにしたロボットアームはデンソー子会社が開発した。ごく近い場所で棋士と向き合うロボットアームが何らかのトラブルで暴れ出すようなことは許されない。集中力が決め手の対局で、機械だからと大きな音を出すこともNGだ。技術者は棋士とロボットアームの間に仮想的な柵を設ける手法で安全性を高めるなど工夫を重ねたという。開発思想は「人間に挑む」ではなく「人間に寄り添う」だ。


米国のベンチャー企業が人間と並んで作業することを想定したロボットをつくるなど、「人間と機械のコラボ」はホットなトピック、期待の新市場になりつつある。日立製作所が7日公開したヒト型ロボットも、曲がり角などで人が飛び出してくるリスクを判断、衝突を回避できる。人間の暮らしに溶け込むテクノロジーの実現を重視する。

■芸術と技術の融合

 先日、人間とテクノロジーを融合させる創作に取り組む真鍋大度氏にインタビューする機会があった。1976年生まれで、コンピューターとシンセサイザーで作曲を始めたのは小学生のとき。プログラミングの能力を生かしたアート表現を追求し続ける。本人いわく「アーティストと技術屋の中間」。レーザー光線を発するロボットアームと人間によるダンスなど、ユニークな作品を数多く手がける。

 評価は世界的に高く、米アップルも注目している。パソコン「マック」が誕生から30年を迎えたのを記念して同社が制作したビデオに真鍋氏本人が登場。筋電位センサーを使い、手の力の入れ具合で複数のドローン(小型無人ヘリ)を操るパフォーマンスを披露した。俊敏に向きを変えて飛ぶドローンは、身体の一部が拡張したような印象を与え迫力がある。いずれ人間とドローンが競演するダンス作品につなげたいという。アート、テクノロジー両方に精通する人材は希少で、メーカーから製品試作の依頼もある。

 テクノロジーの普及はあまりに速く、人間を居心地の悪い状況に追い込むこともある。例えば、メガネ型コンピューターのグーグル・グラス。盗撮に使われるのではないかなどネガティブなイメージが先行しがちだ。「人間とテクノロジーを近づけるアプローチを考えないといけない」。真鍋氏はそう語る。高度なテクノロジーも人間が受け入れやすいデザインやインターフェースを欠けば真価を発揮できない。人間と機械の垣根をいかに取り払うか。多くの企業に共通する課題になる。

<引用終り>
 


 この記事にもあるように技術の進歩はあまりにも早い。
そしてそれは人間の仕事を奪っていくものと言う見方がある事は事実である。
しかし日本には江戸時代にさかのぼるロボット技術が有る。
「からくり」、「からくり人形」である。
そしてこれはあくまで人と共存するものとして作られてきた。

例えばこれ。茶運び人形である。



これはわが町の山車祭りでからくり人形師が説明しているもの。



日本には機械と人間が共生すると言う長い歴史と伝統が有る。
これからの時代こそこんな伝統が生きてくるのではないだろうか。
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2014-01-05 23:15

祝、南極観測船しらせ 接岸成功

 正月早々嬉しいニュース、昨年、一昨年と続けて昭和基地への接岸できなかった南極観測船「しらせ」、今年は接岸に成功したとの一報が入った。

南極昭和基地沖に接岸した「しらせ」

2014-1-5しらせ接岸成功
「しらせ」の上に見える岩山がオングル島、小さく昭和基地の建物群が見える。


これは読売の報道
<以下引用>

船首で2227回氷割り「しらせ」昭和基地接岸

 南極・昭和基地に向かっていた観測船「しらせ」(1万2650トン)が日本時間の4日午後、3年ぶりに基地への接岸に成功した。

 文部科学省が5日、発表した。しらせは雪や厚い氷に阻まれ、一昨年から2年続けて接岸を断念しており、基地では燃料不足が深刻化していた。

 しらせは今回、船首を海氷に乗り上げて割りながら進む手法を2227回繰り返して前進、接岸にこぎつけたという。今後、越冬観測用の燃料や食料などを基地に運び込む。

(2014年1月5日18時43分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20140105-OYT1T00462.htm

<引用終り>


読売を始め各マスゴミの報道はあっさりしたものだ。
その理由はこの産経の記事で分かる。

<以下産経より引用>

「しらせ」3年ぶりに接岸 異常事態続く昭和基地沖 越冬燃料確保に一定のめど
2014.1.5 21:29

 文部科学省は5日、南極観測船「しらせ」(1万2650トン、日高孝次艦長)が4日午後、昭和基地に接岸したと発表した。昭和基地沖は海氷が厚さ6メートル以上、氷上の積雪2メートルという異常事態が続いており、接岸は3年ぶりとなった。

 昭和基地は2年連続で接岸を断念した影響で越冬用の燃料不足が深刻化。今回の接岸で、燃料確保に一定のめどが立ち、関係者は胸をなで下ろしている。

 文科省によると、接岸は4日午後4時半(日本時間同日午後10時半)ごろに成功。昨年12月18日から厚さ約6メートルの氷を割りながら南極海を前進し、昭和基地への燃料のパイプライン輸送が可能となる約600メートル手前までたどり着いた。

 今後、ヘリコプターや雪上車も使った物資輸送を本格化させ、約1年分の食料や観測機器などを基地に運び込む。

 第55次南極観測隊の本隊は12月14日にヘリで先に昭和基地入り。燃料不足の影響から、来月からの越冬隊は通常より2割ほど少ない24人で編成、医師や調理隊員も半減させたほか、観測計画も一部変更を余儀なくされていた。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/140105/trd14010521340009-n1.htm

