2017-04-17 11:48

銀行では国債が不足している・・・、はてな?

 藤井 聡先生がご自身のFBにこんな投稿をしている。曰く、「銀行では国債が不足している」のだとか・・・。
今まで散々日本は国債が多すぎて破綻するなどと言われてきたが、どうもこんな事も眉唾らしい
最初に藤井先生のFBから

<以下引用>
https://www.facebook.com/Prof.Satoshi.FUJII/posts/10277915106

藤井 聡
(4月15日投稿)
今、マーケットでは深刻な
 「国債不足」
が問題になっている、との記事。これつまり、
 「(銀行等を含めた)投資家・投機家達は皆、今、
   超絶に、政府にカネを貸したがっているのに、
   貸すチャンスがない.......」
ということ。つまり、マーケットが、政府に
 「すんません、マジ、国債もっと発行してください!」
と懇願しているのが、今の状況なのです。
なのに、「国債を発行すると、破綻するかもしれない!」と煽って、国債発行額を抑制するなぞ......そういう方の「知性」ないしは「見識」を疑います。
下らない空理空論を振り回す前に、今、現場(=マーケット)で実際に起こっている事に注視し、経済財政政策を運営されんことを、心から祈念します。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51394
2007.04.09  金融・投資・マーケット
金融市場に国債が足りない!日銀が「異例の一手」をとった理由
本来、政府がやるべきことだ
ドクターZ

(引用者注:このドクターZさんの記事は本文末尾に全文掲載しました)
<引用終り>


さてそこで国債の話だが、今現実はどうなっているかというと

これは歳入と税収、そして国債の発行額の表、通称ワニの口と言われるグラフ。数年前まではこのワニが不気味に口を開けているようなグラフで大変だと大騒ぎしていたのだが、安倍政権になってから少しワニの口が閉じる方向になってきた。

2017-4-16税収歳出グラフ
http://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/003.htm

今回改めてこのグラフを見て思ったのだが、旧民主党は実に罪深い連中だったとしみじみ思う。
民主党政権時代に税収がドンガバチョと減っているのに、歳出はというと空前の大盤振る舞い。当然カネが無いから国債も空前の大発行。税収が歳出の50%以下などという異常事態。これをレンホーや革マル枝野一味はまったく反省の色もない。

しかもひとつ前のワニの口がガバッと開いた時、これは97年~98年の橋龍政権時代で自民党政権時代じゃないかと思うと大間違い。この時は自社さ連立政権で、その後の民主党連中は殆どこの中にいる。今安倍政権はこの時代の尻ぬぐい中だという事を改めて思い知った次第。

所で本題に戻ります。
国債が少しづつだが発行量を減らしてきている、これは上の図でも読み取れますが、もう一つのファクターがあります。日銀による国際買取です。

これは日銀の国債保有額の推移

2017-4-17日銀保有国債 

黒田日銀が猛烈な勢いで国債を買い上げ、市中にカネを流しているのが分かります。
国債残高が約千兆円もあるといろいろ言われますが、そのうち400兆円は日銀が持っている。残りの600兆円分が市中にある。そんな事になっている訳で、「国債国債とうるさいこと言うな、日本は大丈夫だ」という人がいるのも納得できます。

こんな事で冒頭の藤井先生の主張、もっと国際を発行して公共事業・インフラ投資をすべき、こんな事が納得できるわけです。

藤井先生頑張ってください。これしか日本を元気にする方法はないですから。



さて、冒頭揚げた国債が市中で足らないと言う件、ドクターZさんの記事全文を参考までに引用します。

<以下ドクターZさんの記事を全文引用>

2017.04.09   金融・投資・マーケット
金融市場に国債が足りない!日銀が「異例の一手」をとった理由
本来、政府がやるべきことだ
ドクターZ

    
日銀「異例の一手」の意味

3月24日、日本銀行が「異例」といえる一手を繰り出した。

市場に流れるお金の量を調節するオペレーション(公開市場操作)で、約8年ぶりに「国債売り現先オペ」という手法で、約1兆円もの国債を市場に供給したのだ。

これは、日銀が保有する国債を一定期間後に再び買い戻す条件付きで売却する資金吸収手段のひとつで、最後に実施したのは'08年11月28日である。

国債を買い続けて金融緩和を進めてきた日銀だが、3月の決算期末を控え、金融市場で国債の「品不足」が起こりはじめたことが「異例の一手」の背景にあるが、これはなにを意味するのか。