<引用終り>

民主党政権下の事業仕訳で予算を大幅にカットされたためヘリコプターの修理も儘ならず、昨年はヘリ1機で南極に向かったしらせ、一昨年、昨年と2年続けて厚い氷に阻まれ接岸できなかった。だから燃料などが十分確保できていなかった。
やっと今年は苦難の末接岸に成功、しかし南極では昨年末からロシアの調査船が氷に閉じ込められ、救援に向かった中国の砕氷船も動けなくなっている。油断は禁物なのだ。

それにしても民主党の3年間、必要な金を全部削ってバラマキに使ってしまった。
その結果が
「燃料不足の影響から、来月からの越冬隊は通常より2割ほど少ない24人で編成、医師や調理隊員も半減させたほか、観測計画も一部変更を余儀なくされていた」と言う事だったのだ。

やっと民主党と言うド素人」に国家を任せた付けが一つ解決に向かったという事である。
まだまだ苦難が続く、これからががんばりどころだろう。


最後に参考までに此れからこんな作業が始まると言う写真。
丁度3年前2011年1月5日のもの
2014-1-5しらせ接岸成功2011年のホース敷設作業
これは「しらせ」から昭和基地まで燃料搬送用のホース敷設作業


そしてこれが昭和基地の燃料貯蔵タンク
2014-1-5しらせ接岸成功2011年1gatsu5nichi のホース敷設作業

こんな巨大なタンクに燃料を一杯にしなければ何十人もの越冬隊員の生命を守ることは出来ない。
それにしてもミンスは罪深い事をしたものである。
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2013-08-27 21:12

イプシロン発射延期<どうして不具合が事前に見つかって良かったねと言えないのか

  新型固体燃料ロケット・イプシロンの発射が直前になって延期された。

しかしマスゴミの報道は「発射中止!! 大変だ! 残念だ!」、そんな報道ばかり。

しかしここは冷静に考えてみよう。

若し不具合に気付かず発射してしまえば大失敗だって有りえたのだ、良かったね、問題が直前に見つかって」、こんな風にどうして言えないのだろうか。

 

最初に皆様の犬HKの報道

 

<以下引用>

 

イプシロン 異常見つかり打ち上げ中止

8月27日 14時53分

 

 27日午後1時45分に鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定だった国産の新型ロケット、イプシロンは、打ち上げの直前に異常が見つかり、27日の打ち上げは中止されました。

 

 イプシロンは、JAXA=宇宙航空研究開発機構が、12年ぶりに開発した国産の新型ロケットで、27日午後1時45分に鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられる予定でした。

しかし、打ち上げの19秒前にカウントダウンが中断し、予定時刻を過ぎても打ち上げることができませんでした。

 

ロケットは午後3時前に組み立て棟に格納され、27日の打ち上げは中止されたということです。

JAXAによりますと、ロケットの姿勢に異常を示すデータが見つかったということで、JAXAで詳しい原因を調べています。

イプシロンはコストを抑えるため、1段目のロケットに「H2A」の補助ロケットをそのまま使用しているほか、点検作業の一部をコンピューターに任せて自動化するという新しいシステムを導入していました。

当初は今月22日に打ち上げられる予定でしたが、今月5日になって信号をやり取りする配線に誤りが見つかり、27日に延期されていました。

 

見物客からは落胆の声

鹿児島県肝付町に設けられた見学場所では見物客から落胆の声が聞かれました。

肝付町が設けた6つの見学場所のうち、内之浦漁港には大型スクリーンが設けられ、打ち上げ予定時刻の午後1時45分には、大勢の人たちが映し出される打ち上げの様子を見守りました。

しかし、しばらくして中止を知らせる放送が流れると、会場の人たちからは一斉に落胆のため息が漏れました。

そして、打ち上げを見学するために準備した日よけ用のテントや折り畳みのいすなどを残念そうな表情で片づけていました。

鹿児島市から訪れた小学生の男の子は、「夏休みなのでロケットの打ち上げを楽しみにしていましたが、中止になって残念です」と驚いていました。

また、北九州市から訪れた男性は、「自分の目でロケットの打ち上げを見てみたいとやってきました。残念ですが、安全が第一なのでしかたのないことで次に期待しています」と話していました。

 

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130827/k10014067771000.html

 

<引用終り>

 

見物客からは落胆の声

これこそ問題の根底である。

 

イプシロンは見物客の為に打ち上げる見世物ではない。純然たる科学技術目的のモノ。見物客はそれを見に来ただけなのだ。

見物客の都合などどうでもいい、それよりしっかり確認して確実に打ち上げる、それこそが大事なのではないか。

 

見物客が落胆しようが関係ない、それよりわずか十数秒前であっても発射を止める、それこそが重要ではないのか。

ロケットの発射は一度失敗すれば年単位で遅れることは避けられない。

原因を調査し、再発防止をきちんと行わなければ次のロケットなど打ち上げられない。

そんな事情なので、今回の打ち上げ延期、マスゴミがいかに騒ごうとも粛々と計画にしたがって推進すればいい、そう思っている。

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2013-03-30 16:15

この連中、何の専門家なのか? <続編

 昨日のエントリーの続編ですが、先ずは産経のこの記事から

 

<以下引用>

 

 

【主張】

活断層を誤認 原発調査は大丈夫なのか

 

2013.3.30 03:42 [主張]

 開いた口が塞がらない。耳を疑う失態だ。

 

 東京大学地震研究所の教授らによる活断層調査での誤りである。

 

 東京都内の工場跡地の地中に打ち込まれていたコンクリート製の杭(くい)を、首都直下地震につながる立川断層の破砕帯と見誤ったのだ。

 