前回の本コラムで、コロンビア大学教授のスティグリッツ氏の理論に触れた(「1000兆円の国債って実はウソ!? スティグリッツ教授の重大提言」http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51314)。

日本は国債を大量に発行して借金まみれであるといわれるが、その残高は日銀が保有している国債を「相殺」すれば、それほどの金額ではないというのが彼の主張だ。

これは、市場に出回っている国債は、日銀保有分を差し引いて考えるとそれほど多くないことを意味している。金融緩和で日銀が国債を大量に購入しているため、市場に出回っている国債は平常時よりもさらに少ない。

結局、政府の努力が足りない

市場で国債を不可欠としているのは、銀行や証券会社などの金融機関である。

銀行は預金を集め、それを貸し出すことで利ざやを稼ぐが、預金すべてを貸し出しに回すことはできない。預金の引き出しに備えて、いつでも換金できる「流動資産」を持つ必要があるからだ。

一般的な金融機関であれば、預金に対する貸出比率は6~7割であり、残りの3~4割はこの流動資産として保有している。

この資産で最も流動的なのは現金だが、もちろん現金で保有していても利子は生まれない。そこで、収益性を高めるために国債を持つことが多いのだ。また、国債は金融取引の担保として使えるので、大量の国債を保有しなければならないのだ。

証券会社にとっても、国債は必要不可欠だ。

資本市場では株式や社債が取引されるが、株式と社債を交換することは比較的少ない。それよりも、現金に準ずる流動性を持っている国債と株式、国債と社債を交換するほうがはるかに多いのだ。

証券の市場では、言うなれば国債を「媒介」にして、各種の資本市場商品が取引されている。このため、健全な資本市場の発展のためには、大量の国債残高があったほうがいい。

つまり、もし市場に一定量の国債がなくなってしまえば、銀行、証券会社ともに、まともな金融取引が行えなくなる。

3月の年度末は決算を控え、余分な現金を持っておくよりも国債に替えたほうがいいと「決算対策」の需要も相まって、今回の「品不足」が起こった。これを放置しておくとまずいと考えた日銀が動いたのだ。

この日銀の対応はやむを得なかったが、本来であれば市場からどんどん国債を買ってデフレ脱却を目指す必要がある。

では誰が市場に国債を供給するべきかといえば、ほかならぬ政府である。国債が「品不足」になっているなら、先行投資の意味を込めて、政府が国債を発行すればよかったのだ。

要するに、今回の異例の対応は、政府が本来やるべき国債発行をサボったツケが、日銀に回ってきたということだ。

『週刊現代』2017年4月15日号より



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コメント

良い国債と悪い国債

民主党政権はインフラ整備などを「事業仕分け」で削った一方で、「こども手当て」などの現金給付をやりまくったんですよね。
サヨクは公共事業を「ハコモノ」「土建国家」と呼んで攻撃し、インフラ整備のための公共事業まで「バラマキ」と呼びますが、現金給付を無節操に行う事こそ、本当の「バラマキ」でしょう。

民進党は次の選挙公約に「大学授業料の無償化」を掲げてますね。「所得制限は設けない」そうなので、とにかく民進党は「無差別・無制限に現金を給付する」のが大好きなようです。

「教育費を無償化」民進党が選挙公約の原案|日テレNEWS24
http://www.news24.jp/articles/2016/12/01/04348002.html