 偶然が重なったとはいえ、「失敗学」の好事例となりそうな初歩的、かつ重大なミスである。調査現場を見学した部外者の指摘がなければ、とんでもない間違いが大手を振ってまかり通り続けるところだった。

 

 教授は、原子力規制委員会で原子力発電所活断層を調査する有識者の一人である。

 

 今回の誤りは教授自身によって訂正されたが、この事例は、原発での活断層調査の進め方や解釈に関して、規制委が教訓とすべき多くの事柄が存在していることを教えている。

 

 第1は、先入観の怖さである。教授は「見たいものが見えてしまった」と告白している。他の研究者も他山の石とすべき言葉だ。

 

 掘削調査地点には、活断層の破砕帯が存在するはずだという思い込みが、コンクリートの杭の断面の並びを、横ずれ断層の証拠の石と見せてしまった。

 

 第2の教訓は、仲間内だけの調査には、思いがけない陥穽(かんせい)が口を開けて待っているということである。何人もの専門家が現場を観察しているにもかかわらず、見抜けなかった。活断層調査を舞台にした「集団催眠」といえる。

 

 第3は、異なる立場の意見を許容することの大切さだ。土木工事の視点があれば今回のミスは最初から避けて通れたはずである。

 

 以上の教訓を、規制委による原発の活断層調査に照らしてみるとどうだろう。尊重しなければならない教訓を3つとも踏み外した危うい姿が浮かび上がる。

 

 規制委は、現在の調査の在り方を改めるべきだ。メンバーの有識者には変動地形学者への偏りがある。過去に原発調査に関わった専門家を加えることも必要だ。民間調査団の設置も有効だろう。

 

 活断層狩り」の愚からも目覚めなければならない。可能性が否定できない断層には、施設の耐震性の強化で対応するという健全な発想が望まれる。活断層の判定に100%の確実性はあり得ない。今回の失態を天の啓示として謙虚に受け止めてもらいたい。

 

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130330/crm13033003530002-n1.htm

 

<引用終り>

 

 

 

昨日のエントリーのコメントを読んでいてちょっと気になったのでグーグルアースを見てみた。

そこには驚くような事が有った。

何に驚いたか、先ずはこれを見てください。グーグルアースより国土地理院の地図の方が見やすいので、これから。

 

 

住宅地のど真ん中にでっかい空地が有る。日産自動車村山工場跡地である。

武蔵村山市なのだが黄色い線から下は立川市。つまり立川市が武蔵村山市の中に象の鼻みたいに食い込んでいる。

 

 

通常こんな風に市域の境界が食い込んでいる時は昔の地形ではこれが当たり前の状態だった、そう言う事である。

この場合はこの立川市が食い込んでいる部分は昔の谷筋で、大体川が流れているモノだ。

良く見ると地図の左上から一本の川が流れている。そして工場の塀沿いに真下に流れている。こんなのは一目で工場を作るためにこの川の河道付け替えを行った。そんな事が分かる。

 

注:この川は残堀川という。この川がどうなっているか、ネットにはこんな情報が有る。

http://www.geocities.co.jp/Outdoors-River/2519/leftmoat/z1.htm

 

私は愛知県在住なのでこれ以上詳しい事は分からない。興味のある方はどんな所かご覧いただければ幸いです。

 

 

 

これが在りし日の日産村山工場、名車スカイラインの故郷である。

 

 

そして今回の調査地点はここ

 

 

立川断層と赤字で書いた所から右下の方に赤線が見える。これが立川断層なのだと言う。

 

工場の真下である。

そりゃあ色んなことがやってある筈だ。大きな機械ならデッカイ基礎工事もやってある筈である。

 

そしてこれは米軍撮影の航空写真(1956年)から復元した古地形、

 

 

 

正に昔の河道がそのまま断層による地形だと言っている。

そりゃあそうだろう。

でもこんな事など断層などを研究している人には常識ではないか。

 

これが断層調査の為のトレンチ掘削状況

 

この調査の中間報告書は下記で見ることが出来ます。

 http://wwweprc.eri.u-tokyo.ac.jp/files.php?file=Tachikawa______2013329_2L_127490747.pdf

 

物凄い大がかりな調査である。

そしてこんな事をしてまで突き止めたい断層の正体。

しかし国民国土の安全のための調査が「活断層狩り」になってしまっては何ともならない。

少なくとも現人類が誕生したのがたった15万年前。

10万年とか20万年とかの単位で起こる事象をちょっと調べて分かる、そんな生易しいものではない筈だ。

 

そしてこのセンセ。

 

本人の弁

「教授は「見たいものが見えてしまった」と告白している。」

 

要するに活断層が無ければならない。絶対ある筈だ。だからどんな些細なものでもあれば活断層だ。

これこそ「活断層狩り」だろう。

 

そしてこの髭のセンセの圧力に皆さん沈黙し、まあ勝手にセンセ、やっておくんなせえ。こうだったのだろう。

 

怖いと思い込んでみれば「枯れ尾花も怖いオバケ」である。

日本人皆が目を覚まして冷静に事実を見る時が来たようだ。

 

最後にこんな事を如何して防ぐか、それには先ず先入観と妄想に凝り固まったセンセ方に退場してもらいことから始めねばならないだろう。

 

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2013-03-29 17:47

この連中、何の専門家なのか?

  この頃あっと驚く話が色々あるが、この話などその典型だと思う。

今日読売新聞1面にこんな記事。

 

 

最初に新聞の紙面をそのまま

 

 

この写真は良く分かるので拡大

 

 

何があっと驚くのか。

それは先ず第一に中学校の地理で習う事、関東平野の特徴は関東ローム層が有る事。

そして下の工事現場の写真で立川ローム層がスパッと切れている事。

 

注:関東ロームにはいろいろ種類が有り、立川ロームはその一番上に有る層だと言う。約1万年から3万年前のモノとか。

以下参照ください

http://www.geocities.jp/annaka29jp/jyosuijiten/kantoromuso/kantoromuso.html

 

これを見た人は一目でここは以前の工事で掘り下げたところを埋め戻した現場、こんな事は中学生でもわかる。

だから見学した人がおかしいと即座に指摘したわけだ。

 

もう一つ、セメント様のモノ・・・他の記事だとコンクリートと書いてある。

こんなモノ、誰でも見れば分かる。

 

日本の劣化もここまで来たのかと愕然とするばかり。

 

尚いつもは記事をコピーして貼り付けるのだが、yomiuri onlineを見てみると記事が微妙に違う。

 

 

以下ネットで拾った記事

 

<以下yomiurionlineより引用>

 

 

立川「横ずれ断層」は誤り、東大地震研が修正

 

 東京大学地震研究所などの研究チームは28日に東京都内で記者会見を開き、武蔵村山市で実施した立川断層帯の掘削調査で今年2月に「断層の証拠」と発表していた岩石のような塊は、セメントとみられる人工物だったと修正した。

 

 掘削調査で確認した地層のずれは、断層ではなく土木工事などでできたとみられるという。

 

 人工的な構造物が多い都市部の活断層調査の難しさが改めて浮かび上がった形だ。研究代表者の佐藤比呂志・東大地震研教授(構造地質学)は「社会的に誤解を与えた」と謝罪した。

 

 立川断層帯はこれまでの地形や地質の調査などから、東京都から埼玉県にかけて延びる活断層であることが分かっている。だが、最後にいつ動いたかなど詳細については不明な点が多いため、活断層や地質調査の第一人者として知られている佐藤教授を代表とする研究チームが文部科学省の委託を受け、今年度から3年計画で調査を始めていた。

 

 研究チームは昨年10月~今年2月、同市の日産自動車村山工場跡地に長さ250メートル、幅30メートル、深さ10メートルの巨大な溝(トレンチ)を掘削し、断層の位置や形状などを調べた。

 

 調査では断層があると予想していた場所に地層の食い違いが見つかったため、「断層の可能性が高い」と判断。さらに、岩石の並び方などから、断層は水平に動く横ずれ型だとも推定していた。立川断層帯は断層が縦にずれる逆断層型というのが定説だったため、横ずれ型であれば震度分布が変わり、被害想定の見直しを迫られる可能性があった。2月6~9日には調査地点が一般公開され、佐藤教授らが分析結果を説明していた。しかし、現場を見た土木関係者から人工的な土地改変の影響の可能性を指摘され、掘削をさらに進めた結果、地下深部にまで地層の食い違いが見られないことが判明。岩石のような塊は工場施設の外壁があった場所の直下にあった。

 

(2013年3月28日14時20分  読売新聞)

 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20130328-OYT1T00319.htm

 

上掲の記事にはこんな図が添付されていた。

 

<引用終り>

 

もう無茶苦茶である。

中学校の考古学クラブでももっとまともな事を調べるだろう。

この発表したセンセ、どこの東大なのだろう?

 

これでは活断層調査が信用できないのは当然である。

人を入れ替え、もっとまじめな専門家に再調査を依頼すべきだろう。

 

最後に呆れたことの上塗り。

このセンセ、こんな巨大なトレンチ(長さ250M、幅30M、深さ10M)を掘っての調査なのに今までに3回しか現場に立っていないのだと言う。

たった3回で何が分かるのかねえ・・・

 

製造業では昔から現地・現物とくどいほどいい続けられてきた。

しかしこのセンセ、頭の中の妄想だけで生きているらしい。

困ったものと言うよりない。

 

 

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2012-08-11 23:13

ドリームリフター

  ドリームリフターと言う飛行機がある。

この頃重い話題が多いのでちょっと一休みという事で・・・

 

これは先月24日、タイに出発するとき搭乗しようとして偶然見つけたドリームリフター。

 

 

ドリームリフターはボーイングの最新鋭旅客機787・ドリームライナーの部品を日本から運ぶための専用輸送機。

ベースはボーイング747(ジャンボ機)、これを胴体をこんなに膨らませたもの。

日本は787全体の35%を製造しており、名古屋周辺にメーカーがあるため中部国際空港に専用輸送機が飛来している。

 

 

余談だが飛行機は大体カッコいいものだ、しかしこいつはどう見ても大きな白豚に翼をつけたようなもの。

お世辞にもカッコいい飛行機ではない。

ドリームリフターよりフライングピッグの方が似合うかも・・

メーカーのボーイングでも残念ながら醜い機体だと言っているそうだ。

でも醜い白豚でもよく働けばいい、嘘吐き野豚よりなんぼかマシ。

 

閑話休題

 

 

実はタイへ出発した7月24日にこのドリームリフターを見かけ、

帰国した30日にもこのドリームリフターを見かけたので良く来るんだなあと思っていた。

今日たまたまこの機体の飛来スケジュールが分かり、見てみると週に2~3回来ていた。

この写真の時は三菱重工製の主翼を搭載、翌日には富士重工製の中央翼と川崎重工製の前胴を搭載するため飛来していた。

 

 

 

ボーイング787ドリームライナー

 

 

ドリームライナーは炭素繊維を多用し軽量化を図っている。

特に主翼は従来のアルミ合金製と比べると非常に大きくしなる。

この写真でもその特徴が良く分かる。

 