必要な財源は5兆円で「教育国債」か消費税増税で賄うそうです。インフラ整備なら新たな雇用と需要が生まれ、完成後には地域の競争力や生産性も向上するので、そのために国が「建設国債」を発行するのは必要な事だと思いますが、Fランク大学の延命やサヨク教授の雇用を守るために「教育国債」を発行する事が必要だとは思えません。

しかし、自民党も同様の検討を始めているようです。批判する記事がありました。

大学無償化へ「教育国債」とは無責任 – 中村 仁|アゴラ
http://agora-web.jp/archives/2024514.html
>国が本気で取り組むべき教育政策な何でしょうか。いくらでもあります。例えば、歴史の遺物となったマルクス経済学の講座の廃止です。いまだに全国の多くの大学に開設されています。担当教授がいれば講座が続き、それも世襲制のように弟子に引き継がられています。
>教育、研究におカネをつぎ込むとしたら、科学研究費補助金(科研費、年間2300億円)の充実を最優先すべきです。
  1. 2017-04-17 22:05
  2. URL
  3. かんぱち #vF6NeGQU
  4. 編集

民主党時代(ネームロンダリングして現在は民進党)は、日本にとって必須である技術開発投資の政府支援まで削りました。いま、日本は技術開発投資の内で政府支援の割合が先進国で突出して低いそうです。なんとか、民間企業の投資でしのいでいる状態です。
民進党の連中は「アキメクラ」で何もみえていません。もしくは、日本を弱体化させようとしているかのようです。「国籍不明」のレンポーや「元犯罪者」で「童話」利権の辻本ならその線もあっても驚きません。

>>民進党は次の選挙公約に「大学授業料の無償化」を掲げてますね。「所得制限は設けない」そうなので、とにかく民進党は「無差別・無制限に現金を給付する」のが大好きなようです。

無償化はいいが、それが必要ない層にまで補助金を出すのは合点がいきません。「格差」がますます広がるだけです。なぜもっと頭を使わないのでしょうか?

>>Fランク大学の延命やサヨク教授の雇用を守るために「教育国債」を発行する事が必要だとは思えません。

全く同感!要は日本は戦後の「公職追放」とのその後の「敗戦利得者」にやられたんです。東大をはじめとする大学教授は敗戦利得者の弟子の弟子の世代でしょうか。地方の女子大とかになれば、共産主義者ばかりで「やくみつる」のような「シナの奴隷になりたい」というマゾヒストばかりです。

>>教育、研究におカネをつぎ込むとしたら、科学研究費補助金(科研費、年間2300億円)の充実を最優先すべきです。

同意します。特に民間企業では手が回らない利潤に結びつかない研究を政府が補助するべきです。それでなくても、「ゆとり」で日本人の科学知識のレベルが落ちているんですから。今は、大学院で原発を研究していたのに、原発関連の職は無理という状態です。これではいけません。
  1. 2017-04-18 16:56
  2. URL
  3. NINJA300 #/xzFVZWc
  4. 編集

Re: 良い国債と悪い国債

> 民主党政権はインフラ整備などを「事業仕分け」で削った一方で、「こども手当て」などの現金給付をやりまくったんですよね。
> サヨクは公共事業を「ハコモノ」「土建国家」と呼んで攻撃し、インフラ整備のための公共事業まで「バラマキ」と呼びますが、現金給付を無節操に行う事こそ、本当の「バラマキ」でしょう。
>
> 民進党は次の選挙公約に「大学授業料の無償化」を掲げてますね。「所得制限は設けない」そうなので、とにかく民進党は「無差別・無制限に現金を給付する」のが大好きなようです。
>
> 「教育費を無償化」民進党が選挙公約の原案|日テレNEWS24
> http://www.news24.jp/articles/2016/12/01/04348002.html
>
> 必要な財源は5兆円で「教育国債」か消費税増税で賄うそうです。インフラ整備なら新たな雇用と需要が生まれ、完成後には地域の競争力や生産性も向上するので、そのために国が「建設国債」を発行するのは必要な事だと思いますが、Fランク大学の延命やサヨク教授の雇用を守るために「教育国債」を発行する事が必要だとは思えません。
>
> しかし、自民党も同様の検討を始めているようです。批判する記事がありました。
>
> 大学無償化へ「教育国債」とは無責任 – 中村 仁|アゴラ
> http://agora-web.jp/archives/2024514.html
> >国が本気で取り組むべき教育政策な何でしょうか。いくらでもあります。例えば、歴史の遺物となったマルクス経済学の講座の廃止です。いまだに全国の多くの大学に開設されています。担当教授がいれば講座が続き、それも世襲制のように弟子に引き継がられています。
> >教育、研究におカネをつぎ込むとしたら、科学研究費補助金(科研費、年間2300億円)の充実を最優先すべきです。