日本の技術がアメリカの最新鋭機にも必要になっている。

うれしい話です。

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2012-07-06 22:09

ヒッグス粒子騒ぎの陰で

  4日から5日にかけてのテレビ・新聞はヒッグス粒子発見の報に沸き返っていた。

私は素晴らしい発見と思う一方で不思議に感じたことがある。

ヒッグス粒子を探す実験はCERNの「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」で行われた。

凄い話であるが、これ以上私の頭では理解不能。

 

しかし私が不思議に思う事。

それはこの装置の中心部分に日本のハイテク技術が生かされていることは殆ど報道されていない事だ。

 

昨日も家人ともこんな話題。

この大発見の中心の装置に日本のハイテク技術が生きている、どうしてこんな良い話が新聞やテレビでは大きく取り上げられないんだろう。読売にも載っているが、こんな小さく載っているだけだよ、勿体ない。

こんなニュースを聞けば子どもたちは屹度目を輝かせて「僕も大きくなったらそんな事をするんだ」と思うんだけどねえ。

こんな話をした。

 

そんな思いでいたら、今日の産経のニュースにそんな話が載っていた、こんな内容である。

 

<以下産経より引用>

ヒッグス粒子 発見支えた日本企業の技術

2012/07/05 22:29

 

 万物に質量を与え「神の粒子」とも呼ばれるヒッグス粒子の観測装置には、日本企業の先端技術が数多く採用されていた。特に超電導磁石を作る素材技術、素粒子を観測するセンサー技術で貢献度が高く、日本企業は技術で観測を支えた。

 

 実験では「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」で陽子をほぼ光速に加速して衝突させ、その際に飛び出す素粒子を検出器でとらえる。陽子の加速や方向付けには強力な磁石が必要だ。

 

 LHCには2千台近い超電導磁石が設置され、装置の心臓部となっている。膨大な量の超電導線材が用いられたが、その半分近くは古河電気工業が納入した。JFEスチールや東芝も超電導磁石用の鋼材やコイルを納入し、実験を支えた。

 

 素粒子検出の心臓部には、同分野の実験で多用される光電子増倍管など浜松ホトニクスのセンサーが採用された。「LHC用に開発した特殊仕様」(同社)で、まねのできない高感度センサーの設置台数は合計2万6000台にも及ぶ。

 

 クラレは検出部周辺で放射線などを測定する特殊プラスチックファイバーを提供。通信用に開発したものの、普及しなかったが「思わぬところで役に立った」(同社)という。

 

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/business/manufacturer/574173/

 

<引用終り>

 

素粒子検出の心臓部には、同分野の実験で多用される光電子増倍管など浜松ホトニクスのセンサーが採用された

 

この浜松ホトニクスと言う会社について、私も詳しく知っているわけではない。

(注:光電子増倍管は特殊なもので、浜松ホトニクスが世界シェアーの90%とか)

 

しかしノーベル賞受賞者小柴博士の研究で知られるカミオカンデ、これに使われたセンサーが同じく浜松ホトニクス製だった。

 

もしヒッグス粒子発見がノーベル賞ものなら、浜松ホトニクスは二つのノーベル賞受賞に貢献したことになる。

こんな話は是非未来を担う子供たちに聞かせたい話だと思う。

 

 

尚CERNについては昨年9月、ニュートリノが光より早い事が分かった、アインシュタインの相対性理論を超えた、こんな報道があったことは記憶に新しい。

しかし世界の多くの学者は冷静で、何かの間違いだろ、ニュートリノと光が同じ速さだというのは「Mr.Koshiba」の研究で分かっているよ、こうだった。

結局昨年の発表は間違いだったことが判明している。

 

新聞・テレビはアホな番組などいい加減にして、こんな良い話もどしどし報道しないと存在意義がない、そうではないだろうか。

 

 

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2012-07-05 18:32

水循環観測衛星「しずく」が観測開始

  JAXAが5月18日に打ち上げた水循環変動観測衛星「しずく」が観測を開始し、最初の映像が送られてきた。

 

 

 

しずく

 

 

最初の観測映像

 

 

これは北極の海氷の映像

 

 

太陽活動の変調がはっきりし、気候変動・寒冷化が問題視されているが、特に海面温度や北極海氷の動きについて強力な武器が動き出したことになる。

 

これからの活躍が楽しみだ。

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2012-06-19 21:33

スパコン「京」ちゃんは悪い子だったのか

 首位陥落 「京」の誤算 スパコン最速競争 問われる国家戦略

2012/06/19 00:10

Sankei EX

 

 ■米「セコイア」に大敗

 

 世界のスーパーコンピューターの性能ランキング「TOP500」が6月18日、ドイツで開催中の国際会議で発表され、2期連続で首位だった日本の「京(けい)」(神戸市)が2位に転落、米国に首位の座を奪われた。理化学研究所富士通が共同開発した京の計算速度は毎秒1京510兆回(京は1兆の1万倍)。首位に立った米エネルギー省ローレンス・リバモア国立研究所の「セコイア」(IBM製)は1京6324兆回で、京は大きく水をあけられ、開発競争の熾烈(しれつ)さを浮き彫りにした。

 

 世界で初めて毎秒1京回を超える計算速度を達成したスパコンである京は昨年6月、毎秒8162兆回で日本勢として7年ぶりに世界一を達成。その後も計算速度を上げ、11月にはほぼ半年ごとに発表される性能ランクで2連覇した。この時は2位の中国の「天河1A」よりも4倍以上速く、2~8位のスパコンを合わせたよりも高性能で断トツだったが、今回、あっさりと抜き去られた。

 

 3、4位には米国とドイツのスパコンが新たにランク入りし、前回2位の天河1Aは5位に後退した。日本の2番手は、青森県六ケ所村に研究目的で設置された「国際核融合エネルギー研究センター」のスパコンで、世界12位。前回ランク5位だった東京工業大の「TSUBAME2.0」は14位となった。

 

・・・以下略 詳細は下記リンク先参照ください・・・

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/science/569801/

 

<引用終り>

 

 

皆さんはどう思われますか?