正論と思います。私も同じ気持ちなので今こんなグラフをアップしたわけで、寛八さんのような議論をもって活発にしたいと思います。
特に大学無償化はアメちゃんの方からの圧力も大きいです。教育の充実に名を借りた愚民化政策です。
大学進学率が異常に高い韓国の学力がどうなったか、まさに目を覆うものが有ります。
三流大学増設と格外教授の延命、増員、なにも良いことはありません。
本当に必要なのはやる気のある人がどんどん研究できる環境づくり、ここに金を注ぎ込むべきです。
残念ながら今の大学には自浄能力が無い。だから今の大学の延長線上で人を増やしてもまったく逆効果でしょう。

それと技術立国というのなら、学問と同じかそれ以上の割合で技能系、職人技、こんなものをもっと強化する方向が必要です。
本当の職人技には中卒、高卒位で徹底的に教え込まないと技術技能が身に付きません。
技術立国には頭の良い技術者とそれを形にする優秀な技能者が絶対必要です。
  1. 2017-04-18 18:41
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

To:NINJA300 さん

> 民主党時代(ネームロンダリングして現在は民進党)は、日本にとって必須である技術開発投資の政府支援まで削りました。いま、日本は技術開発投資の内で政府支援の割合が先進国で突出して低いそうです。なんとか、民間企業の投資でしのいでいる状態です。
> 民進党の連中は「アキメクラ」で何もみえていません。もしくは、日本を弱体化させようとしているかのようです。「国籍不明」のレンポーや「元犯罪者」で「童話」利権の辻本ならその線もあっても驚きません。
>
> >>民進党は次の選挙公約に「大学授業料の無償化」を掲げてますね。「所得制限は設けない」そうなので、とにかく民進党は「無差別・無制限に現金を給付する」のが大好きなようです。
>
> 無償化はいいが、それが必要ない層にまで補助金を出すのは合点がいきません。「格差」がますます広がるだけです。なぜもっと頭を使わないのでしょうか?
>
> >>Fランク大学の延命やサヨク教授の雇用を守るために「教育国債」を発行する事が必要だとは思えません。
>
> 全く同感!要は日本は戦後の「公職追放」とのその後の「敗戦利得者」にやられたんです。東大をはじめとする大学教授は敗戦利得者の弟子の弟子の世代でしょうか。地方の女子大とかになれば、共産主義者ばかりで「やくみつる」のような「シナの奴隷になりたい」というマゾヒストばかりです。
>
> >>教育、研究におカネをつぎ込むとしたら、科学研究費補助金(科研費、年間2300億円)の充実を最優先すべきです。
>
> 同意します。特に民間企業では手が回らない利潤に結びつかない研究を政府が補助するべきです。それでなくても、「ゆとり」で日本人の科学知識のレベルが落ちているんですから。今は、大学院で原発を研究していたのに、原発関連の職は無理という状態です。これではいけません。



120%同意します。
でもこんないい話をコメント欄に眠らせるのは何とも勿体ない。
かんぱちさんのコメントと合わせ、別エントリーにしたいと思います。
宜しくお願いします。

  1. 2017-04-18 19:14
  2. URL
  3. 短足おじさん二世 #-
  4. 編集

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