首位陥落!!!

誤算!!!

「セコイア」に大敗!!!

 

「京」ちゃんは何か悪事でも働いて露見したのでしょうか。

アメリカに行って、「セコイア」に果し状を突き付けて喧嘩し大敗したのでしょうか。

何かスポーツ紙のような見出しが並んでます。

そんなに「京」ちゃんは悪い子だったのでしょうか???

 

 

 

違います。スーパーコンピューターは1年や2年でポンと出来るものではありません。

「京」は2005年から開発を始め、やっと今出来上がったのです。

その内容は以下のwikiの記事で分かります。

 

<以下wikiより引用>

 

次世代スーパーコンピュータプロジェクトは、2005年文部科学省理化学研究所で開始され、2006年国家プロジェクトとなったプロジェクトの目的は、過去に世界最高性能を記録した数値風洞CP-PACS地球シミュレータに続くナショナル・リーダーシップ・スーパーコンピュータ[5]の構築、およびプロジェクトを通じた計算科学計算機科学分野の人材育成である。今後5-10年の計算需要に基づき、性能目標のひとつとしてLINPACKベンチマークでの10ペタフロップス達成を掲げている。

特定分野に特化した専用機ではなく、幅広い用途に応用できる汎用計算機である点を特徴としている。当初はベクトル機・スカラ機からなる複合型を計画していたが、2009年5月のNECの撤退により、スカラ型に設計が変更された。

現在、TOP500で上位の計算能力を持つスーパーコンピュータの多くがx86系もしくはPower系のCPUを採用しているが、サン・マイクロシステムズが開発・製造したSPARCを元にしたSPARC64TM VIIIfxおよびTofuと呼ばれる6次元メッシュ/トーラスのインターコネクトなど、富士通が開発した国産技術で構成されていることも特徴である。

2009年11月の事業仕分けで、事実上の凍結と判定されたことを機会に、各種の議論が行われた

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC_(%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF)

 <引用終り>

 

 

 

「京」は開発当初から計算速度1秒間に1京回(=10ペタフロップス)が目標であった。

それを達成したのだから、当初の目標通りである。

誤算ではない。

 

そして上記引用文にあるようにレンホーから「2位じゃダメなんですか」とイチャモンをつけられたことは記憶に新しい。

この事業仕訳問題の時でさえ、「すぐ次にアメリカが凄いコンピューターを開発している、まごまごしている時間はない」。こう言われていたのである。

 

アメリカの「セコイア」の計算速度目標は20ペタフロップス(2京回)である。

だからこれからもっとすごい数字が出てくるだろう。

 

 

マスゴミ諸氏に言いたい。

「京」は2005年から開発を始め、やっと出来上がったのである。

当初の狙い通りの性能もきちんと出た。

計画通りである。

その間レンホーはじめゴロツキミンスからイチャモンをつけられて危うくストップさせられそうになるなど、大変な試練を乗り越えてきた。

決して悪い子ではない。

 

首位陥落、大敗、こんな言葉で辱めてはいけない

アメリカが次の高性能機を出してきたので首位の座を譲っただけ

「京」の性能が落ちた訳ではない。

「京」は粛々と自分のやるべき仕事をしていけばいいのだ。

 

そしてこんな事で「日本はダメになった、陥落した」と厭世ムードを煽る。

君たちマスゴミこそ「ダメになった」ということだ。

 

そしてもっと大事な事。

上記wikiからの引用文にある通り

富士通が開発した国産技術で構成されていることも特徴

 

此れこそ重要な事。上記wikiでは

現在、TOP500で上位の計算能力を持つスーパーコンピュータの多くがx86系もしくはPower系のCPUを採用している

 

これはどちらもアメリカ製のCPUである。

先に中国が天河1Aというスーパーコンピューターで演算速度世界一になったが、アメリカは知らん顔をしていたことがある。

つまりアメリカ製の部品を寄せ集めて作ったスーパーコンピューター、そんなモノだからアメリカの産業を脅かすものではないわけだ。

 

しかし「京」は違う。肝心な部分まで日本が独自開発したものである。

正真正銘の日本製、そこにとても大きな価値がある。

演算速度もさることながら、心臓部まで日本製、こんな芸当ができる事こそ日本製の強みなのだ。

 

陥落だの誤算だの大敗、こんな言葉に騙されてはいけない。

日本が独自開発したスーパーコンピューター、真価発揮はこれからである。

大いに楽しみな話だと思う。

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2012-02-23 17:45

アインシュタイン先生の勝ち

 昨年9月に世間を賑わしたニュースに「光より早い粒子発見、相対性理論と矛盾」と言うのがあった。

 

 

相対性理論は現代物理学の基本的な理論で、身近な所ではクルマのナビもこの理論が基礎になっている。

 

私は昨年この報道には疑問が有るとしてこんなエントリーをした

http://tansoku159.iza.ne.jp/blog/entry/2482817/

 

ニュートリノが若し光より早ければ、日本のノーベル賞学者小柴教授の研究と矛盾する、そういう事実が有るのだ。

 

 

 

所で今日WSJでこんな報道が有った。

http://jp.wsj.com/Japan/node_397659?mod=WSJFeatures

 

<以下引用>

 

「超光速」ニュートリノに誤り?=ケーブルに緩み―5月に再検証・国際チーム


2012年 2月 23日  15:29 JST

 名古屋大などが参加する日欧の国際研究グループ「OPERA(オペラ)」が昨年9月に発表した素粒子ニュートリノが光より速く飛ぶとした実験結果について、速度の測定に用いた全地球測位システム(GPS)とコンピューターをつなぐ光ファイバーケーブルに緩みが見つかったことが23日、分かった。

 

ケーブルが緩んでいると、ニュートリノの速度が速く測定される影響があるといい、「アインシュタインの相対性理論と矛盾する」と注目された実験結果が覆る可能性も出てきた。

 

 

 同グループの小松雅宏名古屋大准教授は「確定的なことは言えないが、誤差の範囲を超える影響があり得るので、再検証が必要だ」と話しており、5月以降に再実験を行う。

 

 実験は2009年に開始。スイス・ジュネーブ郊外の欧州合同原子核研究所(CERN)から約730キロ離れたイタリア中部の研究施設にニュートリノのうちミュー型と呼ばれるものを飛ばし、到達時間を最新のGPS技術などを使って精密に測定した。約1万5000回の実験を繰り返し、光速(秒速約30万キロ)よりもニュートリノが60ナノ秒(1億分の6秒)速く到達するとの結果が出た。

 

 ニュートリノは電子の10万分の1以下ではあるが、質量を持つ。アインシュタインの相対性理論は、質量を持つ全ての物質は光速を超えることができないとしており、実験結果は同理論を揺るがすものとして注目された。 

[時事通信社]

 

<引用終り>

 

前回のエントリーでも紹介したが、その実験とはこんなもの。

 

 

 

上の図のように差が有ると行っても1億分の6秒である。

僅かな誤差でも相当の差が出るわけだ。

 

 

どうやらこの話、発表した科学者が総スカンを食らって事件の幕引きをはかったものではないか。

 

何せ日本には15万光年先から光とニュートリノが同時に到着したという厳然たる証拠が有る。

この証拠を覆すにはあまりにもデータが乏しい。

 

アインシュタイン先生が笑っている。

君らには未だ分からんだろうな。

誰だ、タイムマシンも可能などとアホ言っているのは、

1000年早いぞ。

そして

 

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2011-12-26 16:48

生産技術史の話

前回日本のテレビは難しいと言うエントリーに皆さんから色々有益なコメントを戴いた。

そのコメントに返事を書いていて若い頃の事を思い出した。

 

 

20代の駆け出しの頃、私は今で言う生産技術部門に所属していた。

そこではプレス金型などを作っていたのだが、そこで大変面白い資料が廻ってきた。

誰か先輩が松下電器グループの社内研修用のガリ版刷りの小冊子を手に入れてきた。

その小冊子曰く、「日本が戦争でアメリカに負けた原因を生産技術面で考察」、こんなものだった。

 

 

 

そこには例えば戦闘機の場合、日本の戦闘機もキチンと整備すれば、そして良質のガソリンを入れれば素晴らしい性能を発揮する。

それはアメリカも認めている。

 

しかし日本の戦闘機の致命的な欠点は修理や整備が極めて難しい、優秀な整備兵がいるところで無いとマトモに動かない。

例えば戦闘機のエンジンは1回飛ぶ毎に点火プラグを清掃する、このプラグひとつ外すのにアッチの部品を外し、こっちの部品を外ししないとプラグが外れない。

軽量・コンパクトで高出力なこのエンジンを積んだ飛行機は、しかし1回飛んだら3日整備にかかるし、優秀な整備員が居ないとダメ。

 

一方アメリカの戦闘機は同じ出力だが大きく重い。

しかし整備は簡単、部品も共通化されており、未熟練整備員でも整備できる。

こんな内容だった。

 

 

こんな資料を手に入れたのでそれを皆で読み返し、では自分たちが作る金型はどうなんだ、ボルトの締め方や方向は良いか、材質は一般材か、特殊材かなど毎日議論した。

 

当時はこんな事を書いた文献は無く、現在当たり前のVA(バリュー・アナリシス)、VE(バリュー・エンジニアリング)等と言う言葉も無く、DR(デザイン・レビュー=設計審査)など、こんな概念も無かった時代。

日本が戦争に負けた、その原因をしっかり考えよう。

合言葉は追いつき追い越せだった。

 

そんな時何時も言っていたのが、アメリカの作業者は文字の読めない人が幾らでも居るぞ、それでも間違いないものが作れるし整備できる。

何処が違うんだろう、考えよう。

 

 

今日本の物作りが問い直されている。

国内だけでなく世界を相手にしたとき、こんな原点に返った活動が必要だと考えた次第。

 

参考になる車が有る。

トヨタ・エティオスである。

 

日本では走っていないので知らない方が多いと思う。

インド専用車で昨年暮生産を開始したクルマ。

1500ccと1200ccで価格は日本円で100万円くらい。

クーラーは有ってもヒーターが無いので日本では売れないが、こんなクルマが有ってもいい。

今世界はそういう時代に入ってきたわけだ。

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2011-10-21 14:14

アインシュタインロマン

 昔NHKの科学番組で「アインシュタインロマン」と言う番組があった。

難しい相対性理論を分かりやすく説明した物で、大変面白く、そしてコ・ガブリエル・カメダのバイオリンで聞くモーツアルトが素晴らしかった。

我が家ではコレをビデオにとり、正月にテレビが全くつまらなくなる時期に毎年恒例でコレを見ていた。

 

 

所で一ヶ月ほど前、トンでもないニュースが世界を駆け巡った。

何と光の速度より早い物は無い、この相対性理論と矛盾し、光より早い粒子が発見されたと言うのである。

 

 

 

これはWSJの紙面を飾った写真

 

 

このニュースのポイントは730キロ離れた所に、光より1億分の6秒だけ早く到達したと言う事である。

つまり早さが光より4万分の1だけ早いと言うのだ。

 

 

このニュースは日本でも華々しく取り上げられた。

その内容はと言うと、新聞各紙の報道内容

 

朝日新聞 「『光より速い素粒子発見』 相対性理論と矛 (1面カタ+3面に長文の解説記事
毎日新聞 「『光より速く移動』 アインシュタインの特殊相対性理論を覆す発見か」(2面4段)
読売新聞 「光より速い素粒子観測 相対性理論と矛盾」(1面トップ+3面に長文の解説記事)
日経新聞 「ニュートリノ『光より速い』 相対性理論覆す?」(社会面4段)
東京新聞 「えっ 光より速い? 相対性理論と矛盾『検証を』」(1面カタ+3面に解説)
産経新聞 「ニュートリノ『光より速い』 相対性理論と矛盾」(1面トップ+3面に長文の解説記事)


 

WSJが取り上げていること、それはこの理論こそ原子爆弾製造の基礎理論だったからである。

 

 

所が最初からこの報道に疑問を持つ人もいた。

特に日本ではそんな人が沢山いた。

その理由は

東大の小柴名誉教授がノーベル賞を貰っただろ、

その研究はカミオカンデを使ってニュートリノを観測し、宇宙から飛来するニュートリノをはじめて観測に成功。

それは15万光年以上離れた所の超新星爆発からニュートリノが光とほぼ同時に地球に届いた事を実証した。

 

もしニュートリノのほうが光より早ければ、1年以上早くニュートリノが地球に到達するはず。だから可笑しいよ。

という物だったが、こんな正論は世紀の大発見に沸くマスゴミの耳には届かなかったようだ。

 

 

 

しかし最近になってこの話に異論を唱える研究者が出てきた。

GPSを使って距離・時間をきちんと測ったと言っていたのだが、エラーが(見落としたファクターが)あったと言うのである。

 

http://researchmap.jp/jod7y7m3o-13620/#_13620

 

 

小柴名誉教授の研究は実に巨大な物を作って行なったもの。

それはカミオカンデ・・・勿論世界初である。

 

これはカミオカンデ内部

 

こんな凄い物を地下1000メーターの所に作って何年も粘り強く観測を続けた、その結果の宇宙ニュートリノ観測成功なのである。

 

 

何処かにも「ウリにもノーベル賞が欲しいニダ」とうるさい連中がいる。

しかしノーベル賞には地道な研究・努力が要る。

 

売国野駄目泥鰌なら舌先三寸で誤魔化せる

700億ドルくらいチョロイもんだ。

だがノーベル賞はそうは行かない。

 

 

所で間もなくこの話がアチコチで報道されると思う。

その時、アインシュタインの相対性理論を越えた! マンセー!

こう言って大騒ぎしたマスゴミは如何するだろう。

楽しみではある。

 

多分あの世でアインシュタイン博士はこう言っているだろう。

君らには未だ分からんだろうな。

1000年早いぞ。

そして

 

 

私もコレにならって何処かの国にやってやろう。

泥鰌は騙せてもマトモな日本人は騙せないよ。

アカンべ~だ。

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2010-10-30 10:31

スパコン世界一は中国

昨年の事業仕分けでキャンペーンガール蓮舫議員から

「世界一になる理由は何があるんでしょうか」「二位では駄目なんでしょうか」といわれストップが掛かったスーパーコンピューター。

その後の猛反対で予算復活となったが、何故蓮舫議員が二位では駄目なんでしょうかと言った訳が分かった。

中国が今スパコン世界一になって軍事技術開発に使おうとしていることが鮮明になってきたのだ。

 

<以下WSJより引用>

中国の新スパコンが世界一に

 

 中国で最近完成したスーパーコンピューター(スパコン)が世界一の性能を誇るものとなるとみられており、同国の技術力の伸長ぶりを改めて印象づけている。米国の国際競争力と安全保障に警鐘を鳴らすものとなりそうだ。

イメージ NVIDIA

 

 このスパコンは、中国国防科学技術大学が設計したもので、天津のスーパーコンピューティングセンターに設置されており、28日に正式発表。チップを供給した米半導体メーカーのエヌビディアによると、演算性能は2.5ペタフロップス(1ペタフロップスは毎秒1000兆回の演算処理能力)。6月に世界一となった米オークリッジ国立研究所の「ジャガー」の性能を40%超上回る。第2位は中国の「星雲」。

 中国のスパコン開発の急速な進展はまったく予想外のことではないが、「経済力が西洋から東洋に移りつつあることを象徴する出来事」(ローレンス・リバーモア研究所のコンピューティング部門技術者トップのマーク・シーガー氏)と、大きなショックをもって受け止められている。

 日本が開発し2000年代初めに世界一となったスパコン「地球シミュレーター」はほぼすべての部品が日本製の単一マシンであるのに対し、中国製スパコンはインテルとエヌビディアのチップを使用した開放型。このためローレンス・バークリー研究所のホースト・サイモン副所長は「中国の新スパコン生産の方が地球シミュレーターよりはるかに重要だ」と語る。

<引用終り>

 

辛うじて生き残った日本のスパコン、然しその前途は多難である。

事業仕分けで生き残った物の予算を削られ、どうも稼動が遅れるらしい。

がんばれ、日本の星、スーパーコンピューター。

 

 

何故蓮舫議員が二位では駄目なんでしょうかと言ったのか。

その理由は中国様が開発しているから日本はイラネエ、そう感じるのだが・・・ ねえキャンペーンガールさん。

 

所で生き残った日本のスパコン、その愛称は京(ケイ)、英語ではK computerだそうだ。

前途多難だが早い完成が期待される。

 

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